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2021年10月15日
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ブリヂストンゴルフ B2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは FUJIKURA SPEEDER NX50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54.5g、キックポイントは中調子、バランスはD2、トルクは4.6、クラブ総重量は300gです。

黒いヘッドがカッコいい、ブリヂストンの新しいドライバーです。
先日、B1というドライバーを試打しましたが、今回は姉妹モデルのB2です。
『B』というのはブリヂストンのBなのかな?と思いましたが、本当のところは分かりません。

ブリヂストンのロゴ、B以外ほとんど黒ということで、モノクロタイプのヘッドが好きな私はカッコいいな・・・。と思いながら見ていました。
B1とよく似ていて、かなり似通った性格なのかもしれません。

しかし、バックフェースにはB1に見られたウェイトが見られず、これが大きな違いです。
B1よりも重心が浅いのかもしれないですし、ウェイト移動で球筋を調整しないという意思表示を感じました。

ソールのフェース寄りにある、この凹みは変わりません。

ネックの長さは標準的で、ショートではありません。

ネックには調整システムが搭載されています。
これはB1と共通する部分です。
ウェイトを移動させるのではなく、このネックの調整だけで充分ということなのでしょうか?

試打するのは、この『U』のポジションです。
おそらく、アップライトということだと思います。

フェース面のデザインはB1と同じです。
ブリヂストンらしく、細かなミーリングがあります。

標準的なシャローヘッドです。
ただ単に薄いというのではなく、クラウンには高さがあって、フェース高が維持されているところに好感が持てました。
シャローフェースのほうが易しいと感じられる方もいらっしゃると思いますが、私は結構難しく感じていて、ある程度フェース高があるほうが易しいと、これまでの経験から感じています。
シャローフェースは直打ちすることの多い、FWのほうが理にかなっているのかもしれません。

顔はちょっと独特でした。
明らかにB1と違います。
B1はほぼニュートラルな顔をしていましたが、このドライバーは全く違うタイプで、明らかにドローバイアスの掛かった『つかまり顔』です。
私はB1のほうが好きですが、このつかまえ顔を好まれる方も多いのではないでしょうか?
それくらい、今はこのようなタイプが多いですし、それだけ多くの支持を集めているのだと思います。
以前も書きましたが、このようなラージサイズでシャロータイプだと、少しフックがニュートラルといえるような気がします。
ヘッドを大きくすると、それだけ球がつかまりきらず、右に抜けやすくなるので、どうしてもこのようにするしか方法がないのかもしれません。
構え感がちょっとぎこちなくなってしまいますが、感覚よりも『つかまるという実利』をとると、このようにするしかないのかもしれません。
ラージサイズはフェースターンが難しくなるので、フェースターンをしない打ち方をする必要がありますが、それにはこのような顔が理にかなっているのではないでしょうか?
私はビギナーの頃、友人たちと『フェースターンの速さ』といいますか、フェースを返してつかまえる競争をしていたことがあったのですが、今はそんなことは全くありません。
それくらい、パーシモンやメタルと、ラージサイズのチタンでは打ち方が変わりました。
昔は打ち手(プレイヤー)によって弾道も球筋も大きく違っていて、それぞれ個性がありましたが、クラブがオートマチック化していくにつれて、球筋や弾道も個性が薄くなったような気がします。
『球は曲がるもの』という考えから、次第に『曲げないように』・・・。そして今は『曲げようとしても曲がりにくい』という時代に入ったのかもしれません。
このようなフックフェースのドライバーが今は主流ですが、最近のモデルは昔ほどの『どぎつさ』が薄まったといいますか、強烈な個性を発揮して、違和感しかない・・・。ということはなくなりました。

クラウンはカーボンが採用されているようです。
これもB1と同じですし、最近はこのようなドライバーが多くなりました。
それくらい効果的だと思いますし、流行のようなものもあるのだと思います。

素振りをしてみると、外観とは違う、軽量感と動きの大きさ(しなり感)を感じました。
シャフトの『細さ』を感じさせる軟らかさ・・・。といったらいいでしょうか?
太い軸ではなく、細い軸で動いている感じです。
軽量感があって軟らかいですが、それほど頼りなさはなく、バネがある感じで遅れることなく戻ってきてくれました。
最近の軽量シャフトは、数年前よりもブレが小さくなって親しみやすいものが多くなってきたような気がします。
B2は、このフジクラのシャフトが純正シャフトなのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、やはり左に行きそうな感じがしますが、このようなタイプも経験値をたくさん積んでいるので、昔ほどの苦手意識はありません。
ただ、どうしても左へ巻いてしまいそうなマイナスイメージが浮かんでくるので、少し右を向いてそこから回していく感じで構え直しました。
フェース面の見え具合から、おそらく『10.5度以上』はあるだろう・・・。と思ったのですが、それがあからさまで無いといいますか、程よく抑えられた感じなので、特に違和感はありません。
高めのフック系のイメージが浮かんできたので、まずはそのイメージラインに乗せて打つことにしました。
フェース全体はやや左を向いていますが、トゥ側が主張し過ぎていないのがいいです。
バルジはあまり丸くなく、ほぼ真っ直ぐに近いですが、微妙に逃がしているようにも見えて好感が持てました。
フックフェースではありますが、比較的クセの小さいタイプです。
試打を開始しました

