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2020年10月18日
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キャロウェイ X FORGED CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X FORGED CB アイアン


シャフトは N.S.PRO 950GH NEO です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.7、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は427g です。

キャロウェイの新しいアイアンです。
今の時期、各メーカーNEWモデルを発表していますが、今日はキャロウェイのクラブに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
キャロウェイのアイアンには色々なタイプがありますが、このアイアンはX FORGEDシリーズです。
キャロウェイは昔から、飛距離にすごくこだわりが強いメーカーだと思っています。
ビッグバーサは衝撃的でした。
その飛距離へのこだわりは、アイアンでも変わりません。
しかしX FORGEDだけは、ディスタンスよりもフィーリングを重視しているように思います。

大きさや形状は標準的で、奇をてらったところはありません。
X FORGEDらしくシャープな形状で、カッコいいです。
軟鉄の柔らかそうな質感がたまりません。
キャロウェイもテーラーメイド同様、アイアンはステンレスの印象が強いですが、全てがそうではなくて、このようなアイアンがあり、軟鉄ファンのニーズに応えています。

バックフェースに組み込まれている、このバッチといいますか、ウェイトがよく目立っています。
このアイアンはX FORGED CBという名前がついていますが、過去のX FORGEDもキャビティだったように思います。
あえてCBという名前をつけているということは、MBもあるのでしょうか?
いずれ中空を表す『hollow=HO』や、ポケットタイプの『pocket=PC』なども一般的になるかもしれません。

バックフェースのウェイトがよく目立っていますが、彫りの深さは普通です。
ハーフキャビティというほどではなく、ノーマルキャビティといっていいように思います。
一口にキャビティといっても、単なる『凹型』もあれば、逆の『凸型』もあります。
しかし、このアイアンは凹型と凸型のミックスタイプで、ふたつのいいとこ取りをしたアイアンです。
寛容さと打感を求めれば、このような形になるのではないでしょうか?
このようなアイアンはこれまでもたくさん見てきました。
アイアンは『削り出し』といいますか、『ワンピース構造』が昔から一般的ですが、このアイアンは最初から複合素材で成り立っているのが分かりました。

トップラインの厚みも標準的で、とてもいい感じです。
ここがボテッとしていると構えたときに、イメージが出にくかったりボヤけてしまったりすることがありますが、この形状と厚みだと、すぐにいいイメージが出せそうです。
重心を深くするには、ポケットタイプにしてバックフェースの膨らみを大きくすればいいと思いますが、それだと構えづらくなるので、薄さをキープしながら深さを出していくには、やはりウェイトを組み込むのが一番手っ取り早いのだと思います。
こうして見る限りでは、それほど重心が深そうには見えません。
アイアンやウェッジは元々、重心が浅いのが自然であり、いいのだと思います。
重心の深い(後ろにある)クラブは、スイング中『主役』がボールと実際にコンタクトするフェース面ではなく、バックフェースに感じられることがたまにあります。
そういったクラブだと操作性が落ちてしまいますが、このクラブにはそういったことを感じません。

ソール幅はノーマルといいますか、今のアイアンでは明らかに狭いです。
これは少し意外でした。
最近はこのようなソール幅のアイアンが少しずつ増えてきたように思います。
先日試打した、違うメーカーのアイアンでも見られました。
このソール幅にも、流行のようなものがあるのでしょうか?
いずれまたワイド化が進むと思いますし、これまでのモデルとの差別化も図られているのかもしれません。
このソール幅を見て、苦手意識が芽生えてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、これは人によって好みが大きく分かれるところでもあります。
このソールの独特の艶消し・メッキの加減がX FORGEDらしいです。
以前試打したモデルを思い出しました。
これを見るだけで、キャロウェイだと分かります。

ネックの長さは標準的です。
ホーゼルが太くなく、シュッとしています。
ヘッドの大きさも適正なので、いわゆる『頭でっかち』タイプではありません。
ストレートタイプではなく、少しグースが利いているのが分かります。

