フォーティーン DJ-4 ウェッジ - ゴルフクラブ試打日記。

その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2020年09月27日
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フォーティーン DJ-4 ウェッジ

                 



フォーティーン DJ-4 ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブフォーティーン DJ-4 ウェッジ です。



N.S.PRO DS-91w
シャフトは N.S.PRO DS-91w です。

ロフトは50度、クラブ長さは35.25インチ、バランスはD1、クラブ総重量は441gです。



正面
久しぶりに出会った、フォーティーンのウェッジです。

フォーティーンはウェッジだけでなく、ドライバーやFW・UT・アイアンも素晴らしいですが、やはりウェッジの印象が強いです。

角溝がOKの頃、私はMT-28というウェッジを使っていたことがあるので、親近感があります。

あの頃は『フォーティーンの一人勝ち』だったようで、しばらくは品薄状態が続きました。

フォーティーンのクラブは『易しくて高性能』というイメージをもっていて、上級者の方はもちろん、ビギナーの方まで幅広い層に人気があります。

フォーティーンは普通のフラットバックタイプのウェッジもありますが、このようにキャビティタイプのウェッジもラインアップされています。

今はキャビティタイプのウェッジも珍しくないですが、その先駆けとなったのがフォーティーンです。

フォーティーンがキャビティタイプのウェッジを発表してから、各メーカーが追随していったように思います。

このウェッジを見て、以前試打した フォーティーン D-030 ウェッジ を思い出しました。



側面
キャビティタイプのウェッジでありながら、大きさは標準的です。

アイアンではキャビティタイプだと、ラージサイズが多くなりましたが、ウェッジではあまり見られません。

スイングアークの大きさとヘッドの大きさが関係しているように思います。

フルスイングする必要のないウェッジでは、ヘッドの『ラージサイズ化』は必要ないのかもしれません。

この独特な『トップラインの厚み』がいいですね。

フォーティーンのウェッジにはよく見られる形状です。



彫りの深さ
キャビティ部分も広く、深さもあります。

このキャビティの『分布』といいますか、場所は緻密な計算がされていて、決して適当に彫られているのではないと思います。



キャビティの深さ
角度を変えて見ても、深さがじゅうぶんあることが分かります。

私はウェッジにキャビティ形状を求めていないですが、アイアン同様、ウェッジにもキャビティを求めておられる方には安心できる形状といえるのではないでしょうか?



トップライン
トップラインの厚みもありますが、それが構えづらさにつながっていないのがいいです。



トップラインがテーパー
トップラインがテーパーになっているのも、フォーティーンらしいです。

今では他のメーカーでも普通に見られますが、フォーティーンが早くから取り入れていました。



ソール幅
50度のウェッジとしては、ソールは広めですが、それほど極端ではないですし、今はこれくらいが普通です。

これくらい広いほうが、ソールを滑らせるイメージが出しやすい方も多いのではないでしょうか?



ソール形状
ソール全体の形状は丸みが強調されているというよりは、平らに近い緩やかな丸みですが、リーディングエッジとトレーリングエッジには大きな削りが見られます。

こうして見る限り、ソールに異材などは組み込まれていないようですが、実際のところは分かりません。



ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。

ロングというほどではないですが、これくらいの長さがあると、しっかりスピンを掛けていけそうです。

なんと言いますか『凜』とした感じがあって、フォーティーンらしいです。

私はこういうところに、メーカーのプライドを感じます。

普段よく見たり目立ったりするところではなく、あまり見ないところや隠れて普段見ないところに情熱を注ぎ、気を配るのが物作りの基本といいますか、オシャレの基本といえるのではないでしょうか?

『神は細部に宿る』といいます。

色々なクラブを試打していると、ここに気を抜いているな・・・。と思うことがよくあります。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんが、とても綺麗です。

スコアライン一本一本がしっかりと『立って』いて、ボールへの食いつきも良さそうです。

フォーティーンのウェッジは元々、フェース面が綺麗な印象があるのですが、このウェッジはさらに磨きが掛かっています。

何か特別な工夫でもしているのでしょうか?

