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2010年03月21日
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リョーマゴルフ Ryoma D-1 PREMIA ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ Ryoma D-1 PREMIA ドライバー です。

シャフトは PREMIA オリジナルシャフトです。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は45g、トルクは4.6、バランスはD1.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は283gです。

初めて手にした『リョーマ』のドライバーです。
このメーカーのことは、これまでも知っていましたし、このドライバーのことも知っていました。
私は試打をする前には、余計な知識を入れない為に、また先入観を持たない為に、そのクラブのカタログなどは見ないようにしています。
これまでも書きましたが、ゴルフ雑誌を読まないのも同じ理由です。
しかし、このドライバーのカタログは、今日こうして試打をする前から目にしていました。
以前、私の友人にカタログを見せられて、おそらく試打する機会に恵まれないだろう・・・。と思い、目にしました。
しかし数日経って、その友人がこのドライバーを購入したので、今日は彼から借りて試打させてもらうことにしました。
今日はプライベートラウンドだったのですが、ラウンド後に練習場で彼と合流して、このドライバーを借りてみました。
多くのメーカーのクラブがそうだと思いますが、このドライバーのカタログには、とても素晴らしいことがたくさん書いてありました。
『DSIテクノロジー』という技術が搭載されていて、インパクトのエネルギーを余すことなく飛ばしに変えることができるのだそうです。
インパクト時のボールの潰れ具合も他のメーカーよりも大きく、反発性能に優れていてボール初速がアップするのだそうです。
他にも色々とこちらの購入意欲を刺激する言葉が書かれてあるのですが、このドライバーの持ち主である、私の友人もカタログを見て即決で購入したそうです。
このカタログを見てしまえば、欲しくなるのは当たり前だな・・・。と思いました。
私もこのドライバーには、とても興味津々でした。

シンプル過ぎるくらいシンプルなデザインですが、ヘッド後方に、このような物が付いています。
重心位置を調整する為に付けられているのでしょうか?
今は、何カ所も『ウェイト』が取り替えられたり、シャフト自体を取り外すことが出来たり・・・。と、色々な工夫が施されているクラブが多いですが、このドライバーはそういった意味ではとてもシンプルな感じがしました。
見た目にはそれほど多くの『ハイテク』が注ぎ込まれていないようにも見えますが、カタログを見ていると、かなりのハイテクドライバーであることが伺えます。
見えないところに、かなりの工夫が施されているのだと思います。

素振りをしてみると、予想以上に軽いことに驚きました。
カタログによると、このドライバーは金谷多一郎プロが開発に携わったということで、もっと『どっしり』とした『アスリートタイプ』のドライバーかと思っていたのですが、意外とそうでもないことに気付きました。
振った感じでは明らかに、『スインガータイプ』の方に向けたドライバーのような気がします。
とても軽いので、日頃『290g台』のドライバーを使っておられる方にも、かなり軽く感じられるのではないでしょうか?
私には明らかに『重量感』が足りない感じがするのですが、こういった軽量感を感じるドライバーにも少しずつ慣れてきているので、それほど苦手意識を持つことなく丹念に素振りを繰り返しました。
アスリート向けには、この『PREMIA』よりも、別のモデルの『Ryoma D-1』の方が適しているそうです。
出来ればそちらを試打してみたかったのですが、今回は仕方ありません。
もし機会があれば、そちらも試打してみたいと思いました。

ボールを前にして構えてみると、意外とスッキリとしていて、構えやすく感じられました。
これまでの経験から、こういったタイプのドライバーは構えづらい感じのするドライバーが多かったように思うのですが、このドライバーは意外なほどシンプルで構えやすいです。
球がよくつかまりそうですし、変なクセが感じられない、素晴らしいヘッド形状です。
このドライバーのコンセプトは『見た目はシンプルに、中身はゴージャスに・・・。』といったところでしょうか?
正直言って、見とれてしまうほどの美しさではない気もするのですが、とても構えやすいヘッドであることに変わりありません。
あまりたくさんのイメージラインを描いていくことが出来なかったのですが、真ん中に一本、色濃く浮き出たラインに沿って振っていくことにしました。
試打を開始しました。

まず感じたのがその、とても『ソフトな打感』です。
ソフト過ぎる感じです。
ソフトな打感は大好きなのですが、正直いってちょっと物足りない感じかな・・・?と思いました。
もう少し手応えを感じていたいと思いました。
少し打感がボヤける感じがしました。
何処でヒットしたのかが、ちょっと把握しづらい感じがしました。

『音』は、とても静かめで好感を持つことが出来ました。
大き過ぎず高過ぎない音であれば、こちらの邪魔をしないですし、周りが気にならないので、好感を持つことが出来ます。
打球音にも、様々な音がありますが、今は殆ど苦手意識を感じさせるドライバーはありません。
このドライバーはスインガータイプ向けだと思うのですが、音は大きすぎないので、いいリズムで打っていくことが出来ました。

『球のあがりやすさ』という点では、やはり上がりすぎる感じがしました。
かなりの高弾道ドライバーだと思いました。
もっと低く抑えていかないと、今の状態ではロスが大きすぎる感じがしました。
構えた時は、結構叩いていけそうな感じがしていたのですが、実際に叩いてみるとやや上がりすぎてしまい、それほどいい感触を掴むことが出来ませんでした。
このドライバーのスペックだと、ヘッドスピードが『38~44m/s』を対象としているそうなので、その範囲におられる方には、いいパフォーマンスが得られるのかもしれません。
ただ、振った感じは、かなり軽いですし、シャフトも軟らかいので、だいたい『43m/s以上』ある方は、『アンダースペック』に感じられるのではないでしょうか?

