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2020年12月11日
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プロギア 0 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア 0 ウェッジ


シャフトは スペックスチールIII です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は448g です。

プロギアの新しいウェッジです。
軟鉄の質感がとても良く、柔らかそうな印象を与えてくれます。
この質感の良さは、これまでのプロギアのアイアンやウェッジと共通する部分です。

一応、キャビティ構造といえますが、ほとんどフラットバックといっていいように思います。
これはキャビティにして寛容さを高めるというよりは、重心の高さ調整ではないでしょうか?
結構重心を上に持ってきているように見えます。

標準的な大きさでオーソドックスなタイプです。
輪郭もシャープでカッコ良く、プロギアらしい雰囲気があります。
私は昔、プロギアのTRウェッジを使っていたことがあり、とてもお世話になったので、プロギアのウェッジには親近感を覚えます。
メリハリのある厚み感といったらいいでしょうか?
厚みが欲しいところと、そうでないところのメリハリがあって、いいイメージが出せそうです。

こうして見ても、ほとんどフラットバックです。
それほど大きな意味は無いような気もするのですが、どうしても『見た目』を変える必要があり、変えざるを得ないところもあるのかもしれません。

トップラインは標準的です。
この角度から見ても、適度な肉厚感がたまりません。
ボテッとしているのではなく、シュッとした肉厚感を表現するのは難しいかもしれませんが、このウェッジはそれが見事にできています。

ソール幅は56度のウェッジ(サンドウェッジ)としては、やや狭いほうだと思います。
バンカーが苦手でワイドソールを好まれる方は、砂を弾くいいイメージが湧いてこず、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
こうして見ても、かなり削りが入っているのが分かります。
リーディングエッジとトレーリングエッジが大きく削り込まれています。
それだけでなく、トゥ側とヒール側が絞り込まれていて、真ん中付近が広くなっています。
それほど多い形状ではないですが、このようなタイプはこれまでも出会ってきました。

こうして見ると、トレーリングエッジの削りが、かなり大きいのが分かります。
バンスの効きは標準的です。
サンドウェッジというよりは、普通のアイアンに近いようにも見えます。
かなり工夫を凝らしたソールだということが分かりました。

ネックの長さは普通ですが、ウェッジとしては短いので、もう少し長さが欲しいところです。
こうして見てもウェッジというよりはアイアンに近い印象をもちますし、こういったことができるのがプロギアらしさといえます。

フェース面には綺麗なミーリングがありました。
このミーリングにも、メーカーによって個性が見られますが、このプロギアウェッジのミーリングは『斜め』です。
葉っぱの『葉脈』のような・・・。といえば、イメージしやすいでしょうか?
隣り合うミーリングが、それぞれ対照的になっているのが興味深いです。
フェース面を指で触れてみたのですが、結構ザラザラ感がありました。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで、ウェッジには最適です。
バックラインが無いのも好感が持てます。
一時期といいますか、今でもウェッジのグリップはバックライン有りのものも見られますが、ウェッジはフェースの開閉を多く使うので、バックライン無しのほうが私はいいように思うので、このグリップは好感度がさらにあがりました。

とても素晴らしい構え感です。
すごく懐かしい感じがします。
以前はよく見られましたが、最近では少なくなっているような美顔です。
『逃がし系の和顔』といったらいいでしょうか?
カットでフェースを斜めに使うイメージが出しやすいです。
グース系ではなく、ストレート系なので球を拾いやすそうで、私は親近感を覚えます。
こうして見ても、すごく打感が柔らかそうな感じがしてきました。
このウェッジは最新モデルですが、結構前によく見ていた懐かしさがあります。
ヘッドは小振りなので、ボールが際立って見えるところもいいです。

フェースも開いて構えてみても、『落ち着きがいい』といいますか、どっしりと据わりの良さを感じます。
ボールの下をスパッと切ってロブ系のイメージが出しやすいです。
色々な細工ができそうな構えやすさがあります。
試打を開始しました

『打感』は軟鉄らしい柔らかさと適度な厚みがありました。
柔らかくて厚みで運んでいける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ウェッジには『乗せやすさ』という性能が求められますが、このウェッジはそれがとても高いレベルでできています。
オートマ系や弾き系では伝わるものが少なく、薄い感じがすることもあり、それを『疎』だとすると、このウェッジだと多くのものが伝わってきて『密』な感じがします。
シビアな状況で使うことの多いウェッジは、より精度の高さが求められますが、この打感だと多くの成功をもたらしてくれそうです。

『スピン性能』も高く、よく止まってくれました。
『ホールド力』のあるスピン性能といっていいように思います。
球持ちがいいので、こちらのイメージが伝わりやすいです。
『ギア効果』をイメージして、マニュアル車のロー・セカンド・サード・トップで例えれば、サードのスピン感といったらいいでしょうか?
強いギア効果というよりは、中間くらいのギア効果でスピード感もやや上・・・。といった感じです。
この程よいさじ加減が実戦で役に立ってくれそうです。

球も拾いやすくて、出球のイメージがすぐに合いました。
構えたときの出球のイメージが、そのまま反映される感じです。
球もよくあがってくれ、自然な感じがします。

安定性は普通で、イージー系ではないですが、この易しすぎないところがいいです。
ラインを出しやすいですし、不満はありません。

距離感も出しやすく、小刻みに打ち分けができるタイプのウェッジです。
いろいろな工夫が見られますが、それが感性を邪魔していないところに好感が持てます。
薄く、ぺらっとしたウェッジでは、厚みで押す感覚は出せませんが、このウェッジだとそれができるので、落としどころを絞り込ましやすいです。

『操作性』も高く、いろいろな球を打ち分けられるウェッジです。
ひとつで何本もの役割を果たしてくれそうです。
一見オートマチックタイプに見えますが、実は『ゴリゴリ』のマニュアルタイプのウェッジといっていいように思います。
色々な球を打たせてくれました。
アプローチでは一種類ではなく、複数の寄せ方が求められることがあり、その一番確率の高い方法を選択していくのですが、マニュアルタイプだと、それができます。
しかしイージー系のオートマチックタイプでは、易しいという長所がある反面、応用が利かないといいますか、シビアな状況に対応してくれないところがあります。
その点、このウェッジだといろいろな球を打つことができるので、その中から最高のものを選ぶことができそうです。
試打後の感想

マニュアル色の強いウェッジなので、オートマ系のウェッジを好まれる方は親しみづらいところがあるかもしれません。

その分、『ワザ』を使えるウェッジといえます。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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