BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC - ゴルフクラブ試打日記。


Post

      
2021年10月09日
  

BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC

                 

BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR 125
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 125 です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは手元調子 です。



正面
バルドの新しいアイアンです。

このアイアンをひと目見て、バルドのニューモデルだということが分かりました。

それは以前試打したウェッジとバックフェースのデザインがよく似ていたからです。

バルドのブランドイメージに合う、カッコいいデザインになっていて、好感が持てます。

私の勝手な決めつけかもしれませんが、BALDOはカッコ良くなければなりません。



側面
シャープで精悍さがあるデザインです。

丸っこいタイプのアイアンも人気がありますが、このような輪郭がシャープなアイアンは惹かれます。

バックフェースのデザインに目が行きがちですが、大きさは結構コンパクトで、フェース高はそれほどありません。



トゥ側にウェイト
トゥ側にウェイトが組みこまれています。

こうすると重心距離が長くなってしまうような気がするのですが、このようにするのはトゥ側でヒットしても『当たり負け』しないようにするためでしょうか?

数字が刻印されていないので、重さは判りません。



彫りの深さ
カッコいいアイアンですが彫りは浅くなく、ハーフキャビティというよりも、ノーマルキャビティに近い感じがします。

キャビティには『凹型』と『凸型』がありますが、このアイアンは私が好きな『凸型』です。

易しさを醸し出しながらも、ヒッティング部分に厚みをもたせ、打感にも配慮された形になっています。

最近はポケキャビが少なくなっているような気がしますが、これは流行のようなもので、またたくさん出回るのではないでしょうか?

これから発売されるであろう、あの国民的ブランドのアイアンも、おそらくポケキャビだろうと思っています。

以前も書きましたが、バルドのクラブには『騎士』のイメージを私は持っていて、このアイアンのバックフェースのヒッティングエリアの肉厚部分のデザインが『盾』のように見えました。



トップライン
トップラインの厚みは標準的です。

自然な流れのシンプルなアイアンも美しいですし、このように手のこんだアイアンも美しいな・・・。と思いながら見ていました。

いろいろなアイアンを試打していると、雑に見えたり、こだわりが感じられなかったりする物に出会うこともありますが、このアイアンは違います。

かなりセンスの良いデザインですし、メカニカルなデザインが魅力的です。



ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今のアイアンの中では少し狭いほうかもしれません。

トゥからヒールにかけて、『テーパー』でも『ストレート』でもなく、真ん中部分が膨らんだ曲線になっています。

まだそれほど多くはないですが、最近は結構見かけるようになりました。

バックフェースだけでなく、ソールでもヒッティングエリアの肉厚を図っているのでしょうか?



ソール形状
ソール形状は普通といいますか、穏やかな感じがします。

リーディングエッジもトレーリングエッジも大きくはないですが、削りが見られました。

抜けにも配慮されているようです。



ネック長さ
ネックの長さも標準的です。

完全な真っ直ぐというのではなく、根元(ソケット接着部分)が少し太くてテーパーになっています。

それほど重心の高さを意識して設計されていないのかもしれません。



EVANGELIST JAPAN
ホーゼルには『EVANGELIST JAPAN』という刻印がありました。

バルドファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

『FORGED』と刻印されていなくても、FORGEDなんだろうな・・・。と思いました。

デザインだけでなく、全体的な質感がとても良いです。



ミーリングあり 綺麗なフェース面
フェース面にはミーリングがあり、かなり目立っています。

メーカーによっては、近くで見ないと分からないような細かなミーリングもありますが、このアイアンはとてもはっきりしていて、ひと目で分かりました。

そして綺麗なフェース面であることも、このアイアンの特長です。

ミーリングが『雑さ』を招いていなくて、むしろ高級感が漂っています。

なかなか、ここまで目を楽しませてくれるフェース面はありません。

均整がとれていて、かなり緻密といいますか、繊細さを感じさせるミーリングです。

指で触れてみたのですが、結構ザラザラしていました。

ちょっとタイプは違いますが、以前試打したロイヤルコレクションのウェッジを思い出しました。

フェース面(スコアライン等)はルールで厳しく制限されているので、各メーカーあまり手を付けたくないところだと思いますが、ここまで細部に渡るまで精密に作られているのを見て、さすがバルドだな・・・。と思いました。

ゴルフクラブは『没個性』時代に突入してかなり時間が経ちましたが、このように他のメーカーがやらないことをやるメーカーの存在はゴルファーとしてありがたいです。

当然ながら、新溝ルールに適合しているそうです。

スコアラインの数は7番アイアンでは13本で、標準的といっていいように思います。



振り感
素振りをしても、タイミングがとりやすくて好感が持てます。

これはヘッドというよりも、信頼のおける高性能なシャフトのおかげといっていいのかもしれません。

私の周りでは、カーボンシャフト愛用者がスチールに戻ってきた人が多く、その一番人気がモーダスです。



構え感
ボールを前にして構えてみると、さすがBALDOだな・・・。と思いました。

すごく構えやすくてカッコ良く、まさに『男前』アイアンです。

最近では珍しい、『小顔タイプ』なのも好感が持てました。

小顔なのでボールの大きさが際立って見えるので私は好きなのですが、人によっては不安を感じる方がいらっしゃるかもしれません。

ノーマルサイズとスモールサイズ(小顔)を並べてみても、実際はそれほど大きな違いではないのですが、人間の感覚は繊細なので、実際の数値以上に小さく見える方もいらっしゃると思います。

フェース面のミーリングはほとんど目立たず、邪魔をしません。

普通のアイアンとして構えることができました。

ストレートタイプなのでラインもイメージしやすいです。

トップラインを見ていると、昔のアイアンっぽくて、クラシカルな感じがします。

完全に真っ直ぐでシャープというのではなく、微妙に曲線を描いていて、セクシーだな・・・。と思いました。

この微妙なカーブが、『包み込む』イメージを出しやすくしてくれるのではないでしょうか?

