ヤマハ RMX VD ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。

その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2021年11月01日
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ヤマハ RMX VD ドライバー

                 



ヤマハ RMX VD ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブYAMAHA RMX VD ドライバー です。



MITSUBISHI CHEMICAL Diamana YR
シャフトは MITSUBISHI CHEMICAL Diamana YR です。

ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。



正面
ヤマハのニュードライバーです。

先日フェアウェイウッドを試打しましたが、今日はドライバ-を試打する機会に恵まれました。

フェアウェイウッド同様、かなり赤が強調されたデザインです。

今年のモデルは全て赤を基調としているのでしょうか?

赤という色は難しい色で、カッコ良くなることもあれば、逆にケバケバしくなってしまうこともあります。

このドライバーは前者で、さすがヤマハ、デザインにも気を遣っているな・・・。と思いました。

VDとは、どういう意味なのでしょうか?



側面
シャロー&ディープ形状のドライバーです。

ソールにはかなり丸みがあります。

ちょっとした『突起』といっていいかもしれません。

この形状にも大きな意味があるのではないでしょうか?

このような形状は多数派ではないものの、これまでもいくつか見てきました。



ウェイト
ソールにはウェイトが配置されていて、移動できるようになっています。

このシステムはミズノやキャロウェイを真っ先に思い浮かべますが、ついにヤマハのクラブでも見られるようになりました。

ウェイトを移動させることで、重心距離を移動させ球筋を調整できるということです。

とても画期的なシステムですが、当然ながら打感が変わっていきますし、特に必要が無いのであれば、『ノーマル』で使い続けるのが一番いいような気もします。

以前はテーラーメイドのように、複数のウェイトを移動できるモデルがありましたが、今はこのように『ひとつだけ』が多くなりました。



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。



ネック長さ
ネックは見慣れた長さで標準的です。

昔のクラブと比べると、かなり短い部類に入りますが、研究が進んで、それほどロングにする必要がないと分かったからではないでしょうか?

こうして見ても、シャローバックではあるものの、全体的に見れば『ディープタイプ』ということが分かります。



トゥ側のYAMAHAマーク
トゥ側にあるヤマハのマークが大きくて存在感を示しています。

これは過去のモデルにも見られました。

以前も書きましたが、楽器にも使われているマークなので、ゴルフ専用のマークがあってもいいのではないでしょうか?

同じヤマハでも、『楽器からの卒業』といったらいいでしょうか?

そういったことがあってもいいと思っています。

性能や品質などが良ければ特に関係は無いのですが、『ゴルフだけ』に特化したメーカーに私は昔から好感を持っていました。

だからビギナー時代も、ブリヂストンやダンロップなどの優れたライバルメーカーがありながらも、『ホンマ』に魅力を感じていたのだと思います。

総合メーカーではなく、『専門メーカー』が好きです。

また、機械で大量生産よりも、ハンドメイドで少数生産に憧れていました。



フェース面のデザイン
フェース面はとてもシンプルです。

凹凸が無く、フラットフェースになっています。

IPっぽくて、弾きが良さそうです。



シャローヘッド クラウン高
シャローバックですが、クラウンが盛り上がっていて、フェース高も充分確保されています。

今主流の『ディープフェース&シャローバック』タイプです。

シャローフェースはあまり好きではないので、これだけフェース高がキープされていると安心感があります。

フェース面を『横』でなく、『縦』で使えるからです。

フェース面の縦を使うのであれば、これまでの経験上、ある程度の『ディープバック』であったほうが合理的な気もするのですが、今はディープバックを見かけることが無くなり、『お尻』の重たいドライバーが多くなりました。



顔
顔はちょっと独特といいますか、ヤマハにしては珍しいです。

これまでの『ヤマハ顔』とは違います。

『ドローバイアス』が掛かった顔といったらいいでしょうか?