『安定性』という点では、なかなかいい感じがしました。
それほど大きなクセがないので、楽に振っていくことが出来ました。
球のつかまりがいいですが、それほどつかまり過ぎることなく打っていくことが出来たので、そこに好印象を持つことが出来ました。
このドライバーは、かなり『重心深度』が深くなっているそうで、それによりスイートエリアも広くなっているのだそうです。
こういったドライバーは、これまでもたくさん出会ってきた感じはしますが、確かにこのドライバーのスイートエリアは広い感じがします。
決してシビアな感じはしません。
構えた感じは、とてもシンプルなので、いかにも『上級者モデル』のような感じもしますが、実際はかなり敷居の低いドライバーだと思います。

『操作性』という点では、最初はやや苦戦してしまいました。
ヘッドというよりも、シャフトに難しさを感じてしまいました。
もっとしっかりとしたシャフトならば、また違った印象を持ったと思うのですが、やはりこの『PREMIA』というドライバーでは仕方のないことなのかもしれません。
最初から私のような者には合っていないクラブなのだと思います。
やはり同時にラインアップされている『別バージョン』の『D-1』のほうが、私には易しいような気もします。
一応、左右に曲げてみたりもしたのですが、なかなか安定させることは困難な感じがしました。
もっとたくさん球数をこなしていって、経験値を上げていくしか解決策はないような気がします。

『飛距離性能』という点でも、カタログ上では
1.DSIテクノロジー
2.高弾性ヘッド
3.パワーブースター
4.ボール初速の向上
5.高初速・ロースピンの棒球
6.オフセンターヒット時でも、弾道ボディがヘッドのブレを抑制
7.球速の劣化が少なく、落下速度が小さいためランが多い
などと、飛距離にこだわる方には、とても魅力的な言葉が飛び交っています。
確かに、かなりの研究がされて開発されたドライバーだと思いますし、高性能ドライバーなのだと思います。
しかし、私の低い技術と鈍い感性では、そういった素晴らしいことをなかなか実感出来ませんでした。
そういったメーカーの素晴らしい技術を私は敏感に感じ取ることが出来ませんでした。
飛距離的にいっても、私はこれまで試打してきたドライバーの中でも、群を抜いているとは感じられませんでした。
もっと『球の勢い』が欲しいな・・・。などと感じていました。
ただ、これはあくまでも私がこのドライバーの性能を活かしきれていないからであり、このドライバーの性能が低いとは全く思いませんでした。
かなりの高性能ドライバーだと思います。
実際に、このドライバーの持ち主である私の友人は、かなりいい球を打っていました。
彼はとても楽しそうにこのドライバーを楽しんでいました。
カタログに書かれてあること全ての信憑性については、私はあまり実感しづらい部分もあったのですが、やはりこのドライバーのスペックがピッタリと合っておられる方には、かなり高いパフォーマンスが期待できるのだと思います。
当然のことではありますが、私はこういった様々な工夫よりも、まずは『自分に合ったスペック』のクラブを使うことが一番なのだと思いました。
あまりにも当然過ぎて、中身の無い文章になってしまいましたが、私が正直に感じたところです。
今度違った『リョーマ D-1』に出会うことが出来たら、是非そちらも試打してみたいと思いました。
おそらく、今回とはかなり違った結果が得られると思います。

初めて出会ったリョーマのドライバーでしたが、今回はそれほど特筆して好感触を得ることが出来ませんでした。
先週『EPON AF-102』というドライバーを試打して、私はずっとテンションが上がりっぱなしで、記事を書いているときも、ずっとそうでした。
後で読み返してみても、かなり浮ついた文章になってしまい、とても恥ずかしく感じました。
『冷静さ』を失っていたような気がします。
しかし、今日はそんな反省もあってか、終始冷静でいられたような気がします。
やはりこれくらいのテンションでいかないと、なかなか公平な記事は書けないのかもしれません。

今年の大河ドラマを連想させる『リョーマ』というドライバーですが、とても高性能で高品質なドライバーだと思いました。
決して『名前負け』していないと思います。
私にはやや合いづらい部分を感じてしまいましたが、またトライしてみたいと思わせるドライバーです。
少なくともカタログを読んだだけの時は、少し購入意欲が刺激されてしまいました。
これからは、カタログなどを読まないで、いつも通り試打をしたいです。
余計な先入観がないほうが、やはりいい感じで試打できるような気がします。
今日は、それほど好感触を得られませんでしたが、これからも『リョーマゴルフ』のクラブに期待していきたいです。
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