ダンロップ ゼクシオ 12 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2021年11月10日
  

ダンロップ ゼクシオ 12 ドライバー

                 



ダンロップ ゼクシオ 12 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブXXIO 12 ドライバー です。



ゼクシオ MP1200 カーボンシャフト
シャフトは MP1200 カーボンシャフト です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は41g、トルクは6.4、バランスはD4、キックポイントは中調子 です。



正面
国民的ブランド、ゼクシオのニュードライバーです。

二年に一度のモデルチェンジで、ゼクシオファンの方は待ち望んでおられたのではないでしょうか?

デザイン的には過去のモデルを踏襲しながらも、少し変えてきているようです。

私は前回(2年前のモデル=ゼクシオイレブン)のモデルよりも、こちらのほうが好きです。

ゼクシオテンなど、過去のモデルをいろいろと組み合わせたように見えます。

ただ私は『XXIO』のロゴに関しては、ナインテンのような昔のほうが好きです。



側面
ラージサイズで、適度に厚みがあります。

この形状はゼクシオとしては標準的で、ゼクシオらしいです。

チープさは一切無く、高級感があり、これまでの伝統を引き継いでいます。

この積み重ねがメーカー、そしてブランドへの高い信頼感へと、つながっていくのではないでしょうか?



宝石のようなウェイトのようなもの
ヒール側には宝石のようなパーツが組み込まれていて、過去のモデルにもありました。

おそらくウェイトだと思うのですが、このように綺麗に仕上げられていて、『美』にもこだわっているのが分かります。

私が持っている、ゼクシオのイメージは『易しさ』『高級感』『美』です。



REBOUND FRAME
これまで同様、ソールには黒い溝のようなものがあり、『REBOUND FRAME』という文字があります。

リバウンドフレーム・・・。

直訳すると、『骨格が跳ね返る』ということでいいでしょうか?

おそらく、インパクトの衝撃でヘッドが変形するのではないかと思うのですが、こういったモデルは過去にもたくさんありました。

昔から『トランポリン効果』の上限が定められていて、各メーカールールギリギリのところでしのぎを削っていましたが、それが今も続いているのかもしれません。

ゼクシオのレギュラーシリーズだから、ルール適合で間違いないだろうと思っていましたが、一応店員さんにも確認し、ルール適合ということでした。



ACTIV WING
クラウンには『ACTIV WING』の文字がありました。

アクティブウィングということなのだと思いましたが、『E』が足りないような気がします。

正しくは『ACTIVE』で、あえてそうしているのだと思うのですが、Eひとつくらい足しておけばいいのに・・・。と思いました。

ただ、ACTIVという使われ方はこれまでもあったような気がします。

直訳すると『活発な翼』ということでしょうか?



シャローヘッド
それがおそらく、クラウンのヒール側にある『出っ張り』のことを指しているのだと思います。

あまり見かけない工夫ですが、似たような工夫は過去にも違うメーカーで見たことがあります。

ヘッドはゼクシオらしいシャロー感があり、『ノーマルシャロー』、いや『ゼクシオシャロー』といったところでしょうか?

シャローでありながら、薄すぎないのがいいです。



EXPERIENCE THE DIFFERENCE
そしてもうひとつ『EXPERIENCE THE DIFFERENCE』という文字があって、様々な高い技術がひとつに集約されているんだな・・・。と思いました。

『違いを体験』ということでいいと思いますが、それは他のメーカーとの比較でしょうか?

それともゼクシオの過去のモデルとの比較で、大きく変わったとアピールしているのでしょうか?

これは前のモデルのイレブンにもありました。



ネック長さ
ネックは短めですが、今では見慣れました。

こうして見ても、重心が低そうです。

このようなタイプだと、形がいびつになったり、チープに見えてしまったりすることが多いですが、そう見えないように作られているところにゼクシオの凄さを感じます。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインが大きく変わっていて、少し驚きました。

これまでのゼクシオでは見られなかったデザインです。

少しタイプは違いますが、以前試打したマルマンのドライバーを思い出しました。

毎回、深い研究によって開発されているゼクシオなので、このフェース面にも大きな意味があるのではないでしょうか?



顔
ゼクシオらしい顔です。

ある意味、期待を裏切らないといっていいかもしれません。

これまでの経験から、ゼクシオなので、おそらくフックフェースだろう・・・。と予想していたのですが、その通りでした。

ただ極端なフックフェースではなく、少し穏やかな感じで、これは過去のモデルと比較しても変わっているような気がします。

以前はもっときついフックフェースがありました。

ゼクシオのイメージカラーといっていいでしょうか?

