プロギア LS フェアウェイウッド - ゴルフクラブ試打日記。
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その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2021年06月18日
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プロギア LS フェアウェイウッド

                 



プロギア LS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブPRGR LS フェアウェイウッド の3番 です。



20210617000138
シャフトは Speeder EVOLUTION FOR PRGR です。

ロフトは16.5度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはSR、バランスはD0、クラブ総重量は306g です。



正面
PRGRの新しいフェアウェイウッドです。

久しぶりに出会いましたが、プロギアはいつも新たな変化を見いだしてくれます。

ゴチャゴチャしたところはなく、シンプルです。



側面
シャロー感があり、このバックフェース付近のパーツは全てウェイトなのかな?と思いました。

カップフェース構造のように見えました。



ネック長さ
ネックの長さは短めで、重心が低そうです。

このネックの感じはプロギアらしいです。

ホーゼルからシャフトにかけて、『流れるような』といいますか、シームレスな感じが最高なのですが、このクラブは違います。

どこか『機械的』といいますか、淡々としたところがあるなぁ・・・。と思いながら見ていました。

プロギアらしく、高機能な感じが伝わってきますが、シャフトとのつながりの部分にはあまり力を入れていないようです。



ソールの溝
ソールのフェース寄りには大きな溝がありました。

テーラーメイドのRBZを思い出します。

RBZが出始めの頃は、このような溝がほとんどでしたが、今は多様化していて、溝に見えないものもあります。

どの深さ・広さの溝がベストなのかメーカーによって見解が分かれるところだと思いますが、この溝を見て懐かしさがこみあげてきました。



溝の深さ
深さもたっぷりあります。

やはりRBZのようです。



シンプルで綺麗なフェース面
シンプルで綺麗なフェース面です。

このフェース面を見ているだけでも高級感が伝わってきます。

チープさは一切ありません。



CNC MILLED
トゥ側には『CNC MILLED』の文字があります。

最近よく見かけるようになりました。



クラウンマーク LS
クラウンマークが『LS』となっています。

プロギアはクラウンマークがいろいろと変わりますが、今回は珍しいアルファベットです。

私はロースピンのことだろうと思っていました。



Launch&Spin
しかし、すぐに『Launch&Spin』という意味だということが分かりました。

Launchは打ち上げという意味のようで、高い打ち上げとそれに見合ったスピンということなのかもしれません。

低スピンということではないようです。

元々、かなりシャロー感があるので、高くあがりそうですし、ロースピンモデルとは真逆のタイプのように見えます。

ソールにある溝もLaunchに大きく関係しているのではないでしょうか?



シャローヘッド
かなりのシャローヘッドで、後方に伸びています。

重心の深さもありそうです。



顔
顔はまずまずです。

『おとなしそうな顔』といったらいいでしょうか?

あまり主張をせずに、無難な感じです。

かなりフェースが被っているように見えたのですが、『つかまえ顔』を好まれる方は親近感をもちやすいのではないでしょうか?

フックフェースではあるものの、それをあまり感じさせないようなデザインになっています。

今時の顔だな・・・。と思いながら見ていました。

クラウンにカーボンの模様が見えなかったので、おそらくカーボンコンポジットではないと思います。



グリップ
装着されているグリップはシンプルで無難なタイプです。

プロギアはあらゆるパーツに工夫を凝らすイメージがありますが、グリップはシンプルにしてヘッドやシャフトとのバランスをとっているのかもしれません。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずです。

フレックスがSRということもあり、かなり軟らかくて動きます。

キックポイントは手元調子とのことですが、私は手元というよりも『中調子』に近い印象をもちました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、まずまずです。

やはりフェースが被っているように見えたのですが、これまで出会った同様のタイプと違い、あまり主張してこないので、左へのプレッシャーはそれほどでもありません。

ただ私は左へ巻いてしまいそうだったので、少し右を向いて回すイメージで構え直しました。

丸顔で美しいです。

大きすぎずにコンパクト感がありながらもシャロー感もあるので、球があがりやすそうな印象をもちました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。

ソフトというよりはどちらかというと『しっかり』という打感ですが、硬すぎず特に不満はありません。

ボヤけた打感ではなく、しっかりと球の質感を感じられますが、同時に弾き感も強いです。



打球音
『音』は、やや高めで『カチッ』という感じの金属音でした。

できればもう少しおとなしめのほうが私は好きなのですが、これくらいはっきりした音のほうが『飛んでいる』とイメージしやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しっかりと左耳に残る音です。

ちょっと大きいな・・・。と思いましたが、インパクトが緩むほどではありません。



トゥ側
球はとてもあがりやすいです。

今発売されているスプーンの中でも、かなりあがりやすいのは間違いないですし、弾道も高いです。

ロフトが16.5度ということで、私の感覚では完全にバフィーなのですが、最近はバフィーを見かけなくなったので、メーカーがいろいろなロフトを用意しているのだと思います。

