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2020年09月08日
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-F フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ TOUR B X-F フェアウェイウッド


シャフトは 三菱ケミカル Diamana TB60 シャフト です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、キックポイントは中元調子、トルクは3.7、クラブ総重量は323gです。

ブリヂストンゴルフの新しいフェアウェイウッドです。
ずいぶん久しぶりな感じがしますが、デザインは一新されてカッコ良くなりました。
ソールのフェース寄りには、赤いウェイトのようなものが見えますが、それ以外は特に見られず、シンプルなデザインです。
これまでたくさんのゴルフクラブを試打した経験上、シンプルなクラブは高性能という印象もありますし、メーカーの自信がうかがえます。
逆に色々なものが付け加えられていたり、必要もないのに調整機能が付いていたりすると、
「ああ、メーカーは性能に自信がないんだな・・・。」
と思うことがあります。

シャロータイプのFWですが、コンパクト感があります。
クリークということもあると思うのですが、このコンパクト感は魅力的です。
この大きさ・形状はツアステ時代からの良き伝統といえます。
J'sが無くなってツアステが誕生しましたが、その誕生時から愛用してきたファンとしては、何故ツアーステージというブランドが無くなったのか分からないですし残念なのですが、その良いところはずっと継承していってもらいたいです。
また、あのギラギラするようなカッコいいBSがクラブ業界を席巻して欲しいと思っているのは私だけではないはずです。
ゴルフに『カッコ良さ』や『憧れ』『使うことの誇り』を植え付けたのは、ブリヂストンだと思いますし、それは偉業といっていいと思います。

ソールにある、この赤いものがよく目立っています。
おそらくウェイトの類いではないかと思うのですが、詳しいことは分かりません。
SP///CORと表記されているのですが、どういう意味があるのでしょうか?

ネックの長さは適度にあります。
ヒールからネックにかけて緩やかな曲線がたまりません。
昔のディープ系ヘッドによく見られた形状です。
ツアーステージのクラブにはよく見られました。
このソールのつや消しなところが、いい雰囲気を醸し出しています。
ネックに調整機能は搭載されていません。

フェース面は美しく、仕上げも綺麗です。
ミーリングがありましたが、これはBSのクラブにはよく見られます。
フェース上部には『POWER MILLING TECHNOLOGY』という文字があります。
これはどういった効果が期待できるのでしょうか?
ミーリングがあれば飛ぶとは言い切れないと思いますが、BSがずっと続けている工夫なので、大きな理由があるのは間違いありません。

この角度から見ると、かなりシャローに見えますが、実際はそれほどでもありません。
適度に厚みがあって、コンパクトにまとまっています。
いわゆる『後ろに垂れる』タイプのFWではなく、ある程度重心が前にあるように見えます。

かなりいい顔です。
『BS顔』といったらいいでしょうか?
ツアステ時代によくあった、『洋なし顔』です。
昔のツアステドライバーには『丸顔』と『洋なし顔』が、同時発売されていたこともありましたが、最近はこのような顔が少なくなりました。
この顔は、昔からBSファンの方には、受け入れやすいのではないでしょうか?

クラウンにカーボンの模様があったので、カーボンコンポジットであることが分かりました。
BSでは珍しいですが、これも今の『流れ』といえるでしょうか?
上を軽くして、重心を低くしているのだと思います。
このクラウンを見て、先日九州沖縄に上陸した台風10号のことを思い出しました。
強烈な風が吹く台風では車が飛ばされたり転倒したりすることがありますが、それは車の『重心の高さ』が関係しているのは間違いありません。
重心が低くなれば、もっと危険性が減らせると思いますし、車もゴルフクラブのように上を『カーボン』のような軽量で強度の強い素材を使うこともアリなのかな?と思いました。
ただし、コストなど様々な問題があると思うので、今の段階では現実的ではないのかもしれませんが・・・。
以前、軽自動車のバンタイプを運転していてトンネルを抜けたときに、横からの突風にハンドルを持っていかれそうになったことがあるので、軽自動車のように、車重が軽くて車幅が狭く、車高が高い車の危険性を認識しました。
そのようなことを、このクラウンにある模様を見ながら考えていました。

素振りをしてみると、いい感じです。
コンパクトにタイミング良く振りやすいです。
同じウッド系のクラブでも、ドライバーのように長くはないですし、ヘッドがコンパクトなので、ぶつけるイメージで振っていくことができました。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
これまでのBSのクラブには見られないクラウンの工夫が見られますが、特に気になることはありません。
こういった流れは、J815くらいから始まったような気がします。
赤いクラウンは新鮮でしたが、やはりBSは、この黒が似合います。
最近のクリークでは珍しく、『強弾道』がイメージできます。
試打を開始しました

