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2022年03月27日
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ホンマ T//WORLD TW757 P アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA T//WORLD TW757 P アイアン の7番です。

シャフトは VIZARD IB-WF70 です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は70.5g、キックポイントは手元調子 です。

シンプルでカッコいい、ホンマのアイアンです。
全体的な質感が良く、綺麗に仕上がっているところにホンマらしさを感じます。
私のゴルフ歴が、ほぼホンマのクラブとの出会った日数といえるので、やはりホンマには特別な思いがあります。

シンプルなポケキャビといったところですが、分厚くなくシャープな形状です。
いわゆる『ボテッと』していなくて、シュッとしているところに好感が持てます。
やはり、見た目はとても大切です。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字がありました。
おそらく、ソールにタングステンウェイトが組み込まれているのではないでしょうか?

トゥ側にビスのような大きなウェイトが組み込まれていて、過去にもありました。
トゥ側にこれだけ大きなウェイトが組み込んであると、フェースターンのスピード感に影響が出そうで、ヒール側にべったりと鉛を貼りたくなってしまいますが、そうするとバランスも崩れてくるので、やらないほうがいいのかもしれません。
メーカーが研究の末にこの形にしたのだから、おそらくこのまま何もしないのがベストなのではないでしょうか?
このような大きなウェイトがトゥ側にあるので、重心の位置もずれたり、打感にも影響がでるだろうな・・・。と思いました。
私はアイアンやウェッジは『センター重心』か『気持ちヒール重心』が好きなのですが、このアイアンの場合はどう見ても『トゥ重心』のようです。
大顔タイプではありませんが、見た目よりも重心距離が長いかもしれません。

彫りは浅く、ポケキャビでありながら、ほぼハーフキャビティと同じといっていいようです。

トップラインの厚さは標準的です。
最近は少し厚めが多いような気がしますが、このアイアンはそうではありません。
すごくナチュラルな気がします。

ソール幅も普通で、特別ワイドということはありません。
こうして見ても、いい雰囲気があります。
平坦ではなく、立体的なのが分かりました。

ソールは平らではなく、全体的に丸みを帯びているといいますか、スリクソンほどではないものの、『二分割ソール』のようになっています。
『くっきり』というよりは『なだらかな』二分割です。

ネックの長さも標準的で、重心の低さを強調するようにはなっていません。
ただ、ホーゼル自体は細いというよりは、ほんの少しだけ太くて、どっしりとした印象をもちました。
ただ、『頭でっかち感』が無いので、見ていても安心できます。

フェース面にミーリングはありません。
ごく普通の『スタンプタイプ』のスコアラインが入っています。
スコアラインの数は14本でした。
私は7番アイアンのスコアラインは13~14本くらいが標準だと思っているので、そういう意味でも、このアイアンは標準です。

装着されているグリップは機能的なタイプです。
素手で握る右手の部分はツアーベルベットのようなソフトさがありながら、グローブをはめて握る左手の部分はグリップ力があって、滑りにくくなっています。
車のタイヤに例えると、右手の部分が高級なラジアルタイヤ。
左手の部分が高級なスタッドレスタイヤ・・・。といったところでしょうか?
こういった住み分けができているグリップは嫌いではありません。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
最近のアイアン用カーボンシャフトはすごく良くなっているな・・・。と感じます。
昔のように、ただ軽いだけ・・・。というシャフトではなく、軽さのなかに適度な剛性も兼ね備えています。
素振りをしても、先がぐらつくことなく、安定しています。
軽量感はあるものの、頼りない感じはしません。
素振りを何度も繰り返してタイミングを整えました。
これから先もおそらく私は自分のアイアンにカーボンシャフトを挿すことはないと思いますが、最近のアイアン用カーボンシャフトは進化していると感じています。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
ホンマ顔はもちろんですが、『ホンマ輪郭』です
この輪郭はホンマらしいです。
昔からホンマのアイアンに接してきた私は懐かしさがこみあげてきました。
特にトップラインの見え方。
そしてヒール側の感じ・・・。
昔からよく見てきた顔です。
新しいアイアンではあっても、昔からあるクラシカルな雰囲気があります。
懐かしさはありますが、美顔で見とれるということはありませんでした。
試打を開始しました

『打感』はまずまずです。
打つ前から予想していた通りのフィーリングでした。
厚みがあって、まったりとした感じはなく、やや薄めで弾く感じですが、ガツンという硬い打感ではないのがいいです。
このアイアンのもつ全体的な雰囲気から予想される柔らかさではなかったのですが、硬くて手がしびれるということもなく、まずまずでした。
私がアイアンに求めたい打感ではないですが、打感を犠牲にして、別の物を手に入れようとしたら、仕方ないことなのかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では普通に近い感じですが、どちらかというとヒッター向けアイアンといっていいように思います。
今のアイアンのほとんどが飛距離を出すために、『番手ずらし』、いわゆる『スタンディングロフト』で、それを感じさせない球の浮きやすさ・弾道の高さを追求して作られていますが、このアイアンにはそれほど『強引さ』がありません。
ロフトなりに飛んでいきますが、球が軽くフワーッとあがる感じではなく、しっかりと打っていきたいアイアンです。
そういった意味でも、このアイアンはアスリート仕様になっているように感じました。

『安定性』はまずまずです。
気難しさのようなものは感じず、ある程度の大らかさがありますが、曲がりにくいというタイプではありません。
少しグースが利いていますが、つかまり過ぎず、ラインを出していくことができました。

『飛距離性能』も優れていて、私の感覚では5番アイアンくらいの飛距離ですが、今はこれくらいが普通です。
飛び系アイアンに間違いないですが、何と言いますか『ヤンチャ』なタイプではなく、おとなしめな飛び系といった印象をもちました。
先ほども書きましたが、結構しっかりしたスペックに仕上がっているので、ある程度HSがある方のほうが、このアイアンとの相性はいいかもしれません。
幅広い層に対応しているアイアンではないと思いました。

『操作性』という点でも、普通です。
ポケキャビらしい大らかさを感じ、それほど敏感なタイプではないように感じました。
バックフェースの形状もそうですが、トゥ側にある大きなウェイトも大きく関係しているのではないでしょうか?
私はフェースターンを大きく使いたいタイプなのですが、このアイアンは私のようなタイプよりも、フェースターンが比較的小さく緩やかにしていきたい方に合いやすいのかもしれません。
一応左右にも曲げてみたのですが、細かなニュアンスは出しづらい印象をもちました。
試打後の感想

ホンマらしい美しさがありながら、今アイアンに求められている性能が、このアイアンには詰まっているようです。

私はアイアンに飛距離性能よりも打感を求めていますが、このアイアンはそういうタイプではなく、それが今のトレンドなのだと思います。
アイアンには『飛び』よりも『飛びすぎない』性能を私は求めていて、くっつき感のある球持ちの良いアイアンを求めていますが、このアイアンは違いました。

だからといって、このアイアンが優れていないということではありません。
メーカーが今のニーズに合ったアイアンを作ったに過ぎません。

ポケキャビでありながら、ポケキャビの最大の特徴である、『重心の深さ』をあまり感じず、普通のハーフキャビティのようなイメージで打っていました。
しかし組み込まれているウェイトがよく効いているのか、高重心アイアンのような、フェース面の『駆け上がる』ような感覚は無く、バチンと弾いて飛ばすといった感じです。
球持ち感もありませんが、これが今のアイアンフィーリングなのでしょうか?

私が求めるアイアンではないですが、よく工夫されていて、面白いな・・・。と思いました。

これからもホンマのクラブには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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