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2021年03月16日
テーラーメイド SIM2 MAX-D フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド SIM2 MAX-D フェアウェイウッド


シャフトは TENSEI BLUE TM50 です。
ロフトは19度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は47g、トルクは5.0、キックポイントは中調子 です。

テーラーメイドSIM2シリーズのフェアウェイウッドです。
昨年試打したモデルと、すごく似ていて、後継モデルなのが分かります。
テーラーメイドは一時期、FWでもウェイトを移動できるものがありましたが、この最新モデルはそれが無くなりシンプルになっています。
私はこのようなシンプルなタイプが好きなので、このクラブのデザインには好感が持てました。

よく見られる平凡なシャローヘッドです。
特別変わったところは見られません。

ソールには『SPEED POCKET』という溝のようなものがあり、そのそばには『V STEEL』の文字がありました。
とても懐かしいです。
V STEELは数年使っていたことがあり、とてもお世話になりました。
数年間、私のゴルフライフを支えてくれた相棒で、とても感謝しています。
このクラブはV STEELの後継モデルという位置づけなのでしょうか?
詳しいことは分かりませんが、懐かしさがこみあげてきて、このクラブにも親近感を覚えました。

ネックの長さは標準的で、調整機能は搭載されていません。
調整機能を重視する方には物足りないところかもしれませんが、私は重視していないので、気になりません。
むりやり調整機能を搭載してヘッドの性能を落としてしまうよりも、最初から無くしてしまったほうがいいです。

ヒール側には『DRAW』の文字がありました。
以前 SIM2 MAX-D ドライバー を試打したときに『D』は『ディープ』のDではなく『DRAW』のDだと、読者の方から教えていただきました。

フェース面は姉妹モデルと同じです。
数年前のモデルよりも格段に質感が良くなっています。
これまではチープに見えたものもありましたが、このクラブは違います。

トゥ側には『TWIST FACE』の文字があり、これまでの技術が使われているようです。

見慣れたシャローです。
明らかにディープではありません。

顔はまずまずです。
『ドローモデル』ということで、フックフェースがきついのかな?と思いましたが、それほどでもありません。
白は膨張色で、いい顔もそうでない顔も強調してしまうので、難しいところがありますが、あえてこの色を採用しているということは、ヘッドの形にも自信があるということではないでしょうか?
ドライバーに比べ、ヘッド体積が小さいFWはフェースを被せなくても自然にターンしやすいので、顔をいじる必要はないのだと思います。
どちらかといえば『つかまる』イメージが出ましたが、極端ではありません。
ドライバーに限らず、フェアウェイウッドも昔はフックフェースがきついものがたくさんありましたが、最近では少し緩和されているようです。

装着されているグリップは、これまでのモデルと共通しています。
シンプルなデザインと、ソフトな握り心地で好感が持てます。

ボールを前にしても、なかなかいい感じでした。
FWには、ちょうどいい大きさです。
コンパクトなので、ボールが大きく際立って見えるのがいいです。
直打ちすることも多いFWは、ボールが際立って見えたほうが易しさがアップします。
フェースが被って見えたのですが、これくらいであれば、特に問題なく打てそうです。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
しっかりとしていながら硬くなく、程よい手応えがあります。
弾き感が、かなり強いです。
打感にも『パワー系』と『スピード系』があるとするならば、このクラブは後者のような気がします。

『音』も、いい感じです。
聞き慣れた金属音ですが、高すぎず大きすぎず、気持ちよく振っていくことができました。
インパクトが緩むこともありません。
テーラーメイドファンの方や、金属音を好まれる方には、合いやすいのではないでしょうか?

弾道が高く、球はあがりやすいですが、クリークということで考えると、標準的といっていいように思います。
軽量タイプのフェアウェイウッドですが、ヒッタータイプの方にも合いやすいのではないでしょうか?

『安定性』という点では、まずまずです。
シビアな感じはしませんが、高い直進性があるということではなく、ドロー系が出やすいです。
構えたときにつかまりそうなイメージが湧いていたのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
私にはつかまり過ぎな感じがするのですが、このつかまりの良さを求めておられる方は多いのではないでしょうか?
この大きさでありながら、スイートエリアは結構広い感じがしますが、今はこのようなクラブが多いので、特別広いという印象はありません。

『飛距離性能』は優れています。
よく飛ぶので、スプーンを打っているような感覚があり、クリークでここまで飛ぶのは凄いな・・・。と率直に思いました。
フェースの弾き性能。
球のつかまりの良さ。
高弾道。
この3つが組み合わさって、抜群の飛距離性能をもたらしているようです。
いろいろなクラブを試打していて、フェアウェイウッドでは、スプーンだけでなくクリークを試打することも多くなってきたのですが、最近のクリークの中でもトップクラスの飛距離性能といっても過言ではないように思います。
ただ、球質は軽めな感じがします。
もう少し重めでライナー系の強い球が私の好みですが、これは仕方ありません。

『操作性』という点では、球のつかまりが勝ってしまうので、それほど高いとは思いませんでしたが、右にも曲げることができました。
私はフッカーなのですが、このクラブは球のつかまりがいいので、フェード系の方に合いやすいように思います。
試打後の感想

抜群の飛距離性能で、『飛び系クリーク』とだという認識をもちました。
フェアウェイウッドで、クリークは得意だけど、スプーンは苦手だという方は多いのではないでしょうか?
そういった方にもぜひ試していただきたいクラブです。

ヘッド自体も球をつかまえやすいのですが、シャフトもかなりつかまえ系のようで、私はヘッドよりもシャフトを違うタイプで試してみたくなりました。
少し逃していけるシャフトだと、もっと直進性が高まり、結果的に飛距離が伸びるような気がします。

ゴチャゴチャしたものよりも、比較的シンプルなクラブのほうが、もっているポテンシャルが高いことが多いですが、今回もそのように感じました。
調整機能など、ユーザーに便利な機能は無いけれど、その分飛距離などに重きをおいて開発されているようです。

調整機能を使って、自分の好みに合わせるか?
それとも調整機能を省いて、とことん性能を高めているクラブを選ぶか?
そういった選択が必要なのかもしれません。
この青いシャフトでもいいと思いますが、もっと腰のあるシャフトだと、もっと飛ぶだろうな・・・。と弾道を目で追いながら思いました。

飛距離に特化したクラブなので、スプーンを入れずに、このクリークと、それ以下の番手を充実させるというセッティングもアリだと思います。
しかし、クリークでこれだけ飛ぶのだから、スプーンもぜひ試してみたいと思いました。
ポテンシャルの高いクラブですが、ハードルは高くないので、多くの方に支持されるのではないでしょうか?
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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