ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン - ゴルフクラブ試打日記。

その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2020年12月04日
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ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン

                 



ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン の7番 です。



N.S.PRO MODUS3 TOUR120 スチールシャフト
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 スチールシャフト です。

ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は105g、トルクは1.7、キックポイントは中手元調子 です。



正面
スリクソンの新しいアイアンです。

先日ZX5を試打しましたが、今回はZX7です。

スリクソンは三兄弟の時期もありましが、今は違うのでしょうか?

もしZX9があったとすれば、おそらくマッスルバックだったと思います。

スリクソンらしく質感がとても良くて、軟鉄の柔らかい感じが伝わってきます。

とてもカッコいいキャビティアイアンです。

もうキャビティのデザインも出尽くしちゃった感がありましたが、ダンロップが設計すると、このような美しいデザインになるのだと感心しました。

先日試打したZX7よりも、少し厚みがあるように見えます。



側面
メカニカルなデザインとフィーリングの良さそうなアイアンです。

フェース高はそれほど無く、ややシャロータイプのアイアンです。

こういったところはZX7と同じように見えます。



トゥ側のウェイト
トゥ側にウェイトが組み込まれているのが分かりました。

このようなタイプには珍しいような気もするのですが、重心を少しトゥ側にもっていって、長くしているのでしょうか?



ヒール側の凹み
ヒール側に凹みといいますか、絞り込まれているような形状になっています。

ヒール側を落として、重心の位置を変化させているのかもしれません。

最近はこのようなアイアンを見かけることが多くなりました。



彫りの深さ
彫りの深さは標準的です。

ハーフキャビティというほどでもなく、ノーマルタイプのキャビティといっていいように思います。

こうして見ても、結構重心が下(ソール側)に集まっているように見えます。

この形状を見て、以前試打したことのある、マスダゴルフのアイアンを思い出しました。



トップライン
トップラインの厚みは標準的です。

薄いというよりは、ほんの少しだけ厚く見えました。



ソール幅
ソール幅も標準的ですが、今のアイアンでは少し狭い部類かもしれません。

ただ、このようなソール幅のアイアンも増えてきました。

こうして見ても丸みといいますか、立体的なソールであることが分かります。

ウェッジでは今も見られますが、最近のアイアンは昔のような平らなものが少なくなってきているように思います。



ソール形状
この『二分割』されたようなソール形状は、ダンロップアイアンの特徴といっていいかもしれません。

リーディングエッジもトレーリングエッジも、これだけ大きく削られているのだから、どう打ったって抜けが悪くはならないだろ・・・。というメーカーが主張しているようです。

このような形状は昔では考えられなかったと思いますが、今はそれだけ豊富なデータの蓄積による、技術開発が進んでいるのだと思います。

『使い込んでいって自分のものにしていく』というよりも、『最初からベストな状態』というのが、今のアイアンの共通するところではないでしょうか?

今のアイアンの耐久性が落ちているというわけではないのですが、昔ほどひとつのアイアンを長く使い続ける人が少なくなっているのだと思います。

この二分割のようなソール形状は好き嫌いがはっきりするかもしれません。

もっと平らに近い形状を好まれる方もいらっしゃるように思いますし、私の友人がそのタイプです。



ネック長さ
ネックは少し短く見えましたが、今のアイアンの中では普通といえるかもしれません。

スリクソンのアイアンは少し細めなものが多かったように思いますが、このアイアンは少し太く見えます。

これも『ミリ単位』で設計し、今のニーズに合わせた結果なのでしょうか?



FORGED
ホーゼルには『FORGED』の文字がありました。

フォージドアイアンはこれまでたくさん試打してきて、中には本当にフォージドなの?って思うアイアンもありました。

しかし、このアイアンはフォージドアイアンのいい雰囲気があって、さすがはダンロップだな・・・。という感じです。



綺麗なミーリングあり
フェース面にはとても綺麗なミーリングがありました。

スリクソンのアイアンなので予想はしていましたが、すごく綺麗です。

この綺麗なミーリングを見てもダンロップが、いかに細部にわたって丁寧なクラブ造りをしているかが分かります。

さすがはクリーブランドを傘下に収めたメーカーです。



オリジナルグリップ
SRIXONのロゴがカッコいいです。

ツアーベルベットで好感度も爆上がりです。

ツアーベルベットのソフトでしっとりしたフィーリングと、SRIXONが上手く融合したような、何ともいえない心地よさがありました。



振り感
素振りをしてみてもタイミングがとりやすいです。

重量的にはそれほど感じなくて、『やや軽』くらいですが、今はこれくらいの需要が大きいのかもしれません。

カーボンシャフトも素晴らしいものがたくさんありますが、私はやはりスチールのほうが好きで、同時にカーボンとスチールがあれば、私はいつもスチールを試打するようにしています。

