ヤマハ インプレス UD+2 アイアン - ゴルフクラブ試打日記。
モウダス
スコッティキャメロン専門店【Himawari】

Post

      
2020年11月02日
PR
  

ヤマハ インプレス UD+2 アイアン

                 



ヤマハ インプレス UD+2 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ヤマハ インプレス UD+2 アイアン の7番 です。



Air Speeder for Yamaha M421i
シャフトは Fujikura Air Speeder です。

ロフトは25度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は49g、バランスはC9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は352g です。



正面
ヤマハインプレスの新しいアイアンです。

ヤマハも毎年NEWモデルを発表してくれますが、ずいぶん久しぶりな感じがします。

ヤマハは惚れ惚れするような美しいアイアンもあれば、このように極限まで機能性を高めたモデルも発表していて、幅広い層から人気があります。

軟鉄の質感は無く、おそらくステンレスだと思うのですが、ヤマハらしくとても綺麗に仕上がっていて高級感があります。

チープさは全く見られません。

軟鉄の質感が苦手で、ステンレスの質感が好きだという方には、とても魅力的に見えるのではないでしょうか?

私はヤマハのクラブは美しくなければならないと勝手に思っているのですが、このアイアンも美しく仕上がっているので好感が持てます。

どのような形状のクラブが出てもいいですが、ブランドイメージだけは絶対に崩して欲しくありません。



側面
大きいというよりは『巨大』という言葉がふさわしいアイアンです。

前のモデルも大きかった印象がありますが、今回はさらに大きくなったような気がします。

機会があれば、見比べてみたいです。



彫りの深さ

彫りの深さ
彫りの深さもたっぷりあります。

おそらく、今出回っているアイアンの中でも最大級ではないでしょうか?

これに匹敵するアイアンといえば、プロギアのeggくらいかもしれません。

重心の深さにもこだわっているようです。



トップライン
トップラインは、やや厚めではありますが、このヘッドの巨大さからいったら標準といえるような気もします。

厚みがありますが、丸みが強調されていないのがいいです。



ソール幅
かなりソール幅が広いです。

こうして見ると、普通のアイアンというよりは、完全に『ユーティリティアイアン』といえます。

これだけソールが広いと、ダウンブローのイメージは湧かず、ソールを滑らせるほうが自然な感じがします。



ERIC OFF
ソールのポケットの部分には『ERIC OFF』の文字があり、前にも見たことがあります。

どういう意味なのでしょうか?



ソールの凹み
そのヒール側には3つの凹みがありますが、これも少し気になりました。

おそらく大きな意味は無いと思うのですが、わざわざこのような工夫がされているということは、それだけの理由があるのかもしれません。

実際に球を打つ前にクラブを見て、このように色々と想像力を働かせるのも試打する楽しみのひとつです。



ソール形状
ソール形状は丸いというよりは、かなり平らに近い形状です。

リーディングエッジが少し削られています。

抜けも結構良さそうですし、ソールを丸くして『接地面積』を小さくして滑らせるのではなく、ソール全体で均一に滑らせるようなイメージです。

マニュアルタイプのアイアンだと、色々な遊び方(使い方)ができるのが大きなメリットですが、このような『大船タイプ』といいますか、オートマチックタイプは一通りの打ち方しかできないようです。

応用は利かなさそうですが、その一通りの打ち方を高確率で出来るように作られているように見えます。

小回りが利くタイプを選ぶか、それとも小回りは利きにくいがひたすら真っ直ぐに運んでいけるタイプを選ぶかは、プレイヤーの好みによるところが大きいのではないでしょうか?



ネック長さ
ネックは短めではありますが、今のアイアンの中では標準といっていいようです。

ヘッドが大きいので、かなり『頭でっかち』に見えます。

こうして見てもグースが利いているのが分かりますが、それほどきつくはありません。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、ごく普通のフェース面です。

このような質感のフェース面は、これまでもよく目にしてきました。



スコアラインの下二本が白
スコアラインの下二本が白です。

下一本は白というのはよく見ますが、二本というのは少ないです。

それだけ、ターゲット方向に向きやすくなるようにこだわって作られているのでしょうか?

