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2020年12月27日
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今年下半期の印象深いアイアン 2020
今日は、今年下半期(7~12月)に出会った、印象深いアイアンを紹介させていただきたいと思います。
尚、試打していながら、ここに載っていないアイアンもありますが、それが良くないということではありません。
あくまでも『印象深い』ということです。
尚、掲載順は試打した順番であり、ランキングではありません。

リョーマゴルフ Ryoma アイアン
まずはリョーマのカッコいい『オートマ系』アイアンです。
オートマ系のアイアンはデザインが見劣りすることもありますが、このアイアンはとても優れていて、安定性とのバランスがとれています。
ステンレスだということがすぐに判ったのですが、『チープさ』や雑さは無く、高級感がありました。
ポケットタイプのアイアンで、ソール形状など至る所に細かな工夫が見られました。
試打してみて一番印象に残ったのは、高い安定性です。
少々のブレには動じない大らかさが、このアイアンにはあります。
ショットの『機微』を問うタイプのアイアンではなく、大らかさを利用して『ざっくばらん』に打っていけるアイアンといったらいいでしょうか?

PXG 0311ST アイアン
次はPXGのアイアンです。
PXGのアイアンを試打するのは2回目で、傾向などがまだよく判らないのですが、とても印象的でした。
バックフェースにたくさん組み込まれている小さなウェイトが独自性を醸し出しています。
PXGのクラブはかなり高価だということを聞いたのですが、実際に試打してみて、他のメーカーと比べて値段ほどの優位性は全く感じていません。
いいクラブだとは思いますが、これがベストかと言われれば疑問符がつきます。
仕上げがミラー仕上げでなく、艶消しになっているのはいいのですが、何となく『くすんだ感じ』といいますか、もう少し質感を高めてもいいのではないかと思いました。
少しチープに見えたのが残念です。
日本のメーカーなら、このような仕上げにはしないような気がします。
全体的にまとまっていてバランスがいいな・・・。と思いましたが、特別惹かれるようなことはありませんでした。
しかし、あまり見かけないメーカーのクラブということもありますし、印象に残りました。

YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
次はヨネックスのカッコいいマッスルバックアイアンです。
ヨネックスはどちらかというとフィーリングよりも機能性重視という印象がありますが、時々このようなカッコいいアイアンを投入してきます。
ワンピースタイプのシンプルなマッスルバックではなく、バックフェースに組み込まれているプラスチックのようなものが印象的でした。
おそらく『ショックアブソーバー』のような役割を果たしているのだと思いますが、私的には無くてもいいのではないかな?と思ったのも事実です。
試打してみた感想は、普通のマッスルバックアイアンといったところでしたが、シャープでカッコいいところに惹かれます。

ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 CBP アイアン
そしてブリヂストンのカッコいいキャビティアイアンに出会いました。
彫りの深さはたっぷりあるのですが、構えてみてもバックフェースの膨らみが見えることなく、いい感じで抑えられています。
トップラインの厚みが少し目立ちましたが、今ではこれくらいが普通といえるのかもしれません。
構えやすくて打感の良いアイアンです。
大らかさもあって、幅広い層に対応しているアイアンでもあります。

キャロウェイ X FORGED CB アイアン
そしてキャロウェイの新しいXフォージドアイアンに出会いました。
初期モデルのXフォージドアイアンに出会うまで、私はキャロウェイのアイアンには強い苦手意識があって、敬遠することが多くありました。
見ただけでめまいがするというと、ちょっと大げさかもしれませんが、それくらい違和感がありました。
しかしXフォージドが誕生してきて、私の苦手意識は払拭されました。
このモデルで、もう何代目でしょうか?
バックフェースのバッチのようなものが目立っていて、易しさにも配慮されているのだと思います。
キャロウェイアイアンらしい、独特な質感も印象的でした。
構えやすくて打感もいいアイアンです。

ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン
次はブリヂストンのマッスルバックアイアンです。
ブリヂストンは数少ないマッスルバックを発売してくれるメーカーです。
幅広い支持が集められるタイプのアイアンではないので、数量限定になることも多いですが、このようなアイアンを好まれる方が一定数いらっしゃるのも事実です。
BSのアイアンはシャープな印象が強く、このアイアンもそうだったのですが、これまでのモデルと比べると、シャープさが薄れ、少し丸っこさが強調されているような印象をもちました。
構えやすさと打感の良さ・操作性の高さが秀逸で、試打していてもすごく楽しめました。

ヤマハ インプレス UD+2 アイアン
次は、そのブリヂストンのMBとは真逆なタイプのアイアンです。
見るからに『大らかそう』といいますか『大船感』が強く、半分ユーティリティのような風貌です。
前のモデルの特徴を踏襲しています。
アイアン系のクラブが苦手でウッド系を好まれる方のアイアンといっていいかもしれません。
いい意味で、かなりアイアンの特徴を消しているような印象を試打して感じました。
私はウッド系のクラブよりも、アイアンやウェッジ系のクラブのほうが好きで、オーソドックスなタイプを好むので、このアイアンには親近感をもてなかったのですが、ここまではっきりした性格をしたのは分かりやすくて好感が持てます。
安定性の高さは今のアイアンの中でも『最大級』といっていいと思いますし、その安定性の高さを利用して飛び性能も優れたアイアンです。
アイアンの顔にこだわらない方。
このようなタイプのアイアンで距離が合う方には、かなり頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

テーラーメイド P7MC アイアン
そしてテーラーメイドのシンプルで美しいアイアンに出会いました。
私的にはハーフキャビティなのですが、MCという名前がついているので、おそらくマッスルキャビティということなのだと思います。
テーラーメイドのアイアンといえば、ステンレス系でラージサイズ・グース大・ワイドソール・シャローフェースという印象があり、よく見かけるのですが、私には縁遠いタイプだという認識をもっています。
しかし、時々このように試打する前から目で楽しませてくれるアイアンに出会うことがあります。
ソール幅が狭いのが特徴的で、私は上から拾っていくイメージが出しやすくて好きなのですが、ワイドソールを使い慣れておられる方には親しみづらいところかもしれません。
フェース面の綺麗なミーリングも印象的でした。
すごく構えやすくて打感が良かったのもよく覚えています。

ダンロップ スリクソン ZX5 アイアン
次はスリクソンの新作アイアンです。
普通のフルキャビティといったところですが、バックフェースなど細かなところまでデザインがしっかりしていて、とてもカッコいいです。
このアイアンは、そのカッコ良さがありながら、すごく親しみやすい性能をもっていて、ハードルを下げているのがよく分かりました。
カッコいいけど、決して気難しいアイアンではない、多くの人に使ってもらいたい・・・。というメーカーの思いが伝わってくるようでした。
易しさが全面に出過ぎてしまうと、変なクセがついてしまうこともありますが、そこはさすがダンロップです。
そういったところまでしっかり配慮されていて、クセのようなものは感じませんでした。
料理でいえば『あく抜き』『臭みをとる』といったところでしょうか?
美味しさだけを抽出し、臭みなどは手間をかけて排除して、食べる人(ここではユーザー)に心から楽しんでもらおうという熱意が伝わってきます。
こういった細かいところまで配慮されていないクラブは、実は多いものです。
そんな時、私はいつもガッカリしています。

Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン
そして、久しぶりにウィルソンのクラブに出会いました。
しかもマッスルバックアイアンです。
私は昔、『キラーホエール』というドライバーやフェアウェイウッドを使っていたことがありますし、初めて購入したパターがウィルソンのL字パターでした。
なので、昔から馴染みのあるメーカーなのですが、久しぶりに出会うことができて、とても嬉しかったです。
このアイアンはマッスルバックタイプですが、バックフェースにはいろいろな工夫が見られました。
クラシカルな顔をしていて、すごく構えやすかったのを覚えていますし、打感の印象がとても強く残っています。
くっつくような打感を味わうことができ、ボールを操る・戯れることをさせてくれるアイアンです。
この打感があるから、マッスルバックはやめられません。
打感だけで、多くの情報を伝えてくれます。
この打感が、プレイヤーの感性を育ててくれるのではないかと思っています。
ゴルフクラブはプレイヤーにとって最高の相棒であると同時に、『師匠』あるいは『コーチ』のような役割も果たしていて、何も言葉を発しませんが、伝わってくることから、多くのことを学べます。
ブルース・リーさんの名言でいえば、『Don't think. Feel!(考えるな、感じろ)』ということでしょうか?
確か『ドラゴンへの道』だったと思うのですが、あの言葉は今でも私の心に残っています。
それがゴルフに活かされているか分かりませんが、考えたことよりも感じたことを大切にするようにしています。
『ゴルフは物理だ』という言葉があり、その通りだと思いますし、理屈には『一貫性』がありますが、感覚は人それぞれで『多様性』があるので、それが素晴らしいといえるのではないでしょうか?

Dagalo FORGED アイアン
次は初めて出会ったメーカーのアイアンです。
このアイアンはバックフェースのゴールドがとても印象的でした。
構えた感じも良く、ただの派手なアイアンではないことに気付きました。
打感も良くて、上質なアイアンだな・・・。と思ったことをよく覚えています。

ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン
そしてスリクソンのカッコいいアイアンに出会いました。
姉妹モデルのZX5同様、カッコ良くて程よい易しさを持ち合わせているアイアンです。
形だけでなく質感がいいので、打つ前から色々な角度から目で楽しむことができました。
アイアンだけでなく、美しいアイアンでボールを打てるのは、ゴルファーとしての大きな喜びのひとつです。
大手有名メーカーのクラブは、時には『雑さ』といいますか、仕上げが充分でなかったり、細かなところがもうひとつだな・・・。と思うことが、これまでもよくあったのですが、ダンロップのクラブにはそれがありません。
それはスリクソンだけでなく、ゼクシオもそうです。
そういったところがさすがだな・・・。と、いつも感心させられます。
ソールやトゥにあるウェイトなど、いろいろな工夫が見られますが、全体的には『ベーシックタイプ』で、アイアンとしての形を崩していません。
これまで通りの感覚で接することができながら、クラブはすごく易しさに進化している・・・。といった印象です。
スリクソンらしく男前で打感が良く、試打していてすごく楽しめたのもよく覚えています。
このアイアンは今でもよく出会うので、何度か試打を楽しんでいます。

テーラーメイド SIM グローレ アイアン
最後はテーラーメイドグローレシリーズのニューアイアンです。
グローレらしく、高級感があって美しい仕上がりになっています。
全体的な印象としては、かなりのイージー系で尖ったところはなく、性格が丸い感じです。
試打したのは走り系のカーボンシャフトだったので、もし機会があれば粘り系のスチールシャフトでも試してみたいと思っています。
球があがりやすく寛容で、飛距離も出る『イージー&ディスタンス系』アイアンです。
以上が、今年下半期に出会った、印象深いアイアンたちです。
こうして見ていても、試打していたときの状況が鮮明に蘇ってきます。
身を切るような寒さのときもあれば、春の暖かい日。
夏の厳しい暑さのときもあれば、紅葉が美しい季節もありました。
日本は四季がはっきりしていて、大きく変化しますが、ひとつ変わらないのが『ゴルフは楽しい』ということです。
ゴルフの楽しさはいつの時代も変わりません。
今年もたくさんの素晴らしいアイアンに出会うことができましたが、今年の『アイアン・オブ・ザ・イヤー』は既に決まっています。
試打して、「ああ、これだな・・・。」と、すぐに決めました。
イージー系(フルキャビティ・ポケキャビetc)と、ベーシック系(マッスルバック・ハーフキャビティ)の2ブロックから選出しています。
年が明けたら発表させていただこうと思っています。
尚、試打していながら、ここに載っていないアイアンもありますが、それが良くないということではありません。
あくまでも『印象深い』ということです。
尚、掲載順は試打した順番であり、ランキングではありません。