これはフェースアングルというよりは、ヘッド後方の膨らみによるところが大きいです。

トゥ側が大きく膨らんでいればフェード系のイメージが出しやすいですし、このドライバーのようにヒール側が膨らんでいれば、ドローのイメージを出しやすくなります。

どちらがいいか、これは人によって好みの分かれるところだと思いますが、今は『つかまりやすそうなイメージ』を与えてくれるドライバーのほうが圧倒的に多いです。

バルジは真っ直ぐというよりも微妙にカーブを描いていて自然な感じがするので好感が持てます。

バルジが真っ直ぐなほうが好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は昔からいい感じでカーブを描いているバルジのほうが好きで、パーシモンの名残なのかもしれません。

『直球』を強くイメージしたいのであれば、ストレートなバルジのほうがいいのかもしれないですが、『曲球』といいますか、『曲げるor曲がるもの』という意識があるので、微妙にカーブを描いているバルジのほうがイメージを出しやすいです。

最初見たときは、今時のフックフェースだろうと予想していたのですが、トゥ側が主張していなくて好感が持てます。

顔全体で見ると、『丸顔』と『トライアングル(三角)顔』を足して2で割った感じといったらいいでしょうか?



カーボンコンポジット
クラウンがカーボンコンポジットであることが分かりました。

とてもはっきりしているので、わかりやすいです。

今はこのようなタイプが多くなり、まさに『右へならえ』といったところでしょうか?

クラウンだけで見ても、ワンピースタイプよりもツーピース以上のものが多くなりました。

複合素材で後から付け足していく『足し算タイプ』のクラブです。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずでした。

この赤いディアマナは軽量で硬さはないですが、それと同時に『細さ』を感じさせるシャフトだな・・・。と思いました。

シャフトは、振ってみて硬いとか軟らかいというのとはちょっと違い、『太さ』をイメージすることがあります。

あくまでもこれは私の感覚的なものなので、上手く表現できないのですが・・・。

太さを感じることができるのは、私が愛用しているCB-50Wというシャフトが真っ先に浮かびますが、細さを感じさせるシャフトも今はたくさんあります。

『骨太』とは違う、魚でいうところの『小骨感』といったらいいでしょうか?

太いからいい、細いからダメというのではなく、その人にあった太さ(実際の太さではなく、『振り感の太さ』)のシャフトがあると思います。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。

シャロー感があって今時だな・・・。と思うところもありますが、いい感じでまとまっていて、『膨張感』がありません。

キュッとしている・・・。といったらいいでしょうか?

ボヤけた顔ではないのでイメージが強く出てきます。

フェースアングルを見ると、緩やかなフェード系のイメージも出せるのですが、ヘッド後方の膨らみを見るとドローのイメージも湧いてきて、ひとつのヘッドで相反する見え方がするのが面白いです。

ロフトが10.5度ということもあり、フェース面がよく見えて、高弾道イメージが自然と浮かんできました。

今はこれくらいの(フェース面の)見え方が支持されているのだと思いますが、私はどちらかというと『低いライナー』をイメージしたいので、もっと『絶壁感』があったほうが好きです。

このドライバーは10.5だけど、9,5は無いのかな?と探してみたのですが、このドライバーしか見当たらなかったので、このまま試打をすることにしました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトというよりはどちらかといえば『しっかり系』ですが、硬くて嫌な衝撃が残ることもなく、好感が持てます。

『一瞬の当たり』を味わえる打感・・・。といったらいいでしょうか?

インパクトから少し押せる感じで、球の質感をはっきりと感じ取ることができました。

これまでのヤマハドライバーで経験した打感です。



打球音
『音』は爽快感があって、とても良いです。

さすが楽器メーカーでもあるヤマハだな・・・。と思いました。

しっかりとチューニングができています。

打つ前は、少し甲高い金属音が出そうだな・・・。と予想していたのですが違っていて、やや抑えられた小気味よい音です。

この音だと、サクサク打てちゃいます。

当然、インパクトが緩むこともなく一球一球楽しみながら打つことができました。



トゥ側
球はあがりやすいですが、明らかにヒッター向けのドライバーだと思います。

ロフトが10.5度ということもあり、しっかりあがってくれますが、結構『振っていく』といいますか、『叩いていく』感じがちょうどいいように感じられました。

一時期のように『低スピン』を謳っているモデルではないようで、結構スピンも効いていて、ドロップすることはありません。

私的には10.5よりも9.5のほうが、いい感じの弾道が描けたんじゃないかな・・・。と思いました。

やや高めの『ドッカーン』という弾道・・・。といったら伝わりやすいでしょうか?



