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2021年03月10日
テーラーメイド SIM2 MAX OS アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド SIM2 MAX OS アイアン


シャフトは TENSEI BLUE TM60 です。
ロフトは25.5度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は54g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は359g です。

テーラーメイドSIM2シリーズのアイアンです。
OSというのは『オーバーサイズ』だということを、以前読者の方から教えていただきました。
昨年、SIM MAX OS というアイアンを試打しましたが、後継モデルだけあって、かなり似ているので、マイナーチェンジということでいいのだと思います。

名前の通り、かなり大きいアイアンです。
これだけフェース高が低くて、面長なアイアンを作るのがテーラーメイドらしいです。
ラージサイズのアイアンを好まれる方には好感が持てるサイズ・形状ではないでしょうか?
実際に見比べてみないと詳しいことは分かりませんが、前のモデルよりも質感が良くなったような気がします。

彫りが深く、前のモデルと同じです。

バックフェースにある、このバーのような物も前のモデルに見られました。
フェースの真ん中ではなく、少しトゥ側に寄っているということで、ここの部分でヒットして欲しいというメーカーの思いがあるのでしょうか?
ラージサイズのアイアンを使っておられる方の多くが、トゥ寄りでヒットしているということらしいので、メーカーがあえて、この位置に配置しているのかもしれません。
普通のキャビティアイアンは打感が犠牲になるところがありますが、このアイアンはそれをカバーしているような気がします。

トップラインは、やや厚めです。
厚いですが、それほど大味な感じはしません。

ソール幅はワイドですが、見慣れた感じがします。
以前はもっとワイドな物もたくさんありましたが、今はこれくらいで落ち着いたのかもしれません。
重心が、かなり低そうです。

ソール形状は『無機質』といいますか、それほど凝った感じはしません。
最近はアイアンのソール形状に工夫が見られることが多くなりましたが、このアイアンには見られません。
こうして見ても、結構バンスが利いているように見えます。

ネックは短めですが、今では一番多い長さです。
やや太めで、グースが利いているのが分かります。

フェース面にミーリングはありません。
いかにもステンレスというような、テーラーアイアンらしい質感です。
アイアン好きの私はフェース面を見て、テンションがあがることがあるのですが、今日はあがりませんでした。
少し大味な感じがして、テーラーメイドはやはりフェース面をそれほど重視していないんだな・・・。と思いましたが、これは私の好みによるところが大きいので、このアイアンが良くないということではありません。

装着されているグリップはシンプルで、ソフトなフィーリングです。
このグリップも最近、よく見かけるようになりました。

素振りをすると、軽量感とヘッドの大きさを感じましたが、何度か繰り返してタイミングを合わせることができました。
一応アイアンということになっているけど、半分くらいは『ユーティリティアイアン』のような性質をもっているな・・・。と思いながら素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
予想していたよりも、クセのある顔ではありません。
グースが利いてトップラインも厚いですが昔のラージサイズアイアンよりは構えやすくなっているので好感が持てました。
トップラインがあまり丸まっていないのもいいです。
試打を開始しました

『打感』は、なかなかいい感じです。
予想していたよりも硬くなく、いい打感でした。
硬くて『ゴツン』という打感かと思っていましたが、そうではなく、改善されているようです。
『ペチャッ』という、独特なフィーリングですが、この打感は以前も経験したことがあります。
球離れが速く、スピード感があります。
『球持ち感』が無いですが、この打感を好まれる方は多いのではないでしょうか?

球はあがりやすくて、弾道も高いです。
構えたときに、かなりロフトが立っているように見えたのですが、あがりやすくなるようにたくさんの技術が導入されているのだと思います。
横からはらうように、少々ダフってもボールを前に押し出してくれるタイプのアイアンです。

『安定性』という点では、最高レベルといっていいほど高いです。
打点のブレには動じません。
見た目通りのオートマチックタイプのアイアンです。
このおおらかさは、多くの方が魅了されるのではないでしょうか?

『飛距離性能』もずば抜けて高く、今のディンスタンス系アイアンの中でも間違いなくトップクラスです。
弾きもいいですし、安定しています。
7番というよりは、4番に近い飛びです。

『操作性』という点では、秀でていません。
曲げようとしても、曲がらないアイアンです。
球のつかまりがいいので、左のほうが易しいです。
特に右には曲がる気配すら見せません。
試打後の感想

かなり極端な・・・。といいますか、狙いを絞って開発されているように感じました。

特に優れているのが『飛距離』と『安定性』です。
それに『あがりやすさ』がプラスされ、最先端のオートマチック系アイアンといっても過言ではありません。

ビギナーの方にも、かなり人気が出るのではないでしょうか?
あがりやすくて曲がりにくく、よく飛ぶという、『いいとこ取り』のアイアンです。

『接待系アイアン』といっていいように思います。
これは、仕事の接待のときに使うクラブというのではなく、ゴルフクラブ自体がプレイヤーを接待するような、易しさに満ちたゴルフという意味です。
昔から使われてきた表現で、今はこのようなクラブが主流になりました。
人の感性や技術よりも、物理的性能を最優先させたアイアンです。

『オートマチックの極致』ともいえるアイアンですが、過去のモデルよりもクセのない顔になっているのがいいな・・・。と思いました。
それと、以前よりも質感が良くなっていて、チープさは感じません。
全体的に見て、私がアイアンに求めたいものとは大きくかけ離れているので、購入することは無いですが、面白いクラブだと思いましたし、テーラーメイドの飛距離と易しさへのこだわりが感じられました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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