ホーゼルには数字が刻印されていて、よく見なかったので、最初はついにアイアンにもロフトが表示されるようになったのかと思ったのですが、『'21』だったので、これは2021年モデルなのだということなのだと思います。
2021年モデルを前の年の秋に発表するのも、少し気が早いような気もしますが、これは昔からなので、特に珍しいとは思いません。
USPGAツアーは2020~2021年シーズンが既に始まっているので、ちょうどいいタイミングなのかもしれません。
来月は待望のマスターズが開催されるので、今からとても楽しみです。
これまで4月のオーガスタしか見たことがなかったのですが、11月のオーガスタがどんな感じなのか、とても興味があります。
あの美しい緑がまた見られるのでしょうか?
マグノリアは咲いていないと思いますが、違う花が咲き乱れているのでしょうか?
4月に比べて、かなり日が短くなって中継の時間も前後するかもしれません。
また眠れない日が続きますが、ワクワクしています。

フェース面にミーリングは見られません。
変わったところがなく、これまでよく見られた『のっぺり』した感じといいますか、『スタンプ感』の強いフェース面です。
フェース面にはすごく魅力的に見えるものもあれば、何の感情も湧かず淡々と見ていることもあるのですが、このアイアンは後者です。
目新しさは感じなかったですし、フェース面にすごくこだわって開発したという感じは伝わってきません。
スコアラインはすごく細かなルールが決められているので、メーカーとしても、あまりいじりたくない部分だと思います。

装着されているグリップがツアーベルベットタイプで、かなり好感度があがりました。
ソフトというだけでなく、しっとりとしたフィーリングがたまりません。
微妙なフィーリングが求められるアイアンやウェッジには最適なグリップですが、縦の距離感をあまり重視しないディスタンス系のアイアンでは違うグリップでもアリだと思います。
今回はキャロウェイがフィーリングにも気を配っているようです。
もちろんツアーベルベット以外にも素晴らしいグリップはたくさんありますし、人によって好みが分かれると思いますが、私はこのグリップが一番好きです。
このマークをひと目見てキャロウェイだと分かるのですが、『C』ではなく『V』なのが何故なんだろう・・・?と、いつも思ってしまいます。
VICTORYのVなのでしょうか?

素振りをしてみた感じはまずまずです。
軽量感はありますが、それほど頼りない感じはしません。
シャフトに気を遣いすぎることなく、タイミング重視で振っていきました。
このシャフトが純正なのでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、Xフォージドらしく安心できる、いい顔です。
大きさがちょうど良く、ボールとのバランスもとれています。
このような適正な大きさだと、ボールが大きく浮いて見えてくるのでイメージが出しやすいです。
トップラインの厚みもいい感じでボテッとしていません。
真っ直ぐというよりは、ほんの少し丸みがあるように見えたので、包み込むイメージを出しやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
少しグースが利いていて、これは今のアイアンの『標準』といっていいように思います。
昔からあるキャロウェイの構え感ではなく、和のテイストが感じられる落ち着いた感じのアイアンです。
試打を開始しました

『打感』はとてもいい感じでした。
薄くてガツンとくるのではなく、適度な厚みもあって、まったりしています。
最初見たときから、ソフトな打感を予想していたのですが、その予想を少し上回っていました。
雑な感じで薄っぺらい打感ではなく、しっかりと球の重さを感じさせてくれ、それが『点』ではなく『線』でした。
バチーンと弾くのではなく、乗せて運べるフィーリングです。
この心地よい打感を一球目から感じることができて、バックフェースにあるウェイトは重心を深くするだけでなく、打感を良くするという目的もあるのではないか?と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では普通といいますか、予想していたよりは少し抑えた高さでした。
重心をそれほど深くはしていないのかもしれません。
私の感覚では『普通の範疇』に収まるアイアンです。
装着されているシャフトが軽量タイプで球を上げてくれるので、タフな印象はありませんが、ヘッドだけでいうと明らかにヒッター向けだと思います。
誰が打っても球が浮きやすいというタイプのアイアンではなく、しっかりと打ってフェースにグッと乗せて高さを出していきたいアイアンです。

『安定性』という点では、カッコいいアイアンでありながら、気難しい感じはしません。
ノーマルキャビティと同じ寛容さがあります。
ラインも出しやすいですし、球のつかまりがいいので、右に抜けるような球も出づらいです。
できれば、もう少しグースが弱い方が扱いやすいのですが、これくらいであれば特に難しくはありません。
『高慣性モーメント』『易しさ』を謳ったアイアンではないですが、気難しくなく、かといって易しすぎないのでスイングレベルを崩したくないという方にも魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中で飛ばないほうだと思います。
私には『やや飛び』くらいで飛ぶ感じがするのですが、今はディスタンス系アイアンが多いので、それらと比べると飛距離という点で劣ると言わざるを得ません。
アイアンに飛び性能を求めておられる方には物足りなさがあるかもしれません。
しかし、それを『縦の距離感』ということで置き換えてみると、なかなか優れているように感じます。
『飛距離』ではなく、『距離感』を大切にしたい方の為のアイアンといって過言ではないのではないでしょうか?

