ブリヂストンゴルフ TOUR B X ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。
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2020年10月15日
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ブリヂストンゴルフ TOUR B X ドライバー

                 



ブリヂストンゴルフ TOUR B X ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブブリヂストンゴルフ TOUR B X ドライバー です。



三菱ケミカル Diamana TB60
シャフトは 三菱ケミカル Diamana TB60 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、キックポイントは中元調子、バランスはD3、トルクは3.7、クラブ総重量は310gです。



正面
ブリヂストンの新しいドライバーです。

先日FWを試打しましたが、今日はドライバーを試打する機会に恵まれました。

フェアウェイウッド同様、たくさんの機能が組み込まれていそうです。



側面
ブリヂストンのツアーBということで、おそらく契約プロ使用モデルだと思うのですが、昔のようなディープ感はなく、シャロータイプです。

昔だったら、プロモデルとして受け入れられなかったような気もしますが、これも時代の流れだと思いますし、それだけシャロー形状の優秀さが証明されているからではないでしょうか?

今は弾道が強くて頼れるシャローが多いので、『パワーシャロー』といったところでしょうか?



バックフェースのウェイト
このドライバーはなんと言っても、このバックフェースにある移動式のウェイトが印象的です。

これを見て、以前試打したことのある、キャロウェイのビッグバーサというドライバーを思い出しました。

このような工夫がされるようになって、かなりの年月が経ちますが、ついにBSもその流れに乗ったということでしょうか?

『後追い感』はあるものの、時代のニーズに応えるには至極当然のことなのかもしれません。

ブリヂストンは老舗メーカーですが、どちらかというと『革新的』ではなく、大きな変化を嫌うような印象があります。

微妙な変化を続けていきながら、常に高品質・高性能を追求している・・・。というイメージがあります。

元々、昔から人気のあるメーカーなので、多くのユーザーの期待を裏切らないというコンセプトのもと、クラブ開発が行われているのではないでしょうか?

私はこれまで、X-500やRV-10などを使ってきましたし、ツアーステージのドライバーにはいい思い出がたくさんあります。

ツアステ前のJ'sメタルも愛用していて嬉しい思い出がたくさんあり、ブリヂストンのドライバーには昔からお世話になっています。

私が所属している野球チームのコンペで、初めてドラコン賞を獲ることができたのはJ'sメタルのおかげですし、その感動を今でもはっきりと覚えています。

J'sが全盛の頃は『BS一強』とまで言われるような時代が続きました。

今もBSは魅力的ですが、他の大手有名メーカーのクラブも素晴らしいですし、地クラブメーカーのクラブがすごく充実しているので、色々と目移りしてしまいます。

私たちゴルファーにはとても嬉しいことです。

このドライバーは、ウェイトが『ヒール側(DRAW)』に配置されています。

できれば真ん中で試してみたいのですが、専用の工具が無いですし、この位置で試打することにしました。



フェース寄りの赤いパーツ
ソールのフェース寄りには、この赤いパーツがあります。

これはFWにも見られましたが、どのような効果が期待できるのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

ヘッドはシャロータイプですが、この全体のシルエットがたまりません。

ベチャッとした感じの薄さではなく、ネックに近づくにつれ徐々に厚み(高さ)が増している感じ・・・。といったらいいでしょうか?

極端な低重心にこだわっているのではなく、最適な重心の高さに設計されているように見えます。

この角度から見ても、すごく綺麗な形状で、さすがはBSです。



調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。



N
試打するのは、このNのポジションです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインも機能的で美しいです。

フェースにはミーリングがあり、過去のモデルの技術を継承しているようです。



POWER MILLING TECHNOLOGY
フェース上部には『POWER MILLING TECHNOLOGY』という言葉があり、やはりこのミーリングには特別な意味があるのだと思います。



フェース下部の▲
フェース下部にある、この▲はどんな意味があるのでしょうか?

おそらく、特に意味は無いと思うのですが、ちょっと気になりました。



シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。

昔のBSでは考えられないですが、これも時代の流れで、『今のスタンダード』といえます。

ディープなものを探すのが難しいくらいです。



艶消しの顔
丸型で大らかそうな顔をしています。

こうして見てもシャロー感がありますが、クセの無い顔が特徴的です。

少しフェースが左を向いているように見えましたが、これくらいが今はとても多いですし、気になるほどではありませんでした。

BSドライバーのクラウンは『艶有り』のイメージが強いですが、このドライバーは艶消しになっていて珍しいです。

私は艶消しタイプが好きなので、好感が持てます。



カーボンクラウン
今流行りのカーボンクラウンです。

艶消しのカーボンクラウンといえば、今のテーラーメイドのドライバーを思い出します。

同じような素材が使われているのでしょうか?