ボールとアイアンの大きさのバランスが絶妙で、ボールが少し浮いて見えました。

大顔タイプのアイアンだったら、このように感じなかったと思います。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで、すごくいいです。

ひと目見たときから、『柔らかさ』が伝わってきたのですが、そのイメージ通りの柔らかさです。

ソフトでまったりとしていて、心地よい感触がしばらく残ります。

『振動を楽しめる』アイアン・・・。といったらいいでしょうか?

球を打つのが楽しくなります。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は標準的で、7番アイアンらしいです。

出球のイメージが合いやすく、高い打ち出しが得られるので、そこからグリーンを上から攻めていけます。

『スタンディングロフト』のアイアンは低重心であがりやすいものが多いのですが、どうしても『上から』ではなく、『横から』あるいは『斜め上から』といったイメージになりやすく、狙うというよりは『アバウトに運ぶ』ということになりがちです。

しかし、このようなタイプのアイアンは、スピンが効いた『押しのある球』が打てるのがいいです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC バックフェース
『安定性』はなかなかいい感じですが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?

カッコいいアイアンですが、決してシビアなアイアンではありません。

ノーマルキャビティらしい寛容さを持ち合わせています。

イージー系とまではいかなくても、大らかな部分が残っているので、敬遠されず試していただきたいです。

『カッコいい=難しい』ではなく、『カッコ良くて親しみやすさもある』アイアンだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通で、特に飛ぶというタイプではありません。

普通の飛びですが、この『普通』がいいという方は多いのではないでしょうか?

『打ち出しの角度』『落下角度』がいい感じで、横から見たときの『質の高い弧』を描けるアイアンといっていいように思います。

ディスタンス系ではなく、ノーマル系らしい良さがあります。

アイアンに飛距離性能を求める方には不満が残るところがあるかもしれませんが、飛びすぎないアイアンが好きだという方には親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は高く、左右どちらにも反応してくれました。

最近は大らかなアイアンが多く、それも魅力ではあるのですが、『フェースコントロール』しづらく、真っ直ぐには飛ぶけれど、微妙な『さじ加減』が難しくなっています。

打つ本人は曲げようと思っていても、実際には曲がらず真っ直ぐ突き抜けてしまった・・・。ということも起きてしまいますが、このアイアンにはそういった心配はありません。

グースではないので、球のつかまりはそれほど強くないのかもしれませんが、その分『小顔』になっているので、フェースがターンしやすく、自然とつかまります。

これくらいヘッドが小振りだと、実際にコースでラウンドするときもラフの抵抗を極力減らして強い球が打てそうです。

これはラージサイズだと、どうしてもカバーしきれないデメリットといえます。




試打後の感想


BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
メカニカルなデザインでカッコいいですが、どこかクールな印象もあります。

しかし実際に打ってみると、いい意味で『人間くさい』といいますか、ホットなアイアンだと思いました。



ヒール側
それは、人間(プレイヤー)のイメージを伝えやすいからです。

『人馬一体』ならぬ『人鉄一体』といったところでしょうか?



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
普段マッスルバックを使っておられる方が、少し寛容なアイアンにしてみようかな・・・。というときに、このアイアンを選ばれてもいいと思いますし、キャビティしか使いたくないけれど、カッコ良くて打感のいいアイアンを使いたい・・・。という方にも魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

バルドはドライバーからウェッジまで試してきましたが、どうしてもドライバーの飛距離のイメージが強く、どちらかといえばドライバーメーカーといった印象があるのですが、アイアンやウェッジも秀作揃いです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
ただ易しいだけのクラブに物足りなさを感じておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ゴルフの楽しさというのは、ある意味『難しさ』なのかもしれません。

いくら練習しても、キャリアを積んでも、100%自分の思うようにラウンドできないのがゴルフです。

むしろ、思うように打てたショットは数えるほどです。

なかなか上手くいきませんが、だからこそゴルフが楽しいのではないかと私は思います。

ゴルフというスポーツは『良質なストレス』があり、それを私たちゴルファーが感じ取り、健康につながっているのだそうです。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
カッコいいけど、ハードルはそれほど高くない。

少し小振りだけど、キャビティの易しさは充分感じられ、大きくないからこその易しさもある・・・。

そんなアイアンだと思います。



BALDO CORSA FORGED IRON TYPE MC
最近は秋晴れの日が続き、気分がいいですが、このアイアンのおかげで、さらに良い気分のまま、練習場を後にすることができました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






                         
        

                         

コメント

非公開コメント