キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ - ゴルフクラブ試打日記。


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2022年06月16日
  

キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ

                 



キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブキャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ の4H です。



VENTUS 5 for Callaway
シャフトは VENTUS 5 for Callaway です。

ロフトは20度、クラブ長さは40インチ、フレックスはS、トルクは4.2、キックポイントは中調子 です。



正面
キャロウェイ ROGUEシリーズのユーティリティです。

キャロウェイらしく、ハイテク感があって、メカニカルなデザインが特徴的です。

今回も様々な技術が搭載されているように見えます。



側面
MAXという名前がついていますが、それほど大顔感はなく普通です。

こうして見ていると、以前試打したことのある、イオンスポーツのユーティリティを思い出しました。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

最近はショートタイプよりも、これくらいの長さが増えてきたようです。

ネックの長さも流行りのようなものがあるのでしょうか?

キャロウェイは未だにスルーボアやショートネックのイメージが強くて抜けきらないので、この角度から見ているとキャロウェイではないようです。

ネックには調整システムも搭載されていません。

完全に無くなったわけではないですが、もうトレンドではないのかもしれません。



ノーマルシャロー
ノーマルシャローバック形状といったらいいでしょうか?

今はシャロー感の強いものが多いので、これくらいの『薄すぎない』形状は少数派であるものの、好感度は高いです。



顔
ちょっとクセのある顔をしています。

美顔ではないですが、科学的な研究ではトップメーカーといえるキャロウェイなので、この顔にもおそらく理由があるのではないでしょうか?

一目でキャロウェイと分かるクラウンマークも健在です。



艶消し
クラウンが艶消しになっていて好感が持てます。



フェース面の仕上げ FLASH FACE SS22
フェース面は綺麗です。

トゥ側には『FLASH FACE SS22』という文字があり、前も見たことがあります。

何か特別な工夫がフェース面に施されているのではないでしょうか?

ディープフェースというほどではありませんが、適度なフェース高があって好感が持てます。

キャロウェイらしい形状です。

ユーティリティでもフェアウェイウッドでも、シャローフェースを好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。

しかし、私は苦手といいますか、プレッシャーを感じることが多いです。

確かにボールをフェースに当てさえすれば自然と浮いてくれるような印象もありますが、実際は難しいです。

ある程度ディープフェースで、フェース高の縦(上中下)を使えるほうが易しいと感じています。

シャローフェースだと、ボールをヒットさせる部分は一点だけしかありませんが、ディープフェースは複数あります。

そして多少下面でヒットしても、今のUTは球を浮かせてくれます。

シャローフェースだとフェース面でなく、クラウンに当たって、クラウンにボールマークがついたことが何度もあります。(ダウンブローがきつすぎるというのもあると思いますが・・・。)

綺麗なレベルブローで完全にボールを横から捉えられる人であれば、すごく易しいのかもしれませんが、私はそれが苦手です。

過去何度も失敗していて、苦手意識だけが強くなってしまいました。

しかし、それを払拭してくれたのが、同じキャロウェイのFWです。

それまでは、ゴルフ雑誌などを読んで水平に打とうとばかりしていて、なかなか上手くいかなかったのですが、アイアンと同じように上から潰すように打ってみたら、すごくいい球が打てて、FWの直打ちが苦にならなくなりました。

それは、このキャロウェイのFWのおかげです。

これがもし今のクラブのように超シャローフェースだと、おそらく無理だったと思います。

適度なフェース高があったから、上から捉えることができたのです。

ゴルフ雑誌に書かれている記事は有効なものも多いですが、全ての人に当てはまるものではなく、ときにはスルーすることも大切なのだということを学びました。

そして、その時は不必要な理論だったけど、キャリアを積んできて初めて使えることもあるということも知りました。

昔のクラブはディープフェースで重心も高めのものが多かったのですが、最近は違います。

高重心なものはほとんど見られなくなりました。

それはアイアンなども一緒です。

今も高重心なものがあるとしたら、ウェッジと一部のパターだけではないでしょうか?



振り感
素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。

ハードなタイプのシャフトではないですが、結構『振れるタイプ』といいますか、タイミング良くブレにくい感じがします。

このVENTUSというシャフトが純正なのでしょうか?