この色も見慣れた感じがします。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで、好感が持てます。

XXIOのロゴもカッコいいです。

経費削減なのでしょうか?

今はこういったオリジナルロゴの無いグリップが装着されているモデルもたくさんありますが、ゼクシオはしっかりと入れています。

ゼクシオファンの方は喜ばれるのではないでしょうか?

細部にまでこだわりが感じられます。



振り感
素振りをしてみても、ゼクシオらしい『軽量感』と『しなやかさ』があります。


ゼクシオ MP1200 カーボンシャフト
このMP1200というシャフトも、ゼクシオの為に新たに開発されたのでしょうか?

中調子ということですが、全体的によくしなる印象です。

フレックスは『S』なのですが、かなり軟らかく仕上げられていて、このしなりこそが、ゼクシオの飛びのひとつといってもいいような気がします。

以前は46インチ以上も普通にありましたが、最近は45インチ台が主流となっていて、振りやすさが向上しているのがいいです。

ルールギリギリまで長くして少しでもHSを上げるよりも、振り抜きやすさといいますか、持て余すことがないほうが、結果的に飛距離がアップするように感じています。



構え感
ボールを前にして構えてみても、予想通りといいますか、ゼクシオらしさがあって、特に変わったところは見られず、ヒール側の突起物のようなものも目立ちません。

先ほども書きましたが、フックフェースではあるものの、それが強調されて見えないところがいいです。

私はフックフェースを苦手にしているのですが、このような大きさではつかまりやすくするためにフックフェースが必須だと思いますし、ゼクシオはその『見え方』にも工夫が見られます。

ただ、『フェース面の見え方』には違和感がありました。

この試打クラブはロフト9.5度となっていますが、確実に違います。

おそらく(といいますか確実に)『11度以上』はあるのではないでしょうか?

そう見えるほど、フェース面が寝ているといいますか、上を向いています。

実際にロフトを計測していないので詳しいことは分かりませんが、9.5度でないのは明らかです。

そうすると、『9.5』という数字、しかも0.5度刻みで表示してあるのは、何の意味があるのでしょうか?

どうやって計測したら9.5度になるのでしょうか?

とはいっても、こういったことは多くのメーカーで昔から見られますし、11度と表示すると売れにくくなるということがあるのかもしれません。

『印象ロフト』『イメージロフト』といったところでしょうか?

このモデル(9.5度)でこうなのだから、10.5度のモデルだと、おそらく12度以上のロフトだろうな・・・。と思いました。

ロフトには『表示ロフト』と『リアルロフト』があり、それは多くのゴルファーの知るところではありますが、こういったことはこれからも無くならないのかもしれません。

リアルロフト(real loft)に対して、ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『ライロフト(lie loft)』あるいは『ファルスロフト(false loft)といえるのかな?と思いました。

以前も書きましたが、私はドライバーやフェアウェイウッドのようなウッド系のクラブには『ライナー系』の弾道をイメージしたいので、構えたときに『絶壁感』が欲しいのですが、このドライバーはかなり弾道が高そうなイメージが出てきます。

高弾道をイメージしたい・・・。という方は多いと思いますし、『あがりやすさ』を感じさせるので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?



試打を開始しました


フェース面
『打感』は適度にしっかりとしていながらも硬くなく、好感が持てました。

重さはなく、軽めの打感です。

軽めではありますが、厚くヒットすることができたので、弾き感がより強く感じられました。

小気味よくて、後を引きません。

この打感の短さをどう表現したらいいのか、少し悩みましたが、音楽でいうと『8分音符(♪)』に『スタッカート』を足した感じ・・・。といったらいいでしょうか?

それくらい短い時間で手の衝撃が消え去り、後を引きません。

この短さをどう表現したら・・・。と考えていて、8分音符とスタッカートが頭に浮かんできました。

弾き感の強い打感はこのように『余韻』を残さないものが多いですが、このゼクシオのニュードライバーには特にそう感じられました。

球持ちのいいクラブは4分音符であったり、アイアンやウェッジなどは2分音符や全音符くらいの長さに感じることもあります。



打球音
『音』はやや高くて大きいですが、これは許容範囲内です。

私はもう少し抑えられたほうが好きですが、これくらいはっきりした音のほうが飛ばしていると感じられやすくて好きだ・・・。という方が多いような気がします。

この音も小気味いい感じですが、打感よりは少し余韻があって、スタッカートの無い、普通の8分音符といったところです。



トゥ側
球はとてもあがりやすくて、構えたイメージのまま、高~くあがっていきました。

これまでのゼクシオと同じで、タフさは全くありません。

結構抑えて打ってみたのですが、それでも球をしっかりとあげてくれ、キャリーを稼げるドライバーです。

ロフト9.5度のタフさはありません。

ロフトも人によって好みが様々だと思いますが、日頃10度や11度を使っておられる方も、まずはこの9.5度を試してみられるのがいいのではないでしょうか?



