タイトリスト ボーケイデザイン SM9 ウェッジ - ゴルフクラブ試打日記。
モウダス
スコッティキャメロン専門店【Himawari】

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2022年04月21日
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タイトリスト ボーケイデザイン SM9 ウェッジ

                 

タイトリスト ボーケイデザイン SM9 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブタイトリスト ボーケイデザイン SM9 ウェッジ です。



Dynamic Gold
シャフトは Dynamic Gold です。

ロフト58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはWEDGE FLEX(S200)、キックポイントは手元調子、シャフト重量は129g、バランスはD5、クラブ総重量は477gです。



正面
タイトリストボーケイウェッジの最新モデルです。

前のモデルである『SM8』をすごく気に入っていて、いいウェッジだな・・・。と思っていたのですが、早くもニューモデルが登場しました。

タイトリストといえば、ゴルフボールのトップメーカーですが、アイアンやウェッジも大人気です。

ライバルメーカーである、テーラーメイドやキャロウェイはどちらかというと『ウッドが得意』なメーカーという印象があるのですが、タイトリストはどちらかといえばアイアンやウェッジに光るものがあり、ドライバーなどのウッド系も素晴らしいので、トータルバランスがとれているメーカーだと思っています。

私の友人の中にも、キャップやウェア・シューズ(フットジョイ)・キャディバッグ・ボールなどのアイテムがもちろん、ドライバーからパター(スコッティキャメロン)まで全てタイトリストで統一している人がいます。



側面
黒染めなのがカッコいいです。

おまけに『艶消し』になっているので、さらに精悍さが増しています。

以前は、このようなタイプは『ノーメッキ』が多かったのですが、最近は見かけなくなりました。

耐久性の問題もありますし、どうしてもノーメッキにするのであれば、フェース面だけにするのがいいのかもしれません。

このウェッジもノーメッキタイプでないのが分かりました。

ジェットブラックというのだそうです。

大きさは標準的で、最新モデルではあっても、過去のモデルと変わりません。

試打クラブには、この黒いヘッドとメッキタイプがあったのですが、今回はこの黒いヘッドを借りて試打することにしました。



バックフェースのデザイン
バックフェースはシンプルでカッコいいですが、おそらくいろいろな工夫がされているんだろうな・・・。と思いました。

そうでないと、新商品を発表する意味がありません。

ただ単に名前を変えたとか、ロゴを変えただけ・・・。というのは周期的に昔から、そして今もありますが、このウェッジは違うようで、いい雰囲気が漂っています。

この『BV』のロゴが好きだという方は多いのではないでしょうか?



彫りの深さ
トップラインにある程度の厚みがあり、重心が高そうに見えます。

このような形状は、他のメーカーでも見たことがあります。



トップライン
トゥからヒールにかけてテーパーになっていて、最近は多くのメーカーが採用しているようです。



トップラインのテーパー
角度を変えてみても、やはりテーパーになっていて、既視感があります。

今は、これがウェッジのトレンドなのでしょうか?

売り出すメーカーは違っていても、実際のメーカー(リアルメーカー)が同じだったりするのかもしれません。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

ロングというほどではありませんが、今はこれくらいが普通です。

もう少し長いほうが、上から拾うイメージが出やすいのですが、この長さでも全然問題ありません。

拾う角度(入射角)が少し緩やかな印象を受けます。

クリーブランドのウェッジはロングのイメージがありますが、タイトリストはこれくらいの長さが標準のようです。



ソール形状
ソール幅は標準的で、ワイドではありません。



ボーケイらしいソール形状
ボーケイウェッジといえば、このソールというくらい見慣れた形状です。

オールマイティといいますか、ソールの使い方を限定しない懐の深さがあります。

平らさの利点もあれば、微妙に丸みがあって、接地面積が大きくなりすぎず、『抜くスピード』も早められるのがいいです。

アプローチの場面で怖いことといえば、いくつかありますが、その筆頭が『ザックリ』ではないでしょうか?

主に逆目の場合など、ライが悪いときに起こりやすいですが、それはある程度ソール形状で防ぐことができます。

リーディングエッジを少し浮かせて、ソールがいい感じで滑ってくれると、芝が邪魔せずボールを拾いやすくなりますが、それがこのソール形状だと適しています。

ソールに丸みがあり過ぎると、『据わり』が悪くなって安定感も落ちてしまいますが、このウェッジの形状だと絶妙なバランスがとれています。



細かなミーリングあり
フェース面には細かなミーリングがありました。

非常に繊細で緻密なデザインです。

大手メーカーに多い、『雑さ』『手を加えていない感』は無く、ここだけ見ると地クラブメーカーのウェッジのように見えます。

さすがタイトリストだな・・・。と思いました。

こういった細かなところに、そのメーカーのイメージが浸透します。

アイアンだけでなく、ウェッジでもただ単にスタンプしただけの手が込んでいないといいますか、『手を抜いている』とさえ思えるクラブが今でもたくさん見られます。

もちろんルールで厳しく定められているので、なかなか手を加えられないということもあると思いますし、もしルール違反になれば、回収しなければならないというリスクもあります。

なので各メーカー、違う部分では手を加えているけれど、フェース面だけは『無難』に作りたいのかもしれません。

しかし我々ユーザーは、それでは満足できません。

常に妥協の無いクラブ開発が求められます。

そういった点においても、タイトリストはウェッジに対してプライドを持って開発しているのが分かります。

『テンションのあがるフェース面』といったらいいでしょうか?

