Post
≪コブラ LTDx Black Limited Edition ドライバー | HOME | キャロウェイ ROGUE ST MAX ユーティリティ≫
2022年06月21日
PR
jBEAM KZ-5 ドライバー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM KZ-5 ドライバー です。

シャフトは JBEAM ZY-SAMURAI LASER SHAFT です。
ロフトは9.5度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは3.9、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、JBEAMのドライバーです。
JBEAMのドライバーには長年お世話になっておきながら、最新モデルに出会うのは久しぶりなので、気持ちの高ぶりを抑えられません。
他のメーカーと比べ、試打した本数は少ないですが、マイドライバーの優秀さを肌で感じているので、期待感はさらに高まります。
この独特な『塊感(かたまりかん)』がたまりません。
ヘッド全体がほぼ黒でシブさも増してカッコいいです。

ヘッドの形状はシャロータイプで、今の流れといえるでしょうか?
JBEAMはどちらかというとディープなイメージもありますが、今は優秀なシャローも多いですし、シャローへのニーズが高いのだと思います。
『パワフルシャロー』といったらいいでしょうか?
シャローヘッドが出始めの頃は球が浮きすぎて弾道も弱く、スピンも多くて頼りないものが多かったのですが、今は改善がされてパワフルで頼もしいシャローが増えてきました。
それと構えやすさも向上しています。

ネックの長さは標準的です。
シャローバックでありながら、フェース高が充分確保されているところに好感を持ちました。

ネックには調整システムが搭載されています。
こういったシステムは大手有名メーカーのイメージが強いですが、今はエポンなどでも見られますし、地クラブメーカーにも波及しています。
それだけ、ユーザーからの要望が多いからではないでしょうか?
私はこのようなシステムを重要視していませんが、フェースアングルがフックだったら、ニュートラルや多少オープンに変えて使ってみたいです。
それ以外には特に必要性を感じていません。
それとウェイトを移動できるタイプでは、特に重心距離を短めに設定して使っていきたいです。
それにはラージサイズよりも、少し小ぶりなほうがいいような気がします。
重心距離が長すぎるドライバーはどうも苦手です。

私が愛用しているドライバーにはウェイトが3つ配置されていますが、このドライバーはバックフェース側に一つだけありました。
数字が刻印されていないので重さは分かりません。

フェース面にはミーリングが採用されています。
以前試打したモデルにも見られたので、これは予想していました。
BSのドライバーも思い出します。

見慣れたシャローです。
俗に言う『重力に負けてお尻が垂れている』ようなシャローで、私はもっときりっとあがっているほうが好きですが、重心を深くし、そして低くするにはベストな形状なのかもしれません。

オーソドックスな丸顔です。
私が愛用しているドライバーとはまた違う形状で、少し面長にも見えますが、奇をてらったところはありません。
最初見たときは、かなりラージサイズに見えましたが、こうして顔を見ていると、それほど大きさが強調されていないのがいいです。
クラウンにはカーボンの模様のようなものが見えたので、おそらくカーボンコンポジットだと思います。
これは結構はっきり見えました。

素振りをしてみると、軽量感はあるものの、暴れやすい感じはなく、小気味よく振っていくことができました。
最近はシャフトも軽量化が進んでいますが、軽量でもしっかりしたものも増えてきています。
この『ZY-SAMURAI LASER』というシャフトも初めてではありますが、なかなか面白いシャフトだな・・・。と思いました。
JBEAMやCRAZYのヘッドにはCRAZYのシャフトというイメージが強いのですが、JBEAMはシャフトも開発しているようです。
ヘッドとシャフトの組み合わせは無数にありますが、メーカーが同じだと、フィットする確率が高まるような気がします。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
丸顔でありながら、洋なし型に近い形状です。
フェースがよく見えたので、球もあがりやすそうです。
ロフトは9.5度ということですが、もっと寝ているように見えました。
方向性への不安もなく、普通に打って行けそうです。
強いフックフェースを好まれる方は構えづらいかもしれません。
この構え感もなかなかいい感じでしたが、できればもう少し小ぶりなほうがイメージが出しやすいな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』はいい感じです。
柔らかでありながら、ボヤけたところが無く、球の重さもはっきりと感じ取ることができました。
外見からのイメージよりはソフトなフィーリングで、JBEAMらしい打感です。
このような打感を何度も経験してきました。

『音』も良いです。
弾き感のある打感なのですが、音はその逆に近い感じで、『弾き感』というよりは『吸い付き感』といいますか、インパクトで一瞬吸い付いて、そこから一気に小気味よく弾き出していくような音といったらいいでしょうか?
打つ前は少し甲高い金属音なのかな?と思いましたが違っていて、気持ちよく打っていくことができました。
インパクトが緩むことなく、フィニッシュまで一気に振り切らせてくれる音です。

球はあがりやすくて、ちょっとびっくりしました。
これまでのイメージから、やや低めのライナー系を予想していたのですが、球は思いのほか高く打ち上がってビッグキャリーを出せたからです。
構えたときにフェース面がよく見えたので、あがりやすそうな印象はあったのですが、予想以上にあがりやすくて高弾道でした。
ソールにあるウェイトが利いているのは間違いありませんが、それ以外にもヘッド内部に様々な工夫がされているのではないでしょうか?
JBEAMといえば、どちらかというとヒッタータイプに合いやすい印象がありましたが、このドライバーは違っていて、スインガータイプの方にも合いやすいドライバーだと思います。
JBEAMのドライバーには興味があるけど、球があがりづらそうだな・・・。と思っておられる方は是非試してみられてはいかがでしょうか?
これまでのJBEAMに対するイメージが変わるかもしれません。

