PRGR SUPER egg ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2022年04月24日
  

PRGR SUPER egg ドライバー

                 



PRGR SUPER egg ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
PRGR SUPER egg ドライバー ​です。



egg
シャフトは egg M-37 です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は42g、キックポイントは元調子、バランスはD0.5、トルクは5.4、クラブ総重量は282gです。



正面
久しぶりに出会った、プロギアのスーパーエッグです。

エッグシリーズといえば、『イージー系の極致』といえるほど、易しく飛ばすことに特化したイメージがあります。

プロギアのもつ高い技術力をふんだんに取り込んで、多くのゴルファーから支持されているブランドです。

アスリート仕様から、シニア向けクラブまで、幅広い展開をしています。

プロギアのクラブは、アイデアが斬新で高性能というだけでなく、高級なイメージもありますが、このクラブもまさにそんな感じです。

質感がとても良く、チープさは全くありません。

クラブをまずは目で楽しみたい私は、目を細めながら見ていました。

                   

側面
かなりヘッドが大きく見えますが、黒を基調としたデザインで、すっきりしています。

シニア向けクラブといえば、ゴールドやシルバーのイメージも強いですが、このクラブのように黒もカッコいいな・・・。と思いました。

いろいろな工夫が見られますが、ゴチャゴチャしていません。

『技術の渋滞』をしていないところに好感が持てます。

隙間も無いほど、あらゆるものを詰め込みすぎてしまうと、却ってマイナスになるような気がします。



NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES
バックフェースには『NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES』という文字がありました。

つまり『ルール不適合』ということです。

おそらく、高反発モデルではないでしょうか?

以前も書きましたが、どうせルールに適合しないのであれば、反発係数だけでなく、ヘッド体積やシャフト長さなども、ルールの範囲内で設計しなくてもいいと思っています。

もちろん、それは確実な『安全性が担保されているという前提の元で』ですが・・・。

ただ、『長さ』はコースではそれほど問題になりませんが、練習場では今でも打席の間隔が狭いところが少なくないので、あまり長くするのは良くないと個人的には思っています。

ドライバーだけでなく、アイアンやウェッジなどの角溝。

そしてボールの初速オーバーなど、ルールの枠から飛び出た道具がもっとポピュラーになってもいいと思います。

今は競技に出場しないゴルファーのほうが多いそうですし、海外の団体である、R&AやUSGAが決めたルールに縛られるのではなく、日本独自のルールというものが存在してもいいような気がします。

競技に出場しないで仲間内だけで楽しむゴルフは、競技ゴルフとはまた別カテゴリーのクラブがあってもいいのではないでしょうか?



egg
ソールには『egg』のアクセサリーがあり、お馴染みです。

これはウェイトなのでしょうか?

それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?



ネック長さ
ネックは短めですが、エッグドライバーでは標準です。

調整システムは搭載されていません。

最近は、このように搭載されていないもののほうが多くなりました。

必要性を感じておられない方は多いと思いますし、いろいろ変えても、あまり変わらない・・・。という方も多いのかもしれません。

調整システムを使うのもいいですが、まずは自分に合ったヘッドとシャフト。

重さなども含めて、それが先決ではないでしょうか?

自分にとって軽すぎたり、逆に重すぎたり、また軟らかすぎたり硬すぎたりするものはとても難しいですし、最悪故障につながります。

そういった部分を全てクリアしてからの調整システムではないでしょうか?



フェース面のデザイン
フェース面のデザインがちょっと変わっていますが、高級感があって、まさにエグゼクティブゴルファーのためのクラブといっていいような雰囲気があります。

あのマルマンにも負けていません。

フェース中央のスコアラインに見えるものは溝になっていなくて、フラットです。

高反発ということもあり、おそらく強度が保たれないのではないでしょうか?

フェースが凹んだり、ヘッドが割れてしまうおそれもありそうなので、今日はかなりゆっくり振った試打になりそうです。

いつも、そのクラブのスペックにマッチした試打を心がけているつもりですが、今日はさらに気をつけなければならないと思いました。



バックフェースの形状
この独特な形状も空気力学によるものでしょうか?



