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2022年01月09日
ウェッジ・オブ・ザ・イヤー 2021
今日は、昨年試打したウェッジの中から、『ウェッジ・オブ・ザ・イヤー』を発表させていただきたいと思います。
こうしてリストを挙げているだけでも、いいウェッジがたくさんあることに気づかされます。
なお、掲載順は試打した順番であり、ランキングと関係ありません。
また、これはあくまでも私の中のことであり、クラブの性能や品質の優劣を示すものではありません。
それではMVP候補の素晴らしいウェッジたちをご紹介します。

BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE

クリーブランド RTX DEEP FORGED ウエッジ

JBEAM T901i ウェッジ

GTD Double FORGED Wedge

ARTISAN ウェッジ

Grandista RS-W ウェッジ

PING GLIDE FORGED PRO WEDGE
どれもいいウェッジばかりで、ウェッジ好きの私としてはとても楽しませてもらいました。
いつも試打をするときは、おおよその球数と時間を予め設定しているのですが、ウェッジを試打するときだけはどうしてもオーバーすることが多いです。
ドライバーからパターまで、たくさんのクラブがありますが、クラブの『機微』といいますか、微妙なニュアンスを一番感じ取りやすいのはウェッジのような気がします。
『皮膚感覚』で味わうことのできるクラブといっていいでしょうか?
優秀なウェッジがたくさんある中で、特に2つのウェッジが心に大きく響きました。
その2つが、

ARTISAN ウェッジ

Grandista RS-W ウェッジ
です。
どちらも構えやすくて打感がいい。
そして高いスピン性能をもっているという共通点があります。
その中で、私が2021年の『ウェッジ・オブ・ザ・イヤー』に選んだのが、

Grandista RS-W ウェッジです。
すごくいい顔をしていて構えやすいということや開きやすいという実践的なウェッジです。
そして打感がすごくいいので、微妙なニュアンスを出したり、距離感を出していけたりできるのがいいです。
その中でも特に印象に残ったのが高いスピン性能で、途中でほどける感じがしませんでした。
重心の高いウェッジに共通する、『ホールド感』といいますか、しっかりと包み込むようにボールに対してスピンを掛けてくれているように感じたのを今でもはっきり覚えています。
『上から潰すイメージ』でボールを運んでいきたい私にはピッタリのウェッジです。
『横から拾う』とか『平行移動』というイメージを私はもちたくありません。
アイアンでも同じことがいえますが、上から潰すからこそ、そのクラブのロフトを活かせるように思っています。
それはバンカーショットやロブショットのような高く上にフワッと運ぶショットでも同じです。
下からしゃくりあげる動きはないですし、地面にあるボールは常に『上から下』です。
このグランディスタのウェッジは、いわゆる『激スピンタイプ』のウェッジとは違うのですが、『ゴツゴツ』したスピン性能ではなく、スーッと易しく流し込むといいますか、送り出していける感じのスピン性能・・・。といったらいいでしょうか?
なかなか上手く伝えられないのが歯がゆいのですが、このウェッジのもつスピン性能に惹かれました。
『押しながら止める』スピン性能といったほうがいいかもしれません。
これまで、いろいろなウェッジを試打してきて、たしかに顔が良くて構えやすいけど、スピンがイマイチだった・・・。というウェッジはたくさんあります。
そういったウェッジは試打したあと、残念な気持ちになることがあるのですが、このグランディスタのウェッジにはありませんでした。
初めて試打したときから、『手の延長』として働いてくれ、改めて『高重心』のウェッジは易しいし、信頼できるな・・・。と思いました。
高重心のウェッジは難しそう・・・。と思われる方はいらっしゃるかもしれません。
確かに昔は高重心のクラブが圧倒的に多くて、今のような重心の低いタイプは技術が進んでから見られるようになりました。
高重心のアイアンなどは、ある程度HSが無いと球が浮きにくいかもしれません。
今のウェッジはキャビティになったり、ウェイトが組み込まれていたりするのも普通になりましたし、ショートネックタイプもあります。
私はどのクラブにおいても、重心が低ければ低いほどいいとは思わないのですが、それだけ高いニーズがあるということだと思いますし、『重心が低い』という言葉自体がユーザーの関心を引きやすいのかもしれません。
私のこれまでの経験で、重心の低いウェッジにはあまりいいイメージが無く、途中でスピンがほどけて、止まって欲しいのに、コロコロ『惰性』でボールが流れてしまうことがありました。
もちろん私の技術不足ということもあるのですが、それを差し引いても、重心が高いほうが易しいと、感覚的に感じていました。
たった数センチの違いだとは思いますが、重心が高いということはそれだけ重心が『手元(グリップ)』に近くなるということですし、操作性が高まるということにもつながります。
ただ、重心が高ければ高いほどいいというものではなく、バランス的にも適度な高さがあると思うのですが、ある程度重心が高いほうが『、シャフトを短くしたときのような易しさ』を感じられます。
残りの距離など、その状況次第で、私の右手はグリップを握るのではなく、シャフトを直接握っていることがあり、それだけ短く持っているということですが、それは『飛ばしたくない』ということと、短く握ることによってボールに近く立てるというメリットがあります。
シャフトの先がしなりにくくなるというメリットもありますし、HSを落とせるので、ファストボールではなく、スローボールで寄せることができるようになります。
ゴルフとビリヤードは共通点があって、それはコントロール性が問われるということです。
(ビリヤードのプロは、ファストボール(スピードボール=強く撞く)は基本的にブレイクのときだけで、あとは大抵スローボールで、ボールの撞点を変えてコントロールしています。速く撞く(打つ)メリットは無いのです。)
クラブを長く持てばもつほど、そしてシャフトが長くなればなるほど、操作性は落ちるものです。
アプローチが苦手だという方の中には、フルショットでもコントロールショットでも、常にグリップエンドギリギリでもっておられる方が多いように思われます。
それはいわゆる『飛ぶ構え』になるので、コントロールするのが難しくなりますが、ちょっと短く持つだけで、格段にコントロール性が増し、イメージ通りボールを運ぶことができるようになります。
『飛ばない構え』をすることが、アプローチをシンプルに、そして確実性を高めていく第一歩だと私は思います。
端で見ている人(同伴競技者やキャディさん)が、この人はどの方向に、そしてどこに落としたいんだな・・・。とわかりやすい人は、まず間違いなくアプローチ名人と呼べるほどアプローチが上手な方ではないでしょうか?
短く持つということはそれだけメリットがあるということですが、重心の高さと短く持つことの共通点は多いな・・・。と、このクラブを試打しながら感じていたことを思い出しました。