バックフェース
『安定性』はかなり高いです。

構えやすいというのも大きいですし、ヘッド自体が大らかさをもったタイプだということが分かります。

今はといいますか、もうずっと『つかまえ系』のドライバーが多くて、それがトレンドなんだろう・・・。と思っていました。

しかし、このドライバーは限りなくストレートなイメージを頭に描いたまま打つことができ、実際に球も曲がらず綺麗なストレートボールで飛んでいきました。

顔のクセの無さが、ボールに乗り移った感じ・・・。といったらいいでしょうか?

最近、このように感じられるドライバーはほとんどありません。

スイートエリアも広そうですが、これまでのモデルも同様のものがたくさんあったので、特別感はありませんが、高いレベルで安定していて曲がりにくいドライバーだな・・・。と思いました。

ヘッド内部に、いろいろな工夫がされているのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。

質の良いスピンと力強い弾道で飛んでいきますが、驚くようなところは正直ありませんでした。

『最大の飛び』というよりは『まとまり感』といいますか、『平均的な飛び』を高めていくタイプのドライバーで、実戦向きなドライバーといっていいのではないでしょうか?

『当たり外れ(ナイスショットとミスショット)』が小さいドライバーといっていいかもしれません。

高い性能をもっていますが、これまでのモデルを凌駕するほど飛距離性能をもったドライバーではないと思います。

ただ単に飛距離だけでいえば、これまで試打したモデルのほうが勝っているといえます。



操作性
『操作性』という点では、まずまずです。

顔がいいので、インテンショナルな球を打ちやすそうな印象をもっていたのですが、実際に打ってみると、このドライバーがもつ高安定性が、それをかき消しているような印象をもちました。

先日FWを試打したときに、店員さんから『曲げられるものなら曲げてみろ』というコンセプトだと聞いたので、曲げてみたのですが、今回もトライしました。

大きく曲げることは難しいと感じましたが、小さく右にも左にも曲げることができ、特にいい感じで逃がしていくフェード系が印象的でした。

一応、私的にはメーカーの挑発ともとれる宣伝文句に打ち勝ったのではないか?と思えたのですが、曲がりにくいドライバーであることは間違いありません。

『微カーブ』あるいは『美カーブ』といったほうがいいかもしれません。

ほぼストレートですが、微妙に曲がる美しい球筋を打たせてくれるドライバーといっていいように思います。

ゴルフとは、クラブそのものの美しさを楽しむだけでなく、クラブが放つ球筋の美しさを楽しむことができるスポーツなのだと再認識しました。



試打後の感想


ヒール側
ヤマハのイメージに合う美しさ・打感の良さ・音の良さ・顔の良さがあり、おそらく契約プロが使うモデルだと思います。

それでいながら、ハードルの高さを感じさせないように研究して作られているのではないでしょうか?



YAMAHA RMX VD DRIVER
外見は本格的でカッコ良く、中身は大らかさがあって親しみやすい・・・。

そんな印象をもちました。



YAMAHA RMX VD DRIVER
バルジの美しさも記憶に残り、最近では珍しいタイプのドライバーだな・・・。と思いました。

『つかまえ顔』のドライバーが苦手だ・・・。という方には是非試していただきたいです。

性能的にも尖ったところはなく、バランスがとれていて、ヘッドの形状のように『丸みのある性能』といったらいいでしょうか?

最高点と最低点の乖離が小さく、まとめやすいドライバーです。



YAMAHA RMX VD DRIVER
『つかまえ顔』が苦手な、ヒッタータイプのドライバーが安定した飛距離と曲がりにくさを求めていくとき、候補に挙げていくべきドライバーといっていいのではないでしょうか?

性格的にも尖ったところはなく、親しみやすさが印象に残りました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました
                         
        

                         

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