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2021年06月22日
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Modart CBF アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Modart CBF アイアン です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

初めて手にしたModartのアイアンです。
Modartのクラブを手にすることもほとんど無く、知らないことが多いのですが、以前試打したモデルから、いい印象をもっています。

CBFとはどういう意味でしょうか?
私はホンダのバイクCBRを思い出したのですが、このCBFにも大きな意味があるのだと思います。
キャビティバックフラットかな?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。

オーソドックスなタイプのキャビティアイアンです。
メッキも綺麗で質感が良く、好感が持てます。
この落ち着いた感じが、何ともいえない雰囲気を醸し出しています。

彫りは浅めでハーフキャビティのようですが、普通のハーフキャビティのような尖った印象はありません。
むしろ穏やかで親近感をもたせてくれそうです。

トップラインの厚みは、やや厚めですが、今のアイアンの中では標準の部類に入ると思います。
私はもう少し薄いほうが好きですが、この厚みがあっても、特に不満はありません。

ソール幅も標準的ですが、今のアイアンの中では狭い方だと思います。
ソール形状がシュッとしていて、とてもカッコいいです。
久しぶりに、このようなソールを見たような気がします。

ソールはクラシカルな感じで、特別な削りは見られません。
最近はソール形状もバラエティに富んでいて、丸みがかったものが多いですが、このアイアンは違います。
昔からよく見られる、最低限の工夫しか見られません。
『形状美』といったらいいでしょうか?
実際の使いやすさよりも、『見せる為の美しさ』を感じられるアイアンだな・・・。と思いながら見ていました。
すごくシャープで、『滑る』というよりも『切る』イメージを出しやすい形状です。

ネックの長さは標準的です。
ロングでもショートでもありません。

フェース面にミーリングは無く、オーソドックスなタイプです。
こうして色々な角度から見てみると、このアイアンは最近のアイアンのような『使いやすさ』『易しさ』をあまり意識して作られていないような気がしました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
特にクセのない無難な顔ですが、見とれてしまうようなことはありませんでした。
オフセットが利いていて、やや『どっしり感』があります。
昔ながらの高重心でシャープなアイアンの構え感は『立っている』のに対し、このようなアイアンは『腰を下ろしている』といいますか、座っている感じがします。
立っているアイアンだと、上からぶつけたくなりますが、このように『腰掛けて見える』アイアンは横からはらって打ちたくなります。
ヒール側が少し膨らんでいて、ボテッとしたところがあり、私はもうちょっと絞り込まれているほうが好きなのですが、このような形状は『オートマ系』のアイアンに多いので、好まれる方は多いのではないでしょうか?
こうして構えていて、打感が柔らかいんだろうな・・・。と思いました。
軟鉄の風合いがたまりません。
小振りなタイプではなく、やや面長な感じで、『セミラージサイズ』といっていいように思います。
試打を開始しました

『打感』はソフトな感じで好感が持てました。
ボールの乗っかりもいい感じです。
最近は『弾き系』のアイアンが多くなってきましたが、このように『乗っかり』のいいアイアンに出会えると、まだまだ人気があるんだな・・・。と思います。

『球のあがりやすさ』という点では普通ですが、ヒッター向けであることは間違いありません。
乗せて運びたい方には出球のイメージが合いやすいのではないでしょうか?
最近のアイアンは『スタンディングロフト』でも、いわゆるお助け機能がついているので、それほどハードさはありませんが、このアイアンにはそのようなものを感じませんでした。
しっかりと振って打っていきたいアイアンです。
このアイアンのロフトは33度ということで、やや立っていますが、ドロップするようなことはなく、しっかりとボールをつかまえてくれました。

『安定性』という点では、キャビティタイプでありながら、それほど寛容さは大きくなく、『オートマ系』のアイアンではありません。
スイートエリアもそれほど広くなく、トゥ側よりも『気持ち』ヒール側に乗せて打っていきたいアイアンです。

『飛距離性能』という点では、『やや飛び』といったところですが、今のディスタンス系アイアンと比べると、明らかに『飛ばないほう』です。
アイアンに飛距離を求めていきたい方や、軽く振って自動的に飛ばしてくれるようなアイアンを好まれる方には物足りないところがあるかもしれません。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、私は飛びすぎるアイアンは苦手なので、このアイアンの『飛びすぎない性能』に好感が持てます。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
やや面長な感じがしますが、フェースが遅れることなく、しっかりとついてきてくれました。
構えたときに、『どっしり感』といいますか、『座っている』感じがしたので、球はつかまりやすいんだろうな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
ドロー系もフェード系も打ちやすいアイアンです。
私はフッカーなのでドロー系が自然に感じられましたが、右に曲げるのも難しくありません。
試打後の感想

最初見たときから、すごく質感がいいな・・・。と思っていました。
見ただけで打感が柔らかそうな印象をもっていたのですが、その通りの打感でした。

なかなか出会うことがないメーカーのアイアンということもありましたが、丁寧に作られていてチープさが無いので好感度がさらにあがりました。

最近はハイテクタイプのアイアンにたくさん出会ってきたので、このようなベーシックなタイプが逆に新鮮に感じられます。
とはいっても、このアイアンも高い技術で作られているのは間違いありません。

以前も書きましたが、『足し算で作るアイアン』ではなく、『引き算で作るアイアン』といっていいのかもしれません。
ゴチャゴチャしていなくてスッキリしていて、こちら(プレイヤー側)のイメージが伝わりやすく浸透しやすそうです。
こういうアイアンはずっと永く、頼もしい相棒として活躍してくれるものが多いように思います。

シンプルではありますが、細部にまですごくこだわって作られているのが伝わってきます。
今はクラブに易しさが求められる時代で、このアイアンはいわゆる『イージー系』ではないので、幅広い層から支持はされないかもしれません。
しかし、このアイアンの『エリア』におられる方にはたまらない魅力があるのではないでしょうか?

Modartのアイアンは初めてだったのですが、いい印象をもったまま、練習場を後にしました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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