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2021年08月23日
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FREIHEIT GXD EZ460 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは FREIHEIT GXD EZ460 ドライバー です。

シャフトは Fire Express SL PROTOTYPE です。
ロフトは11度、クラブ長さは44.75インチ、シャフト重量は65g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。

久しぶりに出会った、FREIHEITのドライバーです。
全身黒でカッコいいな・・・。と思いながら見ていました。

最初、私は『GXD』という、まだ手にしたことが無いメーカーのクラブなのだろうと思っていました。

しかしトゥ側に『FREIHEIT』の文字を見て、FREIHEITのニューモデルなのだということを知りました。
手にする機会が少ないメーカーなので詳しいことは分からないですが、どのメーカーであっても、ニューモデルを手にすることができるというのは嬉しいです。

全体的にはかなりシャロー感があります。
このような質感だと、ディープかセミディープのほうが似合うような感じがしますが、シャローでないと、今は売れにくい時代なのかもしれません。

ソールには2つのウェイトが配置されています。
バックフェース側には『10』
ヒール側には『2』という刻印がありました。
ヒール側よりもバックフェース側を重くして、重心を深くしているようです。

ネックは短めですが、今はこれくらいが普通です。
ネックに調整システムは搭載されていません。

フェース面はシンプルで美しいです。
いかにも弾きが良さそうな印象を受けます。
ヒッティングエリアにある4つの白い線はフラットですが、それ以外のスコアラインは溝になっていました。
強度を考えてのことなのかもしれません。

シャローバックタイプのヘッドです。
ただ単に薄いというのではなく、『丸っこさ』もあります。
シャローバックではあるものの、クラウンが盛り上がっているので、適度なフェース高も維持されていそうです。
最近は『シャローフェース&シャローバック』よりも、『ディープフェースあるいはセミディープフェース&シャローバック』の組み合わせが多くなりました。
ディープバック形状に苦手意識をもっておられる方は多いかもしれませんが、ディープフェースにはそれほど苦手意識をもたない・・・。という方は多いのではないでしょうか?
シャローフェースだと、フェースの『上下』といいますか『高低』を使うことができませんが、ある程度ディープだと、意識的に上でヒットしたり下を使ったりすることができるので実戦的です。

全体の雰囲気などから、かなりの美顔を予想していたのですが、ちょっと違っていました。
少し『つかまえ顔』に見えます。
バルジはカーブを描いているというよりは真っ直ぐに近い感じです。
このバルジを見て、以前試打したことのあるグランプリのドライバーを思い出しました。

最近はカーボンコンポジットが増えているので、このドライバーはどうなのかな?と、クラウンを近くで見てみましたが、あの独特なカーボン模様が見られないので、おそらく普通のクラウンなのだと思います。
最近は異材組み込み型ドライバーが多くなっていますが、このドライバーはウェイトを除いた『フルチタン』なのかもしれません。

素振りをしてみると、すぐにタイミングが合いました。
加速感はありますが、先が動きすぎることなく、適度に耐えてくれます。
これならフェース面の向きを意識しなくて振っていけるな・・・。と思いました。
最近は長尺系を試打することが多く、久しぶりに45インチ以下のドライバーを試打し、この短さに親近感を覚えました。
とはいっても、昔(43インチや43.5インチが主流の頃)は44インチでも立派な『長尺』だったのですが・・・。
ルールで許されたギリギリの長さを使って、1センチでも1ミリでも遠くへ飛ばしたい・・・。という方は短尺には物足りなさを感じられるかもしれませんが、アイアンなど他のクラブとのマッチングや方向性の出しやすさ・扱いやすさを考えれば、少し短くすることには大きなメリットがあります。
スコアメイクには、その人にマッチした『適度な長さ』というものがあると思います。
『最長飛距離』ではなく、方向性を高め『平均飛距離』を伸ばしていくことが重要ではないでしょうか?
例えば二球打ったとして、一球目は300ヤード飛ばしても、二球目がOBであれば『0』なので、平均飛距離は150ヤードということになります。
それよりも1球目が260ヤードで、二球目が240ヤード飛べば、平均飛距離は250ヤードになり、どちらがスコアメイクに必要かは誰の目にも明らかです。
私はビギナー時代から、とにかくブンブン振り回していたので、すごくよく飛ぶときもあれば、OBやロストボールを打つことも多かったので、平均飛距離ということを考えると、とても短いです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
つかまりそうな顔ですが、気になるほどでもないですし、スタンスの向きを変えることなく、普通に構えられました。
ロフトが11度ということもあり、私にとってはフェース面が見えすぎで、『高くあがりすぎ』を気にしてしまいました。
あくまでも私の好みとしては『絶壁感』があって、やや低めの強いライナー系のイメージを出していけると、『あがりすぎ』を気にしないでいいので、少し楽になります。
私は昔から弾道が高くて『スピン過多』に悩んでいたので、どうしてもその悪い記憶を消すことができません。
いつもよりティを低くして、少しアゴ(フェースの下部分)で拾っていくイメージで打ってみようかな・・・。などと考えていました。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
ガツンという堅い感じではないですが、少しこもったような打感で、爽快感はありません。
できれば、もう少し爽快感があったらいいな・・・。と思いました。
やや『まったり』した打感です。

