テーラーメイド STEALTH アイアン - ゴルフクラブ試打日記。

その練習に目的を ローンチモニターの可能性

Post

      
2022年03月14日
PR
  

テーラーメイド STEALTH アイアン

                 

テーラーメイド STEALTH アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
テーラーメイド STEALTH アイアンicon の7番 です。



TENSEI RED TM60
シャフトは TENSEI RED TM60 です。

ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは2.9、キックポイントは中調子 です。



正面
テーラーメイドステルスシリーズのアイアンです。

以前、ドライバーフェアウェイウッドレスキューを試打しましたが、今日はアイアンを試打する機会に恵まれました。



側面
テーラーメイドのアイアンとしては珍しいデザインです。

名前の通り、ステルス爆撃機を連想しました。

このシンプルなデザインにも、テーラーメイドの深い研究があるのだと思います。

最近のテーラーアイアンは、どちらかといえば『分厚くて大顔』タイプが多かったように思うのですが、このアイアンは違います。

シャープさはあまり感じませんが、適度な大きさで分厚くもありません。



彫りの深さ
彫りは浅く、こうして見るとハーフキャビティといっていいように思います。

テーラーアイアンで、このようなタイプは久しぶりです。



トップライン
トップラインは少し厚めですが、気になるほどではありません。



目立つ工夫
ヘッドをいろいろな角度から見回していて、ここの部分が目立っていました。



ソール幅
ソール幅は少しワイドですが、極端ではないですし、これくらいが今の標準といっていいように思います。



ソールの溝
ソールにある、この溝のようなものもお馴染みです。

これを見るだけで、テーラーアイアンだと分かります。



ソール形状
ソールは全体的に丸みを帯びています。

スリクソンのアイアンほど極端ではないですが、『二分割』されているような形状で、かなり抜けが良さそうです。



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

ネックが太く、ボテッとしていないところに好感が持てました。

これまでのテーラーアイアンとは趣が違うようです。

ヘッドの大きさも適正で、『頭でっかち感』がありません。

グースタイプであることが分かりましたが、テーラーアイアンはグースタイプがほとんどなので、これも普通といっていいと思います。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、スタンプ式の量産タイプであることが分かりました。

これまでテーラーメイドのアイアンをたくさん試打してきて、ヘッドのいろいろなところを工夫するのに、このフェース面だけはいつも手を加えない印象があります。

こういったところはメーカーによって大きく違うので、興味深いです。

ステンレス系の、冷たい印象をもちました。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずです。

これまで軽量感を感じることが多かったテーラーアイアンですが、このアイアンはカーボンシャフトが挿してあるタイプにしては、結構重さがあるように感じました。

とはいっても全体的に見れば軽量タイプであることに変わりは無いのですが、シャフトもしっかりしていて、頼りなさのようなものは感じませんでした。



装着されているグリップ
装着されているグリップは、色が違いますが、これまでユーティリティなどで試打したタイプと同じです。

ツアーベルベットのような『しっとり感』は無いですが、適度に柔らかく滑りにくさも兼ね備えているので好感が持てました。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずです。

グースの利きが目立ちますが、それほど大きいグースではありません。

しかし、グースネック特有の『少し遅れる』感じがするので、注意しなければならないな・・・。と思いました。

トップラインの厚みも見えましたが、イメージがボヤけて構えづらいということはありません。

こうして構えてみても、やはりステンレスだな・・・。と、独特の質感で、そう感じました。

見とれることもなく、淡々と・・・。といいますか、このアイアンの質感と同じ温度感をもって構えていました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は結構しっかりといいますか、ズシリときました。

これは予想通りでした。

『球乗り感』は無く、球離れが速くて、『空洞感』のようなものを感じました。

ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『雑味』のある打感です。

いろいろなものが混ざり合って、お互いの長所を消し合っているような印象をもちました。

ワンピースタイプではなく、『複合タイプ』だからかもしれませんが、『素材の相性』というものがあるのではないでしょうか?

ただ単に重量配分など『物理的な理由』だけで、異材を分配させていくのではなく、この素材とあの素材を組み合わせれば、相乗効果で打感が良くなる・・・。ということも深い研究で明らかになるのではないか?と試打しながら考えていました。

私がアイアンに求めたい打感ではないのですが、この打感もアリだと思いますし、好まれる方も多いのではないでしょうか?



テーラーメイド ステルスアイアン
『音』も、あまり好きになれませんでした。

何と言いますか、いろいろな物が混ざっちゃって素材の良さを消してしまっている・・・。というような印象です。

『音』で、弾道や方向性を耳で探っていくことができるのですが、このアイアンの音だと、それがなかなか上手くいきませんでした。

球は曲がらず真っ直ぐ飛んで行ってくれたのですが、それを音だけで感じ取ることができず、少し不満が残りました。

とはいっても、これは私の感性が鈍いからであって、この音で弾道や方向性を感じ取ることができる方はたくさんいらっしゃると思います。



トゥ側
弾道は高く、よくあがってくれましたが、結構タフなタイプのアイアンで、人によって好みが分かれるのではないでしょうか?