『打感』はB1と同じような感じで、ややしっかりめで球の重さを感じることができました。
つかまえ顔の分だけ、少し『密着感』が増したような打感です。
フェースの弾きも強く感じられます。

『音』は耳慣れた感じの金属音です。
これもB1と変わらないように感じます。

球はとてもあがりやすいです。
同じ9.5度ということもあり、B1とほぼ同じか、バックフェースにウェイトが無い分だけ、このB2のほうが少し抑えられているだろうと予想していたのですが、違いました。
明らかにこちらのほうが、打ち出しが高いです。
高めの放物線を描いていきましたが、弱々しくなく力強いです。
ある程度スピンも抑えられている感じで、どちらかといえばヒッター向けといっていいように思います。
タフさは無く、ハードルの高いドライバーではないですが、結構叩いていけるドライバーで、叩きにいくとどうしても右に抜けやすくなる・・・。という方には、とても頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

『安定性』は高く、右に曲がりにくい印象をもちました。
私はフッカーなので、油断するとつかまり過ぎてしまうところがあったのですが、フェードヒッターの方には、かなり威力を発揮してくれそうです。
球のつかまりを重視し、ウェイトを移動する必要を無くし、フェードヒッターの方に使ってもらいたい・・・。というメーカーの思いがあるのではないかと思いました。
それくらい球のつかまりが良く、右に逃げません。
打った感じ、フェード系だろうと思いながら、ボールを目で追っていたのですが、ほぼ真っ直ぐな球筋でした。
昔のような極端なフックフェースではないものの、球をしっかりとつかまえてくれるドライバーです。
実際のところはどうなのかわかりませんが、このつかまりの良さは、フェース面のミーリングも多少関係しているのかな?と思いました。
ボールを一瞬、グッと噛んでくれて、『乗り』のいいフェース面です。

『飛距離性能』も優れていて、高めの弾道で吹き上がりを抑えつつ、勢いのある球が打てて、なおかつつかまりがいいので、『効率の良さ』を感じます。
『高弾道』『低スピン』『つかまり』。
これを昔はどうやって打つか、スイングをあれこれと追求していったものですが、今はこんなに簡単にクラブがやってくれるようになりました。
私たちプレイヤーはクラブの特性に合わせて振っていくだけです。
飛距離性能に長けたドライバーですが、昔からブリヂストンのドライバーは優秀なものが多いので、正直驚くということはありませんでした。

『操作性』はあまり秀でていません。
右に曲げにくい『頑固さ』をもったドライバーです。
試打しながら、結構カットに打ってみたのですが、球は右に曲がらず、真っ直ぐなラインを描いて飛んでいきました。
左へは打てますが、右に大きく曲げるのは難しいです。
これは装着されているシャフトも影響していると思います。
こちらも意地になって、どうしても右に曲げてやるぞ・・・。と、極端にカットに打って、ようやくスライスを打つことができました。
方向性における『偏向ドライバー』といったらいいでしょうか?
スライスさせない、ある一定方向にしか飛ばせないドライバーといった印象をもちました。
つかまりの良い、オートマチックタイプのドライバーです。
試打後の感想

B1と同じカッコ良さで、かなり似た性格なのだろうと、打つ前は思っていましたが、やはり姉妹モデルということもあっって、似てはいるけれど、性格を変えてきているのが分かりました。
特に違うのが『つかまり』と『弾道の高さ』です。
ヘッドの内部にも、B1とは違う工夫がされているのかもしれません。

共通しているのは『ヒッター向け』ということと、カッコいいということです。
あと、どちらも調整機能が付いているので、好感を持てるという方も多いのではないでしょうか?

まるで『双子モデル』といえるほど、デザインが似ていて、それでいて性格を変えているところに、ブリヂストンの技術の高さを感じます。
見た目も性格も違う姉妹モデルなら、これまでもたくさん見てきましたが、今回のB1とB2はできるだけ同じようにしながらも、それぞれ個性をもたせているようです。

私はB1のほうが好きなのですが、それは私がフッカーだからそう感じるのであって、このB2のほうが好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。
プレイヤーの好みによって、対応してくれるメーカーには、いつも頭が下がります。
昔は少々自分に合っていなくても、無理して我慢しながら使っていたものですが、今はそんなことはなくなりました。
パーシモンのように、ヘッドを自分好みに削ることはできませんが、これだけ優秀なクラブがたくさんあると、必ず自分に合うモデルに出会えます。
それくらい、私たちは選ぶ楽しみが増えたということです。

『弾きの良さ』『球のつかまり』『弾道の高さ』『高い直進性』がハイレベルに備わった、ブリヂストンのハイテクドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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