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2021年03月05日
キャロウェイ APEX ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは Diamana です。
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.5、キックポイントは中調子 です。

キャロウェイのカッコいいユーティリティです。
ひと目見てセンスのいいデザインだな・・・。と思いました。
私はあまりゴチャゴチャしたのが好きではないのですが、このクラブのデザインは好感が持てます。
ハイテク感とシブさがマッチした、センスの良いデザインです。

最近では、やや少なくなったコンパクト感のあるユーティリティです。
ドライバーやFWだけでなく、UTもシャロー&ラージタイプが多くなり、アイアンもフェース高が低く、重心の低いラージサイズアイアンが多くなりました。

ソールにはウェイトが組み込まれています。
『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。
この大きさのヘッドにしては、結構重そうな感じがするのですが、これがちょうどいい重さなのかもしれません。
ウェイトのすぐ近くには『JAIL BREAK AI VELOCITY BLADES』の文字があります。
キャロウェイ独自の新しい技術が搭載されているようです。

ソール全体が絶妙な丸みを帯びていて、流石だな・・・。と思いました。
ウェイトが配置されていても、それが出っ張っていないので、滑りを邪魔しなさそうです。
キャロウェイは元々、ウッド系のクラブが上手なメーカーなので、このような細かいところまで、しっかりとケアされているのだと思います。

ネックは昔からよくある長さですが、最近のユーティリティの中では長めです。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『NS』ポジションです。

コンパクトにまとまった形をしていますが、ディープというよりは『セミシャロー』といったほうがいいように思います。

顔はまずまずです。
結構コンパクトな大きさで、黒なので引き締まって見えますが、フェースが左を向いているのが気になりました。
しかし、これはドライバーやFWでも多いですし、このフェースの被り具合が『今のニュートラル』といえるのかもしれません。

カーボンクラウンであることが分かりました。
メーカー問わず、最近はよく見かけます。
メーカーが違っていても、実際に作る工場が同じだったりすることが昔から多いので、このような流れになるのかな?と思いました。

ツアーベルベットが挿してあり、最高のフィーリングで好感が持てます。
キャロウェイのオリジナルロゴもカッコいいです。
ヘッドには至るところに最新の技術が搭載されていながら、グリップはロングセラーモデルのグリップを採用しているというのも面白いです。
最新の技術を体感するのは、ツアーベルベットのような高フィーリングなグリップが最適だと思います。

ボールを前にして構えてみると、コンパクト感があっていいのですが、フェース(特にアゴの部分)が左を向いているように見えたので、少しマイナスでした。
ややカットめに打ってみるか、それとも右を向いて回してみるか・・・。
後者を選ぶことにしました。
試打を開始しました

『打感』はしっかりしているのですが、硬くなく好感が持てます。
これまでのキャロウェイで経験してきたフィーリングです。
この打感にもAIの技術が使われているのでしょうか?

『音』は小気味良いですが、大きすぎず高すぎず、いい感じです。
いわゆる『機械音』なのですが、それが強すぎないところも好感が持てました。

球はあがりやすいです。
打つ前はもう少し低めのライナー系を予想していたのですが、違いました。
打ち出しが高く、高弾道系ユーティリティです。
これくらい高さがじゅうぶんでてくれると、『上から狙える』クラブに分類してもいいように思います。
球はあがりやすいですが、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいような気がします。
FWが好きな方、特に7番ウッドなど小さい番手のFWを使っておられる方は、使う場面が多くないかもしれません。

『安定性』は普通です。
特別曲がりにくいとは思いませんでした。
真っ直ぐな球が出るというのではなく、私の場合は最初からドロー系が出ました。

高弾道で力強い球が出るので、飛距離性能も優れています。
『飛び』だけに特化したタイプのUTだとは思いませんが、安定して飛んでくれているところがいいです。
左右の幅よりも、打ち出しを揃えやすい印象をもちました。

『操作性』という点では、私はフック系のほうが易しく感じましたが、このようなコンパクトなヘッドなので、何が何でも曲がらないというタイプではなく、右にも曲げることができました。
フェードヒッターの方にはちょうどいい球のつかまりで、扱いやすいのではないでしょうか?
試打後の感想

最初見たときは、カッコいいクラブだな・・・。と思っていました。
少しタフなタイプでハードルが高いのかと思いましたが、実際打ってみると全くそうではないことが分かりました。

ユーティリティにも『アイアン好きな方が合いやすいタイプ』と『ウッド系(FW)が好きな方が合いやすいタイプ』があると思うのですが、このクラブは前者のほうだと思います。

ソールがよく滑ってくれるので、それを活かし、少し上から潰し気味に打っていきたいクラブです。
ユーティリティで球があがらない・・・。と感じておられる方の中には、絶対に『水平』でインパクトしようとしておられる方が多いように思います。
そういった方は、ぜひ『逆転の発想』で、少し上から(斜め上から)ボールを潰し気味に打って見られるといいかもしれません。
インパクトから先で、ボールがフェースを駆け上がるイメージをもたれると、球があがりやすくて高さが出やすくなるのではないでしょうか?
私はそういった方をたくさん見てきて、ボールがあがるようになりました。
ボールをあげようと、下からすくおうとすればするほど、ボールはあがらなくなるものです。
特に今のボールは低スピン性能があがっているので、あがりにくくなります。
何が何でも低重心のクラブが易しいということではありません。

カッコ良さと易しさの調和がとれたユーティリティです。
特別ここが他のクラブよりも優れている・・・。という印象はなく、バランスがとれているクラブです。
つまり、それだけ実戦的なクラブということになります。

顔が私の好みではなかったのですが、ネックの調整機能を使えば、また見方も変わってくるのかもしれません。
今日はできませんでしたが、また機会があれば、いろいろと調整して試打してみたいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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