フェース面がチープに見えるウェッジはたくさんありますが、このウェッジは違います。

すごく綺麗で丁寧に仕上げられています。

さすが、国内のウェッジトップメーカーです。



グリップ
フォーティーンのグリップはソフトフィーリングのイメージがありますが、このウェッジに装着されているグリップもソフトでした。

私が愛用しているツアーベルベットではないですが、このグリップもソフトでとても好感が持てます。

優しく握っても『同調感』があるといいますか、手のひらとグリップがまるで一体になってくれるようなフィーリングです。

磁石でいうと、N極とS極が引き合う感じ・・・。といったらいいでしょうか?

NとN、あるいはSとSのようなお互いが反発し合うようなグリップは要りません。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。

日本メーカーによく見られる『丸型』というよりは『ティアドロップ型』のほうが近いです。

セミグースタイプで、フォーティーンらしいです。

私はストレートのほうが好きですが、これくらいであれば難しさを感じません。

上から潰すイメージも出せますし、横から滑らせて抜いていくイメージも出せました。

大きさがちょうどいいのも魅力的です。

ボールが大きく見えるので、いいイメージが鮮明に浮かんできます。

トップラインの厚みがありながら、構えたときにそれが邪魔にならないのも、テーパーのいいところです。

構え感を邪魔しません。



開きやすさ
50度のウェッジなので、『AW』という認識でいいでしょうか?

SWのように大きく開いて使うことは少ないですが、一応開いて構えてみました。

バンスが邪魔せず、ピタッと『地面に吸い付くように』構えることができました。

すごくいい感じです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、なかなかいい感じです。

キャビティタイプなので、『厚み感』は少し足りない感じがしますが、それでも『ペラペラ感』はありません。

薄いキャビティアイアンなどは、時々『ブリキ』のようにペラッペラで、かなり打感が物足りないものがありますが、このウェッジはキャビティでありながら、それほど『薄さ』が強調されていません。

ヘッドに強度も感じられます。

伝わってくる情報量は、フラットフェースタイプほどではないものの、必要最低限のものは伝わってきます。

キャビティタイプのウェッジとしては、充分すぎる情報量といえるのかもしれません。

アイアンもそうですが、ウェッジも『弾く感じ』があると、好感度が下がり親近感が湧かないこともありますが、このウェッジはそんなことはありませんでした。

ガツンとくることはなく、ソフトで『おとなしい』打感です。



トゥ側
球も拾いやすくて、いい感じです。

ソールもよく滑ってくれるので、突っかかるようなこともありません。

構えたときに浮かんだ『出球の高さ』をしっかりと出していくことができました。



スピン量
『スピン性能』は、かなり高いです。

ボールがピタピタと、よく止まってくれました。

カツーンと打つのではなく、ソフトにシュッと抜く感じで運ぶことができました。

角溝だったということもありますし、昔からフォーティーンのウェッジはハイスピンの印象が強いですが、その性能がしっかり受け継がれています。

角溝が禁止されても、ルールの中で工夫をし、角溝に劣らない性能を各メーカーが追求しています。

フェース面を見たときから、スピンが掛かりそうな印象があったのですが、実際に打ってみても、その通りでした。

これだけよく止まってくれると、ピンをデッドに攻めていけそうです。



バックフェース
安定性も高く、大らかです。

ロフトが寝ているというだけでなく、キャビティ構造がプラスされているので易しさは倍増です。

『機械的な易しさ』ではなく、『自然な易しさ』といったらいいでしょうか?

何球か打って『合わせていく』作業が無く、初球からフィーリングが合いました。

マニュアルタイプの構え感がありますが、実際の性能は『セミオートマチックタイプ』の易しさ・大らかさがあるので、アプローチが苦手だという方にも親近感をもたれやすいのではないでしょうか?