バックフェース
球がつかまりやすく、『安定したドロー』が打てるドライバーです。

ちょっと振りにいってしまうとフックが出そうでしたが、フェードヒッターの方は、かなりストレートに近い球が打ちやすいのではないでしょうか?

球が右に抜けることにはなりにくいです。

今主流の『つかまり系オートマチック』ドライバーといっていいように思います。

スイートエリアもかなり広く、少々ずれても弾き感が失われにくいドライバーです。



飛距離性能
ゼクシオらしい、安定した飛距離性能があります。

弾きの良さ・弾道の高さ・つかまりの良さに加え、『振り抜きやすさ』もあって、易しく飛ばしていけるドライバーです。

明らかにスインガータイプの方に合いやすいドライバーで、メーカーがターゲットにしているゴルファーの好みを熟知しているな・・・。と思いました。

スピンが結構掛かっているようで、『スピン過多』を感じる方がいらっしゃるかもしれません。

そういった方は『違うロフトを』といいたいところですが、このモデルは9.5度~11.5度までしかないということなので、合わないような気がします。

以前は8.5度のドライバーもあったのですが・・・。



操作性
完全にオートマチックタイプなので、操作性はそれほど高くありません。

自然に打つなら、私はドロー系のほうが易しく自然です。

右にも曲げてみましたが、大きく曲がるスライスを打つことはできませんでした。

操るタイプのドライバーでないのは明らかですが、この『ワンパターン』といえるほど高い安定性がこのドライバーの長所であることは明らかです。



試打後の感想


ヒール側
全体的に軽めのスペックで、打感も軽く感じたのですが、弾道の高さと方向性が安定しているのが凄くいいな・・・。と強く印象に残りました。

フックフェースではありますが、ヘッドの大きさによるニュートラルはこれくらいなのかもしれません。



DUNLOP XXIO 12 DRIVER
飛距離性能も高く、安定していますが、これまでのゼクシオと比べて、驚くほど伸びたとは思いませんでした。

しかし安定して飛ばしていけるので、その安心感がスコアメイクにつながるのではないでしょうか?



DUNLOP XXIO 12 DRIVER
あくまでも私の場合ですが、ゴルフのプレーですごく緊張するのは『朝一のティショット』と、毎ホールのパッティングです。

何度プレーしても、この緊張感は無くなりません。

膝がガクガク震えたり、手も震えて上手くティが刺さらなかったことがたくさんあります。

競技のときはもちろんですし、仲間たちとのプライベートラウンドでも、いつもドキドキします。

1番ホール(あるいは10番ホール)のティショットが終われば、あとはリラックスして打ちたい・・・。と思っていて、気を遣わなくなれば、その後の寄せやパッティングに集中できます。



DUNLOP XXIO 12 DRIVER
そういった意味でも、このように安定した方向性と高さを出していけるドライバーは頼れる相棒となってくれます。

いい意味でドライバーショットはアバウトに・・・。

そしてグリーンに近づくほど、緊張感を増していける・・・。といったところでしょうか?

(とはいっても、私はマニュアルタイプで操作性の高いドライバーをどうしても使いたくなるのですが・・・。)



DUNLOP XXIO 12 DRIVER
ゼクシオに限らずスリクソンも同じく、ダンロップのクラブなので、美しくて当然ではありますが、その良き伝統をこのモデルも継承しています。

雑な仕上げのクラブ、チープなクラブはゼクシオとはいえません。

全体的な美しさがあり、基本性能もしっかりしています。

バランスのとれた性能だと思いますが、特に強く感じられたのが『安定感』です。

いい意味での『マンネリ感』があり、それでいつもフェアウェイにボールを置いてくれるのなら、すごくいいな・・・。と思いました。

過去には『ゼクシオフォージド』という、少ししっかりしたスペックのモデルもありましたが、このレギュラーモデルはかなり軽量感があり、ベテランゴルファーだけでなく、女性ゴルファーの方の支持も集めやすいのではないでしょうか?

今は女性ゴルファーの方が男性用クラブを使うことが珍しくないので、おそらく今回もそうなるような気がします。

このドライバーを『動』か『静』か?でいえば、『静』です。

それくらい、穏やかな印象をもちました。

毎回、ゼクシオのニューモデルが発売されると、私の周りのゼクシオファンの人たちがすぐに買い換えるので、今回もそうなるんだろうな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました






                         
        
                         

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