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2021年06月13日
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GTD Double Forged Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは GTD Double Forged Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは50度、長さは35.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて手にしたGTDのウェッジです。
GTDはドライバーの印象が強烈なので、ウェッジのイメージはないのですが、メーカーに対する印象はとても良いので、こうして出会うことができて、とても嬉しく思いました。

フラットバックタイプのシンプルなウェッジです。
最近はウェッジにもいろいろな工夫がされていて多様化していますが、このようにメーカーのロゴだけというのは珍しい感じがします。
プロトタイプっぽくてカッコいいです。

このシンプルなバックフェースがたまりません。
余分なお助け機能が無い代わりに、こちらの『色』に、どんどん染まってくれそうです。

トップラインも薄くてシャープです。

ソール幅は標準的です。
ロフトが50度ということで、アプローチウェッジということでいいのだと思います。
私は52度がアプローチウェッジの標準的なロフトだという認識があるのですが、アイアンのロフトが立つようになってきて、ウェッジのロフトバリエーションが豊富になりました。

ソール形状は平らではなく、かなり丸みがあります。
接地面積の少なさと、抜けのスピード感を連想させる形状です。
リーディングエッジ側もトレーリングエッジ側も、丸く削られています。
今のウェッジは、このように『削り』で勝負しているものが多くなりました。
いろいろな物を付け足すよりも、このようにシンプルで実用的な工夫はとてもありがたいです。

ネックの長さはしっかりとキープされていますが、ウェッジとしては標準的といったところでしょうか?
こうして見ても、かなり『後ろ姿』が綺麗なウェッジだということが分かります。
この角度から見ても、綺麗でないウェッジやアイアンが今もたくさんありますが、このウェッジは違います。
すごく綺麗で全体的な質感もいいです。
クラブはまず目で楽しみたいと思っている私は目尻が下がってしまいました。
オーソドックスで奇をてらっていないウェッジという印象です。

フェース面にミーリングは無いですが、とてもシンプルで綺麗です。
このフェース面の質感もすごくいいです。
フェース面のデザインひとつで、打感や出球の高さや勢い、インパクト後の転がりなどがイメージできることがありますが、今日はそれがとても良くて好感が持てました。
すごく柔らかそうな感じがします。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
オーソドックスな顔で、『丸顔』というよりは『ティアドロップ顔』といっていいように思います。
最近はヒール側の幅が広く、ボテッとしたウェッジがありますが、このウェッジは適度な幅でシュッとしていて、さらに好感が持てました。
少しグースが利いていますが、かなり抑えられています。
できればあとちょっとグースが弱ければさらにいいのにな・・・。と思いましたが、構えづらくはないですし、特に気になることはありません。
いいイメージもしっかり出てきて集中力が増します。
ややロフトの立ったアプローチウェッジなので、まずは転がしで試してみることにしました。
試打を開始しました

『打感』はソフトでとても良いです。
このウェッジのもつ質感の美しさに見合う、ソフトなフィーリングです。
『球当たり』は優しく、角が立っていない打感といったらいいでしょうか?
優しいタッチで乗せて運ぶことができるウェッジです。
いろいろなアイアンやウェッジを試打していると、時には『石ころ』を打っているような(ちょっとオーバーかもしれませんが)硬くてゴツンとくるものに出会うことがあります。
対して、『マシュマロ』といったら、これもオーバーかもしれませんが、まるで『繭(まゆ)』を打っているかのような優しくて柔らかい打感のウェッジもあります。
このウェッジにはその柔らかさがあります。
硬くてゴツンとくる打感だと伝わってくる情報量が『2~3』くらいだとすると、このウェッジの場合は『8~9』といったところでしょうか?
そう感じさせるくらい、このウェッジの打感はソフトです。

