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2021年09月28日
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ブリヂストンゴルフ B1 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ B1 ドライバー


シャフトは TOUR AD BS-6 シャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、キックポイントは中調子、バランスはD2、トルクは4.7、クラブ総重量は307gです。

ブリヂストンゴルフのニュードライバーです。
約一年ぶりでしょうか?
ブリヂストンに限ったことではないですが、最近は各メーカー、ニューモデルの発表が遅くなっているといいますか、間が空いてしまっているように感じます。
それだけ、もう新たな技術が出てきていないということなのかもしれません。
このドライバーは落ち着いたデザインでシブいです。
私の勝手な思いですが、ブリヂストンのクラブは黒が似合います。
『強い球』『重い球』を連想させる色です。
一時期は赤など、イメージチェンジを図ったクラブもありましたが、やはり黒がスタンダードのような気がします。
白やカラフルなデザインを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこのようなモノトーン感が好きです。
ただ、ちょっと『質感』がもうひとつだな・・・。と思いました。
決して悪いというわけではないのですが、『膜をはっている』といいますか、少し『こもった感じ』の印象を受けます。
これも一種の『艶消し』といえるのかもしれません。

形状的には今の主流といいますか、見慣れたタイプです。
こういった黒いヘッドには『ゴリゴリのディープ』が似合いますが、そうではなく、シャロー感があります。
ディープタイプはあまり支持されないのかもしれません。

ソールのフェース寄りには大きな凹みとウェイトのようなものがあります。
これは昨年試打したドライバーにも見られました。
これを見て、前のモデルのマイナーチェンジなんだな・・・。と思いました。

バックフェースにはウェイトを移動させるシステムが搭載されていて、これは前のモデルにも見られました。
こうすることで重心距離や深さを変えられ、球筋を調整しやすくなっているのは周知の事実です。

ネックの長さは短めではありますが、今ではこれくらいが普通だと思います。
ドライバーはこの角度から見て、何ともいえない魅力を感じるものもあれば、逆にあまり好感が持てないものもあり、それ以外にも特に何も感じないものもあります。
このドライバーの場合は後者で、特に感情が揺さぶられることは無く、淡々と見ていました。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『N』のポジションです。
おそらく『ニュートラル』ということだと思います。
ひょっとしたら『ノーマル』でしょうか?

フェース面にはミーリングがあります。
これはブリヂストンゴルフの特徴でもあります。
最近はドライバーのフェース面にミーリングを採用しないメーカーが圧倒的に多いので珍しい感じもしますが、ブリヂストンが採用し続けているということで、そのメリットは大きいのではないでしょうか?
ただ私は、これまでいくつか試打してきて、このミーリングの効果をはっきりと体感できていません。
これは、このミーリングの効果が無いというのではなく、私の感性が鈍いのと技術の未熟さが原因です。

フェース上部には『POWER MILLING』の文字がありました。

下部には『SP-COR』という文字があり、これも過去に見てきたように思います。
過去のモデルのいいところをしっかりと継承しているということではないでしょうか?

シャロータイプのヘッドです。
今はもっと薄いタイプのものもたくさんあるので、『ノーマルシャロー』といったところでしょうか?

丸っこい、いい顔をしています。
ブリヂストンらしい丸顔です。
この顔はこれまでもたくさん見てきました。
シャロータイプのヘッドではありますが、こうして見る限り、あまりシャローさを感じさせません。
こうして顔を見ていると、弾道をイメージすることが多いのですが、これまでブリヂストンのドライバーにはいいイメージがたくさん蓄積されているので、ライナー系の力強い弾道が頭に浮かんできました。
ちょっとタイプは違うものの、昔愛用していた『X500』というドライバーを思い出しました。
それくらい、このドライバーは丸っこい顔が特徴的で、『BS系丸顔』といっていいかもしれません。
丸顔のドライバーはたくさん出ていますが、各メーカー微妙な違いがあるので、面白いです。

