キャロウェイ APEX PRO アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2021年04月04日
  

キャロウェイ APEX PRO アイアン

                 



キャロウェイ APEX PRO アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブキャロウェイ APEX PRO アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は447g です。



正面
とてもカッコいいキャロウェイのニューアイアンです。

ひと目見て、一気にボルテージが上がってきました。

このようにカッコいいアイアンを目にすると、気持ちの盛り上がりが抑えきれません。

このアイアンはAPEXというブランドですが、あの名器『X-FORGED』の流れを汲んでいるのではないでしょうか?

以前も書きましたが、私は昔からキャロウェイのアイアン(ビッグバーサアイアン)をすごく苦手にしていて、目にしても試打することなく敬遠していました。

苦手意識が強く、決して交わることのない存在だと思っていたのですが、X-FORGEDに出会って、キャロウェイアイアンに親近感をもつようになりました。

ゴルフクラブは打つ前に、まず目で楽しみたいと思っているのですが、このようなオーソドックスな形状のアイアンは美しいというだけでなく、実際に易しいという印象があります。

軟鉄の質感がたまりません。

私の目尻は下がりっぱなしです。



側面
シャープな形状で、とてもカッコいいです。

キャロウェイといえば、アイアンよりもドライバーやフェアウェイウッドなど、ウッド系のクラブが得意なイメージがありますが、このアイアンはキャロウェイらしいハイテクなところが見られながらも、基本は崩していないところに好感がもてます。

こうして見ても、いろいろな工夫が見られますが大味なタイプではなく、標準的な大きさです。



バックフェースの形状

バックフェースの形状
マッスルバックタイプのアイアンといってもいいように思いますが、シンプルなフラットバック構造ではなく、このように溝のようになっていて、厳密にはキャビティといえるのかもしれません。

バックフェースにある、この溝も、これまで何度か目にしてきました。



PRO TUNGSTEN
ヒール側にTUNGSTENとあり、このAPEXとPROと表示されたパーツにタングステンが組み込まれているのだろうという予測が立ちました。

『組み込み感』といいますか、『後付け感』が、見て取れるからです。

ワンピースタイプではなく、『付け足す』タイプのアイアンだということが分かりました。

もし、これが全てタングステンだとすると、かなり大きなウェイトになりますが、おそらくそうではないと思います。

もしそうだと重くなりすぎて、バランスが取れなくなるからです。



彫りの深さ
彫りは浅く、絶妙な重量配分がされているようです。



トップライン
トップラインの厚みは標準的です。



ソール幅
ソール幅も標準的ですが、今のアイアンの中では、やや狭いほうになります。

ソールは真っ直ぐなものもあれば、テーパーになっているものもありますが、このアイアンはソール全体が微妙にカーブを描いていて、丸みがあります。

このソール形状を見ると、『包み込む』イメージが出しやすいという方も多いのではないでしょうか?

こういう形状は海外メーカーらしい特徴といっていいように思います。

『顔』だけでなく、このソール形状にも『美しい』『美しくない』が私の中であるのですが、このアイアンは後者のほうで、魅力的ではありませんでした。



ネック長さ
ネックは少し短めですが、今はこれくらいが多いです。

こうして見ても、少しグースが効いているのが分かります。



FORGED
ホーゼルにはFORGEDと刻印されています。

打感にもこだわっているようです。

この文字を見て、好感度があがるのは私だけでしょうか?



ソール形状
ソールはフラットというよりは全体的に少し丸みを帯びていますが、極端ではありません。

リーディングエッジやトレーリングエッジの削りも控えめです。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありません。

軽くサンドブラストをかけたような仕上がりだな・・・。と思いました。

スコアラインは14本なので標準的です。

キャロウェイのアイアンはもっとスコアラインの感覚が狭く、数が多いものもありましたが、このアイアンはオーソドックスです。



オリジナルグリップ
装着されているグリップは、ツアーベルベットで好感が持てます。

キャロウェイのロゴもカッコいいですね。



振り感
素振りをしてみても、適度な重量感があって、タイミングがとりやすいです。

最近は軽量スチールシャフトの充実ぶりが凄いですが、私はやはりこれくらいの重さがあったほうが易しくて親近感がもてます。

適度な重さに身を任せて振っていくだけでいい・・・。といったらいいでしょうか?

軽量タイプだと、こちらがやることが増えてしまうのですが、適度な重量だと『重量任せ』にできるところがいいです。

手を『だらん』として、ヘッドを『落とす感覚』で振っていけるからでしょうか?

これは『好み』や『慣れ』といったものが大きいので、一概にどれがいいとはいえません。

適正なスペックは人の数だけあります。



構え感
オーソドックスで構えやすいです。

男前で、この構えやすさは予想通りでした。

セミグースタイプといっていいように思います。

私はもっとグースが弱いほうが好きなのですが、今はこれくらいが多いですし、この顔が好きだという方は多いのではないでしょうか?