『準グランプリ』のARTISAN ウェッジも素晴らしいウェッジなのですが、顔の好みとスピン性能で、

このGrandista RS-W ウェッジがMVPに輝きました。
このウェッジを実際にコースでも使ってみたのですが、大活躍してくれました。
『出球のイメージ(高さ)』も合いますが、『転がりのスピード』がすごく良くて、まるでボールに糸を結びつけてコントロールしているかのようでした。
スピン性能はクラブに任せて、私はいつも『落としどころ』と『スピード感』を大切にしてアプローチしているのですが、このウェッジはそんな私の思いを見事に汲み取ってくれました。
なかなか出会うことのないメーカーのウェッジですが、性能の高さはピカイチです。
大手有名メーカーのクラブが素晴らしいのはもちろんですが、地クラブメーカーのクラブも素晴らしいというのが、日本にいて強く感じますし、ゴルファーとして幸せなことだと思っています。
低重心のウェッジしか使いたくない・・・。マニュアル系ではなく、オートマチック系のウェッジしか使いたくない・・・。という方には合いづらいところがあるかもしれませんが、オーソドックスなタイプが好きで、昔ながらの重心が高く、フェース面の上下を使っていきたい・・・。という方には、是非試していただきたいウェッジです。
以上が昨年2021年のウェッジ・オブ・ザ・イヤーですが、いかがだったでしょうか?
ウェッジのMVPを決めるのは割と簡単でした。
それくらい、グランディスタのウェッジが優れていて、私のハートに響きました。
次回は『アイアン・オブ・ザ・イヤー2021』を発表させていただきたいと思います。
こうしてリストを挙げているだけでも、いいウェッジがたくさんあることに気づかされます。
なお、掲載順は試打した順番であり、ランキングと関係ありません。
また、これはあくまでも私の中のことであり、クラブの性能や品質の優劣を示すものではありません。
それではMVP候補の素晴らしいウェッジたちをご紹介します。