この綺麗で、いかにもスピンが掛かりそうなフェース面を見て、そう思いました。

指で触ってみたのですが、結構ザラザラしています。

しかも、そのザラザラ感は『大粒』ではなく、『小粒』な感じのきめ細やかさがあります。

こういうタイプはスピン性能が安定しているものが多いです。

普通の手が込んでいない、スタンプのウェッジだと、「ああ、またか・・・。」と思ってテンションが上がらないこともありますが、今日は見ているだけでテンションがあがりましたし、グッと身が引き締まる思いがしました。

ウェッジ好きの私は、こういったところをすごく気にしていて、かなり好感が持てます。



Titleist VOKEY DESIGN SM9 WEDGE
なんとなくですが、強度と硬度が増して、耐摩耗性が高まったように見えました。

鉄に『焼き』と『叩き』を入れると強度が増しますが、そのような雰囲気がこのウェッジから伝わってきました。

とはいっても、このウェッジは鍛造ではなく鋳造のようで、ボーケイなら当たり前といったところでしょうか?

タイトリストはボーケイ以外にもフォージドウェッジをラインアップさせています。

大切なのは『軟鉄』ということ。

それは以前も書きましたが、ライ角やロフトの調整が容易だからです。

ウェッジは14本のクラブのなかで、唯一の消耗品といえるので、耐久性は目をつぶらないといけない部分ではあるのですが、強度が増して長く使えるとありがたいです。

特に私はバンカーの練習が大好きで、時間があるとよくバンカー練習場にいます。

なのでウェッジの消耗が激しく、物によっては1年くらいで買い替えないといけない場合もあるのですが、ちょうど馴染んできたところなのにもったいないと思うことが少なくありません。

しかし、ソールだけでなくフェース面も摩耗してスピン性能が落ちれば仕方ないので買い替えるようにしています。

変にスコアラインを削って角溝になるとルール違反になるので、気をつけなければなりません。

そういったことがあるので、ウェッジの強度があがるのは大歓迎です。

実際に、このウェッジの強度が前のモデルのSM8からあがっているか分からないのですが、このフェース面を見て、そのように感じました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはまずまずで、無難なタイプです。

ソフトなフィーリングで手になじみますが、もし私がこのクラブを買ったら、すぐにツアーベルベットに替えると思います。

このグリップでも特に問題は無いですが、私の中で『ベスト』ではないからです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、予想通り大満足でした。

信頼できる『タイトリスト顔』といいますか、『ボーケイ顔』といったほうがいいかもしれません。

ストレートネックで、ラインをイメージしやすいです。

黒いヘッドですが、それほど小顔感はありません。

オーソドックスな大きさで、バランスがとれています。

私は開いて使うことが多いので、『逃がすイメージ』『カットしやすさ』というのを求めているのですが、このウェッジはそれが充分保たれています。

逃がすイメージが出しやすいので、左に巻いたり、突っかかってしまったり・・・。というマイナスイメージが出ません。

フェースにミーリングはありますが、構えたときにそれが全く見えないのもいいです。

フェース面が黒いというのも大きな理由だと思いますが、おそらく通常のメッキタイプでもミーリングは目立たないと思います。

フェースを斜めに使って、ボールがフワ~っと真上に近い感じでロビングできるイメージが湧いてきました。



開きやすさ
開いて構えてみても、いい感じでした。

ソール(特にバンス)が邪魔することなく、スッと構えられました。

私は『据わりの良さ』から、クリーブランドのウェッジを使うことが多いのですが、このウェッジはそれに匹敵するくらいの据わりの良さがあります。

それは主に『トゥ側』ではなく、『ヒール側』が重要です。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はすごくいいです。

予想通りのソフトな打感ですが、ボヤけたところはなく、『芯』をはっきりと感じ取ることができました。

フェースがボールに食いついてくれて、『押していける』のがいいです。

『押して運べる』ウェッジで、7番や8番でランニングするような易しさをもっています。

ガツンと硬い打感だと余韻を楽しめませんが、このウェッジだとじゅうぶん楽しむことができました。



トゥ側
ボールも拾いやすく、ロフト通りの高さが出せるウェッジです。

出球のイメージが合いやすく、安定していて余計なことをしません。

ソールもよく滑ってくれるので、多少ダフり気味に入っても上手く拾ってくれました。

その『コツ』は、少し開くことですが、このウェッジだとそれがすごくやりやすいです。



スピン性能
スピン性能はとても高く、よく止まってくれました。

強すぎるスピンではなく、『穏やかで押しの利いたスピン』といったらいいでしょうか?

