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2021年02月16日
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ホンマ T//WORLD GS FW

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ T//WORLD GS FW


シャフトは SPEEDTUNED 48 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.7、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は307g です。

ホンマツアーワールドシリーズの新しいフェアウェイウッドです。
ここ数年、ホンマはデザインをよく変えている印象がありますが、このニューモデルもそのようになっています。
なので、最近のホンマのデザイとしてのイメージが少し希薄になっています。
毎回、新たなチャレンジをしているように感じられます。

シャロータイプで見慣れた形状です。
とても綺麗な仕上がりで質感も良く、好感が持てます。
さすがホンマです。
ホンマにチープなクラブは似合いません。
といいますか、『許されない』と個人的には思ってしまいます。
質感が良くないクラブだと、テンションが下がることもありますが、今日はそれがありません。
まずは目で楽しむことができました。

ソールのフェース寄りには大きな溝があります。
初めて見たのがテーラーメイドのRBZで、最初は驚きましたが、今では全く驚きません。
むしろ、多くのメーカーが追随していったので、ホンマもそうなったか・・・。という感じです。
後追い感は否めませんが、とても有効な工夫だと思うので、『実』を取るのであれば仕方ありません。
最近のテーラーメイドのFWでは、このような溝が見られないので、さらにその先を進んでいるのでしょうか?
私の周りでも、この溝に対しての好き嫌いがはっきりしていて、むしろ無いほうがいい・・・。という人は多くいました。
私もどちらかといえば、無くてもいい・・・。という派です。

溝の深さはたっぷりあります。
こうして見ても、やはりRBZを思い出します。
深さや位置も瓜二つです。
この溝以外は特に目立つものは無く、シンプルな形状です。

『GAIN SPEED TECHNOLOGY』という文字がありました。
速度を上げるテクノロジーということでしょうか?
このヘッドのどこに、その技術が組み込まれているのか分かりませんが、ソールにあるのは溝しか無いので、この溝によるものなのかもしれません。
しかし、こういった工夫は、やはりRBZなどで既に『やりつくしちゃった感』があります。

綺麗なフェース面で、さすがホンマです。
唯一といえる、ボールとの接点でありながら、ここの部分の仕上げが丁寧でないメーカーは今でも見られます。
それは特に海外メーカーに多く、国内メーカーのクラブでも見られますが、ホンマはさすがに丁寧です。

トゥ側にはホンマのマークがあります。
このロゴを見るたびに、懐かしさと嬉しさがこみあげてきます。
ゴルフを始めて、かなりの年月が立ちますが、このホンマのロゴほど長く見続けたものはありません。
それくらい、この『モグラマーク』には愛着があります。
私がゴルフを始めたときと、今ではクラブが大きく変わりましたが、このマークだけは変わりません。
筆記体であった『Hiro Honma』も文字もカッコよかったですが、やはりこのモグラマークは親しみがあります。
憧れのクラブはゴルファーにとっての『着地点』といいますか、目指すべき場所といったところがありましたが、今のクラブはすごく易しくなっていて、むしろクラブのほうがゴルファーに近寄ってきているような気がします。
多少難しくても、そのクラブを使う喜び・ステータス感のようなものが、今は希薄になりました。
クラブが多くをカバーしすぎないからこそ、それを手にしたプレイヤーの感性や技術が高められた部分が大きいと思うのですが、今はそんな時代ではないのかもしれません。
ボールも『糸巻き』から『4ピース』などになって、曲がりにくくなっているのに、さらにクラブに対して曲がりにくさが求められています。
それでも絶対にボールが曲がらないということはありません。

シャローヘッドタイプで、今はこういうタイプが最も多いです。
昔から、スプーンはディープという印象が強いですが、このようにシャローであがりやすくしたのは、マグレガーのマックテックが草分け的存在といってもいいのではないでしょうか?
それから誰でもあがりやすく、『直打ち』でも打てるスプーンがたくさん登場しました。
ティアップされていなくて地上にあるボールは全て、上から拾っていきたいといいますか、ぶつけていきたいので、できればディープな感じのほうが好きなのですが、このシャロー形状に親しみをもたれる方は多いのではないでしょうか?
フェース面の『上』ではなく、『真ん中から下』を使うようなイメージです。
ディープだと『上から』ぶつけるイメージが出しやすいですが、このようなシャローだと『水平』に拾っていくイメージが自然と湧いてきます。
どちらがいいというものではなく、その人の好みで選ぶのがいいように思います。

まずまずの顔をしています。
シャロー感はありますが、適度にコンパクト感があるので好感が持てますが、フェースが左を向いているように見えました。
最近はカーボンクラウンが多くなりましたが、こうして見る限り、違うようです。
クラウンマークが地味で、少しダサいな・・・。と思いました。
もう少しデザインに凝るか、無くしちゃったほうがいいのにな・・・。と思いました。
私はクラウンマークが無いほうが好きなのですが、クラウンマークがあったほうがいいという方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方のためにもあえてつけてあるのかもしれません。

グリップはソフトというよりは、やや硬めといいますか、しっかりした物が挿してあります。
場所によってパターンが異なる『今どき』のグリップで、ホンマのロゴがとてもカッコいいです。
以前TVで、ホンマはヘッドだけでなく、シャフトなどあらゆるパーツを自社生産しているというのを見たことがあるのですが、このグリップもそうなのでしょうか?

