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2021年03月21日
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ヨネックス Royal EZONE ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヨネックス Royal EZONE ドライバー


シャフトは RX-05RE です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は37g、トルクは5.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は275g です。

ロイヤルイーゾーンシリーズのニュードライバーです。
前のモデルも試打したことがあるのですが、このニューモデルのほうがカッコよくなっています。
高級感もあって、センスのいいデザインです。
ヨネックスはアスリートモデルから、このようなエグゼクティブゴルファー向けのクラブにも力を入れています。

ラージサイズ&シャローという、今の主流といえる形状ですが、黒なのでビシッと締まって見えるのがいいです。
白のような膨張色を好まれる方も多いと思いますが、このようなラージサイズだと黒はよく映えます。
チープさは無く、全体的な質感がすごくいいです。

バックフェース付近にウェイトがひとつあります。
今はほとんどがこの位置です。
ちょっと前まで、いろいろな場所に複数のウェイトが配置されているものが多かったのですが、最近はこのようにひとつが多くなってきました。
絶妙なバランス・重心位置を決めるのはひとつで充分ということでしょうか?
『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。
ウェイトとしては、標準的な重さです。
全体的に軽めのクラブなので、ウェイトが重すぎるとバランスがとれないのかもしれません。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは『S』のポジションです。

トゥ側には『2G-Namd Flex Force』の文字があります。
どのような意味か分かりませんが、ヨネックス独自の工夫がされているようです。
『Flex』という文字があったので、ダイワ(現グローブライド)と同じようにヨネックスも『カーボン』の印象が強いので、ヘッドというよりはシャフトに対する工夫なのかもしれません。

『MADE IN JAPAN』の文字が誇らしいです。
最近はクラブに生産国を表示しないものが多いですが、日本製は好感度が高まるので、表示されているのかもしれません。
品質や精度・性能が充分担保されているのであれば、どの国でもいいような気もしますが、やはり日本製は特別ですし、親近感も湧きます。
ゴルフクラブに限らず、メイドインジャパンは日本国内だけにとどまらず、世界から高い信頼と評価を受けています。

フェース面のデザインが独特です。
ヨネックスらしいデザインで、以前も目にしたことがあります。
正直、あまりカッコいいデザインだとは思いませんが、これにも何か意味があるのだと思いますし、個性があるのはいいことです。
ミーリングのような溝が、ヒッティングエリアにあり、それが縦に入っていました。
これも実戦で役立つように工夫されているのではないでしょうか?

見慣れたシャローヘッドです。
今はこのように『お尻が重たそう』な形状がほとんどで、これでないと嫌だという方もいらっしゃるような気もします。
ディープバックタイプは全く見なくなりました。

顔は正直、好みではありませんでした。
かなりのフックフェースです。
一時期はよく見られましたが、最近では珍しいような気がします。
最近はフックの度合いといいますか、『見え方』が極端にならないよう、緩和されていたように思うのですが、このドライバーは『きつめ』なフックです。
私には苦手なタイプの顔なのですが、ラージサイズでシャローにするには、これくらいの『被り』が必要になってくるのかもしれません。
クラウンにカーボンの模様が見えたので、おそらくカーボンコンポジットされているのだと思います。

装着されているグリップは、独特なパターンが印象的です。
それほどソフトな感じはしませんが、グリップ力があり、滑りにくくなっているので、雨の日のラウンドでも役に立ってくれそうです。

素振りをしてみると、かなりの軽量感と軟らかさがあるのですが、同時に『しなやかさ』も感じました。
釣り竿に例えると、『渓流釣り用の竿』といったところでしょうか?
軽くてよくしなり、フワッとしていて、目的のところへ毛鉤を着水させるような感覚です。
ゴルフと釣りは共通点が多いですが、一番距離を出す道具であるドライバーは、釣り竿でいえば完全に投げ竿です。
船釣り用の竿などと比べると、長さも圧倒的に長いですし、胴調子が多い船竿に対して、投げ竿は先調子になっています。
対して狙ったところにボールを運ぶためのクラブであるアイアンやウェッジは、ルアーやフライフィッシング・渓流用の竿といえるように思います。
釣り竿はゴルフクラブのように重くなく軟らかいですが、目的は『飛ばす』ということと、『狙ったところに運ぶ』ことです。
その点は共通しています。
このドライバーのシャフトのフレックスはRだったのですが、標準(レギュラー)というよりは、『細くて軟らかい』という印象をもちました。

