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2022年02月14日
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テーラーメイド STEALTH フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド STEALTH フェアウェイウッド

シャフトは TENSEI TM50 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は55g、トルクは4.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310g です。

テーラーメイドステルスのフェアウェイウッドです。
先日、ドライバーを試打しましたが、今日はクリークを試打する機会に恵まれました。
同じシリーズということもあり、デザインが統一されているようです。

ソール全体は平らっぽい形ですが、微妙に丸みを帯びていて、滑りが良さそうに見えます。
ドライバー同様、全体的にシンプルになっていて、好感が持てます。
ちょっと前まで、ドライバーだけでなく、フェアウェイウッドにもウェイト移動システムが搭載されていましたが、このステルスにはありません。
もう必要ないということでしょうか?
それとも、次のモデルで搭載されるのでしょうか?
どうなるか分かりませんが、こうしていろいろ想像するだけでもワクワクします。
そういったワクワクさせる魅力が、テーラーメイドにはあります。
『革新』という言葉が、これほど似合うメーカーは他にないのではないでしょうか?

V STEELという文字を見て、思わずニコッとしました。
あの名器V STEELを受け継いだモデルなのでしょうか?
V STEELを数年使っていた時期があり、とてもお世話になって、いい思い出しかないので、この文字を見るだけでも嬉しくなってきます。
ひょっとしたら、私のようなV STEELファンのために作られたのかな?と思ってしまいましたが、メーカーは私というゴルファーの存在を知らないはずなので、私以外のV STEELファンのために開発されたのだと思います。

ネックの長さは標準的です。
最近はずっとショートネックが続いていましたが、このクラブは違います。
とはいっても、高重心を感じさせるほどではありません。
シャロータイプだからだと思います。
ネックに調整システムは搭載されていません。
ドライバーには搭載されていたのですが、このクリークにはありません。
スプーンはどうなのでしょうか?
ドライバーに搭載して、FWに搭載していないということは、ヘッドの大きさなどの縛りにより、搭載できなかったということなのかもしれません。
必要とはまではいえない、調整システムを搭載して、バランスが崩れてしまっては元も子もないですし、そういったクラブにいくつか出会ってきました。

ドライバーと同じく、『SPEED POCKET』があります。

溝の深さも同じで、ほぼフラットといっていいです。
ティアップするときは関係ないですが、直打ちすることを考えると、ここの形状はとても大切で、突っかかるようなイメージをもってしまうと、コースでは余計な不安が生じてしまうことがあります。
そういった意味でも、このクラブは抜けも特に問題無さそうです。
ただ、最高クラスというほどでもなく、抜けの『スピード感』はありません。

見慣れたシャローヘッドです。
今は多くのメーカーが、このような形になっています。
今風の『ノーマルシャロー』といったところでしょうか?
まるで『金型』で製作したように、各メーカー同じような形状になっています。

なかなかいい顔です。
逃がし系の顔ではなく、ややつかまえ系の顔ですが、嫌みはありません。
ちょっと三角っぽい形で、これも『テーラー顔』といっていいと思います。
これまでも何度か見てきました。
艶消しのブラックがカッコいいです。
『漆黒』といったらいいでしょうか?
ドライバーと同じ『色感』です。
ヘッドの黒は高級感を醸し出すことが多いですが、このクラブも、そして先日試打したドライバーも、正直あまり感じません。

ドライバー同様、このフェアウェイウッドのクラウンもカーボンコンポジットであることが分かります。
カーボン特有の模様が目立ったほうがいいという方もいらっしゃると思いますが、私はこのように目立たないほうが好きです。
ニューモデルとはいっても、ヘッドとクラウンの接合部分に結構『ムラ』が見え、仕上げが少し雑に見えます。
性能には直接関係ないと思うのですが、こういったところが少し残念です。
細かいところはあまり気にしない、大らかさがありますが、私はつい目に入ってしまうので、あまり気にしないほうがいいような気もします。
国民性などもあると思いますが、海外メーカーだと『センチの精度』が求められるのであれば、国内メーカーでは『数ミリの精度』が求められるのかもしれません。

フェース面のデザインが、ドライバーと大きく違います。
同じシリーズのクラブであっても、番手によって設計方法を変えているのでしょうか?
ドライバーのフェース面は『目』のようで、インパクト大でしたが、このフェアウェイウッドは見慣れた感じのシンプルなタイプです。
質感もいい感じで、チープさはありません。
フェース面を見て、だいたいの弾道イメージが浮かぶのですが、このようなフェース面だと、重さと弾きの良さをイメージできます。

