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2020年09月23日
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PING G425 MAX ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G425 MAX ドライバー


シャフトは FUJIKURA Speeder 569 EVOLUTION VII です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55.5g、キックポイントは先中調子、トルクは4.8 です。

とてもカッコいいPINGのニュードライバーです。
先日LSTを試打しましたが、今日はMAXです。
LST同様、シンプルというよりは機能性を感じさせるデザインですが、ゴチャゴチャ感は無く、カッコいいデザインに仕上がっています。

トゥ側にはMAXの文字があります。
これはヘッド体積がルール内の最大(460cc)ということを意味しているのでしょうか?
アイアンとの相性もありますし、ドライバーはヘッドが大きければ全ていいとは思えないですが、PINGのドライバーの優秀さはこれまでも実感していますし、歴代モデルを見ても設計に一貫性があるので好感が持てます。
ドライバーの球筋もそうですが、PINGは設計にもブレがありません。
昔のPINGのドライバーは必ずしも『易しさ』を追求していなかったのですが、ここ数年、『易しさ』と『飛び』に磨きがかかって、ますますレベルアップしています。
私はこれまで、必ずしも『最新=最高』ではないと書いてきましたが、PINGのドライバーは、それから外れています。
それくらい、今のPINGは充実しています。

PINGらしく、ラージサイズでシャローです。
これはPINGらしいといいますか、このようなタイプを前提として開発が進められているように思います。
ディープで小振りなのは最初から対象外といったらところでしょうか?
昔からPINGのドライバーはラージサイズの印象が強いですが、イージー系の印象が特に強くなったのは、K15くらいかな?と、これまでのPINGのドライバーを試打してきて思います。
長い間試打を続けていると、クラブ全体というだけでなく、メーカーひとつひとつの歴史を振り返ることもできます。
PINGは有名な老舗メーカーですが、性能や品質だけでなく、『勢い』という点でも、今とても熱いメーカーのひとつです。

先日試打したLSTと同じく、バックフェースにはウェイトが配置されています。
このドライバーもウェイトの可動域が狭まっています。
これ以上大きくする必要がないということではないでしょうか?
『おそらく』なのですが、扱いやすさや打感といったフィーリングなども、『センター』の位置で開発を進めていると思うので、まずはこの位置から試してみるのがいいように思います。
それでも少し足りないのであれば、ウェイトを移動させるのではなく、『鉛』を数枚重ねて貼るくらいの微調整がいいかもしれません。
このように、元々直進性の高いドライバーでウェイト移動させることは、最初の『打ち出し方向』がすごく重要になると思うので、早く適切なポジションを見つけることが重要だと思います。
安定性が高く、直進性も強いということは、それだけ融通が利かなくなりやすいので、アドレスがより重要になってくるということになります。
これまでたくさんの調整機能やウェイト移動(あるいは取り替え)ドライバーを試打してきましたが、正直いってそれほど必要性を感じないといいますか、ただウェイトの交換が出来るとか、角度を変えられるというだけで、ヘッド自体に魅力を感じないクラブにもたくさん出会ってきました。
しかしPINGはそうではありません。
全てにおいて、理由があるということを、これまで試打してきて感じています。

ソールのフェース寄りには『FORGED FACE』の文字があり、先日試打したLSTにも見られました。
鍛造フェースということでいいと思うのですが、かなり細部にまでこだわっているようです。
大らかそうなヘッドですが、大雑把ではありません。

ネックの長さは標準的で、特に変わったところは見られません。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『○』のポジションです。

フェース面の質感はこれまでと変わりません。
指で触れてみると、ザラザラしています。

シャローバック&ディープフェースタイプのヘッドで、これがPINGのこだわりではないでしょうか?
小振りなディープヘッドを作らず、シャローに重きを置いているようです。

PINGらしい顔をしています。
シャロー感があって、投影面積も大きいです。
これだけヘッドが大きいと、安心感があるという方は多いのではないでしょうか?
ラージサイズのシャロータイプらしく、丸顔というよりは、やや『三角顔』に近いです。
クラウンが『艶消し』になっているところに好感が持てます。

このクラウンの突起もお馴染みです。
G400よりも明らかに大きくなりましたが、未来のモデルではもっと大きくなるのでしょうか?
それとも、この大きさが最適なのでしょうか?