私はスコアラインの白は要りませんが、このような工夫があったほうがいいという方もたくさんいらっしゃると思います。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはソフトさとしっかり感の両方が味わえるタイプです。

このグリップは以前も目にしてきました。

シンプルさの中にも、色々な工夫がされているようです。

バックラインがありました。

私は無いほうが好きですが、スコアラインの白といい、グリップのバックラインといい、かなり構え方を限定しているようです。



振り感
素振りをしてみても、なかなかイメージが湧いてこないのですが、何とかタイミングだけでも合わせるように心掛けました。

こういったときは片手素振り(右打ち・左打ち)が有効で何度か繰り返し、ややコンパクトに振っていくようにしました。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、予想していたよりもいいです。

ラージサイズではありますが、グースもキツすぎず、苦手意識は芽生えません。

トップラインの厚みが目立ちましたが、このようなタイプでは普通ですし、それほど気になりません。

いつも使い慣れているタイプのアイアンとは『全くの別物』だと思っていますが、遠くかけ離れた感じはしませんでした。

このようなラージサイズの『ユーティリティっぽい』アイアンの中では、かなり構えやすいです。

実際に見比べたわけではないので、はっきりとしたことはいえませんが、おそらく前に試打したモデルよりは、こちらのほうがいい顔をしていると思います。

このようなタイプは大顔ということもありますし、『フェース高』が低くてシャロー感がはっきりしたものが多いのですが、このアイアンは少しフェース高があって、弾道の強さをイメージさせてくれます。

トップラインが真っ直ぐではなく丸みを帯びているのでグースがきつくないものの、包み込むイメージを出しやすいという方も多いのではないでしょうか?

今回は、かなり顔にもこだわったような気がします。



試打を開始しました


YAMAHA inpres UD+2 IRON
最初の2球ほど、ダフってしまいました。

ダウンブローでやや薄めに拾って、そこから潰していく感じ・・・。というのではなく、最初から滑らせる感じでいいと思ったのですが、それでもダフりが強めに出てしまいました。

これはクラブのせいではなく、完全に私の未熟さによるものです。

軽量感とイメージの薄さが要因のような気もしたのですが、いったん打席を外し、もう一度素振りを繰り返してタイミングを整えることにしました。

どうも私は軽量級のクラブだとミスが出やすくなってしまい、これはなかなか治りません。

いくら練習しても、課題が無くなることは決して無くならないのが、ゴルフの奥深いところでもあり、楽しいところでもあります。

気持ちを落ち着かせて、再び試打を開始しました。



フェース面
『打感』は馴染めませんでした。

薄い打感で、バチーンと弾く感じです。

打感から伝わってくる情報量も少なく、なかなか感覚が合いません。

しかし、このような打感は想定済みでしたし、驚くようなこともありませんでした。

フィーリングを度外視して作られているのかもしれません。

でも、この打感はいわゆる『ユーティリティアイアン』だけではなく、ノーマルタイプのディスタンス系アイアンでも経験してきました。

『球の乗り』や『くっつき感』ではなく、ひたすら『弾き』を重視しているのではないでしょうか?

この打感が好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、正直私は好みません。



トゥ側
球はすごくあがりやすいです。

浮きやすいということもあるのですが、最高到達点がとても高く、『大きな山』のようです。

このようなタイプのアイアンだと、球はあがりやすくても『山の高さ』は少し抑えられているものが多かったように思うのですが、このアイアンはその山の高さもしっかり出せます。

構えたときにイメージした高さと、実際の弾道が完全に合っていません。

この合わないところに、今のハイテクがあるような気もします。

感覚的なことよりも、より機械的に(オートマチック的に)球を打つ(運ぶ)機能を重視して作られているのではないでしょうか?

かなりゆっくりめで打ってみたのですが、それでもボールは高~くあがっていきました。

こんなにゆっくり振っているのに、これだけの高さを出してくれているのは見事だな・・・。と思いました。



バックフェース
『安定性』はかなり高く、今のイージー系アイアンの中でも、トップクラスといって間違いないと思います。

スイートエリアが、かなり広めで『曲げにくい』アイアンです。

『大船の中の大船』といったらいいでしょうか?

キング・オブ・オートマチックといっていいかもしれません。

フェースターンやフォローのことを考えず、極端にいえば、フェースをボールにぶつける感じでストレートに近い球が打てるアイアンです。

同じストレート系の球筋でも、『弓で射るような』球筋もあれば、『ミサイルの発射台から放たれるような』球筋もあります。

このアイアンの場合は完全に後者でした。



飛距離性能
『飛距離性能』はかなり高いです。

これまでのモデルもそうですが、この飛距離性能の高さが最大のウリといっても過言ではありません。

私の感覚では完全に『5番アイアン』ではなく、その先の『4番アイアン』といった感じです。

その4番アイアンの飛距離をすごく易しく高確率で打たせてくれるアイアンです。

ゆっくりめのHSでも充分あげてくれますし、飛距離も稼げます。

球のあがりやすさ・弾きの良さ・直進性の高さが、この飛距離を生んでいるのでしょうか?