ボールとの『大きさの対比』が良く、イメージが色濃く浮かんできます。

私はグースがきついタイプだと、いいイメージが浮かんでこないこともありますし、ダフりそう・・・。とか、左に引っ掛けてしまいそう・・・。といったミスショットしそうな感じがするのですが、このアイアンには感じませんでした。

穏やかな気持でテークバックのタイミングをとることができました。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は正直、物足りないです。

打つ前はすごく期待していたのですが、一球打って

「あれ?おかしいぞ、予想と違うぞ。」

と思い、すぐにもう一球打ってみたのですが、やはり印象は同じでした。

『密着感』が無いといいますか、少し『空洞感』がありました。

『30%くらいの空洞感』といったらいいでしょうか?

少し薄く感じられ、物足りないです。

見た目の印象とは大きく異なる打感で、予想していなかったですし、残念でした。

もちろん、すごく嫌な打感ではないですし、今のアイアンの全体では、なかなかいいほうだと思うのですが、打つ前の期待感が大きすぎたのかもしれません。

物足りないな・・・。自分がアイアンに求めたい打感ではないな・・・。と思いながら、試打を繰り返しました。

だんだんとテンションが下がっていきました。

まったりしたところはなく、『ガツン』という打感です。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、メーカーの工夫が活きているのか、このカッコいい外見でありながら、あがりやすくなっていますが、基本的にヒッター向けのアイアンなのは間違いありません。

誰でも球があがりやすくなっているアイアンではなく、好みが分かれるところだと思います。

ドライバーなどウッド系のクラブと比べると、アイアンはかなり重心が前に来ていて浅いので、その浅さを利用して上から潰して打ちたくなりますが、このアイアンはバックフェースにあるウェイトが効いているのでしょうか?

『レベル気味』に打っていけるアイアンで、やや『お尻が重たい』印象です。

レベルで打ち出しの高さや距離感を出している方には、イメージしやすいアイアンといえるかもしれません。



バックフェース
『安定性』という点では、見た目よりも寛容でシビアさはそれほど感じませんでした。

しかしイージー系のような直進性や浮きやすさは無く、ミスはミスと伝えてくれるアイアンです。

先ほども書きましたが、打感があまり良くなく、少しボヤケた感じがするので、打感だけで方向性や高さを感じにくいところがありました。

普段、マッスルバックやハーフキャビティを使っておられる方には、『易しめのカッコいいアイアン』といえると思いますが、アイアン全体で見ると、正直なタイプだと思います。



飛距離性能
『飛距離性能』は、『やや飛び』といった感じですが、今のアイアンの中では普通といえるでしょうか?

それほど飛ぶという印象はありませんが、今はこのようなタイプのアイアンでも距離を稼ぎやすくなっています。

飛びすぎるのは嫌だけど、『ちょい飛び』くらいがちょうどいいという方には合いやすいのではないでしょうか?



操作性
『操作性』は高く、左右に曲げるのも簡単です。

少しグースが効いていますが、左が気になるほどではありません。

バックフェースにあるウェイトが効いているのか、インパクトのときにヘッドがブレる感じはなく、そのままの勢いで押していけるタイプのアイアンです。

オートマチックというよりは、どちらかというとマニュアルタイプなアイアンですが、気難しさのようなものはなく、プレイヤーの持ち球を表現してくれます。



試打後の感想


ヒール側
名前に『PRO』という文字が入っていますが、親しみやすいところもあり、昔のプロモデルのような『尖った』印象はありません。

それは今のアイアンに共通しています。

先日試打したホンマのマッスルバックは、かなりシビアでしたが、このアイアンは全く違っていて、キャロウェイが易しさも追求して開発したのではないでしょうか?



Callaway APEX PRO アイアン
全体的にとてもカッコ良くて、気難しさもなく、バランスのとれたアイアンです。



Callaway APEX PRO アイアン
しかし打感がどうしても好きになれませんでした。

見た目とは違う打感で、正直意外というか、がっかりです。

もちろん普通に見れば、それほど悪い打感ではないのかもしれません。

私の期待値が高すぎたというのもあったような気がします。



Callaway APEX PRO アイアン
オーソドックスでカッコいいアイアンで、しかもフォージドでも、いろいろな打感があるんだな・・・。と再認識しました。

球数をこなしていく度にテンションが下がり続けているのに気づき、少し休憩をいれました。



Callaway APEX PRO アイアン
今回はハイテクが仇になったな・・・。と、このアイアンを見ながら思いました。



Callaway APEX PRO アイアン
また機会があれば試打してみたいですが、次回は違うタイプといいますか、シンプルなフォージドアイアンと打ち比べてみたいです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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