ホンマ TW757 D ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。
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2022年05月02日
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ホンマ TW757 D ドライバー

                 

ホンマ TW757 D ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
HONMA TW757 TYPE-D ドライバー です。



VIZARD MP5
シャフトは VIZARD MP5 です。

ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.65、バランスはD1、キックポイントは手元調子 です。



正面
ヘッド全体が黒で、シブくてカッコいいホンマのドライバーです。

一時期、カラフルなドライバーも登場しましたが、やはり黒というのは重厚感があって好感が持てます。

『重い』というイメージもありますが、『どの色にも染まらない』という魅力が黒にはあり、それは白と真逆の存在といえるかもしれません。

ヘッドの性能が良ければ色なんて気にしないよ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますが、私はこだわっています。

白いヘッドもいいですが、やはり私は黒が好きですし、それ以外だとブルー系や、昔からのパーシモンカラーも好きです。



側面
標準的なシャローヘッド&ラージサイズで、コンパクトさはありません。

シンプルなタイプではなく、かなりの工夫も見られます。



D
『D』という文字があるので、ディープヘッドなのかな?と思いましたが、そうではないようです。



トゥ側のウェイト
トゥ側にはウェイトがあります。

『3』という数字がありました。



ウェイト
ヒール側にもウェイトがあり、こちらは『9』という数字があり、ヒール側のほうが重くなっているようです。

ということは、重心距離を短めにして、球を捕まえやすくしているのかもしれません。

しかしこれには個人差があって、トゥ側を重くしたほうが球がつかまりやすいと感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

他にも、いろいろな重さのウェイトが用意されているのかもしれません。

ヘッドにウェイトが組み込まれるようになって、かなりの年月が経ちますが、便利になった反面、当然デメリットもあります。

それは『打感』が曖昧になったといいますか、ボヤけた感じのものが多くなったということです。

重心がずれるので、それは当然かもしれないですが、それをあまり気にされない方も多いのではないでしょうか?

最初から『こんなもんだ』と思えば、気にならないのかもしれないですし、それ以上の享受を得られるのであれば、問題ないのかもしれません。

不自然なウェイトのおかげで、重心がずれてしまっているクラブが実はたくさんあり、私たちユーザー自身がそれを補いながら使っていかなければならないこともあります。

こういった工夫はとても素晴らしいですが、何事もやり過ぎは良くないということです。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

ネック(首)なので、『短足』とはいえないですが、こうして見たときに短足に見えるドライバーはたくさんあります。

それだけ重心の低さが求められているのだと思いますし、ネックの重要性が軽視されているのではないか?と思えることもあります。

・打点がブレてミート率が悪くなった

・切り返しのタイミングがバラバラになった

・クラブ全体の重量をもう少し足したいが、少しヘッドの効きを強くしたい

といったときに、ネックに鉛を何枚か重ねて巻くように貼っていましたが、最近はウェイト交換も普通になったので、あまり見なくなりました。

しかし、有効な方法なので、実践しておられる方は今もいらっしゃいます。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。

最近では少なくなったように思いますが、ホンマは採用し続けているようです。

どのメーカーもそうだと思いますが、ホンマは特に『クラブを売りたい』という思いが他のメーカーよりも強いな・・・。と感じることが多いです。



ソールの溝
ソールのフェース寄りには大きな溝があります。

この溝もテーラーメイドがやり出してブームになりましたが、最近では下火のように感じます。

RBZ以降、テーラーメイドのドライバーにも採用されないこともありますが、一定の効果は期待できるのではないでしょうか?



CARBON SLOT
溝には『CARBON SLOT』という文字があり、おそらくここの部分のことをいっているのだろうと思います。

カーボン独特の模様が見られました。



溝の深さ
溝の深さは結構あります。

なんとなくですが、この溝の幅と深さ、そして周りのパーツなどを見ていると、強度的に問題は無さそうだな・・・。と思いました。



フェース面の仕上げ
フェース面はシンプルです。

今は、このように溝の無いものが増えてきました。

最初見たときはすごく違和感があったのですが、実際に打ってみて問題ないことが分かると気にならなくなりましたし、強度の問題もあるのではないでしょうか?



