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2020年12月14日
タイトリスト TSi2 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト TSi2 ドライバー


シャフトは Speeder EVOLUTION です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.7、シャフト重量は67.5g、キックポイントは中調子 です。

タイトリストの新しいドライバーです。
先日、TSi3ドライバーを試打しましたが、今日は姉妹モデルのTSi2です。
TSi1やTSi4は無いようです。
TSi3もそうでしたが、デザインが一新され、シンプルでカッコ良くなっています。

よく見る、シャロー&ラージサイズのドライバーです。
TSi3はもう少し厚みがありましたが、このドライバーはシャロータイプです。
TSi3はバックフェースにあるウェイトを移動できるようになっていましたが、このドライバーは違います。
同時期に発売されるドライバーでも、モデルによって変えているのが興味深いです。

ウェイトがひとつだけ配置されています。
数字がないので、重さは判りません。

ネックの長さは適度にあります。
過去のモデルと共通する長さです。

ネックには調整システムが搭載されています。
これは過去のモデルともTSi3とも共通する部分です。

試打するのは、このA1のポジションです。

TSi3もそうでしたが、フェース面のデザインが大きく変わりました。
おそらく、大きな理由があるのだと思いますが、メーカーの深い研究によるものではないでしょうか?
指で触っても、ザラザラしています。

シャロー感が強く、これまでのD2ドライバーと似ています。
昔のシャローは『単なるシャロー』という感じで、まだまだ頼りないものが多かったのですが、今は『理由のあるシャロー』といったらいいでしょうか?
高性能で頼れるものが多くなりました。
それだけ研究が進んでいるのだと思います。

顔は正直、好みではありませんでした。
ヘッド後方の膨らみが大きく、フェースも被っているように見えました。
私には『異型』になるのですが、違和感をおぼえるほどではなく、程よく抑えられているところにタイトリストのセンスの良さを感じます。
これだけヘッド後方が膨らんでいれば、インパクトのときにミスヒットしてもヘッドがブレにくく、そのまま押し込んでいけそうです。
顔も『つかまえ系』なので、スライサーの方には好まれやすいのではないでしょうか?
『お尻』が重そう(=重心が深そう)なドライバーだな・・・。と思いながら見ていました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
このようなラージサイズのドライバーは、『走り系』との相性がいいのかもしれません。
最近の走り系は挙動が安定しているので、安心感があります。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
好みとはちょっと違いますが、構えづらくてイメージが浮かばないということもありませんでした。
『顔』として単体で見るよりも、こうしてボールと一緒に構えたほうが、顔の癖が小さくなることに気付きました。
タイトリストは海外メーカーですが、こうして見ると、大らかなタイプの『和の顔』だな・・・。と思いました。
フェースが見えすぎないので、高くあがりすぎないように感じられるのがいいです。
『ライナー系』とまではいきませんが、いい感じの強い弾道が打てそうなイメージが浮かびます。
少しフックのイメージが出たので、ちょっとだけ右を向いて構えて、そこから回す感じで打ってみることにしました。
試打を開始しました

『打感』はしっかりめですが堅すぎず、嫌な衝撃が残ることもありません。
ソフトなフィーリングではないですが、これはこれでアリなのだと思います。

はっきりした音ですが、大きすぎず高すぎず、いい感じです。
叩いてもインパクトが緩むようなこともありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、結構抑えられているといいますか、これまでのシャロー系ドライバーのような高~くあがるタイプではありませんでした。
ロフト(9度)ということもあると思うのですが、高弾道系ではなく強弾道系に近い感じです。
もっと寝たロフトだと、また違う印象になるような気がするのですが、この試打クラブのスペックは結構『しっかり系』です。
これまでラージサイズのドライバーの多くが、ロフト関係なく高弾道系といいますか、どう打っても高くあがるしかないものが多くありました。
高くあがりすぎて、ロフトが活かされてないように感じることもあったのですが、このドライバーはそのようなタイプとは違います。
先日試打したTSi3よりはあがりやすいですが、高~くあがって終わりという弾道ではなく『伸び』がありました。
強い球が打てるので、ヒッタータイプの方にも合いやすいのではないでしょうか?

『安定性』は、なかなか高いです。
大きく曲がるタイプではなく、直進性の高さもあります。
最初に構えたときは、少しフックを警戒していたのですが、思っていたよりもつかまり過ぎず、むしろ逃げていく感じがありました。
これを『逃がし顔』にすると、さらに右に抜けていきそうです。
インパクトのとき、フェースがボールをグッとつかんでくれるのですが、ボールは意外と逃げていく・・・。という感じです。
とはいっても、大きく曲がるタイプではなく、シビアさは全く感じないので、普通に打っている限り大きなミスにはなりにくいように思います。

『飛距離性能』は、なかなか高いです。
初速も出ていて、弾道がパワフルです。
高くあがりすぎないので、強く効率よく飛ばしていける感じがします。
しっかりと振っていきたい方の為のドライバーといってもいいかもしれません。
最初の印象(特に顔)よりも、ヤワなドライバーではないな・・・。という印象をもちました。

『操作性』という点では、あまり高くはありません。
顔の印象などから、操る気になれなかったということもあるのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。
球はつかまり過ぎないですが、曲げようとしたら、意外なほどの頑固さといいますか、真っ直ぐ飛んで行ってしまいました。
高性能で素晴らしいドライバーだと思いますが、私との相性はあまり良くないような気がします。
しかし、それはあくまでも私がこのドライバーを使いこなせていないということに過ぎません。
試打後の感想

これまで、同じようなタイプ(ラージ&シャロー)のドライバーをたくさん試打してきましたが、ここまでしっかりしたスペックは記憶にありません。
いい意味での意外さがありました。

顔の好みなどもあり、私はTSi3のほうが好きですが、このドライバーも面白いな・・・。と思いました。
見た目はイージー系でありながら、実はしっかりとした部分も持ち合わせているドライバーです。

これまでの経験から、このようなタイプはおそるおそる打つのではなく、いい意味で大雑把に・・・。といいますか、細かいことを気にせず気持ちよく振り切るのが一番のような気がします。
気持ちよく振り切ったときのスピード感が、ボールを真っ直ぐ飛ばしてくれるように思いますし、今日もそんな印象をもちました。

このドライバーは調整機能が搭載されているので、それを使うと、どのように変わるかが興味あります。
ロフト9度だと結構しっかりしているので、一般的にはあまり需要が無いかもしれません。
もっと寝たロフト(10度や11度)のほうが一般受けしやすいのではないでしょうか?

シャローで叩いていきたい方の、骨太なドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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