リョーマゴルフ Ryoma アイアン
まずはリョーマのカッコいい『オートマ系』アイアンです。
オートマ系のアイアンはデザインが見劣りすることもありますが、このアイアンはとても優れていて、安定性とのバランスがとれています。
ステンレスだということがすぐに判ったのですが、『チープさ』や雑さは無く、高級感がありました。
ポケットタイプのアイアンで、ソール形状など至る所に細かな工夫が見られました。
試打してみて一番印象に残ったのは、高い安定性です。
少々のブレには動じない大らかさが、このアイアンにはあります。
ショットの『機微』を問うタイプのアイアンではなく、大らかさを利用して『ざっくばらん』に打っていけるアイアンといったらいいでしょうか?

PXG 0311ST アイアン
次はPXGのアイアンです。
PXGのアイアンを試打するのは2回目で、傾向などがまだよく判らないのですが、とても印象的でした。
バックフェースにたくさん組み込まれている小さなウェイトが独自性を醸し出しています。
PXGのクラブはかなり高価だということを聞いたのですが、実際に試打してみて、他のメーカーと比べて値段ほどの優位性は全く感じていません。
いいクラブだとは思いますが、これがベストかと言われれば疑問符がつきます。
仕上げがミラー仕上げでなく、艶消しになっているのはいいのですが、何となく『くすんだ感じ』といいますか、もう少し質感を高めてもいいのではないかと思いました。
少しチープに見えたのが残念です。
日本のメーカーなら、このような仕上げにはしないような気がします。
全体的にまとまっていてバランスがいいな・・・。と思いましたが、特別惹かれるようなことはありませんでした。
しかし、あまり見かけないメーカーのクラブということもありますし、印象に残りました。

YONEX EZONE MB 501 FORGED アイアン
次はヨネックスのカッコいいマッスルバックアイアンです。
ヨネックスはどちらかというとフィーリングよりも機能性重視という印象がありますが、時々このようなカッコいいアイアンを投入してきます。
ワンピースタイプのシンプルなマッスルバックではなく、バックフェースに組み込まれているプラスチックのようなものが印象的でした。
おそらく『ショックアブソーバー』のような役割を果たしているのだと思いますが、私的には無くてもいいのではないかな?と思ったのも事実です。
試打してみた感想は、普通のマッスルバックアイアンといったところでしたが、シャープでカッコいいところに惹かれます。

ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 CBP アイアン
そしてブリヂストンのカッコいいキャビティアイアンに出会いました。
彫りの深さはたっぷりあるのですが、構えてみてもバックフェースの膨らみが見えることなく、いい感じで抑えられています。
トップラインの厚みが少し目立ちましたが、今ではこれくらいが普通といえるのかもしれません。
構えやすくて打感の良いアイアンです。
大らかさもあって、幅広い層に対応しているアイアンでもあります。

キャロウェイ X FORGED CB アイアン
そしてキャロウェイの新しいXフォージドアイアンに出会いました。
初期モデルのXフォージドアイアンに出会うまで、私はキャロウェイのアイアンには強い苦手意識があって、敬遠することが多くありました。
見ただけでめまいがするというと、ちょっと大げさかもしれませんが、それくらい違和感がありました。
しかしXフォージドが誕生してきて、私の苦手意識は払拭されました。
このモデルで、もう何代目でしょうか?
バックフェースのバッチのようなものが目立っていて、易しさにも配慮されているのだと思います。
キャロウェイアイアンらしい、独特な質感も印象的でした。
構えやすくて打感もいいアイアンです。