シャローヘッド
見慣れたシャローヘッドです。

今はシャローが主流ですが、極端なシャローでないところに親近感を覚えました。

シャローが出始めの頃は『頼りないシャロー』が多く、球があがりやすいけど、飛距離は大きく劣る・・・。というものがたくさんありました。

今は研究が進んで、『パワーシャロー』といいますか、パワフルで飛距離性能に優れたシャローヘッドもたくさん登場してきました。

しかし、それでもシャロー過ぎるものは、やはり飛距離が落ちる傾向にあるので、これくらいだと好感が持てます。



顔
顔はまずまずです。

ヘッドの大きさとシャロー感が強いですが、それほどクセは強くありません。

いろいろな工夫がされていますが、質感が良く、品の良さもあります。



装着されているグリップ
装着されているグリップはラバーのソフト感がありながら、結構グリップ力が利いていて、滑りにくくなっています。

車のタイヤでいえば、ラジアルタイヤだな・・・。と思いました。

細かな溝がたくさんあって、タイヤでいえば熱を逃がしてくれそうなデザインです。

さすがタイヤーメーカーとしても一流の横浜ゴムだ・・・。と思いながら見ていました。

調整システムが無いからでしょうか?

バックラインがありました。

ただそれほど強くないので、バックライン無しを好む私も、あまり苦手には感じませんでした。



PRGR SUPER egg ドライバー
素振りをしてみると、かなりの軽量感と軟らかさがあるので、何度も繰り返しタイミングを整えました。

比較的手元に近いところから、全体的にしなる感じです。

どことなく、『線の細い』シャフトだな・・・。と思いました。

シャフトにはスチール・カーボン関係なく、『背骨の部分』といいますか、『一本の筋』のようなものを感じながら振ることが多いのですが、今日はそれがありませんでした。

ヘッドもそうですし、シャフトの感じからして、やっぱりあまり振っていってはいけないな・・・。と思いながら素振りを繰り返しました。

久しぶりに『への字』に曲がる感覚のシャフトに出会ったような気がします。



構え感
ボールを前にしても、なかなかいい感じでした。

先ほども書きましたが、シャロー感があって、かなり大顔に見えるのですが、比較的『おとなしめ』な印象をもちました。

少し『つかまえ系』の顔に見えましたが、左が気になるほどではありません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はまずまずです。

ソフトというよりは、ややしっかりした打感ですが、嫌な衝撃は残りません。

どちらかといえば、少し軽めで弾き感が強いです。

『ボールがもうそこにいない感覚』といったらいいでしょうか?

あっという間に飛び出していくようなスピード感です。



打球音
『音』は、こもっていなくてはっきりしていますが、大きすぎず高すぎず、いい感じでした。

シニア向けのドライバーは、『高音』のイメージが強いですが、このドライバーはそこまでではありません。

これならインパクト音に邪魔されることなく、振り切っていくことができますし、練習場でも周りを気にすることなく、集中できます。



トゥ側
球はとてもあがりやすくイージーです。

ヘッドもそうですが、シャフト全体でボールをあげてくれるような印象をもちました。

打ち出しが高く、速い球足でキャリーを稼いでいけるドライバーです。



バックフェース
『安定性』も高く、大らかさがあります。

あくまでも感覚的にですが、フェース面の7割くらいがスイートエリアではないか?と思えるほどです。

面で弾いて飛ばす感覚で打っていくことができました。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、軽量級の中では優れているほうだと思います。

弾きの良さと高さで飛ばしていけるドライバーで、やっぱり高反発だな・・・。と思いました。

飛びを『補助』してくれる性能といったらいいかもしれません。

そういったことが高反発にはあります。

自転車に例えると、『電動アシスト自転車』といったところでしょうか?



操作性
かなりオートマチックなタイプなので、操作性という点では、難しく感じました。

軽すぎるのと、シャフトが扱いづらく、細工をしないほうがいいドライバーだと思います。

構えたときのイメージよりも球がつかまる感じで、右に抜けにくいところがいいです。



試打後の感想


ヒール側
一時期増えていた『ルール不適合モデル』ですが、最近は少なくなったような気がしていました。

私は競技に出場していますし、出場していなくても、ルール適合モデルをずっと使っていきますが、『ルールの枠』に収まりたくないと考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

R&AとUSGAの決めたルールに違反しないよう、ギリギリのところで各メーカーしのぎを削っています。

しかし、その限界はとっくにきていて、性能はアップしていないのが現実です。



プロギア スーパーエッグ ドライバー 高反発
ルールによって上限が定められているのだから、仕方ありません。

最新モデルはきっとこれまでのクラブを凌駕してくれるだろう・・・。と思って買い替えられる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。

過去のモデルのほうが飛ぶことも普通にあります。

ゴルフクラブの性能はもう頭打ち状態が何年も続いているのが現状です。

それを変えていくには、ルールの変更と新たな素材が出てくることが重要になってくるのではないでしょうか?



プロギア スーパーエッグ ドライバー 高反発
プロギアには、これからもこういった幅広い視野でクラブ開発をしてもらいたいです。

ルール不適合でも素晴らしいクラブはたくさんあるのですから。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




                         
        
                         

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