距離感
『距離感』も合いやすいです。

出球のイメージが出やすいので『タッチ』に集中することができ、落としどころをまとめることができました。

フェース面がかなり仕事をしてくれていますし、ソールもよく滑ってくれるのがいいです。

スピンがよく掛かってくれますが、掛かりすぎて『戻り』が大きいということはなく、しっかりと止めてくれるところに好感が持てます。



操作性
『操作性』も、なかなかいい感じです。

大らかさがありますが、フェースの開閉にもある程度対応してくれました。

このロフト(50度)なので、大きな開閉はしませんが、微妙なニュアンスも伝えていきやすいです。

とてもカッコいいウェッジですが、見た目よりも易しさがあるので、楽な気分でオートマチック的に『ポン』『ポン』という感じで、ボールを運んでいけるウェッジです。

イメージ通りにコントロールするのに必要な力(イメージ)が100だとしたら、『70くらい伝える感じ』といったらいいでしょうか?

あとの30はクラブに任せる感じです。

今は自動車の自動運転技術が進んでいますが、それがゴルフクラブにもいえるのかな?などと試打しながら考えていました。

色々な球を打ちたいという方よりも、どちらかといえば確実性を重視して『同じパターン』で寄せていきたい方に合いやすいのではないでしょうか?

多様性をもった寄せではなく、『ワンパターンを極める』寄せといったらいいかもしれません。



試打後の感想


ヒール側
フォーティーンらしい高性能なウェッジで、最初に見たときから好印象をもっていました。

質感が良く、チープさがありません。



FOURTEEN DJ-4 WEDGE
それが全体に言えますし、特にフェース面の仕上げがすごくいいです。

ここにメーカーがすごくこだわっているのではないでしょうか?

これまでのモデルには見られなかった工夫です。



FOURTEEN DJ-4 WEDGE
キャビティタイプに見られる『押しの弱さ』が感じられないのもいいです。

ノーマルタイプのウェッジと同じようにボールを運んでいけます。



FOURTEEN DJ-4 WEDGE
大顔タイプではないですが、適度な大きさで安心感が得られるという方も多いような気がします。

アイアンはラージサイズを使っていても、何故かウェッジはノーマルサイズを使っている・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?

ウェッジでは大きさが逆にデメリットにつながることもあります。

もちろん、人によって適度な大きさというのは変わってきますが、このウェッジくらいが一番好まれる大きさといえるような気がします。



FOURTEEN DJ-4 WEDGE
私はストレートタイプが好きなのですが、今はセミグースタイプのほうがニーズがあるように思いますし、このウェッジはそのセミグースなので、大きな支持を得られるのではないでしょうか?

包み込んで・・・。ボールをしっかりとつかまえてフェースに乗せて運ぶことができるウェッジです。

易しいウェッジですが、チープさが無く、所有感も満たしてくれます。

それがゴルフクラブにはとても大切です。

ゴルフクラブは実際にコースや練習場で使うときに威力を発揮してくれますが、それ以外にも『バッグに挿してあるときの魅力』も求められます。

それが、このウェッジだと満たされるのではないでしょうか?

ゴルファーにとって、『いいクラブ』との出会いがとても大切で幸せなことですが、このウェッジは多くのゴルファーに幸せを分け与えてくれそうです。



FOURTEEN DJ-4 WEDGE
易しいウェッジですが、フィーリングもいいので上級者の方はもちろん、ビギナーやアベレージの方にも魅力的なウェッジといえるように思います。

ウェッジのトップメーカーでもあるフォーティーンは、その『開発の深さ』を感じますが、今回もその『深さ』を感じました。

以前といいますか、今でもゴルフクラブは『マシン』によるテストを多くやっています。

しかし実際に使うのは人間です。

マシンテストで得られた結果がそのままヒューマンテストで得られるとは限りません。

マシンテストで良くてもヒューマンテストで駄目だったとか、またその逆もあったり、クラブ開発は難しいと思いますが、フォーティーンはいつもいいところを突いているな・・・。と試打していて思います。

久しぶりにフォーティーンのウェッジを試打しましたが、フォーティーンウェッジの魅力にどっぷりと使った一日でした。


構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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