コントロールしやすいスピンなので、実戦向きです。



バックフェース
ラインを出しやすく、方向性に不安はありません。

いい顔が、いいイメージを作り出してくれて、ラインに乗せやすくしてくれているのだと思います。

キャビティのような寛容さは無いかもしれませんが、それを上回るほどの『顔の良さ』『イメージの出しやすさ』が、難易度を下げています。



距離感
フェースに乗っている時間が長いので、必然的に距離感も合いやすいです。

ボールを右手に持って、そのまま下手投げで放り投げるような感覚・・・。といったらいいでしょうか?

野球のピッチャーに例えると、コントロールのいいピッチャーほど、リリースポイントが安定していますが、このウェッジがまさにそんな感じです。

球持ちがいいので、コントロールも安定しますし、球のキレも増します。

ウェッジでのコントロールショットは野球のピッチングほど、ダイナミックさ・スピード感はありませんが、共通点が多いことに気づきました。



操作性
『操作性』の高さは最高レベルです。

これひとつで、いろいろな球で遊ぶことができました。

球は浮きやすく、ロブ系のショットも打ちやすいです。

私はコースではランニングアプローチとピッチエンドランを軸にしてアプローチを組み立てているのですが、練習場ではあまり使うことのないロブ系のショットをたくさんやって遊んでいます。

このウェッジだと、それがとても易しくて楽しくなってきました。

まさに守備範囲の広い、オールマイティのウェッジといっていいと思います。

ドライバーからパターまで、全てのクラブがマニュアルタイプを使っている・・・。という方はもちろん、ドライバーからアイアンまではオートマチックタイプを使っているけど、ウェッジはマニュアルタイプを使いたい・・・。という方にもおすすめしたいです。



試打後の感想


ヒール側
ボーケイウェッジらしい、バランスの良さを感じました。

これといって欠点の無い、素晴らしいウェッジです。

ただ、グースネックを好まれる方には親しみがもてないかもしれません。



Titleist VOKEY DESIGN SM9 WEDGE
これまでボーケイウェッジを試打してきて、特に前のモデルのSM8は気に入っていて使っていたのですが、それよりもスピン性能が若干ですが、あがっているような気がします。

この黒染めだからそう感じるのか、それともメッキタイプであっても同じ結果なのか今のところわかりませんが、そのように感じました。



Titleist VOKEY DESIGN SM9 WEDGE
『激スピン』タイプではありませんが、『適スピン』タイプで、コントロールしやすいのが特長です。

球持ちが良く、『押してスピン』を掛けていけるところもすごくいいな・・・。と思いました。

子供の頃、お正月にコマ回しをよくやって遊びましたが、あのスナップを利かせてスピンを掛けるのと似たようなところがあるような気がします。

ゴルフのショットも、野球のピッチングも、コマ回しも『キレ』を出すにはスナップを利かせることが大切です。



Titleist VOKEY DESIGN SM9 WEDGE
タイトリストのウェッジ。

特にボーケイはプロの使用率が高いので、難しいのでは・・・。と敬遠される方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、敬遠されず試していただきたいと思いました。

今はプロでも易しいクラブを使う時代です。

その易しいというのは、『物理的に易しい=オートマチック』ということもありますし、『自分の感覚に合った』ということもあります。

カッコいいクラブ、憧れのクラブを使うのはいいことが多いです。

ビギナーには『身分不相応』という方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそうは思いません。

カッコいいクラブを使うことによって、モチベーションがあがり、練習の質や量があがって、結果的にベストな相棒になってくれることもあるからです。

大切なのは相棒選びに妥協しないこと。

クラブがプレイヤーを引っ張り上げてくれることもあるのです。

そういった意味でも、人からのお下がりだとか、気に入らないけど安かったから買った・・・。というクラブではレベルアップは難しいような気がします。

最初が肝心で、最初から好きになれないクラブはその後も好きになれず使わなくなり、練習頻度が落ち、結果的に上達しないどころかゴルフを辞めてしまうことになりかねません。

だから、プロが使用しているモデルであろうが、同じ人間なんだから使えないことはない・・・。という考え方も時には必要ではないでしょうか?

ましてやウェッジは顔の好みさえ合っていれば、難しすぎるということはないと思っています。



Titleist VOKEY DESIGN SM9 WEDGE
メッキタイプもカッコいいですが、この艶消しの黒もシブくてカッコいいな・・・。と改めて思いました。

試打していて、とても楽しかったですし、購買意欲が強く刺激されたので、次回機会があればメッキタイプも試打してみたいと思います。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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