ブリヂストンゴルフ TOUR B 202 MB アイアン
次はブリヂストンのマッスルバックアイアンです。
ブリヂストンは数少ないマッスルバックを発売してくれるメーカーです。
幅広い支持が集められるタイプのアイアンではないので、数量限定になることも多いですが、このようなアイアンを好まれる方が一定数いらっしゃるのも事実です。
BSのアイアンはシャープな印象が強く、このアイアンもそうだったのですが、これまでのモデルと比べると、シャープさが薄れ、少し丸っこさが強調されているような印象をもちました。
構えやすさと打感の良さ・操作性の高さが秀逸で、試打していてもすごく楽しめました。

ヤマハ インプレス UD+2 アイアン
次は、そのブリヂストンのMBとは真逆なタイプのアイアンです。
見るからに『大らかそう』といいますか『大船感』が強く、半分ユーティリティのような風貌です。
前のモデルの特徴を踏襲しています。
アイアン系のクラブが苦手でウッド系を好まれる方のアイアンといっていいかもしれません。
いい意味で、かなりアイアンの特徴を消しているような印象を試打して感じました。
私はウッド系のクラブよりも、アイアンやウェッジ系のクラブのほうが好きで、オーソドックスなタイプを好むので、このアイアンには親近感をもてなかったのですが、ここまではっきりした性格をしたのは分かりやすくて好感が持てます。
安定性の高さは今のアイアンの中でも『最大級』といっていいと思いますし、その安定性の高さを利用して飛び性能も優れたアイアンです。
アイアンの顔にこだわらない方。
このようなタイプのアイアンで距離が合う方には、かなり頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

テーラーメイド P7MC アイアン
そしてテーラーメイドのシンプルで美しいアイアンに出会いました。
私的にはハーフキャビティなのですが、MCという名前がついているので、おそらくマッスルキャビティということなのだと思います。
テーラーメイドのアイアンといえば、ステンレス系でラージサイズ・グース大・ワイドソール・シャローフェースという印象があり、よく見かけるのですが、私には縁遠いタイプだという認識をもっています。
しかし、時々このように試打する前から目で楽しませてくれるアイアンに出会うことがあります。
ソール幅が狭いのが特徴的で、私は上から拾っていくイメージが出しやすくて好きなのですが、ワイドソールを使い慣れておられる方には親しみづらいところかもしれません。
フェース面の綺麗なミーリングも印象的でした。
すごく構えやすくて打感が良かったのもよく覚えています。

ダンロップ スリクソン ZX5 アイアン
次はスリクソンの新作アイアンです。
普通のフルキャビティといったところですが、バックフェースなど細かなところまでデザインがしっかりしていて、とてもカッコいいです。
このアイアンは、そのカッコ良さがありながら、すごく親しみやすい性能をもっていて、ハードルを下げているのがよく分かりました。
カッコいいけど、決して気難しいアイアンではない、多くの人に使ってもらいたい・・・。というメーカーの思いが伝わってくるようでした。
易しさが全面に出過ぎてしまうと、変なクセがついてしまうこともありますが、そこはさすがダンロップです。
そういったところまでしっかり配慮されていて、クセのようなものは感じませんでした。
料理でいえば『あく抜き』『臭みをとる』といったところでしょうか?
美味しさだけを抽出し、臭みなどは手間をかけて排除して、食べる人(ここではユーザー)に心から楽しんでもらおうという熱意が伝わってきます。
こういった細かいところまで配慮されていないクラブは、実は多いものです。
そんな時、私はいつもガッカリしています。