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

昔愛用していたこともある、ラムキングリップを思い出しました。



振り感
素振りをしてみると、今のドライバーの中では結構重量感があることに気付きました。

以前はこれくらいが普通だったと思うのですが、いつから軽量タイプが普通になったのでしょうか?

ゴルファー層の多くが50代以上ということで、その年代にスペックを合わせているのかもしれません。

全体的な重量はありますが、シャフトの硬さはそれほど感じません。

ただ先がグラグラする感じがないので、コントロールはしやすそうです。

何度か素振りを繰り返して、タイミングを合わせることができました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。

ヘッドが大きく見えたのと、カーボン模様が目立ちますが、特に違和感はありません。

微妙な『つかまえ顔』が、多くの人に安心感を与えるような気がします。

どちらかというとフック系のイメージが浮かびましたが、最近のドライバーは構えたときの球筋と実際の球筋が一致しないものが多くなったので、このドライバーもそうなのかもしれません。

フェースが極端に左を向いていると、かなりカットに打ちたくもなりますが、これくらいだとフェースを回して使っていけそうです。

ボールを叩くのではなく、ボールの『横っ面』を優しくなでるような感覚です。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は好感が持てます。

マイルドな感じで堅くなく、程よい感触が残りました。

『後味のいい』感触といったら伝わりやすいかもしれません。

サクサク打てちゃう、BSらしいグッドフィーリングです。

このドライバーはチタンですが、この打感を野球のバットで例えると、乾燥させた木製バットで打った感じ・・・。といったらいいでしょうか?

ジメッとした打感ではなく、心地よい感触がしばらく残ります。



打球音
『音』も小気味いい感じで好きです。

ボヤけていなくてはっきりしていますが、高くなく落ち着いた音です。

大きさもちょうど良くてインパクトが緩むことなく、気持ちよく打つことができました。



トゥ側
球のあがりやすさという点では、明らかにヒッター向けです。

シャロー感が強いですし、結構易しめに仕上がっているのかと思っていたのですが、弾道はライナー系に近く、人によって好みが分かれるところだと思います。

一時期、『9度』や『9.5度』というロフトが表示されていても、実際に打ってみるとそうは思えないほど高く上がりすぎているドライバーがたくさんありました。

いわゆる『表示ロフト』と『リアルロフト』という二種類のロフトがあって、ゴチャゴチャしていたときです。

もちろんそれは今でもあるのですが、その頃と比べると『一桁ロフト』へのこだわりも徐々に薄れつつあるのかもしれません。

ロフトを表示しないドライバーも多いですし、一つのロフトだけしか作っていないメーカーもあります。

このドライバーは一桁ロフトらしい『落ち着いた高さ』と弾道の強さがあり頼もしいです。

スピンも結構抑えられている感じで、高~くあがっていくというよりは、効率よく強い球が打てるドライバーです。

人によっては球があがりきらずドロップしてしまう・・・。ということもあるかもしれません。



バックフェース
『安定性』も高く、球筋がブレにくいです。

シビアさは全く感じませんが、これまでのラージサイズドライバーのように、『何が何でも曲げない』というタイプでもなく、細かな変化がありました。

最初顔を見たときは、ややつかまりそうな印象だったのですが、実際に打ってみると、それほどつかまる感じはなく、むしろ少し逃がす感じで打つのが、フッカーの私にはちょうどいいような気がします。

曲がりにくいといわれるようなドライバーではありませんが、普通に打っている限り、曲がる気配を見せません。

こうして最新のドライバーを打つと、昔とは比べものにならないほどの曲がりにくさ・安定感を感じます。

こういった特色は、やはりシャローだから出せるのではないでしょうか?

もちろん、他にも色々な技術が組み合わさった結果だとは思うのですが・・・。

昔のドライバーは『拡散式』といいますか、『スプレー』のように球が散らばりやすいものだと思っていましたが、今は全く違っていて、『集中式』といいますか、懐中電灯で照らす範囲に収まるようにまとめやすくなっています。



飛距離性能
『飛距離性能』という点では、明らかにヒッター向けなので、好みが大きく分かれるところだと思います。

私は叩いていきたいタイプなのですが、このドライバーは叩いてもそれほどスピンが増える感じはなく、スーッと程よい高さで強い球が出ました。

球質は、やや重たい感じです。

これ以上は浮かないでくれ・・・。というところで上手く堪えてくれ、そのまま落ちることなく突き進んでいってくれました。

低スピン性能が高いので、スピン過多で距離をロスしておられる方には、かなり心強い相棒になってくれるのではないでしょうか?

