リョーマゴルフ Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。
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2020年11月11日
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リョーマゴルフ Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー

                 

リョーマゴルフ Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブRyoma MAXIMAII TYPED ドライバー です。



BEYOND POWERII
シャフトは GRAPHITE DESIGN BEYOND POWER II です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスは∞、バランスはD1、クラブ総重量は289gです。



正面
久しぶりに出会った、Ryomaのニュードライバーです。

他のメーカーと比べると試打する回数が多くないですが、とてもいい印象をもっていて、注目しているメーカーのひとつです。

個性を感じさせるクラブが少なくなってきているなか、リョーマのクラブは個性的で好感が持てます。

リョーマのドライバーは『飛んで曲がらない』というイメージが私の中で確立されているのですが、このドライバーもその匂いがプンプンします。

Ryoma D-1 MAXIMAは間違いなく名器として、後世に名を残すドライバーです。



側面
全身が黒でとてもシブいデザインです。

このモノクロ感がたまりません。

カラフルなドライバーもいいですが、このように『ワンカラー』のクラブはプロトタイプっぽくてカッコいいです。

ヘッドは大きいですが、今主流のシャロー感がそれほど強くありません。

結構『塊感』のあるヘッドです。



ウェイト
ソールにはウェイトが組み込まれています。

最近は複数のウェイトではなく、ひとつの場合が多いですが、大抵この位置に見られます。

重心を深くする目的があるのだと思います。

大きなウェイトなので、結構重さがありそうですが、数字が刻印されていないので重さは判りません。



ヒール側の凹み
ヒール側

トゥ側の凹み
トゥ側

ソール中央付近のヒール側とトゥ側が凹んでいます。

これは空気力学によるものでしょうか?

空気の抵抗を減らす効果が期待できるのかもしれません。

こういった工夫はどんどんやって欲しいです。

ただ、クラウンにやってしまうと構えたときに見えてしまうので、同じ効果が期待できるのであれば、ソールに組み込んでもらいたいです。



TYPED
ヒール側には『TYPE D』という文字がありました。

ディープタイプということなのかな?と思いましたが、確かに塊感はあるものの、それほど厚みが強調されたヘッドではありません。

何か違う意味があるのかもしれないですし、もしD(ディープ)であれば、S(シャロー)もラインアップされているのかもしれません。

その下には『COMFORMING TO R&A USGA SLE RULE』という文字があったので、ルール適合モデルだということが分かりました。



ネック長さ
ネックは、やや短めですが、今のドライバーの中では標準的といっていいように思います。

ネックに調整システムは搭載されていません。



RYOMAらしいフェース面のデザイン
とても綺麗なフェース面です。

リョーマらしいデザインで、前にも見たことがあります。

フェース面のデザインをよく変えるメーカーもあれば、リョーマのようにあまり変えないメーカーもあり、メーカーの考えやこだわりなどが感じられ、興味深いです。

リョーマはヘッド全体に高級感が溢れていますが、フェース面を見ても、それが伝わってきます。

リョーマでチープなクラブは見たことがありません。



シャローヘッド
シャローバックタイプです。

リョーマのドライバーはずっとこの形状のようです。

TYPE DのDは、やはりディープではないな・・・。と思いました。



顔
顔はまずまずです。

男前だとは思いませんでしたが、この顔にも理由がありそうですし、何度も見ていれば気にならないような気もします。

ちょっとクセのある丸顔ですが、リョーマは元々『美顔』というよりは、ちょっとクセがあって、そのクセのある顔が球筋の安定性に直結しているような印象をもっています。



カーボンクラウンではないよう
最近はカーボンクラウンが多くなってきたので、このドライバーもそうなのかな?と思い、近くで見てみたのですが、どうやら違うようです。

フルチタンなのかもしれません。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングと適度なグリップ力があり、好感が持てます。

これまでも何度か経験してきたグリップで、Ryomaのロゴがカッコいいです。

いつも思うのですが、グリップは消耗品なので、全く同じグリップがメーカーから発売されていると嬉しいです。



振り感
素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。

シャフトはすごく軟らかいのですが、以前試打したモデルよりもタイミングが取りやすいです。

以前試打したモデルもフレックスが∞で、かなり軟らかくタイミングを取るのに苦労しましたが、今回のシャフトはそこまでではありません。

しなる量は大きいですが、遅れることなく素早く戻ってくれる感じです。

何度か素振りを繰り返して、タイミングを整えました。

ムチというほどではないですが、『デコピン』あるいは『デコパッチン』といったらいいでしょうか?

あの指が強くしなってパワーを溜めて一気に解放されるのをイメージしながら素振りを繰り返しました。



構え感
ボールを前にして構えた感じはまずまずで、ヘッド後方の膨らみが少し目立っていて、『お尻=バックフェース』が重そうな印象を受けました。

ヒール側の膨らみが目立つので、ドロー系のイメージを出しやすいドライバーです。

フェースも少し被っているように見えたので、『逃がし系』ではなく『つかまえ系』という認識をもちました。

少し右を向いて構えようかな・・・。と思ったのですが、まずはいつも通り打っていくことにしました。

他のメーカーと違って、それほど投影面積の大きさをアピールしない感じがして好印象です。

ヘッド体積よりも、見た目の大きさにこだわる方は、少し小さく見えて不満に感じられるかもしれません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は良いです。