前のモデルも凄い飛びだな・・・。と思いましたが、今回のモデルもかなり『エグい』です。

ドライバーのように飛距離を求めるクラブは『落ち際の緩やかさ』といいますか、緩めの落下角度が求められ、逆に距離感を大切にしたいアイアンは早く落ちて欲しいといいますか、必要以上に浮いて欲しくないというところがあります。

早く落ちて止まって欲しいということがよくありますが、このアイアンは弾きが強く、球の落ち際がゆっくりなので、ウッド系のような弾道に見えました。

アイアンにもし『飛距離選手権』があるとするならば、このアイアンは間違いなく『メダル候補』といえるのではないでしょうか?

ディスタンス系のアイアンはどうしても『止め』に不安が生じ、せっかくグリーンをとらえても止まってくれるか不安になりますが、これだけの高さがあれば、結構止まってくれるかもしれません。



操作性
『操作性』という点では、秀でていません。

曲げにくく、いい意味で『オートマ性』が邪魔しています。

インテンショナルなショットを打つために作られたアイアンでないことは打つ前から分かっていましたが、実際に曲げようと思っても、なかなか上手くいきませんでした。

ただ、球のつかまりはそれほど極端ではありませんでした。

それは『きつすぎないグース』にあるのかもしれません。

ラージサイズ独特の『ターンの遅さ』といいますか、『プッシュ感』が少し感じられました。

強いグースを好むスライサーの方は少し右に出てしまうかもしれませんが、大きなミスにはつながりにくいような気がします。

このような大顔のアイアンはどうしても『ヘッドをぶつける』というイメージになってしまい、そういったときはミスも出てしまうのですが、このアイアンは『アイアンライク』で構えられたからでしょうか?

大きなミスは出にくいです。

あとは、このアイアンに感覚を合わせていけると、もっと『お近づき』になれそうな気がしました。



試打後の感想


ヒール側
予想していた通り、かなり飛距離性能が高く、高機能なアイアンでした。

さすがはヤマハです。

アイアンのように構えられるようになっているのが大きな魅力です。

これは私の感覚といいますか、好みなのですが、ウッド系のクラブよりも、アイアン系のクラブのほうがラインを出しやすいです。

距離感も合わせやすく、いわゆる『保険』をかけやすいというのもアイアン系クラブの特長です。

このクラブはそのアイアンの構えやすさをもっていたので、そこが前のモデルよりも良かったように思います。

かなり飛んでしまうので、距離感はどうしても合いづらいですが・・・。



YAMAHA inpres UD+2 IRON
ラージサイズで飛距離の出るアイアンを使いたいけど、あの独特のボテッとした顔は苦手だ、アイアンのように構えられるディスタンス系アイアンを使いたいという方にはピッタリといえるのではないでしょうか?

強いグースが苦手な方にも合いやすいと思います。

ヘッドをガツンとボールにぶつけるのではなく、優しく『頬(ボールの横っ面)をなでる感じ』といったらいいでしょうか?

それでボールは高~くあがって飛んでいきます。

『番手感覚』を無くさせるアイアンです。



YAMAHA inpres UD+2 IRON
かなり機能的で、様々なハイテクが搭載されているのは間違いありません。

それでいて、美しさにも気を配っているのが魅力です。

飛ばすことだけに気を取られて、肝心のデザインがもうひとつだったり、質感が良くなくてチープに見えてしまったアイアンもありましたが、このアイアンはとても美しく落ち着いたデザインで高級感があるところがヤマハらしいです。



YAMAHA inpres UD+2 IRON
以前、前のモデルを試打したときに、『UD+2』の意味を店員さんに教えてもらったのですが、『二番手以上の飛び』を意味しているのだということでした。

今日試打してみて、完全に二番手以上で、私の感覚では三番手くらい上の飛距離を感じました。

その三番手上(4番アイアン)の飛距離が、高確率で易しく打てるアイアンです。

アイアンはその高さで、距離感をつかんでいくものですが、今日はそれができませんでした。

構えたときのイメージと、実際の弾道(高さ)が全く合いませんでした。

これからは『新しい高さ感覚』が求められるのかもしれない・・・。と、高い弾道を目で追いながら思いました。



YAMAHA inpres UD+2 IRON
今はアイアンにも飛距離性能が求められている時代だと思います。

なので、このモデルも大ヒットするのではないでしょうか?

これだけひとつの機能(飛距離)にこだわって作られているアイアンは潔いです。

私がアイアンに求めたい機能が、このアイアンには無いので、正直コースで使いたいとは思いませんでしたが、全く違うジャンルのクラブとして大活躍してくれそうです。

多くのゴルファーのニーズに応えた、高い機能性がありながら、構え感を改善するなどの工夫が見られるアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

コメント

非公開コメント