シャローヘッド
こうして見ても、やはりシャローヘッドだということが分かります。

ディープではありません。

ならば、何の意味の『D』なのかな?と思いましたが、違う意味のDで、『ドロー』かな?と思いました。

ドローバイアスの掛かったドライバーは苦手に感じることが多いのですが、今は『球のつかまり』が重要視されているので、仕方ありません。



オリジナルグリップ
HONMAのロゴが入ったオリジナルグリップが、カッコいいです。

ソフトなフィーリングと機能性をもたせたグリップになっています。

ヘッドとシャフトにはこだわっているけど、グリップはそうでもなさそうなメーカーが今もたくさんありますが、ホンマは細部にまでこだわっているようで、こういったところがホンマの魅力の一部です。

『妥協』しているメーカーと、それを許さないメーカーがあり、ホンマは後者だと思います。



カーボンクラウン
最近は多くなったので、このドライバーはどうかな?とクラウンを近くで見ると、カーボンの模様が見られたので、カーボンコンポジットなのが分かりました。

テーラーメイドの溝。

そしてプロギアが取り入れたことでブームになり、数年前からテーラーメイドが採用して再びブームになったカーボンコンポジット。

様々なメーカーのいいところを取り入れているようですが、できれば他社にない独自の工夫が欲しいです。

ヘッドだけでなく、シャフトも自社生産しているホンマなので、アイデアや設計もオリジナリティが欲しいな・・・。と思いました。

カーボンコンポジットを採用しているメーカーはいくつかありますが、中にはその『つなぎ目』が雑なメーカーもあります。

しかし、このドライバーにはそれが無く、『シームレス』な感じがとてもいいです。

いろいろな工夫をしているけど、それを無理やり押しつけていないといいますか、さりげないところにホンマらしさを感じました。

ヘッドにもシャフトにもチープさは見られません。



振り感
素振りをしてみると、軽量タイプではあるものの、それほど頼りない感じはしませんでした。

暴れすぎるシャフトではなく、結構落ち着いているといいますか、タイミングを合わせやすいシャフトです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、想像していたよりも良くて、いい意味で意外でした。

強い『つかまえ顔』なのだろうと思っていましたが、そうではありません。

バルジが結構丸みを帯びていて、『つかまえ一辺倒』の顔でないところがいいです。

以前からバルジが真っ直ぐな感じのフックフェースが多く、そこに私は不満をもっていましたが、最近はバルジが見直されているのかもしれません。

ヘッド後方が少し伸びていて、10年くらい前に試打した地クラブメーカーのドライバーを思い出し、懐かしいな・・・。と思いました。

一時期、よく見かけた顔です。

こうして構えていると、カーボンの模様は全くといっていいほど目に入りません。

クラウンは黒ですが、小顔感はなく、むしろ大きさを印象づけるヘッドです。

ヘッドが大きく見えたほうが安心感があって好きだ・・・。という方には、好まれやすい大きさではないでしょうか?

ディープ感はなく、シャロー感が強いです。

このドライバーのロフトは9度ということですが、フェース面がよく見えますし、絶対に違うな・・・。と思いました。

明らかに10度以上はありそうです。

ただ、こういったことは『普通』になってしまっているので、あまり気にすることはないといいますか、気にするべきではないのかもしれません。

しかし私は数字に『リアル』を求めたいので、どうしても正確な表示を求めたくなります。

『リアル』と『表示』という二種類のロフトは要りません。

老舗メーカーの雄であるホンマには、こういったところにもこだわって欲しかったのですが、『プレイヤー心理』を考えないとクラブは売れにくい時代なので、仕方ないのかもしれません。

ただ、このドライバーは調整システムが搭載されているので、ロフトも変えられるのかもしれないな・・・。と思いました。

一時期ほどフックフェースが強くないですが、どちらかというとつかまりそうなヘッドです。

フェース面全体がほんの少しだけ左を向いているように見えました。

フェースアングルもそうですし、ヘッド後方のヒール側が大きく膨らんでいたら、おそらくドローというよりはフックのイメージが強く出たと思います。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、まずまずです。

ソフトというよりは、結構しっかりしていますが、硬すぎず嫌な衝撃は残りません。

どういった表現を使っていいのか分かりませんが。フェース面を『面』ではなく、『点』で弾き飛ばしているような感覚をもちました。

これはスイートエリアが狭いというのではなく、それだけギュッと凝縮したような感覚です。

球の重さもじゅうぶん感じ取ることができました。



打球音
『音』は大きめではっきりしていますが、甲高くないのがいいです。

私は強く叩いていきたいタイプなので、もう少し音が小さくなればいいな・・・。と思いましたが、大きな不満ではありません。

少し耳に響きました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ほぼ構えたときのイメージ通りで、素直な感じです。