トゥ側には、『TWIST FACE』という文字があったので、これまで使われてきた技術が搭載されているのが分かりました。

装着されているグリップは、適度にグリップ力があって好感が持てます。
最近はいろいろなパターンが見られますが、このグリップはシンプルです。
特に不満はありません。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
クリークということもあり、大きすぎないのがいいです。
やはり直打ちするクラブは、ヘッドが大きくなりすぎてしまうと、違う難しさが出てしまいます。
艶消しの黒なので、ギュッと引き締まって見えるのも高ポイントですが、白などの膨張色を好まれる方には、ヘッドが小さく見えて、あまり好感が持たれないかもしれません。
好みが分かれるところだと思いますが、私は好きです。
顔だけ見ていたときは、少しフェースの被り具合が目に入ったのですが、こうして構えたときはほとんど気になりませんでした。
クリークに限らずスプーンでも、そしてドライバーでもウッド系のクラブは『球のあがりやすさ』をイメージしやすいように作られているものが今は圧倒的に多いですが、このクラブにはそれがあまり感じられず、結構ナチュラルな感じで好感が持てました。
プレイヤーとヘッドの『距離感』といいますか、『立ち位置』がちょうど良くて、アドレスがすぐに決まります。
今は『近すぎる』クラブが多いように思うのですが、昔はもっと離れていたような感覚があります。
それは球のつかまりを良くするためにアップライトになっているからかもしれないですし、ネックが短くなったことも関係しているのかな?と、このクラブを構えて思いました。
試打を開始しました

打感は、ややしっかりめですが、硬くなくいい感じです。
ドライバーと打感が全然違いますが、私はこのほうが好感が持てました。
この打感は過去に何度も体感しています。

『音』も、聞き覚えがあり、親しみやすいです。
『カチッ』という、やや高めの金属音ですが、高すぎず大きすぎず、気持ちよく振り抜いていくことができました。

球はあがりやすく、直打ちでも問題なく浮かせてくれました。
クリークなのであがりやすいのは当たり前ですが、おそらくスプーンでもあまり変わらないような気がします。
このステルスというクラブを初めて試打したときは、アスリート仕様なのかと思っていましたが、そうではないようです。
スインガータイプの方にも親しみやすい性能になっています。
ハードルの高さは感じません。

極端なラージサイズではありませんが、高い安定性があります。
いわゆる『線を引きやすい』クラブです。
ほぼ真っ直ぐに、空中に白いラインを描いていけ、それが高い確率でまとめやすいのが、このクラブの特長といっていいのではないでしょうか?
左右の幅はもちろん、高さも安定していました。
気難しいタイプなのかもしれない・・・。と、打つ前はちょっと思っていたのですが、実際は違っていて、易しさは『セミラージサイズ級』といっていいと思います。
直進性が高く、シビアさは一切感じません。

『飛距離性能』は、いい感じではありますが、特別優れているとは思いません。
必ずしも『最新』=『最高』ではないということです。
驚くような飛距離性能ではないですが、それはドライバーと同じく、それだけテーラーメイドの過去のクラブが凄かったということになります。
それを経験していると、このニューモデルが特別飛ぶとは思えなくなってしまいます。
しかし、それはこのクラブが劣っているというのではなく、優れたレベルを維持しているということです。

『操作性』は、まずまずです。
それほど大顔ではないので、操りやすそうな感じもしますが、直進性のほうが勝っているように感じました。
ドライバーと同じく、『後ろから押す感じ』といったらいいいでしょうか?
『前で操作』するタイプではなく、『後ろから押して』飛ばすような感覚がありました。
つかまりがいいので、フェードヒッターの方には、特に相性がいいのではないでしょうか?
試打後の感想

ドライバーがステルスの本来の性能といいますか、性質があるのだとすれば、このフェアウェイウッドはステルスというよりも、過去のモデルに近い印象をもちました。
もちろん、デザインはステルスそのものですが、実際に打ってみると、目新しさというよりは、既視感のほうが強いです。

ドライバーの性能をあえてもってこなかったのか、それとも持ってこられなかったのか分かりませんが、デザインはドライバーと似ていても、性質は異なるように感じました。

精悍さがあって、骨太なところもありますが、全体的に『イージー系』という印象をもちました。
しかし、結構スピンが抑えられている感じがして、弾道のばらつきが出にくいのが、このクラブの特長といっていいように思います。

最新モデルなのですが、ずっと既視感をもちながら試打していました。
同じシリーズでありながら、ドライバーとはちょっと違うタイプのような気がしましたが、コースで使ったとしても、特に違和感なく使えると思います。

いつも新たな発想で、私たちゴルファーを楽しませてくれる、テーラーメイドのクラブを試打するのは、本当に楽しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
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