『MADE IN JAPAN SAKATA』の文字が見られます。
ホンマのクラブではお馴染みではありますが、やはり嬉しいです。
OEMが当たり前のようになっていて、クラブを自社生産している『リアルメーカー』はとても少ないです。
ホンマはパーシモンの頃から自社生産にこだわっている『ゴルフに特化』したメーカーでもあります。
契約外でも、昔から多くの有名プロが酒田工場に行って、クラブ調整をしたというのは有名な話です。
海外製が悪いというわけではないですが、やはり目が届かないところがでてきてしまったりして、製品のばらつきなどもでてきます。
これはゴルフクラブに限ったことではないですが、やはり日本製、しかも酒田工場で作られたというのが大きいです。
ゴルフクラブは同じメーカーの同じモデルで同じスペックだと、全てのピースが同じ性能で違いはないと思っておられる方は多いかもしれませんが、実際はそうでもなくて、今でも『アタリハズレ』があるのが実情です。
それは厳密に計測してみないと分かりません。
特に『あるメーカー』はその『アタリハズレ』が大きく、今でも個体差が大きいですが、それを改善しようとはしないようです。
メーカーによっても、自社の製品に対する考え方は様々です。
『売れればそれでいい』というメーカーもあれば、『ゴルファーに歩み寄る』といいますか、ゴルファーのことを常に考えていて、ラストユーザーである私達ゴルファーに心から喜んでもらおうというメーカーも、まだまだたくさんあります。
いろいろなクラブを試打して、そのように感じることは多いです。
『売れればいい』という、バラツキの多いメーカーのクラブで『アタリ』を引いたときはラッキーですが、『ハズレ』を引いてしまったときは残念な結果となってしまいます。(とはいっても、昔ほどの大きな差ではないのですが・・・。)
それは見ただけではわからないので、やはり実際に試打してみるのがいいと思いますし、ヘッドだけでなく、シャフトについても同じようなことがいえます。
また、試打クラブを試打してすごく良かったので、同じモデルの同じスペックを注文して組んでみたけど、試打クラブほどのパフォーマンスが得られなかったという経験をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
試打クラブは普通『非売品』ですが、どうしてもその試打クラブが欲しいという場合は、それを売ってくれるメーカーも多いように思います。

素振りをしてみると、デザインからくる印象よりもかなり軽量感があって、シャフトも軟らかいです。
フレックスはSということですが、硬いという印象は全くありませんでした。
しかし、こういったことも人によって感じ方は様々なので、一概には言えません。
最近はこういったクラブの軽量化によって、『男性用クラブ』と『女性用クラブ』の境界線が曖昧になってきていて、女性の方でも、男性用のクラブを使われる方が多くなってきました。
私がよく見かけるのは、このホンマとダンロップ、そしてブリヂストン、ヤマハです。
ヘッドは男性用で、シャフトだけを軽くて軟らかい物にするという方もいらっしゃいますが、中には『そのまま』使われる方もいらっしゃいます。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
『つかまえ系』の顔に見えたのですが、これまでたくさん経験しているので、その経験を活かして打っていくことにしました。
シャロー感があって、球があがりやすそうです。
今回もいつも通り、『直打ち』で試打することにしました。
試打を開始しました

『打感』はソフトでいい感じです。
ホンマらしい、グッド・フィーリングで好感が持てました。
ソフトで少し軽めな打感ですが、ボヤケたところはなく、ボールの質感を感じられるのがいいです。
『球持ち感』は感じられず、『弾き感』が強いですが、今のクラブの共通した特徴といえます。

『音』も程よい金属音で、気持ちよく振り抜いていくことができました。
やや大きめの音ですが許容範囲内ですし、高すぎずないのでインパクトが緩むこともありませんでした。
この音は特にスインガータイプの方に受け入れられやすいのではないでしょうか?

球はとてもあがりやすく、直打ちでも充分すぎるほどあげてくれました。
スプーンとは思えないほどの浮きやすさです。
打ち出しが高く、そのままズドーンと突き進んでいく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
見た目通り、タフさは全く感じません。
球質は、やや軽めです。

『安定性』という点では、イージー系でシビアさは感じず、どちらかといえば『一方通行タイプ』だと思いました。
寛容なところがありますが、『高い直進性』というよりは、つかまりやすい印象をもちました。
それは構えたときから感じていたのですが、実際に打ってもやはりその通りです。
私にはつかまりすぎるので、少し『巻いてしまう』のに注意しなければなりませんが、このつかまりの良さがいいという方も多いのではないでしょうか?

フェースの弾きが良く、易しく飛ばしていけるFWです。
弾きの良さとつかまりの良さ、そして弾道の高さという『三本の矢』で距離を出していけるクラブだな・・・。と思いました。
特につかまりの良さを強く感じ、球が右にフケることはかなり少なくなるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、明らかに左へ行きやすいタイプで、普通に打つと右へ曲がる球は一球も出ませんでした。
一応、カットに打って右に曲げてみたのですが、自然とつかまえてしまうので、大きくは曲げられませんでした。
スライサーの方には心強いと思いますし、普段ストレート系の球を打っておられる方でも、少しつかまり感を足して、もっと距離を稼ぎたいという方には、頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?
試打後の感想

ソールにある大きな溝が印象的でしたが、比較的シンプルにまとまっていて、好感が持てました。
ゴチャゴチャしていなくて、スッキリしているのがいいです。

『あがりやすさ』『つかまりの良さ』『弾きの良さ』という三拍子が揃っていて、バランスがとれているクラブだな・・・。と思いました。
今のニーズにしっかりと応えたクラブといってもいいのではないでしょうか?
ただ、こういったクラブはこれまでもたくさん目にしてきているので、正直『目新しさ』のようなものは全く感じませんでした。
同じようなことを、既に多くのメーカーがやっています。
ホンマ独自の、他社にはない強みがあるかな・・・?と思いましたが、試打していて、それを感じることはありませんでした。

目新しさのようなものは感じませんでしたが、これからもこのようなバランスが良くて、美しいクラブを作り続けて欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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