『操作性』という点では、反応も悪くないですし、なかなかいい感じです。
どちらかというと『真っ直ぐなラインの強さ』といいますか、大きな曲線で攻めるタイプではないですが、左右へも曲げることも普通にできました。
マニュアルタイプとオートマチックタイプの、ほぼ中間くらいに位置するアイアンといっていいような気がします。
試打後の感想

カッコいいアイアンでありながら、易しさも感じられ、性能的にバランスがとれています。
どこかがズバ抜けているというのではなく、どの分野においても、平均点を上回っている印象をもちました。

このカッコ良さと、見た目以上の易しさとのアンバランスさが面白いです。
メーカーもかなり工夫しているのではないでしょうか?
打感もいい感じでしたし、今回はフィーリングにも力を入れてきているように感じました。

・ラージサイズのアイアンしか使いたくない。
・ポケキャビじゃないと嫌だ。
・強いグースタイプのアイアンが好きだ。
という方には合いづらいと思います。
ゴルフ場に若者激増、突如吹いた追い風の正体
とても嬉しいニュースを見ました。
ゴルフ場に行く若者が増えているというニュースです。
ゴルフ場だけでなく、ゴルフ練習場も活気を取り戻しているというのです。
私が通っているいくつかのゴルフ練習場はずっと活気がありますが、全体的に見れば、人数が減ってきていたのかもしれません。
ゴルフは屋外スポーツですし、ゴルフ練習場もソーシャルディスタンスが自然にとれているので、このご時世、ゴルフが見直されているのかもしれません。
それでも練習場の入り口にはアルコール消毒液が置かれていますし、私は手を消毒し、マスクをずっと着用していて、打つときだけ外しています。
マスクをしながら球を打つと、自分がスイング中、『呼吸を止めるタイプ』なのか、それとも『小さく吸うタイプ』なのか、『小さく吐き出すタイプ』なのか・・・。ということが分かりやすいです。
こういったスイング中の呼吸も、個性が分かれるところだと思います。
以前は仲間たちと一緒に練習場によく行っていましたが、今はなるべく一人で行くようにしています。
また、以前のような生活が戻ってくることを願っています。

ゴルファーが増える、しかも若者の数が増えるというのはとても喜ばしいことです。
これもキャロウェイを始め、いつも素晴らしいクラブを発表し続けてくれている各メーカーの功績が大きいのではないでしょうか?
昔と違い、今は易しくて高性能なゴルフクラブがたくさんあります。
『修行の期間』を過ごすことなく、いきなり楽しめるようになりました。
いいクラブが多いので、どれにするか迷ってしまうということは起きてしまいますが・・・。

若年層ゴルファーが最大値になれば、その世代に合わせてクラブのスペックも変わっていくのではないでしょうか?
今のクラブはかなり『ソフトスペック』になっているので、シャフトのフレックスも本当に『S』なの?って思うことが少なくなく、今は普通に慣れましたが、ゴルファーの年齢層が変わることによって、クラブも変わってくるかもしれません。
今のクラブはかなり親しみやすくなっているので、メンズクラブを女性の方がそのまま使われることも珍しくないですし、ビギナーの方でも力のある方はアンダー過ぎるクラブを使っておられる方が今でも多いように思います。
ハードすぎるのはダメですし、かといってアンダースペック過ぎるのも、上達の妨げになってしまいます。
いわゆる『吊るし』では、なかなかフィットしないということもあると思いますが、これからは昔のように、もっとしっかりしたスペックのクラブが多くなるかもしれません。

このようにいいクラブを使って、もっと多くのゴルファーが誕生することを願います。
これほど楽しく、長くプレーできるスポーツは他にありません。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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