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2020年11月10日
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ダンロップ スリクソン ZX フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン ZX フェアウェイウッド


シャフトは Diamana ZX50 カーボンシャフト です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は47.5g、トルクは6.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312g です。

とてもカッコいい、スリクソンの新しいフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打したのですが、今日はフェアウェイウッドです。
どちらもとてもカッコいいデザインで好感が持てます。
こうして見ているだけで、いい目の保養ができ、さすがスリクソンです。
同じシリーズということもあり、統一感があります。

ほぼ全身に黒が施されていて、所々赤が目立っています。
ゴチャゴチャしたところが無く、すっきりしているのがいいです。
コーヒーに例えると雑味が無く、ピュアな香りが楽しめるブラックコーヒーといったところでしょうか?
こうして見る限り、ウェイトなどは配置されていないようです。
ヘッド内部にあるのかもしれませんが、外見からは分かりません。

硬派なデザインでスリクソンらしいですが、形状的にはシャロー感が強く、厚みはありません。
今はほとんどが、このような形です。
ディープにはディープの良さもあると思うのですが、今は敬遠される時代なのかもしれません。

ネックの長さは標準的です。
スリクソンらしい長さがあります。
ネックに調整システムは搭載されていません。
先日試打したドライバーにはあったのですが、同じシリーズでありながら、FWには採用されていないようです。
ヘッド体積の小さいFWには不要ということなのでしょうか?

REBOUND FRAMEという文字がありました。
これはドライバーにも見られましたが、どこがリバウンドするのでしょうか?
よく分かりませんが、メーカーの深い研究が組み込まれていそうです。

シャロー感が結構強いです。
昔はディープのイメージが強かったスリクソンですが、時代の流れによって刻々と変化しているようです。
シャローではあっても、全体の形が崩れていないところが、さすがスリクソンです。
フェース高はそれほど無く、ヘッド全体は標準からややシャローに近い感じがします。

シンプルなフェース面です。
最近はこのようにヒッティングポイントに溝の無いものが多くなりました。
これは強度を確保する為でしょうか?
これまでの経験から、おそらくIP(イオンプレーティング)加工されているんだろう・・・。と思いました。
同様のクラブをたくさん見てきました。

顔はまずまずです。
ドライバー同様、丸顔というよりは三角顔に近いです。
スリクソンらしくない顔だとは思いますが、この顔にも大きな理由があるのではないでしょうか?
いいところはしっかり継承しながらも枠にとらわれず、自由な発想で研究・開発しているように感じます。

クラウンがカーボンコンポジットされているのも分かりました。
今の流れに乗っているようです。
これまでのようにフルチタンにはこだわっていないのではないでしょうか?
重心が低ければ低いほどいいというものではないですし、『適切な高さ』があると思うのですが、スリクソンがこうしているということは、これが最適な高さなのかもしれません。

装着されているグリップはツアーベルベットで最高のフィーリングです。
とてもシンプルなグリップで柔らかいだけでなく、しっとりとした感じがたまりません。
SRIXONのロゴもカッコいいです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
最近はドライバーに限らず、FWもかなり『アンダースペック化』しているように思いますが、このクラブはそれほどではありません。
シャフトは少し軟らかい印象をもちましたが、適度に重量もあって、何度か素振りをしてタイミングを合わせることができました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
三角顔ではありますが、他のメーカーのクラブのように強調されてはいません。
直進性を高める為に、この顔にしたのかな・・・?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。
シャロータイプのヘッドではあっても、それが無駄に投影面積を大きくしていなくて、コンパクト感もあります。
いわゆる『集中させてくれる顔』で、ボールとの大きさのバランスもいいです。
あがりやすさは普通で、ほぼストレートのイメージが浮かんできたので、そのまま打つことにしました。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
ソフトでありながらボヤけたところはなく、ボールの質感もはっきり伝わってきます。
心地よい感触が『じんわり』と少し残る感じです。

『音』もはっきりしていて、心地よい音です。
甲高くはないですし、大きすぎないので周りを気にせず、しっかりと振っていくことができます。
ダンロップのクラブはフィーリングに関して、とても信頼度が高いメーカーなので、この打感と音は最初から期待していました。
グッドフィーリングのクラブで打つのはとても楽しいです。

球はあがりやすくて、タフな印象は全くありませんでした。
このクラブはスプーンですが、直打ちでも充分すぎるほどあげてくれました。
ソールを滑らせて、ボール手前から拾っていく感じで高さも充分です。
とてもカッコいいデザインですし、スリクソンなのでハードな印象をもたれる方は多いかもしれませんが、ハードなタイプではないですし、親しみやすい性能になっているので、多くの方に試していただきたいです。
ヒッター限定のFWではありません。
スプーンでこれだけ高くあがるのだから、クリークではどうなるのだろう?と思うくらい、高~くあがりました。
スプーンは『狙うクラブ』ではなく『飛ばすクラブ』だと思っているのですが、これだけ高くあがると、縦の距離感を合わせて、グリーンを上から攻めたくなります。

『安定性』も高く、曲がる感じがしません。
やはり三角顔に秘密があるのでしょうか?
ヘッド内部にも、色々な工夫がされているのだと思います。
スイートエリアも広めで、シビアさは全く感じません。
スリクソンの中での『イージー系』といっていいのではないでしょうか?

弾きが良く打ち出しが高いので、安定した飛距離が期待できます。
球は高くあがりますが、弱い弾道ではなく、力強く飛んでくれました。
最高到達地点から、急激に落下せずに少し間がある感じが頼もしいです。
ターボエンジンを積んでいるような、パワフルな弾道です。

『操作性』は、まずまずです。
適度に小振りで扱いやすそうに感じたのですが、思っていた以上に直進性が高く、あまり打ち分ける感じがしませんでした。
左右に曲げることはできましたが、大きく曲がる感じはしません。
適度に小振りだからなのか、球のつかまりが良く、右にフケる球も出にくいところがいいです。
試打後の感想

最近のスリクソンは『カッコ良くて易しい』という印象があるのですが、このフェアウェイウッドもまさにそんな感じです。
一番強く感じたのは、安定した方向性と飛距離です。
いい感じでまとめやすいので、すぐにでもコースで使ってみたいと思いました。

『見せない工夫』といったらいいでしょうか?
このクラブが易しくて高いポテンシャルを発揮してくれるのですが、ヘッド自体はとてもシンプルで美しいです。
実際は見えないところ(ヘッド内部)に色々な技術が注ぎ込まれていて、それを見せないようにしているのではないでしょうか?

フェアウェイウッドでもドライバーのように調整機能が付いていないと嫌だ・・・。という方。
ウェイトを移動させるクラブしか使いたくない・・・。という方。
この小振りなところに不安がある・・・。という方には、合いづらいところがあるかもしれません。
すごく寛容なクラブだと思いますが、いわゆる『易しさ』だけに特化していないので、もっとお助け機能が欲しいという方もいらっしゃるかもしれません。

逆にクラブには余計な機能を望まず、基本性能の高さを重視し、プレイヤーの技量とのバランスを重視したいという方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
スリクソンという人気ブランドということもありますし、今のニーズに合っているので、高い人気を得るのではないでしょうか?
スリクソンはプロや上級者だけのブランドではありません。
『イージー&ハイパフォーマンス』クラブです。
全体的なバランスの良さも、このクラブの魅力です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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