BALDO CORSA FORGED BOUNCE BACK WEDGE

クリーブランド RTX DEEP FORGED ウエッジ

JBEAM T901i ウェッジ

GTD Double FORGED Wedge

ARTISAN ウェッジ

Grandista RS-W ウェッジ

PING GLIDE FORGED PRO WEDGE
どれもいいウェッジばかりで、ウェッジ好きの私としてはとても楽しませてもらいました。
いつも試打をするときは、おおよその球数と時間を予め設定しているのですが、ウェッジを試打するときだけはどうしてもオーバーすることが多いです。
ドライバーからパターまで、たくさんのクラブがありますが、クラブの『機微』といいますか、微妙なニュアンスを一番感じ取りやすいのはウェッジのような気がします。
『皮膚感覚』で味わうことのできるクラブといっていいでしょうか?
優秀なウェッジがたくさんある中で、特に2つのウェッジが心に大きく響きました。
その2つが、

ARTISAN ウェッジ

Grandista RS-W ウェッジ
です。
どちらも構えやすくて打感がいい。
そして高いスピン性能をもっているという共通点があります。
その中で、私が2021年の『ウェッジ・オブ・ザ・イヤー』に選んだのが、

Grandista RS-W ウェッジです。
すごくいい顔をしていて構えやすいということや開きやすいという実践的なウェッジです。
そして打感がすごくいいので、微妙なニュアンスを出したり、距離感を出していけたりできるのがいいです。
その中でも特に印象に残ったのが高いスピン性能で、途中でほどける感じがしませんでした。
重心の高いウェッジに共通する、『ホールド感』といいますか、しっかりと包み込むようにボールに対してスピンを掛けてくれているように感じたのを今でもはっきり覚えています。
『上から潰すイメージ』でボールを運んでいきたい私にはピッタリのウェッジです。
『横から拾う』とか『平行移動』というイメージを私はもちたくありません。
アイアンでも同じことがいえますが、上から潰すからこそ、そのクラブのロフトを活かせるように思っています。
それはバンカーショットやロブショットのような高く上にフワッと運ぶショットでも同じです。
下からしゃくりあげる動きはないですし、地面にあるボールは常に『上から下』です。
このグランディスタのウェッジは、いわゆる『激スピンタイプ』のウェッジとは違うのですが、『ゴツゴツ』したスピン性能ではなく、スーッと易しく流し込むといいますか、送り出していける感じのスピン性能・・・。といったらいいでしょうか?
なかなか上手く伝えられないのが歯がゆいのですが、このウェッジのもつスピン性能に惹かれました。
『押しながら止める』スピン性能といったほうがいいかもしれません。
これまで、いろいろなウェッジを試打してきて、たしかに顔が良くて構えやすいけど、スピンがイマイチだった・・・。というウェッジはたくさんあります。
そういったウェッジは試打したあと、残念な気持ちになることがあるのですが、このグランディスタのウェッジにはありませんでした。
初めて試打したときから、『手の延長』として働いてくれ、改めて『高重心』のウェッジは易しいし、信頼できるな・・・。と思いました。
高重心のウェッジは難しそう・・・。と思われる方はいらっしゃるかもしれません。
確かに昔は高重心のクラブが圧倒的に多くて、今のような重心の低いタイプは技術が進んでから見られるようになりました。
高重心のアイアンなどは、ある程度HSが無いと球が浮きにくいかもしれません。
今のウェッジはキャビティになったり、ウェイトが組み込まれていたりするのも普通になりましたし、ショートネックタイプもあります。
私はどのクラブにおいても、重心が低ければ低いほどいいとは思わないのですが、それだけ高いニーズがあるということだと思いますし、『重心が低い』という言葉自体がユーザーの関心を引きやすいのかもしれません。
私のこれまでの経験で、重心の低いウェッジにはあまりいいイメージが無く、途中でスピンがほどけて、止まって欲しいのに、コロコロ『惰性』でボールが流れてしまうことがありました。
もちろん私の技術不足ということもあるのですが、それを差し引いても、重心が高いほうが易しいと、感覚的に感じていました。
たった数センチの違いだとは思いますが、重心が高いということはそれだけ重心が『手元(グリップ)』に近くなるということですし、操作性が高まるということにもつながります。
ただ、重心が高ければ高いほどいいというものではなく、バランス的にも適度な高さがあると思うのですが、ある程度重心が高いほうが『、シャフトを短くしたときのような易しさ』を感じられます。
残りの距離など、その状況次第で、私の右手はグリップを握るのではなく、シャフトを直接握っていることがあり、それだけ短く持っているということですが、それは『飛ばしたくない』ということと、短く握ることによってボールに近く立てるというメリットがあります。
シャフトの先がしなりにくくなるというメリットもありますし、HSを落とせるので、ファストボールではなく、スローボールで寄せることができるようになります。
ゴルフとビリヤードは共通点があって、それはコントロール性が問われるということです。
(ビリヤードのプロは、ファストボール(スピードボール=強く撞く)は基本的にブレイクのときだけで、あとは大抵スローボールで、ボールの撞点を変えてコントロールしています。速く撞く(打つ)メリットは無いのです。)
クラブを長く持てばもつほど、そしてシャフトが長くなればなるほど、操作性は落ちるものです。
アプローチが苦手だという方の中には、フルショットでもコントロールショットでも、常にグリップエンドギリギリでもっておられる方が多いように思われます。
それはいわゆる『飛ぶ構え』になるので、コントロールするのが難しくなりますが、ちょっと短く持つだけで、格段にコントロール性が増し、イメージ通りボールを運ぶことができるようになります。
『飛ばない構え』をすることが、アプローチをシンプルに、そして確実性を高めていく第一歩だと私は思います。
端で見ている人(同伴競技者やキャディさん)が、この人はどの方向に、そしてどこに落としたいんだな・・・。とわかりやすい人は、まず間違いなくアプローチ名人と呼べるほどアプローチが上手な方ではないでしょうか?
短く持つということはそれだけメリットがあるということですが、重心の高さと短く持つことの共通点は多いな・・・。と、このクラブを試打しながら感じていたことを思い出しました。