最初見たときは、これまで同様、幅広い層をターゲットにした、いわゆる『オールマイティタイプ』かと思っていましたが、実際に打ってみて、違うと感じました。

タフなアイアンではないですが、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいアイアンだと思います。

最近はロフトが立っていても、それを補うあがりやすさをもつアイアンが多いですが、このアイアンにはそれと違う印象をもちました。

ロフトが立っている分、しっかりと振っていかなければならないアイアンだと思います。

アベレージ用というよりは『アスリート用』に近いアイアンで、球があがりにくいと感じられる方は結構いらっしゃるかもしれません。



バックフェース
『安定性』はとても高く、ストレート系の球が出やすいアイアンです。

これまでのような、『いかにも』といった形状のオートマチック系アイアンとは見た目も違いますが、高い寛容性と直進性を感じました。

いい意味で、ヘッドがブレないといいますか、ボールに当たり負けすることなく、強く押し込んでいけるアイアンです。

外見はマニュアルタイプのように見えますが、実際はオートマチック系アイアンの特徴をもっています。

大顔タイプではないですが、この大きさではかなりの寛容さがあるので、好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』は高いですが、これまで同じようなタイプを試打しているので驚くようなことはありませんでした。

『スタンディングロフトアイアン』が一般的になってきましたが、そのほとんどは『スインガー向け』といいますか、それほど速いHSを持たない方向けといった印象がありましたが、このアイアンは違います。

ある程度HSがある方のほうが、相性がいいようです。

先ほども書きましたが、球があがりづらいと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ロフトは立っていますが、高い弾道でしっかりとキャリーを稼いでいけるアイアンで、『1番手』ではなく、『2番手上』の飛距離性能をもったアイアンです。



操作性
『操作性』という点では、それほど秀でてはいないように感じました。

しかし、それは高い直進性があるからです。

距離を合わせるには、直線よりも曲線(自分の持ち球)のほうが易しいですが、このアイアンはミサイルのように真っ直ぐ飛んでいくので、少し難しく感じられました。

『微妙な機微』といったらいいでしょうか?

距離感には『足し算』『引き算』が必要になってきますが、それがこのアイアンでは少し難しいように感じました。

それくらい、球の弾きが強く、高い直進性があります。

いい意味で、多少アバウトに打っていく感じが、一番いいのかもしれません。

あまり細かいことを気にせず、大らかな気持ちで打っていったほうが、感覚的に距離感も合いやすくなるような気がします。



試打後の感想


ヒール側
これまでとデザインが大きく変わっていて、ゴチャゴチャしていないのがいいです。

テーラーメイドらしく機能性に富んだアイアンで、様々な工夫が見られました。

このアイアンを試打して、やはりテーラーメイドはアイアンよりはウッド系クラブのほうが得意なメーカーだな・・・。と再認識しました。



TaylorMade STEALTH アイアン
高機能なアイアンだとは思いますが、打っていて楽しくないのです。

打感もそうですし、意思が通じない感じで、気持ちよくありません。

プレーするときは相棒を手に、常に『ホーム感』が欲しいですが、このアイアンだとずっと『アウェイ感』をもったままだろうな・・・。と思いました。



TaylorMade STEALTH アイアン
実際に『熱い』『冷たい』ということではないのですが、クラブを試打していて、そのクラブの『温度』を感じることがあります。

あくまでも『感覚的に』であって、それを説明するのは難しいのですが、私は『ホット』といいますか、『温かみ』が感じられるクラブが好きだな・・・。とこれまで自分自身を分析してみて感じます。

それはアイアンの素材(軟鉄・ステンレス等)で決まるのではなく、あくまでも『感覚的に』です。

ステンレスでもホットに感じたアイアンは過去にもありましたし、軟鉄でもあまり興味を持てないアイアンもたくさんありました。



TaylorMade STEALTH アイアン
そういった意味で、このアイアンは少しクールといいますか、冷たい印象が拭えません。

球を打っていて、気持ちが高ぶることもなく、淡々と・・・。といった感じです。

テーラーメイドのアイアンに対する考え方がはっきりしたように感じました。

PINGと同じように、テーラーメイドはステンレスにこだわっているようです。

もちろんPINGもテーラーメイドも軟鉄が無いわけではないのですが、その比率は低く、ステンレスが多くなっています。

こういったところがタイトリストやキャロウェイと違うところです。



TaylorMade STEALTH アイアン
テーラーメイドのニューアイアンでしたが、私はあまり興味をもちませんでした。

とはいっても、このアイアンが優れていないというのではなく、あくまでも私がこのアイアンの良さを感じ取ることができなかったに過ぎません。

このアイアンを好きだという方はたくさんいらっしゃると思います。

しかし、私は次のモデルに期待したいです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

コメント

非公開コメント