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2020年11月03日
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キャスコ ドルフィンウェッジ DW-120G

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは Dolphin DP-201 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は54g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は402g です。

キャスコドルフィンウェッジのNEWモデルです。
ドルフィンウェッジは小技(特にバンカー)を劇的に易しくして大人気となり、一世を風靡しました。
その最新モデルに出会うことができて、ウェッジ好きの私は興味津々です。

過去のモデル同様、黒染めのヘッドがカッコいいです。
ドライバーでは白などの膨張色が効果を発揮することもありますが、繊細なショットが要求されるウェッジでは白よりも収縮色である黒のほうが適した色だと思います。
大きさも標準的で好感が持てます。

DW-120GのGとは、おそらくグースのことだと思います。

独特なソール幅です。
このような形状は他のメーカーのウェッジでは見られません。



幅だけでなく、ソールの形状も独特です。
これまでの常識にとらわれない、新たな改革といっていいのではないでしょうか?
他のメーカーがやらないことをやる。
こうでなければならない・・・。という常識の枠から飛び出したクラブが出てきてもいいと思います。
没個性的なクラブが多い中、このような個性的なクラブは興味津々です。

ネックの長さは標準的です。
ロングタイプではありません。
艶消しの黒がカッコいいな・・・。と思いながら見ていました。

かなり個性的なソール形状ですが、それもこの『フィン』のようなものがあるからできるのではないでしょうか?


初期のモデルから、かなり進化したように見えます。

ホーゼルにkascoのロゴがあり、カッコいいです。

フェース面には細かなミーリングがあります。
これは以前試打したモデルにもあったので、予想していました。
指で触れてみたのですが、かなりザラザラしていて、この触感も経験済みです。
『ゴツい』感じのミーリングではなく、やや控えめな感じのミーリングです。
スコアラインも一本一本が丁寧です。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
kascoのロゴがカッコいいです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
グースが少し利いているので、私の好みから少し外れているのですが、極端に強いグースではないので、苦手意識が芽生えることもなく、普通に構えられます。
黒という収縮色に加え、艶消しになっているので、ボールの白が映えて大きく見えます。
アプローチにはとても適した色です。
構えた感じはなかなかいい感じだったのですが、手にしたときに軽量感があったので、できればもうちょっと重さがあったほうがいいように感じました。
ウェッジには『重さで止める』性能も求められます。

フェースを開いて構えてみたのですが、あまりいい感じではありませんでした。
私はウェッジのフェースを開いて使うことが多いので、このように微妙に開いて構えることがあるのですが、このウェッジはヒールにある『フィン』が邪魔をしているように感じました。
しかし、このウェッジはフェースを開いて使いたくない方の為のウェッジだと思えば、これも当たり前なのかもしれません。
大きく開いて使うとフィンが少し突っかかりそうだったので、控えめに構えることにしました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで良いです。
スコアラインとミーリングが、かなり仕事をしてくれているのか、食いつき感がありました。

球は拾いやすいですが、出球がやや低めなので、グースらしい感じがします。
独特なソール形状が活きているのか、ソールがよく滑ってくれます。
ただ開く度合いを強くすると、ヒールにあるフィンが邪魔をするような感じがしたので、あまり開閉を使わないほうがいいように感じました。

『スピン性能』は高いです。
食いつき感があり、ボールがよく止まってくれました。
ただ、できればもっと重量があるほうが、最初のスピード感が合いやすく、止めやすいように感じました。
球を運んでいくときに、重量的に物足りない感じがしました。
違うシャフトがラインアップされていれば、そちらでも試してみたいです。

『安定性』は普通で、キャビティタイプのような寛容さは無いかもしれませんが、ラインを出しやすくて親しみやすいです。
これ以上グースがキツくなると難しく感じてしまうのですが、これくらいであれば普通に運んでいくことができました。

『操作性』はまずまずです。
形状や大きさはオーソドックスなタイプで操作性が高そうですが、フィンがあるので操作に制限が掛かっているような状態でした。

軽量タイプのせいか、最初は距離感が少し合いづらかったのですが、球数をこなしていき次第に合うようになりました。
ラフでも突っかかることなく、綺麗に抜けてくれました。

今日はバンカーでも試すことができたので、試してみました。
やはり、このウェッジはバンカーで進化を発揮するといっても過言では無いように思います。
砂の弾きが凄いです。
ヒールのフィンが大活躍しています。
最初はこのようにいつも通り開いて打っていたのですが、もっとスクエアにしたほうが自然な感じがしました。
ヘッドが砂に潜ることなく綺麗にはじけ、そのはじける力で、ボールはバンカーから飛び出していきます。
これまでバンカーではエクスプロージョンがなかなか出来ず、どうしても潜ったり刺さったりした方には、かなり心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
バンカーで輝きを増すウェッジといっても過言ではありません。
試打後の感想

多くのゴルファーが苦手にしているバンカーに特化したウェッジです。
バンカー以外のラフでは少し融通が利かないところがありますが、それを充分カバーできるほどの性能があります。

オールマイティなタイプではなく、スペシャリスト的なウェッジです。
『総合職』というよりは『専門職』といいますか、『職人的』な性質をもったウェッジだな・・・。と思いました。

セミグースでオーソドックスな形状と大きさのウェッジが好きだけど、バンカーがすごく苦手で砂の弾きがいいウェッジを使いたいという方には、とても合いやすいのではないでしょうか?

スピン性能も高いので、ボールがよく止まってくれたのも魅力的です。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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