『準グランプリ』のARTISAN ウェッジも素晴らしいウェッジなのですが、顔の好みとスピン性能で、

このGrandista RS-W ウェッジがMVPに輝きました。
このウェッジを実際にコースでも使ってみたのですが、大活躍してくれました。
『出球のイメージ(高さ)』も合いますが、『転がりのスピード』がすごく良くて、まるでボールに糸を結びつけてコントロールしているかのようでした。
スピン性能はクラブに任せて、私はいつも『落としどころ』と『スピード感』を大切にしてアプローチしているのですが、このウェッジはそんな私の思いを見事に汲み取ってくれました。
なかなか出会うことのないメーカーのウェッジですが、性能の高さはピカイチです。
大手有名メーカーのクラブが素晴らしいのはもちろんですが、地クラブメーカーのクラブも素晴らしいというのが、日本にいて強く感じますし、ゴルファーとして幸せなことだと思っています。
低重心のウェッジしか使いたくない・・・。マニュアル系ではなく、オートマチック系のウェッジしか使いたくない・・・。という方には合いづらいところがあるかもしれませんが、オーソドックスなタイプが好きで、昔ながらの重心が高く、フェース面の上下を使っていきたい・・・。という方には、是非試していただきたいウェッジです。
以上が昨年2021年のウェッジ・オブ・ザ・イヤーですが、いかがだったでしょうか?
ウェッジのMVPを決めるのは割と簡単でした。
それくらい、グランディスタのウェッジが優れていて、私のハートに響きました。
次回は『アイアン・オブ・ザ・イヤー2021』を発表させていただきたいと思います。
コメント
明けましておめでとうございます。
なかなかコメント出来なくて済みませんが、毎日「更新はまだかな?」と楽しみにしています。
ARTISANのウェッジは数年前から気になっていました。確か、元ナイキの職人さんだった気がします・・・。
その関連の記事を見た時、「こだわって造っているな~。良いなあ~」と感じた記憶があります。
東京都下での今年の初打ちは、後半に雪がかなり降ってきて数年ぶりの雪ゴルフでしたが、「それでも楽しい♪」と感じる事が出来たのが幸いでした。
コロナ禍ではありますが、今年も素敵なゴルフライフをお過ごしください!
2022-01-09 08:17 葬儀屋さん URL 編集
明けましておめでとうございます。
いつもありがとうございます。
コロナの影響で、記事の更新が滞っていますが、今年はなるべく多く記事を書かせていただきたいと思っております。
ARTISANのウェッジはナイキの職人さんが作ったのですか。
知りませんでした。勉強になりました。
オミクロン株が猛威を振るっていて、なかなか終息しませんね。
日本国内は新規感染者が、かなり減ってきたので、このまま終息してくれるのではと期待していたのですが、とても残念です。
お互い、コロナに負けないよう、そしてゴルフをエンジョイしていきましょう。
とても楽しいコメントをいつもありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
golfdaisuki
2022-01-11 02:21 golfdaisuki URL 編集