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2021年09月03日
PRGR Carrys Q フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR Carrys Q フェアウェイウッド


シャフトは REG です。
フトは16.5度、クラブ長さは42インチ、バランスはD0、クラブ総重量は318gです。

プロギアの新しいブランドです。
『キャリーズQ』という名前ですが、どういう意味が込められているのでしょうか?
『易しさ』にとことんこだわっているような雰囲気があります。

かなりシャロー感があって、いわゆる『円盤』のようなタイプです。

『Q3+』という文字が書かれたパーツが組みこまれています。
たぶんウェイトだと思うのですが、そうだとすると、かなり重心が深そうです。

ソールには大きな溝があって、以前試打したFWにも見られました。
ソールの中央付近に小さい文字で『TUNGSTEN』とあったので、タングステンが組みこまれているのが分かったのですが、どれくらいの大きさか分からず、かなり広い部分に組みこまれているのかもしれません。
プロギアは先進性のあるメーカーで、いつも他のメーカーがやらないようなことをやるので、こうして想像力を働かせるだけで楽しくなります。

溝の深さは結構ありますが、よくあるタイプです。
テーラーメイドRBZの大ヒットにより、このように溝のあるクラブが多くなり、そのバリエーションも増えてきました。
しかし、これくらいの幅と深さが一般的のような気もします。

ネックの長さは、やや短めですが、今はこれくらいがスタンダードです。
いろいろな工夫がされているプロギアのクラブですが、この角度から見ると、かなりシンプルですっきりしています。
ネックに調整機能は搭載されていません。
最近は調整機能無しのクラブのほうが多くなり、採用しているメーカーのほうが少なくなりました。
ピークの頃と比べ、ニーズが下がっているのでしょうか?
それとも調整機能よりも、ヘッドそのものの性能アップに目を向けているのでしょうか?

クラウンが突起していて、独特な形状です。
こういったところも、プロギアの特徴が出ています。
このクラウンを見ながら、本当はくり抜いて『クラウン無し』にしたかったんじゃないかな・・・?と思いました。
今はカーボンコンポジットも増えていますが、もっと重心を低く、シンプルにするのであれば、やはり『何も無い状態』が一番です。
しかし、そうすると見た目が悪くなるので、売れにくくなります。
以前試打したプロギアのFWは、かなりの高性能で気に入っていたのですが、あまり人気は出なかったようです。
機械がクラブを使うのであれば、機能性だけ高ければいいのかもしれませんが、人間が使うのであれば、やはり『美的感覚』『見た目の良さ』というものが求められるので、難しいところだと思います。

かなりのシャローです。
『超シャロー』といってもいいと思います。
見慣れたとはいえ、この薄さはすごいな・・・と率直に思いました。

顔はまずまずです。
ちょっとクセがありますが、特に違和感はありません。
ただ、クラウンの質感が少しチープに見えて、少しマイナスでした。
今風の『つかまえ系』の顔です。
このクラウンの凹凸を見て、昔試打した、テーラーメイドのバーナードライバーを思い出しました。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
これまでもたくさん出会ってきて、ソフトなフィーリングで好感が持てます。

軽量感があって、シャフトもよくしなります。
よくしなって、いわゆる『運動量』の多いシャフトなのですが、戻りが遅いタイプではなく、しっかりといいタイミングで戻ってきました。
私はもっと重量感のあるシャフトのほうが好きなのですが、なかなか思うようなスペックを試打することができないので、このまま試打することにしました。

ボールを前にして構えてみても、まずまずです。
『顔』として見ていたときよりも、こうしてボールを前にして構えたほうが、クセが小さく見えるヘッドだな・・・。と思いました。
ヘッド後方が伸びていて、見とれるようなことは無かったのですが、苦手意識も芽生えませんでした。
こういうタイプのヘッドは『上から打ち込む』というよりは『ボールの横からソールを滑らせる』イメージのほうが易しくなるので、そうイメージして打つことにしました。
『Q3+』ということで、スプーン(3番ウッド)というよりはブラッシー(2番ウッド)に近いクラブなのかな?と思っていたのですが、こうして構えてみると、逆にバフィーのように思えてきました。
3にはどういう意味があるのでしょうか?
フェアウェイウッドにもアイアン同様、『番手ずらし』の波がやってきているのかもしれません。
方向性への不安は無く、ボールが高くあがりそうな印象を受けました。
試打を開始しました

『打感』は、なかなかいい感じです。
ソフト系というよりは、『ややしっかり系』ですが、手に嫌な衝撃は残りません。
いろいろなクラブを試打していると、その心地よい感触に心が躍ることもあるのですが、今日はずっと『平坦』といいますか、感情の起伏が無いまま試打していました。
心に訴えかけてくる打感ではありません。

『音』は、まずまずです。
結構はっきりした音ですが、高すぎず大きすぎず、インパクトが緩むことはありませんでした。

球はとてもあがりやすいです。
直打ちでも充分あげてくれました。
これだけシャロー感が強いので、ティアップするよりも直打ちのほうが易しそうな感じがします。
このクラブはシャローバックというだけでなく、シャローフェースなので、いわゆる『だるま落とし』にならないよう、少し気を遣いました。
私的にはもう少し『フェース高』が欲しいです。
スインガータイプの方をターゲットにしているのは間違いありません。
ハードな性格ではなく、幅広い層に対応している、イージー系クラブといえます。

『安定性』もなかなか高く、易しいクラブです。
フェース面の半分以上が『ヒッティングエリア』ではないか?と思えるほど、ミスヒットにも寛容で気難しさはありません。

『飛距離性能』は、このようなイージー系の中では、結構優れていると思います。
球はあがりやすいですが、その分『球質が軽い』といいますか、ロスを感じたのですが、それは私がこのクラブを打ちこなせていないだけです。
スピンは結構あって、少しふけあがる感じがしますが、ドロップすることがないので、親近感をもたれる方は多いのではないでしょうか?

『操作性』という点では、それほど長けているとは思えず、オートマ系であることがはっきりしていたのですが、曲げられないことはなく、左右にも少し曲げられました。
かなり極端に曲げようとやってみたのですが、大きくダフってしまい、止めました。
昔のこのようなシャロー系は、結構ヘッドが戻りきらず、右にすっぽ抜けてしまうことが少なくなかったのですが、最近は違います。
かなり球がつかまりやすくなっていて、このクラブもそのような印象をもちました。
試打後の感想

かなりの研究と、プロギアの高い技術が注ぎ込まれたクラブだと思います。
徹底的に『易しさ』と『確実性』に目を向けて開発されているのではないでしょうか?

クラブの性能とは直接関係ないですが、全体的な質感やスペックなどが私の好みから外れるところがありました。
しかしそれはあくまでも私の好みであり、クラブの優劣を示すものではありません。
このクラブが好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。

先日試打したFWと似たところもあるな・・・。と思いましたし、同じ時期に発表されたクラブなのだから、当然なのかもしれません。

プロギアには、これからも私たちゴルファーを楽しませてくれるクラブを発表して欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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