カーボンコンポジットであることが分かりました。
艶消しタイプが特徴的です。
見た目以上に重心を低くしているのかもしれません。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで、とても良いです。
昔愛用していた、ラムキングリップを思い出しました。
調整機能が搭載されているからでしょうか?
バックラインはありません。
バックライン有りを好まれる方には不満なところかもしれませんが、調整機能を使うと、必然的にグリップも回ってしまうので、仕方ないところだと思います。
私はずっとバックライン無しを、どのクラブにも挿しているので、このグリップには好感が持てます。
グリップには『ソフト』『ハード』以外に、『薄い』と『厚みを感じる』があるのですが、このグリップはどちらかというと後者で厚みを感じさせます。
実際はそうではないのですが、イメージとしては『起毛タイプ』といったら伝わりやすいでしょうか?
グリップの『外膜』に、もうひとつの微細な毛が際立った感じのフワッとした肌触りです。
このタイプのグリップは『硬化』が早い印象があるのですが、実際の所どうなのでしょうか?

素振りをしてみた感じはまずまずです。
ヘッドの印象とは違い、シャフトは『ソフトスペック』な感じで、ちょっとバランスがとれていないような気もしたのですが、特に大きな不満はないですし、ヘッドをハードめにして、シャフトをソフトにするのが今のトレンドなのかもしれません。
あくまでも私の感覚ですが、結構『先が割れる』シャフトだな・・・。と思いましたし、そういったシャフトはたくさんあります。
実際に先が割れていることではないのですが、ヘッドがよく動くといいますか、挙動が大きいので、『薪割り』のように、シャフトを縦割りして挿したようなイメージです。
シャフトの先、つまりヘッドに装着している部分は『鋼鉄』をイメージするくらい、グラつかないのが私の好みですが、一般的に市販されている『吊るし』のクラブには、そういったシャフトはまず装着されていません。
これは仕方ないことなので、このまま素振りを繰り返してタイミングを整えました。

ボールを前にして構えてみると、いい感じです。
顔として見ていたときも感じていましたが、いわゆる『つかまえ顔』ではありません。
特にトゥ側が主張していなくて、綺麗なバルジです。
最近のドライバーのほとんどが『つかまえ系』の顔をしていて、これが今のスタンダードなんだな・・・、自分には縁の無いクラブだな・・・。と半ば諦めていたのですが、このドライバーは違いました。
もちろん調整機能を使えば、また違う顔になると思いますが、私はこのままの『N』がちょうどいいです。
少し『開いている』といいますか、『逃がす』感じなので、スライサーの方には構えづらいところがあるかもしれません。
そういったときは、やはり調整システムを活用するのがいいように思いますが、おそらくそのクラブの最高のポテンシャルは『ノーマル』なときに出やすいのではないでしょうか?
試打を開始しました

『打感』は、ややしっかり系で、ズシリときました。
堅いということではないのですが、結構手応えがあって『球の重さ・質感』を感じることができる打感です。
この打感はこれまでのブリヂストンゴルフのドライバーで体感しているので、BSらしい『BSフィーリング』といっていいのかもしれません。
『フェースに乗る』というよりも、『弾き感』と『摩擦』を感じやすい打感です。

『音』もはっきりしていて、やや高めですが、インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜いていくことができました。
この音も、これまで何度も耳にしてきていて、『BSサウンド』といっていいのかもしれません。
『可も無く不可も無く』といいますか、聞き惚れることはなかったのですが、特にマイナスでもなく、『プラマイゼロ』な感じです。
この高く短めの引き締まった感じの金属音を好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。
高めではありますが、『異音』ではありません。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりもあがりました。
打つ前はもう少し低く出ていくのかと思っていたのですが、9.5度でも充分な打ち出しがあり、それほどタフな感じはしません。
スピンも少なくなく、ある程度あるようで、こういった傾向は今の主流だと思います。
一時期のように『低スピン性能』を競う時代ではないのかもしれません。
私たち日本人には『スピンレス』タイプのドライバーは、あまり受け入れられないのだと思います。
外見よりもタフなドライバーではないと思いましたが、どちらかといえばヒッター向けなドライバーだと思います。
シャフトを替えれば、もっと強い球が打てるだろうな・・・。と思っていたのですが、このドライバーは他にもいろいろなシャフトがラインアップされているということで、違うシャフトを挿すともっと強い球が打てそうです。

『安定性』は結構高くて、スイートエリアは広めです。
芯を外しても、球筋は安定していましたが、音が極端に変わってくるので、ショットの良し悪しを把握しやすいところに好感がもてます。
構えたときの印象よりも球がつかまりやすい印象を受けました。
私がフッカーだからなのかもしれません。
ストレートから、ややフェード系をイメージしていたのですが、ドロー系のいい球を打たせてくれ、いい意味で意外でした。
ただ今の主流のドライバーのように、『自然と球がつかまる』といいますか、『ドローバイアス』の掛かったドライバーではないので、スライスで悩んでおられる方には扱いづらいところがあるかもしれません。
しかし、スライサーの方でもフックフェースが苦手という方は実際多いのではないでしょうか?
フックフェースは嫌だけど、球をつかまえてスライスを抑制したい・・・。
そのような方はウェイトを移動させるのが有効なのかもしれません。
調整システムを使ってフェースアングルを変えてしまえば、元の木阿弥となるので、ウェイトを移動させるべきだと思います。
まずは『顔の印象』を変えずに球筋を良くすることが先決です。

『飛距離性能』は、なかなかいいです。
BSらしい高いポテンシャルをもっています。
弾き感もあり、弾道も力強いです。
球がドロップすることなく、いい感じであがってくれますが、高~くあがって終わり・・・。というのではなく、やや高めのライナー系の球で飛んでいき、推進力を感じさせます。
『やや低スピン』といったところでしょうか?
極端にスピン量を減らすのではなく、この程よいさじ加減がされているところに、日本メーカーらしさを感じます。
海外で人気のクラブをそのまま使うのではなく、私たち日本人に合った、『日本スペック』のクラブがベストで、ブリヂストンは常にそういったことを考えてクラブ開発しているのだと思います。

『操作性』はまずまずで、左右どちらにも少し曲げられましたが、どちらかといえば『オートマ系』に近い印象をもちました。
先ほども書きましたが、球のつかまりが今のドライバーの中ではそれほど強いタイプではないので、スライスを抑制するということはあまり期待しないほうがいいのかもしれません。
人によってかなり好みが分かれると思いますが、私はつかまり過ぎるといいますか、引っかかりそうなドライバーは苦手なので、このドライバーは扱いやすいと感じました。
試打後の感想

前のモデルと、かなり近い印象をもちました。
マイナーチェンジなので、それは当たり前だと思うのですが、おそらく外見以上にいろいろなところを変えてきているのだと思います。
今度機会があれば打ち比べてみたいと思いますが、正直それほど大きな差は無いような気が今はしています。

そろそろ『フルモデルチェンジ』して欲しい感じがしますが、この構造が今はベストということではないでしょうか?

あがりやすさよりも、つかまりの弱さを気にされる方が多いかもしれないな・・・。と思いました。
フック系ドライバーを好まれる方は合いづらいところがあるかもしれません。
今はフックフェースのドライバーが多く、ヘッドを大きくするために仕方ないのかな・・・。と半ば諦めかけていたところに、この顔のドライバーに出会うことができて、嬉しく思いました。
最近のBSも他のメーカー同様、フックフェースの印象が強かったので、この点は『はなまる』です。

微妙に材料を変えたとか、スイートエリアが広くなった、反発性能がアップしたなど、『少しずつ』進歩していくのではなく、一気にこれまでのモデルを凌駕するほどのクラブに出会いたいと思うのは私だけでしょうか?
作り手としては、そんなのもう不可能だよ、やるべきことはみんなやったよ・・・。あとは少し見え方を変えたりするだけだよ・・・。ということかもしれませんが、我々ゴルファーがときめくようなクラブを、これからもブリヂストンには作り続けて欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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