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2021年06月27日
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プロギア 05 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR 05 アイアン


シャフトは MCI FOR PRGR です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはSR、キックポイントは中調子 です。

プロギアの新しいアイアンです。
プロギアのアイアンにはいろいろなタイプがありますが、このニューアイアンは比較的シンプルなデザインで好感が持てます。
トゥ側にある、『Vの字』のような膨らみは何のためにあるのでしょうか?
ここでヒットするように・・・。というメーカーからのメッセージなのかな?と思いましたが、私はここで打ちたくありません。

見るからにオートマチック系のアイアンです。
しかしステンレスではなく、軟鉄のような質感があり、全体的にもチープな感じはしません。
ただワンピース感は無く、『貼り付けタイプ』であることが分かります。
小顔というよりは、少し大きめなタイプです。

彫りの深さはたっぷりあって、重心の低さと深さが感じられます。

トゥ側には『FORGED』の文字がありました。
これまでは、このようなタイプはステンレスが定番となっていましたが、このアイアンは軟鉄が使われているのでしょうか?

このアイアンには05という番号が割り当てられていて、02や03などもあるのかもしれません。
そういえば以前試打したアイアンは01でした。

トップラインの厚さは少し厚めですが、今のアイアンの中では標準的です。

ソール幅はワイドですが見慣れた広さで、超ワイドというほどではありません。

ソール形状には、かなりの工夫が見られます。
ソール全体が緩やかに丸みを帯びているだけでなく、リーディングエッジとトレーリングエッジの丸みがさらに強調されていて、いかにも抜けが良さそうです。
『易しさを醸し出してくれる形状』といったらいいでしょうか?
このソール形状に親近感をもたれる方は多いような気がします。
こういった細かいところまできちんと気配りされているのが、プロギアらしいです。

ネックはやや短めですが、今のアイアンの中では普通です。
『頭でっかち感』『寸胴感』が無いので、好感が持てます。

フェース面にミーリングはありません。
均一感があって、均整のとれたデザインです。
スコアラインの数が13本なので、日本メーカーらしいといえます。
こうして見ても、フェース高がそれほどあるタイプではなく、『ややシャロー』なアイアンです。

装着されているグリップはシンプルなタイプで、よく見かけます。
特別変わった工夫はされていないようです。

素振りをしてみると、軽量感はありますが、それほど頼りない感じはしません。
速めに『ビュッ』と振るのではなく、ゆっくり『スーッ』という感じで素振りを繰り返し、タイミングを整えました。
私はアイアンを試打するとき、なるべくスチールシャフトが挿してあるモデルを選ぶようにしているのですが、このアイアンはカーボンのみということだったので、このまま試打することにしました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
思っていたよりもいい顔をしていました。
これまでの同様のモデルでは、かなりクセのある顔で、大味なものが多かったのですが、このアイアンは違います。
セミラージサイズではありますが、ボヤ~とした顔ではなく、適度に引き締まっています。
グースもきつくなく、トップラインもいい感じです。
ストレートというよりは少しカーブを描いているので、つかまるイメージが出しやすいという方は多いのではないでしょうか?
ヒール側の幅がキュッと絞り込まれていて、ボテッとしていないのもいいです。
何となくですが、タイトリストのアイアンに近いものを感じました。
試打を開始しました

『打感』はまずまずです。
『溜める(=厚みのある)』打感ではなく、『放出する(=薄い)』打感で、これまでもたくさん経験しています。
薄めの打感ではありますが、硬くなく当たりがきつくありません。
『乗っかり感』はあまりなく、『弾き感』のほうがありますが、これが今のアイアンのトレンドなのでしょうか?
『距離感タイプ』ではなく、『飛距離タイプ』の打感です。
伝わってくる情報量は少ないですが、その分飛距離に活かされているということでしょうか?

球があがりやすくて、イージーです。
カッコいいアイアンですが、ヒッター向けではなく、むしろスインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
ボールはしっかりあがってくれ、タフさは感じません。
ボールがフェースにしっかり乗って、そこから『押しながらあげる』タイプではなく、重心の低さを利用して弾いて飛ばすというタイプではありますが、このハードルの低さは多くの支持を集めるのではないでしょうか?

『安定性』も高く、明らかにオートマ系アイアンです。
スイートエリアも広くて、シビアさは全く感じません。
カッコ良くて大らかさをもった親しみやすいアイアンです。

『飛距離性能』も優れていますが、今のディスタンス系の中では標準的といえるでしょうか?
簡単に飛距離が出せるタイプではありますが、飛距離だけに特化しているのではなく、『バランス』がとれているように思います。
飛ぶけど飛びすぎないアイアンといっていいのかもしれません。
私には明らかに『飛びすぎ』なのですが、今はこれくらいが標準的といえるように思います。

『操作性』はまずまずです。
構えやすいので、真っ直ぐだけでなく、曲げるイメージも出せたのですが、イメージほど大きくは曲げられませんでした。
どうしてもオートマ系の性質が勝ってしまいました。
一応左右に曲げることはできましたが、どちらかといえばフェード系が易しいアイアンだと思いました。
試打後の感想

外見的にはシンプルなアイアンですが、決して開発に手を抜いたアイアンではありません。
むしろ、いろいろな工夫が小さいヘッドの中にたくさん散りばめられているように感じます。

イージー系アイアンではありますが、これまでのような不恰好なタイプではなく、シュッとしていてカッコいいところも魅力的です。
こういったバランスのとれた開発ができるのも、プロギアの強みといえるのではないでしょうか?

これからは、このようにバランスのとれたクラブの需要が高まるような気がします。

アイアンに限ったことではありませんが、ゴルフクラブを易しくしようとすれば、どうしても不恰好になって見た目やフィーリングが犠牲になることが多々ありました。
そういったアイアンを試打して、確かにイージーだけどあまり魅力を感じないな・・・。と思うことはよくありました。
しかし、このアイアンは『易しさ』と『美しさ(カッコ良さ)』が両立できています。
それが一番の魅力です。

易しくてカッコいいアイアンを使いたいけど、スチールは重く感じるようになったので、カーボンシャフト装着のアイアンを探しているという方にも是非試していただきたいアイアンです。

シンプルでありながら、かなり細かなところまで配慮されて開発されたアイアンだな・・・。と思いました。
私はどちらかというと、オートマ系よりはマニュアル系のアイアンのほうが好きなのですが、いつかオートマ系を買うことがあれば、このアイアンも候補に入れておきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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