『安定性』も高く、これまでのJBEAMとは違うタイプのドライバーだな・・・。と思いました。
JBEAMのドライバーをたくさん試打したわけではないので、はっきりとしたことは言えませんが、おそらく『JBEAM初』のオートマチックタイプといえるのではないでしょうか?
スイートエリアもかなり広めでシビアさは感じません。
ミスヒットにも寛容で、曲がりを抑えたドライバーです。
敏感さは無い分、どこでヒットしたか、把握しづらいところもあるのですが・・・。
オートマチックタイプではありますが、絶対に曲がらないとか、曲がりにくいというタイプではありません。
しかし、普通に打っていく限り、大きなトラブルにはなりにくいドライバーだといえます。
今は直進性の高いドライバーがたくさんありますが、それらと比較しても全く遜色の無い、高い直進性があって、寛容なドライバーです。

『飛距離性能』も高く、そのポテンシャルの高さはさすがだな・・・。と思いました。
球は高くあがっていきますが、吹き上がるタイプではなく、適度に抑えられていて、こういったところはJBEAMらしい特長といえます。
ヘッドも高性能ですが、装着されているシャフトも威力を発揮しているようです。
軽めのシャフトでブンブン振り回していくことができますが、暴れすぎず、インパクトで『押して』いけるところがいいな・・・。と思いました。
『飛ばせるシャフトの特徴』として、これまでの経験から、『押していける』『当たり負けしない』ということがありますが、このシャフトにはそれが備わっています。

『操作性』という点では、オートマチックタイプなので、それほど高いとは思いませんが、一応左右にも曲げることができました。
やや面長に見えましたが、球が右にフケることなく、しっかりとつかまってくれ、『隙間の無い飛び』だな・・・。と思いました。
インパクトでボールは滑ることなく、しっかりと乗ってくれたのですが、これはフェース面にあるミーリングの効果なのかもしれません。
球離れも速いですし、自在に操作するタイプのドライバーではないですが、それを補うだけの高い直進性と寛容さがあり、それがこのドライバーの長所だといえます。
スライスを抑制してくれるドライバーではないかもしれませんが、ネックにある調整システムを使えば、かなり扱いやすくなるのではないでしょうか?
試打後の感想

これまでのJBEAMに無い、イージー系ドライバーです。
イージー系でありながら、そのポテンシャルを落とすことなく、高い次元で維持されています。
これまでの経験と、この外見から『ヒッター向け』のハードなタイプかと思っていましたが、違いました。
先ほども書きましたが、JBEAMに興味はあるけど、ハードそうで敬遠してる・・・。という方にも親近感をもたれやすいのではないでしょうか?
『初JBEAMドライバー』には最適だと思います。

いろいろなメーカーのドライバーに出会ってきて、そのメーカーを表す漢字が私なりにあります。
例えば、このJBEAMならば『剛』や『豪』です。
それは『剛球』や『豪速球』というイメージがあるからです。
他のメーカーでいえば、グランプリなら『爆』です。
これは『爆発的な飛び』からきています。
エポンであれば『華』です。
これは『華麗な飛び』から来ています。

それ以外のメーカーでは、
・ダンロップ=『秀』。(優秀)
・PING=『平』『直』『大』。(平ら・直進性・大きい)
・バルド=『弾』『黒』『美』。(弾きが良い・黒いヘッド・美しくてカッコいい)
・テーラーメイド=『革』『流』『柔軟』。(革新性・流行の先端・柔軟な発想)
・カタナ=『軽』『金色』。(軽量・金色のヘッド)
・キャロウェイ=『科学』『ハイテク』
・ブリヂストン=『王道』『ツアー』
・リョーマゴルフ=『飛』『直』(飛距離・直進性)
・ミズノ=『信』『技』。(信頼性・技術力)。
・プロギア=『先』『研』(先進性・研究)。
などです。
これはあくまでも私のイメージです。
もっとたくさんのメーカーを取り上げたいのですが、キリが無いので、これくらいにしたいと思います。
どのメーカーにも個性がありますが、共通して言えるのは『優』(優れている)ということです。

そのメーカーのイメージはずっと固定ではなく、上下することがあります。
素晴らしいモデルに出会ったら、イメージはさらに良くなりますし、それに適した漢字も増えていきます。
逆に最初は良かったけど、尻すぼみといいますか、好感度がどんどん下がってしまったメーカーも残念ながらあります。
そういったメーカーのドライバーは
『玩』(玩具のような、つまりおもちゃのような)
『雑』『劣』『不安定』といったマイナスイメージのメーカーもあります。
しかし、それも常に一定ではなく、いいクラブに出会ったら印象が爆上がりすることも少なくありません。

このドライバーを試打しながら、そのようなことを考えていました。
JBEAMは『剛』や『豪』でありながら、このドライバーは『柔』(柔軟)や『親』)親しみやすい)という言葉を付け足したいと思います。
JBEAMらしい飛びに秀でていながら、そのハードルは高くなく、おそらくJBEAM史上最も低く設定されているのではないか?と感じました。
ヒッターにもスインガーにも対応していて、幅広い層から支持を集めやすいドライバーだと思いますが、どちらかといえばヒッタータイプの方のほうが、このドライバーのもつ高いポテンシャルを発揮しやすいような気がします。
強さと易しさ・親しみやすさを兼ね備えたドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント