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2022年05月22日
PING GLIDE 4.0 WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 115 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は118.5g、トルクは1.6、キックポイントは元調子 です。

シンプルでカッコいい、PINGの新しいウェッジです。
PINGらしい高機能さを感じさせながら、ゴチャゴチャしていない、シンプルなところに好感がもてます。
前のモデルに出会って3年も経ったのかと思うと、早く感じます。
いいクラブというものは、いつまでも記憶の中に生き続けるものです。

大きさは標準的で、丸っこさが目立ちます。
私はアイアンやウェッジにはナイフのような鋭くてシャープな形状を求めたくなるのですが、このような輪郭が丸っこいのも、抜けの良さをイメージさせてくれるので好きです。
今の流行りでしょうか?
このウェッジもトップラインの膨らみが目立ちます。

角度を変えてみても、よく膨らんでいるのが分かります。

バックフェースにある、このウェイトのようなアクセサリーも前のモデルと同じです。
これはどういう効果が期待できるのでしょうか?

正面から見るとそうでもないですが、この角度から見ると、キャビティタイプなのが分かります。

彫りは深くなく、標準といっていいように思います。

トップラインの厚みがよく分かります。
こうして見ると、トゥ側のほうが厚みがあって、つい先日も他のメーカーで見ました。
やはりメーカーは違えど、『実際に作っているメーカー』が同じだったりすると、どうしても似通ってしまうのかな・・・?と思いました。

ソール幅は標準です。
すごく綺麗なソールだな・・・。と思いました。
サンドウェッジはどうしても、14本のクラブの中で最もソールに傷がついてしまうクラブではありますが、できるだけ傷をつけたくないという心理が働きます。
こうして見ても、結構プル角が利いているように感じました。

ソール形状は緩やかな丸みがあって、リーディングエッジもトレーリングエッジにも削りが見られます。
バンスは標準的です。
PINGのウェッジといえば、『丸っこさ』が印象的ですが、このウェッジもそのようになっていて、過去のモデルのいいところをしっかりと継承しているように見えました。

ネックの長さは標準的です。
こうして見ると、ゴルフクラブと人間の身体との共通点を見たような気がしました。
ヘッド(頭)が大きく、ネック(首)がキュッとしまっていて、身体(この場合はホーゼル)に適度な太さがあります。

フェース面には細かなミーリングがありました。
指で触ってみると、適度にザラついています。
ミーリングにも綺麗なものと、そうでないものに分かれますが、このウェッジは前者のほうです。

装着されているグリップはソフトさとしっかり感が両立されていて、好感が持てます。
このゴムの質感がとてもいいです。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
オーソドックスな顔で、正統派といっていいように思います。
ネックの部分がキュッと引き締まっているのがたまりません。
ここの部分が幅広でボテッとした印象のウェッジもたくさんありますが、私はこのほうが好きです。
フェースの開閉をイメージしやすいからだと思います。
もちろん幅広であってもフェースの開閉はできますが、『イメージしやすさ』という点で、狭いほうが私は好きです。
バックフェースやトップライン、そしてソールなど、様々な工夫がされてハイテクタイプのウェッジだと思いますが、こうして構えてみるとクラシカルなタイプだということが分かりました。
『首長(くびなが)』に見えるのも、好感が持てます。

フェースも開きやすく、そのままスパッと抜いていけそうです。
外見はオートマチック。
構え感はマニュアル。
そんないいとこ取りしたウェッジだな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、いい感じです。
前のモデルの印象や、全体的な質感などから予想していましたが、このソフトであり、球の重さを感じられる打感は安心感を与えてくれます。
バチーンと弾くこともなく、球の乗りもいいです。

球を拾いやすく、いい感じであがってくれました。
ソールがよく滑ってくれ、素早く抜いていけるのが、このウェッジのいいところです。
これなら逆目のライでも、引っかかることなく、一気に抜いていけそうな感じがします。
なんとなくではありますが、タイトリストのボーケイウェッジを思い出しました。

スピン性能も高く、安定しています。
フェースの開閉にもしっかり対応してくれ、球持ちの良さがあります。
スピンが掛かったり掛からなかったりといった、いわゆる『スピンの掛け忘れ』が無いのも、このウェッジの長所です。

カッコいいウェッジですが、気難しさのようなものは感じず、大らかさをもったウェッジだな・・・。と思いました。
バックフェースの形状や工夫に大きな秘密があるのではないでしょうか?

球を拾いやすく、また出球のイメージも合いやすいので、距離感も必然的に合ってきます。
弾き系ではない、球持ちの良さで勝負できるウェッジなので、『スローボール』で寄せられるのもいいです。
ゆっくりとイメージしやすい球足(の速さ)なので、精度を高められます。

構えやすくて操作性もいいですが、どちらかというとオートマチックタイプといっていいのかもしれません。
フェースを開閉しやすく、いろいろと遊ぶことができるウェッジですが、そこに『安定性』といいますか、『ブレにくさ』のようなものを感じました。
『カッコいいけど気難しくなく、易しい』。
そんな印象をもちました。
試打後の感想

性能のバランスがとれたウェッジです。
『ウェッジ界の優等生』といえば、私はボーケイウェッジを連想するのですが、それに近い印象をもちました。

このウェッジが4.0ということで、次のモデルは5.0というのは想像に難くありません。
前のモデルの3.0から、どう進化したのか、このウェッジを試打しながら探っていたのですが、正直よく分かりませんでした。
もしチャンスがあれば、打ち比べてみたいと思います。

ひとついえるのは、前のモデルの3.0も、今回の4.0も高性能だということです。
易しくてカッコいいウェッジです。

パターメーカーとして老舗中の老舗でありながら、今はドライバーをはじめ、ウェッジなどのクラブも充実しています。
特にドライバーを試打して感じるのですが、PINGの追い求めるもののなかに、常に『易しさ』というものがあるのではないでしょうか?

昔のPINGのドライバーなどは結構タフでシビアなものもありましたが、今はそう感じません。
かなりのラージサイズで大らかさをもたせながら、直進性と距離の両立を図っています。
ウェッジは大きくなると逆に難しくなってしまうので、『程よい大きさ』が求められます。
その程よい大きさのなかで、最大限の易しさをもたせつつも、構えやすさや打感といったフィーリングにもこだわっているのではないか?と、このウェッジを試打しながら思いました。

ハイレベルにバランスのとれたウェッジです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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