ちょっと前まで純正のシャフトはヘッドとのマッチングが良くなく、『リシャフト前提』といったものが多かったのですが、最近の純正シャフトのレベルはすごくあがっているように感じます。

もちろん、リシャフトするのもいいですが、まずはこのまま使ってみるのがいいと思えるクラブが多くなりました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

特に大きな不満もなく、無難なグリップです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、私の好みではないのですが、これまでもたくさん経験しているので、特に不安はありません。

見とれることもなく、ちょっとだけテンションが下がりながら淡々と見つめていました。

フェース面がよく見え、球がよくあがりそうです。

私はアイアンやウェッジのような浅い重心のクラブはロフトが寝て見えるものが好きで、逆にドライバーからFW・UTのようなウッド系は『絶壁感』が欲しいです。

高くあがるイメージは不要で、むしろ低いライナー系をイメージさせてくれるクラブに魅力を感じます。

そういった意味でも、このクラブは私の好みからは外れるのですが、このようなタイプが多いということはそれだけ高い支持が得られているのだと思います。

今回もTRCの構えやすさを越えられませんでした。

フェース面が少し左を向いているように見えたのですが、これくらいであれば、特に問題はありません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はいい感じです。

ソフトというよりは、ややしっかりめの打感ですが、硬くなく普通に打っていくことができました。

球の重さも感じられ、インパクトがぼやけないのがいいです。

『複合タイプ』の打感・・・。といったらいいでしょうか?

ピュアなタイプではなく、様々なものが組み合わさって、それがミックスされたような打感です。

うどんに例えると、ワンピースタイプは『素うどん』で、このクラブのようなタイプは、かまぼこや卵・油揚げなど、様々な具が入っている『鍋焼きうどん』といったところでしょうか?

寒さの厳しい季節に鍋焼きうどんは最高ですが、私はやはり素うどん(の打感)に惹かれます。



打球音
キャロウェイらしい、金属音がいいショットをアシストしてくれているようです。

『カチッ』という感じの小気味よい金属音ですが、昔のビッグバーサのような高くて大きい音ではなく、むしろ抑え気味です。

この音であれば、振っていっても気になりません。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ユーティリティの4番でありながら、ヒッター向けだといっていいと思います。

すごくハードな設定で球が浮きづらいというタイプではないですが、ある程度HSが無いと球が浮ききらないかもしれません。

構えたときは、もっと球が高くあがりそうな印象をもっていたのですが、実際は少し抑え気味で、ライナー系の弾道でした。

私は高~くあがって、途中で大きく失速するよりも、ライナー系で安定して強い球で飛んで行ってくれるほうが好きなので、この弾道は好きです。



バックフェース
『安定性』は普通といったところで、特に高い直進性があるというわけでもなく、曲がらないクラブではありません。

構えたときにフェースが左を向いているように見えたので、フックが出やすいのかな?と思いましたが、実際は違っていて、右に抜けやすい性質をもっています。

スライサーの方には、やや難しいクラブといえるかもしれません。

スイートエリアも、それほど広くはなく、寛容さもそれほど高くありません。



飛距離性能
『飛距離性能』はなかなかいい感じですが、今のユーティリティ(ハイブリッド)の中では普通といえるでしょうか?

ヒッタータイプの方には飛びを実感しやすいと思いますが、そうでない方には球が浮ききらないまま失速してしまうかもしれません。

幅広い層をターゲットにしたクラブではなく、ある程度絞り込んでいるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』も、好みがはっきりと分かれると思います。

先ほども書きましたが、それほど球をつかまえてくれるクラブではないので、スライサーの方には厳しいかもしれません。

逆にフッカーの方はいい感じで逃がしていけるので、左へのプレッシャーを軽減できるのではないでしょうか?

左にも曲げることができましたが、右に大きく曲げることもできました。

球を打つ前は今時のオートマチックタイプのユーティリティなのかと思っていましたが、実際はマニュアルタイプの性格をもったクラブといっていいように思います。



試打後の感想


ヒール側
最初から最後までずっと淡々と試打をしていました。

あまり感情が揺れ動くこともなく、特にここがすごくいいな・・・。と思ったところはありません。

しかし、それはこのクラブに良いところがないというのではなく、あくまでも私がこのクラブの良さを感じ取れなかったに過ぎません。



キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ
おそらく様々な最新技術が注ぎ込まれていると思いますが、『既視感』といいますか、これまで出会ってきたモデルとあまり変わらないな・・・。という思いが強かったのは事実です。



Callaway ROGUE ST MAX ユーティリティ
それと、やはり顔が好みでなかったというのも大きいように思います。

もうちょっとシュッとしていて男前なら、もっと探ってみようとか、試打を楽しめたように思いますが、今日はそういう気分になれませんでした。



キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ
いい意味で、『今時のクラブ』。

しかし、魂を揺さぶるものが無かった・・・。というのが私の率直な感想です。

ただ、先ほども書きましたが、私がこのクラブの良さを感じ取れなかっただけで、このクラブの魅力を敏感に感じ取られる方もたくさんいらっしゃるのは間違いありません。



Callaway ROGUE ST MAX ユーティリティ
このクラブは姉妹モデルがあるそうなので、今度機会があればそちらも試打してみたいです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


                         
        
                         

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