ヤマハ RMX VD40 アイアン - ゴルフクラブ試打日記。
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2021年12月08日
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ヤマハ RMX VD40 アイアン

                 



ヤマハ RMX VD40 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ヤマハ RMX VD40 アイアン の7番 です。



Diamana YR i
シャフトは Diamana YR i です。

ロフトは30度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は59.5g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は375g です。



正面
ヤマハの新しいアイアンです。

この巨大さに目が行きがちですが、これまでも出会っているので、特に驚くことはありません。

ヤマハはフォージドアイアンから、このような超ラージサイズのアイアンまで、幅広いモデルをラインアップしています。



側面
こうして見ても、かなり大顔でシャロー感があります。

マッコウクジラを連想しました。

アイアンというカテゴリーを維持しながらも、限りなくUTやFWに近づけているのではないでしょうか?



彫りの深さ
彫りの深さもたっぷりあり、ヘッドのほぼ全ての部分においてくり抜かれています。

バックフェースには、黒いパーツのようなものがありました。

これはどういう意味があるのでしょうか?



トップライン
トップラインは、やや厚めではありますが、ヘッド全体の大きさからすると、それほどでもありません。



ソール幅
ワイドソールですが、ヘッドの大きさからするとバランスがとれています。

ワイドソールを好まれる方は、ちょっと物足りなく感じられるかもしれません。



ソール形状
それよりも、この形状に目が行きます。

『奇異』といいますか、かなり独特な形状です。

ダンロップのアイアンのように、『二分割』されたかのようなソール形状で、特にトレーリングエッジ側が大きく削られています。

ヤマハのアイアンなので、この形状にも大きな意味があるのだと思いました。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあり、ちょっと意外でした。

とはいっても、最近はこのようにネックの長さがしっかりとキープされているアイアンのほうが多くなりました。

ラージサイズ・低重心タイプのアイアンでも、ネックの長さが適度にあり、それで適正な重心高さが維持されているのではないでしょうか?

今はクラブ設計もCADが主流となっていて、重量配分なども計算されているので、このようになっているのだと思います。

重心は低ければ低いほどボールがあがりやすくて易しい・・・。と思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではなく、『適正な高さ』があるのは間違いありません。

むしろ、ある程度高さがあったほうが、『その下』を使うことができるので、用途が広がるということもあります。



YAMAHA RMX VD40 IRON
ネックの突起物
ネックの突起物
そして何と言っても、ネックにはこの大きな突起物があり、このアイアン最大の特徴です。

過去にもこのようなモデルは出会ったことがありますが、これにはどういう理由によるものなのでしょうか?

かなりの大顔なので、重心距離がトゥ側に行き過ぎないよう、ウェイトの役目をしているのかな?とか、スイング中の遠心力による『トゥダウン』を抑えるものなのかな?と思いましたが、真偽のほどは分かりません。

ピンのアイアンは逆にネック付近が凹んでいますし、メーカーの考え方で、真逆ともいえるようないろいろなアイアンに出会えるのが楽しいです。

まさに『逆もまた真なり』といったところでしょうか?

メーカーの、このような柔軟な発想により、様々なクラブが登場するのはゴルファーとして、とてもありがたいことだと思っています。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、シンプルです。

スコアラインもキレイに整っていて、さすがヤマハだな・・・。と思いました。

メーカーによっては、雑に見えたり、チープに見えたりすることもありますが、ヤマハらしく丁寧に仕上げられています。

ヤマハは機能性だけでなく、『美』にも力を入れているのではないか?と、これまでヤマハのクラブにたくさん接してきて強く感じます。



装着されているグリップ
装着されているグリップはとてもシンプルなものです。

海外メーカーにも数多く採用されているような、よく見かけるタイプで、今回はグリップにあまり力を入れていないのかもしれません。

いい意味で特徴が無く、グリップが摩耗しても、何の気兼ねも無くすぐに交換することができるグリップです。

フィット感・弾力感・しっとり感など、私が好むグリップとは大きな違いがありますが、フィーリング重視のアイアンではないので、ちょうどいいのかな・・・。と思いました。



振り感
素振りをしてみると、結構違和感がありました。

全体的な軽さや軟らかさなどもあるのですが、ヘッドが大きくどうしても目に入ってくるので、自分が7番アイアンを振っているという感覚になれませんでした。

今日は練習場ですが、これがもしコースだったら、感覚が合わないので、不安になっていたかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、強めのグースネックとトップラインもカーブを描いていて、『つかまえる気満々』といったところです。

ラージサイズではありますが、想像していたよりも顔が崩れていません。

ある意味、『いい落としどころ』で収まっている感じです。

私が好むタイプの構え感ではないのですが、苦手意識が芽生えることはありませんでした。

かなりロフトが立って見えますが、フェース面自体の見え方はいい感じです。

ベーシックなタイプのアイアンだと、ロフトが適正なので、『出球のイメージ』をしっかり出してからスイングを開始するのですが、今はこのようなディスタンス系が多いので、そこは省いて打つことが多くなりました。

イメージが出てこないこともありますし、仮にイメージが出たとしても、実際の弾道と乖離が大きいことがあるので、あえて省くことにしました。

『出たとこ勝負』といいますか、まずは『打ってから』というようにしています。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は好きになれませんでした。

