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2022年05月13日
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キャロウェイ ROGUE ST MAX FAST アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは オリジナルカーボンシャフト です。
ロフトは27度、クラブ長さは37インチ です。

キャロウェイローグシリーズの新しいアイアンです。
このデザインを見て、以前試打したことのある、レガシーブラックというアイアンを思い出しました。
名前は違っても、後継機種という位置づけなのでしょうか?
それとも、たまたまデザインが似ただけなのでしょうか?

やや大顔タイプのアイアンです。
大顔ではありますが、大顔特有のボテッとした感じがありません。
キャロウェイらしい、ハイテクの匂いがプンプンしてきました。
これがキャロウェイの個性であり、主張なのではないでしょうか?
X FORGEDのようなベーシックタイプのアイアンもありながら、基本はこの路線のような気がします。

ソールには『TUNGSTEN』の文字がありました。
見慣れた工夫ですが、これ全部がウェイトなのでしょうか?
だとしたら、かなり重くなってしまうので、おそらくそうではないと思います。
このようにウェイトを組み込むのはもうかなり前から行われていますが、今でも変わりません。
それくらい有効な方法なのだと思いますが、進化しないな・・・。という思いもありました。
見た目は多少変わっても、もうゴルフクラブ(特にアイアン)の開発における進化の足踏み状態がずっと続いています。

彫りの深さは普通で、ノーマルキャビティといったところです。
最近はポケキャビを見なくなりました。
しかし、これも流行のようなものがあると思うので、いずれまた復活してくると思います。

トップラインは厚すぎず薄くもなく・・・。といった感じです。
大顔タイプでありながら、全体的に結構整っているな・・・。と思いました。

ソール幅は標準的です。
ちょっと前まで、ワイドソールをよく見かけましたが、最近はこのようなノーマルなタイプが多くなったように思います。
これも流行なのかもしれません。
私はワイドソールには苦手意識があるのですが、だからといって、このソールの雰囲気やネックの曲がり具合はあまり好きになれません。
やっぱりキャロウェイのアイアンだな・・・。と思いながら見ていました。
このように『クネっと』曲がったソールは好きではなく、むしろできることなら避けたいタイプです。
インパクトに『遅れ(時間差)』を感じさせ、いいイメージも湧いてきません。
魅力的に見えず淡々として、気持ちも盛り上がないまま見ていて、このアイアンとの『距離感』を感じていました。

ネックの長さは標準的です。
光沢感があり、いかにもステンレスっぽい質感です。
同じタイプをかなりたくさん試打しているので、新鮮さはありませんが、これがひとつの答えなのかもしれません。
キャロウェイはかなり科学的なメスを入れてクラブ開発しているので、これが理想的な形と質感といっているような気もしますが、私はあまり好きではありません。
ただ、それはあくまでも私がこのアイアンの良さを理解できていないということであって、このアイアンの形状や質感などが良くないということではありません。

フェース面にミーリングはなく、ごく普通です。
ああ、このアイアンもあまり手を加えられていないな・・・。と思いました。
最新モデルであっても、ここの部分は昔から変わらないものがほとんどです。
『大量生産の限界』といえるのかもしれません。
テンションがあがらず、むしろやや下がり気味になりながらも、試打するための心の準備を始めました。
キャロウェイが言いたいのは、このフェース面ではなく、バックフェースやソールにあるウェイトなどではないでしょうか?

素振りをしてみると、軽量感がありますが、今時のアイアンとしては普通です。
ヘッドが動きすぎないように、ブレないように、タイミング重視で振っていきました。
このような軽量タイプのアイアンを振っていく、私なりのコツは『抑揚をつけない』といいますか、常に一定に振っていき、『メリハリ』をつけないイメージです。
ドライバーなど飛ばしたいクラブのときは『ジェットコースター』をイメージするといいますか、最初はゆっくりめで一気に加速していく感じで振っていますが、軽量タイプでシャフトが軟らかいと遅れたりブレたりしやすいので、なるべく『一定感』をもって振るようにしています。
飛ばそうとしなくても、飛んじゃうアイアン・・・。といったらいいでしょうか?
クラブ任せに振っていく感じです。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりもいい感じで好感が持てました。
もっとクセのきついタイプかと思っていたのですが、そうではありませんでした。
ややラージサイズなのとグースの利きも目に入りますが、昔のモデルほど極端ではありません。
これくらいであれば、『今の標準』といえるのではないでしょうか?
私がアイアンに求めたい顔とはちょっと違うのですが、特に苦手意識は芽生えませんでした。
あくまでも『淡々と』といいますか、『無難な感じ』で打っていけそうです。
試打を開始しました