装着されているグリップは、これまでもよく見てきたタイプです。
シンプルなグリップで無難といえますが、グリップにはあまりこだわっていないようです。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
少し軽かったので、できればもうちょっと重量が欲しかったのですが、他のクラブは貸し出し中とのことで、このまま試打することにしました。
ヘッドの大きさや色から、結構重量感がありそうに見えますが、実際はそれほどでもありません。
シャフトは結構動くタイプで、特に真ん中から先が走る感じです。
このようなラージサイズのドライバーだと『堪えてくれる』シャフトを使いたくなることもありますが、このようにつかまりが良さそうなシャフトとの相性も良さそうに感じました。
ヘッドの性能を活かすのはシャフトの役目なので、色々なシャフトで試してみたいです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
ヘッドの大きさが際立っていますが、大げさではなく嫌みになっていません。
ボールが小さく見えたせいか、ピンポン球のように強く弾け飛ぶ様子が想像できました。
どちらかというとつかまりそうな印象を受けましたが、構え直すほどではありません。
このドライバーはロフトが10.5度ということですが、フェースが『見えすぎない』のがいいです。
あがりすぎを気にせずに、普通に振り抜いていけそうです。
試打を開始しました

『打感』はしっかりめですが、硬すぎず嫌な衝撃は残りません。
程よい手応えが残ります。
シャローフェースではない、フェース高のあるドライバーらしい打感といったらいいでしょうか?
フェース全体で包み込むといいますか、弾き飛ばすような感じです。
球持ちがいいタイプではなく、弾きの良さが感じられました。

『音』もはっきりしていて、やや大きめではありますが、これまでもよく耳にしてきましたし、全く問題ありません。
インパクトが緩むことなく、叩いていくことができました。

ロフトが10.5度ということで、打ち出しはやや高めではありますが、高~くあがり吹き上がって急激に失速するということはありませんでした。
イージー系のドライバーだとは思いますが、結構しっかりしていて、『スピン過多』にならないように設計されているのではないでしょうか?
ハードルの高いドライバーではないですが、スインガータイプの方から、ヒッタータイプの方まで、幅広い層に対応しているドライバーです。
先日試打したLSTとはヘッドの見た目は似ていますが、明らかにタイプが違います。
見えないところに、違う工夫がされているのでしょうか?

『安定性』はかなり高く、なかなか曲がりません。
打ち出し方向を間違えなければ、かなり高い確率でいいところにポジショニングできそうです。
人によっては『曲がりにくすぎて』物足りないという方もいらっしゃるかもしれません。
見た目通りの『大船タイプ』のドライバーです。
少々のミスには強く、大らかさがあります。
横だけでなく縦のミスにも寛容です。

『飛距離性能』もかなり高く、今のドライバーの中でも、かなりいい線をいっていると思います。
イージー系のドライバーで、これだけ高いポテンシャルをもっているのだから、人気が出るのも当然です。
弾道は高めですが、吹き上がる感じが無く、しっかりと大きな弧を描いて飛んでいきました。
直進性が高いので、曲がり幅を抑えて飛距離につなげていけるのも魅力です。
『EASY&FAR』ドライバーです。

直進性がかなり高いので、大きく曲げることは難しく感じたのですが、少しだけ曲げることができました。
ラージサイズでありながら、球のつかまりが良く、私はドロー系のほうがイージーでした。
いい意味での『鈍感さ』をもったドライバーです。
打ち出す方向(ライン)を決めて、そのライン上にヘッドを戯れさせる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
あまり細かいことを気にせず、ややアバウトに打っていくのがいいように思います。
ただし、合わせにいくのはダメです。
あくまでも自分のスイングで気持ちよく振っていくことが重要です。
試打後の感想

これまでも、PINGは易しいドライバーにこだわっているのを強く感じていました。
もちろん、他のメーカーも易しいドライバーはたくさんあります。
しかしPNGはその『最高峰』にあるといっても過言ではないと思います。

私は以前、
「易しくて安心して飛ばせるドライバーは無いかな?」
と友人に尋ねられて、自信をもってPINGを勧めたのですが、これが大当たりで、彼のゴルフがすごく良くなりました。
私は大顔タイプはそれほど得意ではないのですが、彼はジャストフィットしたようで、まるでクラブとプレイヤーが一体化しているようです。
彼はこれまで、ライバルメーカーのドライバーをずっと使ってきましたが、今ではずっとPINGばかりを好んで使っています。

曲がりを恐れず、安心して飛ばしていけるというのは、スコアメイクにおいても、大きなポイントになるのだと思います。
彼はドライバーを苦手にしていて、ティショットでスコアを崩しやすいタイプだったのですが、PINGドライバーという大きな武器を手に入れることにより、スコアが安定してきました。
ドライバーは14本のクラブの中で最も距離が出るクラブですし、いくら易しくても距離が出ないのでは魅力的とはいえません。

しかし、その問題をクリアできているのがPINGのドライバーです。
ひたすらブレることなく『易しさ』に開発の重きを置き、飛距離を追求して開発が進められているのだと思います。
これまでも、ここ数年のPINGの充実ぶりは凄いと書いてきましたが、その快進撃がまだ続いているようです。
PINGのライバルメーカーのドライバーもかなり高性能ですが、それでもPINGが光り輝いて見えます。
私はこのようなラージサイズのシャロードライバーを購入したことがまだ無いのですが、もし購入することがあれば、PNGを間違いなく候補のひとつに入れると思います。

このMAXも素晴らしいですが、私はどちらかというと先日試打したLSTのほうが合いやすいような気がしました。
今度機会があれば、同じシャフトを挿して比較してみたいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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