最近は構えたときのイメージと実際の高さが違うことも少なくないので、その点では好感が持てます。

やはり9度の弾道ではないな・・・。と思いましたが、ヒッター用のドライバーなのは間違いありません。

ただスピンは結構多めで、叩くと少し吹き上がる感じがしました。

こういったところも最近のドライバーの特徴だと思います。

数年前のように『低スピン一辺倒』ではなくなったということです。

飛距離を出すには確かに多すぎるスピンを減らすことが重要ですが、スピンが少なくなりすぎて、逆に飛ばなくなった・・・。という方も多いのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』という点では、普通です。

特別直進性が高くて曲がりづらいとか、『フック一辺倒』という感じはしません。

バルジのイメージがそのまま反映されているのかな?と思いました。

構えたときにどちらかというとつかまりそうでしたが、逆に少し逃がしていけそうな印象もありました。

そして実際に打ってみても、その通りでした。

『D』はディープではないのが明らかですし、ひょっとしたらドローではないのかもしれないな・・・。と思いました。

それくらい、このドライバーは『つかまり』が強すぎる感じはしないので、日頃スライスに悩んでおられる方には、球がつかまりづらいドライバーといえるのかもしれません。

誰が打っても、スライスを矯正してくれるドライバーでないことは確かです。

ただ、先ほども書きましたが、このドライバーには調整システムが搭載されていますし、ウェイトも交換できるのであれば、こういったところ(つかまりの弱さ)は解消されるのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』も普通で、特別秀でた感じはしません。

しかし、それはこのドライバーが飛ばないというのではなく、今のハイレベルなドライバーの中で標準的だということです。

驚くようなパフォーマンスを発揮するけど、性格が尖っている・・・。というのではなく、安定して飛ばしていける『性格の丸さ』といいますか、穏やかな印象をもちました。

キャリーもしっかり稼いでいくことができましたし、ドロップする感じはしません。



操作性
『操作性』という点では、あまり細工をするタイプではなく、できるだけ無難に打っていきたいドライバーです。

先ほども書きましたが、球のつかまりがそれほど強調された感じはしないので、フッカーである私は少し安心感がありました。

どちらかといえば『緩いドロー』が出やすい印象をもちましたが、フェード系も易しく打つことができるドライバーです。

構えたときに、どちらかといえばつかまりそうな印象をもちましたが、それが極端ではなく、緩いところがいいです。

そうすると、このドライバーの『D』はどういう意味があるんだろう?と思いましたが、結論には至りませんでした。



試打後の感想


ヒール側
『あがりやすさ』や『方向性』『飛距離』など、平均レベルといっていいと思いますが、それを調整システムを使って補っていく・・・。というタイプのドライバーといったらいいでしょうか?

最初見たときは、すごいハイテク感がありましたが、打っていくうちにその感覚は薄れ、基本的には『ベーシックタイプ』なドライバーという印象をもちました。



HONMA TW757 TYPE-D ドライバー
気難しいタイプではないけれど、易しすぎないドライバーといっていいと思います。

全てをクラブに委ねるのではなく、プレイヤーの意志を尊重してくれるドライバーといっていいかもしれません。



HONMA TW757 TYPE-D ドライバー
シャローヘッドがもつ鈍感さを、いい意味で感じさせないクラブだな・・・。と思いました。

構え感は『オートマ系』だけど、曲げるのが難しいと感じるほどのドライバーではありません。



HONMA TW757 TYPE-D ドライバー
今回は調整システムをいじらず、ウェイトも交換しませんでしたが、それらを活用すると、印象が激変するのかもしれません。

調整システムが採用されてかなりの年月が経ちましたが、最も高いパフォーマンスが期待できるのは調整システムを『使わないノーマルポジション』だと私は思っていますし、おそらくメーカーもそう設計しているのではないでしょうか?

なので私は調整システムを重要視していませんが、今も高いニーズがあるのは確かです。

そういった方々には、是非このドライバーを試していただきたいと思いました。



HONMA TW757 TYPE-D ドライバー
性格は尖っていなくて、どちらかといえば丸い。

しかし『真っ直ぐ一辺倒』なドライバーではなくて、右に逃げやすいところもあり、今では少数派といった印象をもちました。

いつもいろいろなクラブを試打しながら、メーカーの狙いは何なのか?一番主張したいところはどこなのか?など探ることがあるのですが、今日はそのメーカーの主張というものがあまり見えてきませんでした。

いい意味で無難といいますか、逆にいえば『既視感』もあり、強い個性は感じられませんでした。

今はハイレベルなクラブがたくさん発売されていますが、ホンマにはホンマでないと作れない、他のメーカーでは太刀打ちできないようなクラブを発表して欲しいです。

このドライバーの特長は『主張の小ささ』『クセの無さ』『性能のバランス感』だな・・・。と思いました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
                         
        

                         

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