球のあがりやすさという点では普通です。
球も拾いやすく出球のイメージも合いやすいですが、特別あがりやすいウェッジではありません。
ソールの形状が上手く活きているのか、手前から滑らせていくと、いい感じで拾っていけます。
もちろんダイレクトに潰し気味に打ってもしっかりと乗せて運ぶことができるのですが、このウェッジのソール形状を上手く活かしていくのが理にかなっているように感じました。
構えたときに転がすイメージが出しやすかったというのもあるのですが、転がしやピッチエンドランも簡単でした。

スピン性能はなかなかいい感じです。
『激スピンタイプ』ではないですが、しっかりとスピンが掛かってくれました。
乗せて運ぶという『くっつき感』で勝負していけるウェッジです。
インパクトからグイッと押していける感じで、スピンが途中でほどけることがありません。
計算しやすいスピン性能です。

『安定性』は普通で、特別イージーではありません。
しかし『顔の良さ』が安定性を生み出しているように感じます。
ラインも出しやすく、かなり『狙っていける』ウェッジです。

出球のイメージが合いやすく、ソフトなフィーリングで伝わってくる情報量も多いので、距離感も合いやすいです。
適度に重量もあるので、重力を上手く活かしていけるのでシンプルに寄せていけます。

『操作性』はかなり高く、完全にマニュアルタイプのウェッジです。
『押し引き』ができるウェッジといったらいいでしょうか?
微妙な力加減やフェースやソールの使い方で、いろいろな球を打つことができます。
このような操作性が高く、微妙な打ち分けができるウェッジに出会うと、広島カープの名投手、北別府学さんを思い出します。
抜群の制球力で『ボール一個分』どころか『半個分』の球の出し入れでストライクとボールを投げ分けた球史に残る名投手です。
TVを観ながら、背番号20がとても大きく見えました。
あの抜群のコントロールと球のキレに大きな憧れを抱いていました。
そんな絶妙なコントロールは、このようなウェッジが得意とするところだと思います。
オートマチックタイプではないので、人によって好みが分かれるところがあるかもしれませんが、グリーン周りではオートマチックタイプよりもマニュアルタイプのほうが使い勝手がいいように感じます。
ひとつのクラブでいろいろな状況に対応してくれるからです。
試打後の感想

最初見たときから、カッコいいな・・・。美しいな・・・。と思っていたのですが、構えやすさとソフトな打感によって、さらに魅力が増しました。

これまでGTDのドライバーを試打してきて、構えやすくて美顔という印象があったのですが、ウェッジもその流れをくんでいるようです。
GTDというメーカーのことをあまり知りませんが、顔の良さや打感などのフィーリングにこだわっているんだな・・・。と思いました。

ドライバーではあれだけ強烈な飛びがあるのに、ウェッジは必要以上に飛ばしません。
クラブの番手による目的の違いがはっきりしていて好感が持てます。
飛ばすためのクラブと、そうでないクラブ・・・。
個性がはっきりしているのでコースでも安心して使うことができます。

アイアンほどではないですが、ウェッジも打感に厚みがなく、弾く感じのクラブに時々出会うことができます。
もちろんそれで距離感や出球の高さをしっかりコントロールできればいいのですが、どうしてもアバウトさが勝ってしまい、なかなか思うようにいきません。

イメージよりも飛びすぎてしまうこともありますが、実戦ではそれが大きなロスになります。
『飛ばさない性能』もあるということを、このウェッジで球を転がしながら再認識しました。

いろいろなパーツが組み合わさっているような、いわゆる『ハイテク』タイプのウェッジではなく、シンプルでベーシックなタイプですが、こだわりがないどころか、むしろかなりこだわって作られているのではないでしょうか?
後から付け足す『足し算タイプ』のウェッジではなく、必要最低限のものだけを搭載して余計なものは排除した『引き算タイプ』のウェッジだと思います。

試打していて、とても楽しく気がつけばかなり時間、このウェッジで遊んでいました。
購買意欲が刺激されました。
また試打したいですし、違うロフト(サンドウェッジやピッチングウェッジ』も試してみたいです。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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