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2020年11月27日
PING G425 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G425 アイアン


シャフトは N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、トルクは1.7、キックポイントは元調子 です。

PING G425シリーズのアイアンです。
これまで、ドライバーやフェアウェイウッドを試打してきて、G425シリーズの充実ぶりを体感しているので、アイアンも試打してみたいと、ずっと思っていました。
今回は私の願いが叶い、とても嬉しく思っています。
今は多くのメーカーの品質が高いですが、『メーカーの充実度』ということでいえば、PINGはとても素晴らしいです。
ここまで着実に前進しているメーカーは多くないような気がします。

PINGらしい、独特なデザインです。
PINGはフィーリングよりも、『結果』といいますか、合理性を追求しているメーカーだと思いますし、そういったところは海外メーカーらしい感じがします。
フィーリングは、いずれ慣れるよ・・・。といっているようです。
しかし、これまでゴルフ道を歩んできて、慣れていい部分と、決して慣れてはいけない部分が、私の中であります。
上手く表現できませんが、『感覚の先』にあるものが重要だと思っています。
『境界線』を超えてしまっているクラブは、いつまで経っても好きにはなれないのです(このアイアンがそうだというわけではありません)。
このアイアンは、かなり機能的なデザインです。
トゥ側にウェイトが配置されているのが解りますし、ユーティリティのような印象を受けます。
『小顔』にすれば、このような工夫は要らないと思うのですが、そうするところが『合理性』を追求する海外メーカーらしいところです。

彫りの深さはたっぷりあって重心が深そうですが、昔ほどの極端なところは見られません。
PINGらしい特徴が見られます。
最近のアイアンは、それほど深さに固執していないといいますか、結構浅めな物も見かけますが、PINGはドライバーに限らず、全ての番手において、『深重心』で統一されているようです。
重心が深ければ深いほどいいというものでもないですし、浅い重心にもメリットはあると思いますが、メーカーのこだわりが感じられて好感が持てます。
あくまでも私なりの感覚ですが、重心の浅いクラブは『振ったまま』が結果に反映されやすいといいますか、振り感と実際の弾道や球筋が合致しやすいことが多いので感覚が通じやすいところがあります。
対して、重心が深いクラブは違う感覚がプラスされて、微妙な『時間差』があり、合いづらいと感じることがあります。
それが易しさなのか、ハイテクなのか解りませんが、自分の感覚が通じづらい感じがして、親しみづらさを感じることもありました。
練習場ではミスしても関係ないので、様々な『プラス』を楽しみたいですが、いざコースへ出ると余計はものを排除したいので、『マイナス』といいますか『加点法』ではなく、『減点法』でクラブを使いたくなります。
なるべく余分なものを排除して、自分の感覚で勝負したい・・・。という思いがあるのかもしれません。
ドライバーはなるべく飛んで欲しいですし、転がって欲しいですが、アイアンでは『飛びすぎ』『転がりすぎ』は大けがのもとになります。
アイアンは『止めるクラブ』ですが、今は飛んで(飛びすぎて)止まるクラブがたくさんあります。

トップラインはやや厚めですが、この厚いところや輪郭はPINGらしいです。
淡々と見つめていました。
これはクラブの良し悪しではありません。
ひょっとしたら近い将来、自分の相棒になってくれるクラブかもしれないという期待感をもった試打と、今回の試打だけに終わるということの違いです。
決して良くないクラブだとは思いませんが、おそらくもう会うことの無いアイアンだな・・・。という思いで見つめていました。
もちろん、よく目にするクラブなので、何度も試打しようと思えばできるのですが、もう試打することのない類いのアイアンです。
繰り返しますが、このアイアンの良し悪しということでは決してありません。
あくまでも私の好みによるものです。

ソール幅は少し厚めですが、予想していたほどワイドではないのが、少し意外でした。
こうして見ても、かなりトレーリングエッジに削りがあるのが解ります。
いい意味で、かなり大雑把な感じがします。
これは海外メーカーらしいところだと思うのですが、日本のメーカーが『ミリの違い』で削るのであれば、海外メーカーはその10倍の『センチの違い』で削るような感覚です。
ただ、これはあくまでも私の感じ方によるものなので、実際は精密に計算された設計なのだと思います。

ソール形状は平らというよりは全体的に丸みがあって、リーディングエッジやトレーリングエッジの削りが目立ちます。
私はアイアンのソール形状にも見とれてしまうことがあるのですが、今日は全くありませんでした。
抜けが良くて、芝の抵抗に負けず滑りやすそうだな・・・。とは思いながらも、何の感情の起伏も無く見ていました。

ネックの長さは標準的です。
この角度から見ても、特に見とれることはありませんでした。

PINGのアイアンらしく、ネックには凹みがあります。
この凹みを初めて見たときは、ネックがポキッと折れないかな?と思いましたが、今ではそんなことは無いのが解っていますし、すっかり見慣れました。
私が試打した限りでは、ネックが折れたり、曲がったりすることはありませんでした。
これもステンレスだからできることではないでしょうか?
そもそも、軟鉄ではこの工夫は不要だと思います。
あくまでもあらゆる面で『見た目』にこだわるのであれば、この凹みは不要ですが、見た目よりもステンレスを使うということにこだわりがあり、ステンレスの弱点でもある『調整しづらさ』をカバーする為に、見た目が犠牲になっているのかもしれません。
こういったところは海外メーカーらしい、合理的なところです。
構えたときに、この凹みは全く目に入らないので、気にする必要はないのかもしれません。

フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。

装着されているグリップは、ごく普通のものです。
ソフトなフィーリングで、好感が持てます。

ボールを前にして構えてみると、グースの大きさが目に付きましたが、それ以外は特に気になるところはありませんでした。
やや大顔なタイプですが、トップラインの厚みも目立たないですし、昔ほどの大味な感じはしません。
こうして構えても、トゥ側に『7』という刻印があるので、実戦でも番手を間違えてしまうということにはなりにくそうです。
試打を開始しました
『打感』は、やや硬めで想像通りでした。
球はあがりやすく、タフなタイプではありません。
『安定性』も高く、オートマチックタイプです。

『飛距離性能』は優れていて、易しく飛ばせるタイプです。
ディスタンス系アイアンが今は大人気ですが、そのディスタンス系アイアンにも2種類あると思っています。
ひとつはひたすら飛距離を追求したタイプ。
もうひとつは、そこまで飛距離に特化していないけど、易しく飛ばせるタイプ。
このアイアンは後者のような気がします。
速いヘッドスピードをもつ方だけのアイアンではありません。

操作性という点では、オートマ性が勝つので、あまり打ち分ける感じはしませんでしたが、左右にも打ち分けることができました。
構えたときに、かなりグースが利いていて、正直苦手意識も芽生えたのですが、今日は何とかそれほどダフらずに打つことができました。
やや大顔タイプではありますが、右に抜ける感じはしませんでした。
試打後の感想
フィーリングは少し犠牲になっているところがあると思いますが、易しく飛ばしていけるアイアンです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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