堅さはあまりなく、ややソフトな打感で好感が持てました。

リョーマらしい打感です。



打球音
『音』も好感が持てました。

はっきりした音なのですが、高くなく大きくなく、ちょうど良いです。

叩いても邪魔にならないので、しっかりと振っていくことができました。



トゥ側
球はよくあがってくれました。

よくあがってくれましたが、高~くあがって、そこで終わりというのではなく、程よい高さで飛んでいき、その高さを維持する力が凄いな・・・。というのが率直な感想です。

あがりすぎる9.5度ではありません。

結構叩いていっても吹き上がる感じはしませんでした。

低スピンタイプではありますが、タフすぎてドロップするということもなく、ちょうどいい範囲内に抑えられています。

今のドライバーの中で、このドライバーよりも低スピン性能が高いドライバーはいくつかあるように思いますが、程よい感じなので、日本人ゴルファーを強く意識して開発されているのではないでしょうか?

スピン過多で距離をロスしておられる方には、是非試していただきたいです。



バックフェース
『安定性』は、かなり高く、球筋を揃えやすいです。

球がつかまりやすくて、自然にドロー系が出やすいので、『TYPE D』の『D』はドローのことなんじゃないかな?と思うようになりました。

構えたときもフェースが左を向いているように見えて、つかまるイメージが出たのですが、実際に打ってみても少し左へつかまる感じがしました。

私はフッカーなので、もう少しつかまりを抑えたいと思ったのですが、フェードヒッターの方やスライサーの方には、かなり真っ直ぐに近い球が自然に打てるようになるのではないでしょうか?

打ち出しの方向さえ、しっかりとれていれば、そこから大きくブレることが無いドライバーです。

高さも球筋も、いい意味で『ワンパターン』にまとめやすいという特長をもっています。



飛距離性能
『飛距離性能』は高いです。

スピンを抑えた『無機質』な弾道といったらいいでしょうか?

表情のない弾道です。

ポーカーフェースな弾道といってもいいかもしれません。

球があがるときを『笑顔』、頂点から落ちるときを『泣き顔』で、その中間は『無表情』だとすると、このドライバーが放つ弾道は無表情な時間が長いです。

球はあがっていって、そこからなかなか落ちず、ずっと無表情のままといいますか、ポーカーフェースで前へ進む弾道です。

これは過去に試打したリョーマドライバーにも共通して見られる特徴です。

このような弾道は、他のメーカーではなかなか見られません。

最新のドライバーで弾きが強くて弾道が高くても、すぐに『泣き顔』といいますか、落ちるのが早いドライバーはたくさんあります。

落ち際が緩やかではなく、『急角度』な弾道です。

グリーンを狙うクラブはそれでもいいのですが、少しでも飛ばしたいドライバーではデメリットになってしまいます。

そのデメリットを、このドライバーには感じません。

叩きにいっても表情を変えず、いずれは落ちていくのですが、その落ち際が緩やかです。



操作性
『操作性』という点では、直進性が高いので、なかなか操ることはできませんでした。

安定した球筋がこのドライバーの魅力のひとつですが、私には球がつかまり過ぎた感じで、少し左へ安定して飛んでいきました。

シャフトが軟らかかったということもあったのかもしれません。

こちらの意思を伝えるのが少し難しい感じがしました。

私が普通に打つとドロー系でしたが、その曲がり幅がすごく安定していたので、実戦でも計算が立ちやすそうです。

操作性が高いタイプではないですが、つかまりの良さと安定した球筋が大きな武器となってくれると思いました。



試打後の感想


ヒール側
他のメーカーではなかなか見られない、リョーマらしい個性的なドライバーです。

球筋の安定性と吹き上がらずスーッと伸びていく弾道が印象に残りました。

完全にオートマチックタイプのドライバーです。



Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー
三角顔や四角顔でなく、丸顔でここまでの直進性を出せるのが凄いです。

ヘッド後方にある大きなウェイトが活躍してくれているのではないでしょうか?



Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー
海外メーカーの日本仕様というクラブはたくさんありますが、日本メーカーの日本人を研究して開発されたドライバーといっていいように思います。

『かゆいところに手が届く』ではないですが、『曲がりにくさ』や『弾道の落ち際の緩やかさ』など、細かいところまで計算されて作られているように感じました。



Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー
私はいわゆる『長尺タイプ』は苦手に感じることが多く、苦手意識が芽生えてしまうこともあったのですが、このドライバーを試打していて、それほど長さを感じませんでした。

もちろん、たくさんのクラブを試打して、ある程度長さに慣れたところもあると思うのですが、このドライバーの長さとシャフトのしなり量の多さがありながら、ヘッドがブレる感じがなくタイミングが取りやすかったのも魅力を感じるポイントでした。



Ryoma MAXIMAII TYPED ドライバー
安定した飛びもそうですし、これほど方向性が安定していれば、コースでもかなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

もう少しつかまりを抑えたモデルがあれば、私にはそちらのほうが合っていると思うのですが、球がつかまりやすくても大きく左へ引っかけることがなかったのが、昔のドライバーと大きく違うところです。

つかまりやすくても、引っかけにくくなるような研究が進んでいるのかもしれません。

かなり高級感があるので、上級者用に見えなくもないですが、実際の性能はとても親しみやすくハードルを低くしているので、多くのゴルファーから支持されるのではないでしょうか?

球のつかまりを良くして、真っ直ぐ飛ばしていきたいスライサーの方には、特に試していただきたいドライバーです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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