『音』は、はっきりしていますが、高くなく大きくなく、いい感じです。
無難な音といっていいかもしれません。

球はあがりやすいですが、11度のドライバーということを考えると、普通かな・・・。と思いました。
タフさは感じないですが、すごくイージーで、誰でもあがりやすいドライバーではありません。
どちらかといえば、ヒッターというよりは『セミヒッター』向けのドライバーといった感じがします。
全体的なスペックと、ヘッドのスペックとの不協和音といいますか、ミスマッチ感を感じました。
これなら、もう少しロフトが立っていたほうが、いいパフォーマンスを発揮してくれそうです。
重心が後ろにあるタイプのドライバーはお尻(バックフェース側)が重いので、少しロフトを立て気味のほうが距離を出しやすいように思うので、できれば違うロフトでも試してみたいと思いました。

『安定性』は普通です。
とはいっても、充分な寛容さをもっているのですが、最近のオートマチック系ドライバーの中では普通といったポジションにいると思います。
シビアさは無く、球のつかまりもいいですが、高い寛容性があって、どこでヒットしても曲がらないというドライバーではなく、結構曲がりました。

『飛距離性能』は、いい感じですが、他と比べても特別凄いとは思いませんでした。
それはこのドライバーに魅力が無いというのではなく、それだけ今はどのメーカーのドライバーもレベルが上がってきているということです。
弾きが良く、強い弾道が打てますが、今では見慣れた感じがして、驚くようなことはありませんでした。
言い換えれば、今のハイレベルなドライバーにも全く見劣りすることなく、性能を発揮するドライバーということです。

『操作性』は、まずまずです。
私はフック系のほうが易しく感じましたが、スライスも打つことができました。
直進性が高くて、曲がりづらいドライバーではありません。
ただ、大きく右に曲げるのは難しく感じました。
試打後の感想

シャロー系のドライバーではありますが、昔のような頼りないタイプではなく、『パワー系のシャロー』だな・・・。と思いました。
ただ単にあがりやすいだけのドライバーではなく、弾きが良くて力強く、重い球が打てるドライバーです。

『セミオートマチック系』のドライバーといっていいように思います。
ヘッドとシャフトの相性は、それほど合っていないような印象をもちました。
ヘッドよりもシャフトのほうが気になったので、できればマニュアルタイプのディープ系のドライバーで試してみたいです。

シャローでありながら、この立体感。
これも計算され尽くしてのことだと思います。
あがりやすいけど、あがりやすいだけでなく、強い球が打てるように設計されているのだと思います。

外見ではウェイトが2つありますが、それ以外は特に工夫は見られず、シンプルな印象をもちましたが、ヘッドの内部にはたくさんの工夫がされているのではないでしょうか?

FREIHEITというメーカーのクラブは試打した本数が少ないので、分からないことが多いですが、これからも試打することがあれば、積極的に試打してみたいと思います。
日本の地クラブメーカーは本当に優秀なところが多いです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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