この打感は予想通りで、薄めでバチンと弾く感じの打感です。

打感や音というのは、プレイヤーのスイング・あるいはインパクトの状況について、『クラブからの返答』だと思っているのですが、その返答内容が薄い感じがします。

レスポンスが薄い・・・。といいますか、あまり『意思の疎通』はできない打感です。

ただ、ラージ系&ディスタンス系では、このような打感が主流なので、特別変わった打感だとは思いません。

フォージドタイプのアイアンと、完全に『住み分け』できているのだと思います。



トゥ側
球はとてもよくあがってくれました。

強くヒットしなくても、ボールが自然とあがってくれる感じです。

上からでなく、ボールの手前からソールを滑らせるようなイメージのほうが、ボールを上手く運べました。

フォージドタイプのように『熱意』とか『気持ち』を込めるのではなく、いい意味で『あっさりと』といいますか、ライトな感覚で打っていけるアイアンです。

気合いを込めすぎないほうがいいアイアンもあるんだな・・・。と、このようなアイアンを試打すると感じます。



バックフェース
『安定性』は最高レベルといっていいほど高く、球がブレません。

このようなタイプのアイアンでラインを出していける方は、『最強の相棒』となってくれるかもしれません。

打点のブレには、かなり寛容で、ボールが影響せず、打っていてどこが『芯』だか分かりませんでした。

先日試打したブリヂストンのアイアンも、かなり寛容なタイプだと思いましたが、このアイアンはそのさらに上を行く感じです。

船に例えると、ブリヂストンのアイアンは『大型フェリー』で、このヤマハのアイアンは『超大型豪華客船』といったところでしょうか?

このアイアンの巨大さ・大らかさを感じながら、そのようなことを考えていました。

これまで出会ってきたラージ系のアイアンは、確かにスイートエリアは広いけど、結構『当たり負け』するな・・・。と感じることもあったのですが、このアイアンにはそういったことをあまり感じませんでした。

それよりも『反発の強さ』を感じます。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていますが、完全に飛びに特化しているというよりは、易しく楽に飛ばしていけるアイアンだという認識をもちました。

メーカーがターゲットにしているゴルファーを徹底的に研究して、そのゴルファーに対して高いパフォーマンスを発揮できるよう計算されているのではないでしょうか?

フェースが食いつく感じはなく、『乗り』も良くないですし、ボールがめくれあがるようなこともないので、スピンは『7番アイアン』としては少なめな感じがしますが、それもメーカーの狙いなのではないでしょうか?

低スピンだけど、しっかりとキャリーも出せるので、飛距離性能は長けているアイアンです。

今のアイアンは飛距離性能を求められているものが多くなりましたが、私はアイアンには飛距離よりも距離感を求めたく、グリーンを上から攻めたいですし、しっかりと止めたい・・・。という思いがあるのですが、このようなタイプのアイアンではグリーンに止めるイメージが出てきません。

ただ、それはこのアイアンが良くないのではなく、あくまでも私の経験不足によるものです。

私がこのようなタイプのアイアンでコースをラウンドすることがないから、イメージできないのだと思います。



操作性
操作性という点では、かなり難しく感じました。

安定性が高すぎて、フェースをコントロールする感覚が出せません。

元々、このようなタイプはフェースローテーションをするのではなく、フェース面を動かさずに打つように作られているのだと思います。

そういった点では、今のラージサイズドライバーとの相性もいいのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
普段、ラージサイズのドライバーを使っているけど、アイアンが小さすぎて、どうしても違和感があって馴染めない、セッティングとしての統一感が出せない・・・。という方は、このような超ラージサイズのアイアンを試してみられるのもいいのかもしれません。

ドライバーばかり大きくなって、アイアンはないがしろにされていた部分はあったと思います。

それは地面から直接打つクラブであるアイアンは、大きくなりすぎてしまうと、違う難しさが出てくるということもあるからです。

しかし、そういったことが全く無いのであれば、試してみる価値は充分あると思います。



YAMAHA RMX VD40 IRON
私が好むタイプのアイアンではなく、最初見たときから、「うわぁ・・・、凄い大きさだな・・・。」と思っていたのですが、世の中にはいろいろなタイプのクラブがあるべきだと思いますし、そういったたくさんの種類のクラブを開発してくれているメーカーには感謝しかありません。



YAMAHA RMX VD40 IRON
クラブの好みは人によって様々で、どれが正解か?とはいえないところがあります。

つまり結局はその人の『好み』によるところが大きいのだと思いますが、このようなタイプのアイアンも高いニーズがあるのは間違いありません。

どのメーカー、どのモデルを見ても、同じようなタイプで、『既視感』いっぱいで試打するよりも、一風変わった発想で開発されたクラブに出会えるのはとても嬉しいことです。

そうか、そう来たか・・・。ということや、これはどういう意味があるんだろう?などと、自分なりの仮説を立てたり、疑問をもちながら試打するのも刺激があって楽しいです。



YAMAHA RMX VD40 IRON
先ほども書きましたが、ヤマハのクラブは『本格的』『美』というイメージがありますが、このような革新性をもったクラブもたくさん開発しています。

私もヤマハのクラブにはとてもお世話になってきましたが、昔も今も、その好感度は変わっていません。



YAMAHA RMX VD40 IRON
これからも柔軟な発想で、私たちゴルファーを楽しませてもらいたいです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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