フェアウェイウッドの中でもスプーンは苦手だけど、バフィーやクリークは得意だ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ソールもよく滑ってくれ、ボールを上手く拾ってくれました。

球が右に抜けることなく、しっかりとつかまった高弾道です。

いろいろなドライバーやFWを試打していると、『インパクトから先』で、お尻(バックフェース)が重く、フェースが上を向きやすいものもあれば、逆に頭(フェース寄り)が重く下を向きやすいタイプがあるように感じます。

前者は『バックスピン』を、後者は『オーバースピン(トップスピン)』を掛けるイメージですが、このクラブの場合は完全に前者です。

シンプルでカッコいいクラブですが、明らかにスインガータイプの方に合いやすいスプーンです。

スプーンの直打ちが苦手だという方も、このクラブは実質『バフィー』で、クリークのようなあがりやすさと弾道の高さがあるので、親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

逆にヒッタータイプの方はあがりすぎて、もう少し抑えたい・・・。ということもあるかもしれません。



バックフェース
『安定性』は高く、シビアさは感じません。

シンプルなオートマ系のフェアウェイウッドです。

これまでウェイトが組み込まれたものがオートマ系には多かったのですが、このクラブにはウェイトが無くても、イージータイプに仕上がっています。

ウェイトがあると、ときには『ヘッド(フェース)の芯』を感じにくかったり、全体のバランスが崩れてしまったりすることがありますが、このクラブにはそれがありませんでした。

微調整をするのであれば、やはり鉛を貼るくらいがちょうどいいのかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』はかなり高いです。

スインガータイプの方にとっては、高いポテンシャルを発揮してくれるクラブだと思いました。

弾きの良さによる弾道の強さと速さ。

そしてかなりの高弾道。

スピンは結構掛かっている感じがするので、球がドロップすることなく、グーンと上へ上へと舞い上がっていく感じです。

確実に球に『浮力』を与えてくれるクラブといっていいのではないでしょうか?

つかまりがいいので、コスり球が出にくく、効率の良いインパクトを迎えられるのも、このクラブの特長です。



操作性
『操作性』という点では、コンパクトなヘッドなので、いろいろと融通が利きそうでしたが、普通に打つなら完全にフック系のほうが易しいです。

カット目に打って右にも曲げてみましたが、大きく曲げるのは難しく感じました。

なかなかスライスにはなりにくいクラブです。

シャフトも操作するタイプではないので、クラブ全体としても球を操るタイプではないと思います。

スライサーの方がフェード。

ストレートヒッターの方が『軽いドロー』になりやすいクラブといっていいのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
シンプルなヘッドですが、かなりの高機能が詰まったクラブだという印象をもち、さすがプロギアだな・・・。と思いました。



PRGR LS フェアウェイウッド
外見はシンプルですが、ヘッド内部にはいろいろな工夫がされているのではないでしょうか?

フェースの弾きの良さ。

ソールの滑りやすさ。

『お尻の重たさ』を感じました。



PRGR LS フェアウェイウッド
スプーンのロフトといえば、多くの方が『15度』というイメージをもっておられるのではないでしょうか?

実際私もそうです。

しかし今は13度や12度くらいのロフトが立ったものもあれば、このクラブのようにバフィーくらい寝ているものもあります。

ロフトが立っているほうが飛ばすには有利かもしれませんが、球がしっかりとあがってくれなければ、せっかくの『スタンディングロフト』も活かされません。

ドロップするようでは、確実に距離をロスします。

そういったことを考えると、このクラブのように最初からロフトの寝たモデルを使うのも有効なのではないでしょうか?

テーラーメイドのRBZはよく飛ぶということで、一世を風靡しましたが、ややハードルの高いモデルでした。

球が浮きづらくて距離が出ないという方も多かったのではないでしょうか?

しかし、このクラブはそういったクラブの欠点といいますか、尖ったところが修正されて丸くなっているような印象です。

確実にハードルを下げて親しみやすい飛びが得られるようになっています。



PRGR LS フェアウェイウッド
これまでロフトやフェースアングルを調整できるクラブがたくさんありましたが、調整機能を搭載することによって、肝心のヘッドの性能が犠牲になってしまうことも多々あったと、これまで試打してきて感じています。

ネックに調整機能が搭載されているけど、全体的に物足りないな・・・。もったいないな・・・。と思ったことはよくあります。

そういったこともあって、私はクラブに調整機能を求めていませんが、今でも求めておられる方はたくさんいらっしゃると思います。

なので、不満に感じられる方も一定数いらっしゃるかもしれません。



PRGR LS フェアウェイウッド
最初見たときから、カップフェースだろうな・・・。と思っていて、実際のところは知りませんが、弾きの良さと、いい感じの打感を楽しむことができました。

外見上はシンプルですが、決して手を抜いていないといいますか、むしろかなり計算されているように感じます。

プロギアらしい、『人の血が通った設計』だな・・・。と思いました。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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