Wilson STAFF MODEL BLADE アイアン
そして、久しぶりにウィルソンのクラブに出会いました。
しかもマッスルバックアイアンです。
私は昔、『キラーホエール』というドライバーやフェアウェイウッドを使っていたことがありますし、初めて購入したパターがウィルソンのL字パターでした。
なので、昔から馴染みのあるメーカーなのですが、久しぶりに出会うことができて、とても嬉しかったです。
このアイアンはマッスルバックタイプですが、バックフェースにはいろいろな工夫が見られました。
クラシカルな顔をしていて、すごく構えやすかったのを覚えていますし、打感の印象がとても強く残っています。
くっつくような打感を味わうことができ、ボールを操る・戯れることをさせてくれるアイアンです。
この打感があるから、マッスルバックはやめられません。
打感だけで、多くの情報を伝えてくれます。
この打感が、プレイヤーの感性を育ててくれるのではないかと思っています。
ゴルフクラブはプレイヤーにとって最高の相棒であると同時に、『師匠』あるいは『コーチ』のような役割も果たしていて、何も言葉を発しませんが、伝わってくることから、多くのことを学べます。
ブルース・リーさんの名言でいえば、『Don't think. Feel!(考えるな、感じろ)』ということでしょうか?
確か『ドラゴンへの道』だったと思うのですが、あの言葉は今でも私の心に残っています。
それがゴルフに活かされているか分かりませんが、考えたことよりも感じたことを大切にするようにしています。
『ゴルフは物理だ』という言葉があり、その通りだと思いますし、理屈には『一貫性』がありますが、感覚は人それぞれで『多様性』があるので、それが素晴らしいといえるのではないでしょうか?

Dagalo FORGED アイアン
次は初めて出会ったメーカーのアイアンです。
このアイアンはバックフェースのゴールドがとても印象的でした。
構えた感じも良く、ただの派手なアイアンではないことに気付きました。
打感も良くて、上質なアイアンだな・・・。と思ったことをよく覚えています。

ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン
そしてスリクソンのカッコいいアイアンに出会いました。
姉妹モデルのZX5同様、カッコ良くて程よい易しさを持ち合わせているアイアンです。
形だけでなく質感がいいので、打つ前から色々な角度から目で楽しむことができました。
アイアンだけでなく、美しいアイアンでボールを打てるのは、ゴルファーとしての大きな喜びのひとつです。
大手有名メーカーのクラブは、時には『雑さ』といいますか、仕上げが充分でなかったり、細かなところがもうひとつだな・・・。と思うことが、これまでもよくあったのですが、ダンロップのクラブにはそれがありません。
それはスリクソンだけでなく、ゼクシオもそうです。
そういったところがさすがだな・・・。と、いつも感心させられます。
ソールやトゥにあるウェイトなど、いろいろな工夫が見られますが、全体的には『ベーシックタイプ』で、アイアンとしての形を崩していません。
これまで通りの感覚で接することができながら、クラブはすごく易しさに進化している・・・。といった印象です。
スリクソンらしく男前で打感が良く、試打していてすごく楽しめたのもよく覚えています。
このアイアンは今でもよく出会うので、何度か試打を楽しんでいます。

テーラーメイド SIM グローレ アイアン
最後はテーラーメイドグローレシリーズのニューアイアンです。
グローレらしく、高級感があって美しい仕上がりになっています。
全体的な印象としては、かなりのイージー系で尖ったところはなく、性格が丸い感じです。
試打したのは走り系のカーボンシャフトだったので、もし機会があれば粘り系のスチールシャフトでも試してみたいと思っています。
球があがりやすく寛容で、飛距離も出る『イージー&ディスタンス系』アイアンです。
以上が、今年下半期に出会った、印象深いアイアンたちです。
こうして見ていても、試打していたときの状況が鮮明に蘇ってきます。
身を切るような寒さのときもあれば、春の暖かい日。
夏の厳しい暑さのときもあれば、紅葉が美しい季節もありました。
日本は四季がはっきりしていて、大きく変化しますが、ひとつ変わらないのが『ゴルフは楽しい』ということです。
ゴルフの楽しさはいつの時代も変わりません。
今年もたくさんの素晴らしいアイアンに出会うことができましたが、今年の『アイアン・オブ・ザ・イヤー』は既に決まっています。
試打して、「ああ、これだな・・・。」と、すぐに決めました。
イージー系(フルキャビティ・ポケキャビetc)と、ベーシック系(マッスルバック・ハーフキャビティ)の2ブロックから選出しています。
年が明けたら発表させていただこうと思っています。
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