最初の印象は、『かなりのイージー系』だったのですが、実際に打ってみると、『明らかにヒッター向け』で、幅広い層をターゲットにしていないように思います。

このドライバーがタフに感じられる方は、ロフトをひとつ寝かせたモデルにするか、同じBSのJGRのほうがいいかもしれません。

JGRもいいドライバーだと思いますが、私はこのNEWモデルの TOUR B X ドライバーのほうが好きです。

ヘッドのもつポテンシャルは高く飛距離性能も高いですが、ある程度のHSがあったほうが、このドライバーの性能が発揮されるように思います。

易しくゆったりと穏やかに飛ばしていく・・・。というイメージではなく、しっかりと振って低スピン性能を活かして飛ばしていくのが最適だと感じました。

ヘッドとシャフトの相性はとても良いです。



操作性
『操作性』は、まずまずです。

大きく曲げるタイプではないですが、左右へも小さく対応してくれました。

左右どちらも実戦で使える範囲で収まってくれました。

最近は球のつかまりがいいドライバーが多いように思いますが、このドライバーもそんなタイプです。

しかしフックが出やすいドライバーではないので、私のような左へのミスが怖いゴルファーにも変なプレッシャーを与えない易しさがありました。

ウェイトのポジションがドロー側だったので、もっとつかまるのかな?と思っていたのですが、それほどではなかったです。

スライスを撲滅してくれるドライバーでもなく、いわゆる『易しすぎない』ドライバーといっていいように思います。

私はフッカーだからなのかもしれませんが、『ドロー』『フェード』でいえば、ドロー系のほうが自然な感じがしましたが、ウェイトを移動させれば、また違った結果が出たかもしれません。



試打後の感想


ヒール側
最近のイージー系ドライバーと比べると、このドライバーは正直なところもありますし、あがりやすさにもあえて目を向けていないように思います。

言い換えれば、その人のスイングがそのまま球筋や弾道に表れやすいドライバーといっていいでしょうか?

最近のドライバーはオートマ色が強すぎて、誰が打っても同じような球筋や弾道になりやすい傾向が強まっているような気がしたのですが、このドライバーは『打ち手の特色』といいますか、個性がはっきりと表れやすい印象をもちました。



BRIDGESTONE GOLF TOUR B X ドライバー
いわゆる易しさにコミットしていなくて、今のドライバーの中では、ややタフな部類に属すると思います。

ハードそうに見えても実際はすごくイージーだったドライバーもありましたが、このドライバーはTOUR B らしさを感じました。

これがBSのオールドファンにはたまらないのではないでしょうか?

BSはやはりこうでなくっちゃ・・・。という方もいらっしゃると思います。



BRIDGESTONE GOLF TOUR B X ドライバー
ツアーステージをずっと使ってこられた方は、易しく感じやすいのではないでしょうか?

X100やX500のカッコ良さを引き継ぎながら、可能な限りオートマ性を追求したら、このような形になった・・・。というように感じました。

BSは老舗メーカーですし、他の新興メーカーにはない大きな財産があります。

それは過去の大ヒットモデルの蓄積です。

BSほど毎回毎回ヒットしたメーカーは少ないですし、その技術の蓄積が今でも活かされているように思います。

BSのクラブをずっと見てきて、その盛衰を感じたことがあるのですが、今は少しずつ盛り返してきているのではないでしょうか?

ブリヂストンという会社でいえば、主力商品はタイヤなのかもしれないですし、ゴルフクラブはそれほど大きなウェイトは占めていないかもしれません。

しかし日本を始め世界にも多くのファンを持ち続けているので、これからも私たちBSファンを魅了するクラブを発表し続けて欲しいです。



BRIDGESTONE GOLF TOUR B X ドライバー
カッコいいということや、易しすぎないということも、性能の一部です。

何が何でも易しいというのはメリットのように感じやすいですが、実は大きなデメリットでもあります。

昔ほどではないにしろ、『ある程度のハードルの高さ』があるからこそ、BSらしい感じがします。

とはいっても、今はたくさんの優れたメーカーがあるので、BSだけの優位性を示すのは難しいかもしれません。



BRIDGESTONE GOLF TOUR B X ドライバー
幅広い層に対応していないドライバーですが、それだけ個性がはっきりしているのがいいです。

幅広い層に対応させようとすると、どうしても『最大の長所』が抑えられてしまう感じがしますが、このドライバーにはそれを感じないので、マッチする方にはとても魅力的で楽しいドライバーだと思います。

特に、これまでツアステを使ってこられた方には手に取って試していただきたいです。

私はこのドライバーを試打しながら、X500やRV-10、J'sメタルなどのことを思い出していました。

最初見たときはウェイトが移動できるシステムで、『後追い感』を強く感じていたのですが、飛びの性能については、BSらしい『骨太』で『硬派』な印象をもちました。

試打していて、とても楽しかったので、予定よりも多く打ってしまいました。

『秀作』と呼ぶにふさわしい、高性能なドライバーです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました
                         
        

                         

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