飛ばすことにおいてはカーボンのほうが有利だと思いますが、『飛ばさない・飛ばす必要がない』クラブは、カーボンである必要はないと思っています。



構え感
素晴らしい構え感です。

スリクソンなので期待はしていましたが、予想していた以上の顔の良さです。

昨年のマッスルバックから、スリクソンアイアンの顔がすごく良くなったような気がします。

もちろん、それ以前もいい顔をしていたのですが、セミグースのイメージが強く、できればもう少しグースが弱いほうがいいな・・・。と何度も思っていました。

しかし、昨年からすごく男前になりました。

美しさと精悍さを増したストレート顔です。

独特な光沢感が、少しタイトリストのアイアンに似ています。

トップラインが真っ直ぐではなく、微妙に曲線を描いているので、包み込むイメージを出しやすい方も多いのではないでしょうか?

私はここが真っ直ぐなほうが逃がすイメージが出しやすくて好きなのですが、この形状でも全く問題ないですし、この微妙なカーブを好まれる方は多いような気がします。

整った形ではありますが、『小顔感』はありません。

フェース高が、やや低いせいか、少し面長に見えました。



試打を開始しました


フェース面
打感はソフトで好感が持てました。

何ともいえない『まったり感』が心地よいです。

MBのようなソリッド感は無く、キャビティらしいフィーリングですが、キャビティの中では、かなり好感が持てます。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では標準的で、特にあがりやすくなっているとか、タフだということはありません。

ただ、どちらかといえばヒッター向けのアイアンであることは変わりないので、幅広い層を意識して作られたアイアンではないと思います。

アイアンらしく、強くスピンの利いた球が打てるのが魅力的です。

最近のディスタンス系アイアンは確かに球もよくあがるようになって高さも出るのですが、スピンが弱いような気がすることもあります。

これで実際、グリーンに止められるのか疑問に感じることもありましたが、このアイアンのように一瞬グッと喰いついて、そこからスピンが掛かる感じだと、グリーンできちんと止まってくれるイメージが出せます。



バックフェース
カッコいいアイアンではありますが、気難しさのようなものは一切感じません。

ハーフキャビティほどのシビアさもないですし、普通のノーマルキャビティと同じような印象です。

『易しくてカッコいい』アイアンを目指して設計されているのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、『やや飛び』くらいで、今のアイアンの中では特別秀でている感じはしませんが、飛びすぎは困るけど、少しは楽に飛ばしていけるアイアンが欲しいという方には、心強いのではないでしょうか?

『やや飛び』の中で縦の距離感を紡ぎ出していく・・・。といったらいいでしょうか?

そんなタイプのアイアンです。

飛びすぎを警戒することなく、しっかり振って距離感を出していけるところに好感を持ちました。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。

クセがないので、左右へも同じように反応してくれました。

トゥ側にウェイトがあるので、少し右に滑りやすくなるのかな?と打つ前は思っていましたが、実際に打ってみると、そんなことはありませんでした。

しっかりとつかまえて、乗せて運べるアイアンです。

キャビティの大らかさがありながら、それほど反応が鈍くないアイアンだな・・・。と思いました。



試打後の感想


ヒール側
見た目がすごくカッコいいですし、打つ前から期待していましたが、その期待を裏切ることなく、とても楽しませてくれました。



DUNLOP SRIXON ZX7 アイアン
カッコいいアイアンではありますが、気難しさのようなものは一切無く、ある程度オートマチックに打っていけるアイアンです。



DUNLOP SRIXON ZX7 アイアン
普段はアイアンに任せて、気軽にターゲットまで運んでいきたいけど、いざというときには、こちらにイニシアチブを渡してくれるアイアンといったらいいでしょうか?

その微妙なさじ加減がさすがですし、アイアン好きの私は試打するのが楽しくてたまりません。



ダンロップ スリクソン ZX7 アイアン
カッコいいアイアンを気軽に楽しんでもらいたい・・・。というメーカーの思いが詰まっているようなアイアンだな・・・。と思いました。

今のマッスルバックやハーフキャビティは研究が進んで、昔よりもかなり易しくなっていますが、それでもあの形状に苦手意識をもっておられる方は少なくないと思います。



DUNLOP SRIXON ZX7 アイアン
キャビティアイアンしか使いたくないという方がほとんどかもしれませんが、このアイアンはそういった方にも是非試していただきたいです。

カッコ良さと易しさは、必ずしも反比例しないということを形で表しているアイアンといっても過言ではないように思います。



DUNLOP SRIXON ZX7 アイアン
色々な工夫が見られますが、それがフィーリングを邪魔していないところもいいです。

フェース面のミーリングもそうですし、あらゆる角度で『丁寧さ』『綺麗さ』があり、さすが細かいところまで手を抜かないメーカーだな・・・。と思いました。

MBだと数量限定ということが多いですが、このアイアンはそうではないですし、試打する機会も多いので、これからもたくさん試打を楽しみたいと思います。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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