ボールを前にして構えてみても、やはり左に行きそうなイメージしか浮かんできません。
私には構えづらいドライバーなのですが、そもそも私のようなフッカーをターゲットに開発していないと思うので、これは仕方ありません。
私も昔は苦手に感じるクラブは試打しないことも多かったのですが、最近はなるべく一度は手にとってみるようにしていますし、記事にすることも増えてきました。(今でも試打して記事に書かないことはあります。)
ヘッド自体はとても高級感があって、美しいです。
カーボンクラウンにすると、安っぽく見えてしまうクラブが過去にいくつかありましたが、このドライバーは当てはまりません。
フェースの向きがすごく気になりますが、それ以外はかなり好感が持てます。
バックフェースが尖りすぎていなくて、美しい丸みを帯びているのがいいです。
フェースの向きが気になり、立ち位置が定まらないといいますか、スタンスが取りづらく、少し時間を消費してしまいました。
今日は練習場なので方向性は気にせず、このまま打っていこう・・・。と思ったのですが、左へ巻いてしまうイメージしか浮かんでこないので、頭の中がモヤモヤしたままでした。
試打を開始しました

『打感』は、なかなかいい感じです。
ボヤケた感じはなく、しっかりしているのですが、硬すぎず程よいフィーリングが手に残りました。
『つかまえ系ヘッド』共通の『密着感』といいますか、逃げない感じの打感です。

『音』は、やや大きめの金属音でしたが、大きすぎず高すぎず、インパクトを邪魔することはありません。
ヘッドの質感の良さにマッチしたフィーリング性能です。

ロフト10.5度ということもあり、かなりボールもあがりやすいです。
グーンと一気に上がっていく感じで、正直弾道が高すぎると思いましたが、この高さも昔からよく見られます。
10.5度ということですが、『12~13度』くらいの打ち出しの高さがありました。

『安定性』という点では、スイートエリアも広く、気難しさのようなものは全く感じません。
真っ直ぐ飛ぶというよりは、私はつかまり過ぎて左に行ってしまうのですが、それは私がこのドライバーを打ちこなせていないということになります。
かなり球がつかまりやすいドライバーです。
シャフトもよく走ってくれるタイプなので、このつかまりの良いヘッドとの相乗効果も期待できます。

『操作性』という点では、完全なオートマ系なので、秀でているとは思いません。
かなりカットに打ってみましたが、真っ直ぐ飛んでいくのが精一杯で、右に曲げるのが難しく感じられました。
あまり極端にやると、シャフトが悪さをするといいますか、余計な反発を生む感じで、思うようにいきませんでした。

『飛距離性能』という点では、まずまずだと思いました。
このようなスペックのドライバーの中では、いいほうかもしれません。
私にはつかまりが強すぎるので、もう少し弱いともっと方向性を出せて距離も稼げたような気がします。
試打後の感想

今に限ったことではないですが、今はつかまえにいこうとしなくても、クラブが勝手につかまえてくれるようになりました。
『つかまえる技術』というのは、上達の過程において、誰もが通過するところだったと思うのですが、クラブが進化しすぎて、それがなくなりました。

『低スピンを打つ技術』も研究が進み、クラブが勝手にやってくれるようになりました。
ただ、このクラブのスピン量は多めです。

この円盤のようなヘッドを初めて見たときは驚きましたが、今は主流となっています。
大型化&シャローの流れは続いていきそうです。
ドライバーだけが、他の番手のクラブよりも大きくなっていて、全体のバランスが崩れてしまっていることもあるように思います。

このドライバーを最初に見て、黒で落ち着いたデザインで高級感があり、さすがヨネックスのロイヤルシリーズだな・・・。と思いました。
ゴチャゴチャしていなくて、比較的シンプルですが、かなりの工夫がされているのは間違いありません。

『ROYAL』の名に相応しい、高級感があるクラブです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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