一球打って、「何だ、これは中空か?」と思ってしまいました。
中空独特の『空洞感』があり、『ペチャ』という打感が残念でした。
もちろん、この打感が今のスタンダードなのかもしれないですし、このようなタイプのアイアンで打感を求めるべきではないのかもしれません。
打感を犠牲にして得られるものは『寛容性&飛距離』でしょうか?
そう考えると、『今のニーズに合った打感』といえるのかもしれません。
私がアイアンに欲しい、『球持ち感』『くっつき感』は無く、パチンと弾くような感じで、インパクトが『点』になる打感です。
正直、物足りません。

球はとてもあがりやすいです。
ソールを見たときに、それほどワイドには見えなかったのですが、かなり重心を低くしているのだと思います。
横からはらって打ちたい方にピッタリなアイアンといっていいのではないでしょうか?
ヘッドの入射角を昔ながらの『V』ではなく『U』。
もっといえば、できるだけ『円』に近くて、ボールの前後を直線的に振っていきたい方のアイアンといっていいのかもしれません。
ソールにあるタングステンが、かなり仕事をしているようです。
それほど速くないHSで、ゆったりと振っていきたいけど、広すぎるソールは嫌だ・・・。という方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『安定性』も高く、イージーです。
シブいデザインで、昔のような『ゴツさ』はないですが、明らかにオートマ系アイアンといっていいと思います。
ミスヒットを感じさせない寛容さがあり、弾きの良さでカバーしていく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
見えないところに、メーカーによるたくさんの工夫が施されているのは間違いありません。
ヘッド自体が寛容なタイプでありながら、昔のアイアンのように構えづらさが邪魔をしていないので、その分さらに大らかさが増しているように感じました。

予想通り、よく飛ぶアイアンで『番手感覚』を失わせるアイアンです。
これが今の標準の飛びといえるのだと思います。
明らかに2番手以上は飛ぶアイアンなのですが、こういうタイプが多くなったので、普通になってしまいました。
球があがりやすくてキャリーもかなり稼げますし、軽く振って距離を出したい方にはピッタリではないでしょうか?
よく飛びますが、これまでのアイアン(ディスタンス系)と比べて、特別進化しているとは思いません。
それくらい、今はアイアンの飛びが進化したということです。

オートマチックタイプではありますが、左右へも少し曲げることができました。
こういう『面長感』のあるアイアンで、インテンショナルなショットを打つのは少し勇気がいることなのですが、今日は練習場なので結果を気にする必要はありません。
面長なタイプはどうしてもヘッドの戻りが遅くなり、今日もそんな感じがしたので、なるべく開閉を小さくして打っていきました。
グースタイプで球はつかまりやすいですが、それをラージサイズでカバーしている感じです。
ソールにあるウェイトも大きく見えましたが、打っていて邪魔に感じることはありませんでした。
ただ、ヘッド全体のバランスとしてはどうなのかな?と思うところはありました。
重心がもっと前にきたほうがフェースを立てやすいですが、元々『スタンディングロフト』なので、整合性がとれているのかもしれません。
『前輪駆動』からくる操作性の良さではなく、『後輪駆動』による安定性を感じさせるアイアンだな・・・。と思いました。
試打後の感想

キャロウェイらしい、ハイテクが詰まったアイアンです。
いろいろな最新技術が詰め込んであると思うのですが、試打してみて、あまり変わらないな・・・。というのが率直な感想です。

しかし変わらないというのは、それが既に正解であるという可能性が高いということもいえます。
もう何年も前(おそらく10年以上前)のアイアンを打っているような感覚になりましたが、ゴルフクラブの進化も、そしてプレイヤーのニーズもそれほど大きく変わっていないのかもしれません。

私はこのアイアンの打感を好きになれなかったのですが、このアイアンが好きで距離感を出せるという方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

キャロウェイと言えば『ハイテク』。
そのこだわりとメーカーの工夫がたくさん散りばめられたアイアンだと思いますが、試打しながらずっと『既視感』を感じていました。
既に同じようなものはたくさん出回っているからです。

おそらく、これまでにない新しい技術も投入されていると思いますが、感性の鈍い私はそれを感じ取ることができませんでした。
『MAX FAST』という名前がついているので、『最大限に速く』ということでしょうか?
ドライバーにはドライビングコンテストが開催されることがありますが、もし7番アイアンでも開催されると、このアイアンはいいところまでいくのではないかな?と思いました。

キャロウェイには、これまで以上に科学的な視点で、そして他のメーカーでまだやっていない斬新なことをやってもらいたいです。
昔のビッグバーサを経験している者としては、あの頃のような私たちゴルファーをあっと驚かせて欲しいですし、常識を打ち破るようなクラブを作って欲しいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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