『打感』はソフトで好感が持てました。
これまで、何度も経験しているグッドフィーリングです。
心地よい柔らかさがありながらボヤけた感じはせず、球の質感をはっきりと感じ取ることができます。

『音』もいい感じです。
大きすぎず高すぎず、心地よい金属音で、この音も、これまでたくさん耳にしてきました。
『BSサウンド』といったらいいでしょうか?
BSらしい好感の持てる音です。

球はとてもよくあがりました。
クラブ全体の雰囲気や、構えたときのイメージよりも高く打ち出していきました。
もう少し低いライナー系を予想していましたが、いい意味で違いました。
クリークということもありますが、この弾道の高さは武器になるといいますか『勇気をもらえる』高さといっていいと思います。
これくらい高くあがれば、グリーンを上から攻めるイメージが出しやすいです。
ヒッター向けのFWであることは明らかですが、昔のようなタフさは全く感じられません。
打ち出しが低く、それから急にあがっていくのではなく、最初の打ち出しの段階で既に高く、こういったことは今のクラブの特徴といっていいように思います。
打つ前はタフで『叩ける』クラブなのかと思っていましたが、スピンが結構掛かっているようで、低スピン性能はそれほど高くないと感じました。
『叩いて飛ばす』というよりは『乗せて運ぶ』イメージのほうが合いやすいです。

『安定性』も高く、この大きさではトップクラスといえるのではないでしょうか?
構えた方向へ、そのままストレートに飛んでいきました。
途中からブレることもなく、スーッと一本の白い矢が放たれるような感じです。
程よいシャローと、ヘッド内部のハイテクが、この安定性の高さにつながっているのではないでしょうか?
結構小振りなヘッドですが、シビアさは感じません。

『飛距離性能』も、レベルの高さを感じました。
弾道が高く、しっかりキャリーを稼いで飛ばしていけるタイプです。
外見はいかにもアスリート仕様っぽくて、ハードルの高いタイプかと思いましたが、そうではありませんでした。
強く打ち込まなくても、軽く拾っていく感じでじゅうぶん飛ばしていけます。
『低スピン性能』も、それほど極端ではないので、親しみやすい飛ばしやすさをもったFWです。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
構えたときはマニュアルタイプに見えたのですが、思っていた以上に直進性が高く、大きく曲がる感じはありませんでした。
私はフック系の球が出やすかったのですが、それでも大きく引っかかることはありませんでした。
右に曲げることもできましたが、大きく曲がることはありませんでした。
洋なし型なので、フェードのイメージを出しやすいという方も多いと思いますし、私のような左へのミスを警戒するゴルファーにも親しみやすい性能があります。
試打後の感想

最初見たときは、結構『浅重心』で、尖ったタイプのFWだろうと思っていたのですが、試打してみて違う印象をもちました。
外見からは分からなかったのですが、結構『お尻が重い』といいますか、重心が後ろにあって重いタイプなのではないかと高~い弾道を見て、思いました。
インパクト後に、フェースが下ではなく上を向くような印象です。

いい意味で、見た目とのギャップがあるクラブです。
性格が尖っていなくて、むしろ『丸い』のが印象的です。

顔・打感・音・上がりやすさ・安定性・飛距離・操作性
どれも高いレベルでバランスがとれています。

球はすごくよくあがるのですが、正直ここまで高く浮くのであれば、クリークでなくてもスプーンで充分だと思いました。
これだけ高くあがり飛距離が稼げるクリークがあるので、バフィーを見なくなるのも頷けます。

今日はクリークを試打しましたが、もし機会があればスプーンも試打してみたいです。
FWで球を上げるのが苦手だけど、薄っぺらいタイプは苦手で、ある程度フェース高もあって、横からだけでなく上からも拾っていけるクラブが好きだという方には是非試していただきたいです。
左右だけでなく、上下にも寛容さをもっています。
これからもBSには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました


コメント
管理人のみ閲覧できます
2020-09-09 11:28 編集
2022-12-25 08:59 URL 編集
Re: タイトルなし
ゴルフクラブ試打日記。のgolfdaisukiと申します。
この度は、私のブログを読んでいただき、またコメントを寄せていただき、誠にありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。
さて、クラブのスペックについてですが、ブログを始めた頃に、簡単でもいいからスペックを掲載して欲しいという読者の方からコメントをいただいて、掲載するようにしました。
2006年に始まった、このゴルフクラブ試打日記。ですが、それ以来、ずっと続けています。
また私の記事は試打するクラブについて、何も調べず知らないまま試打しています。
試打するには、予めそのクラブについて調べておく方法もあると思いますが、私はあえて調べず試打しています。
いろいろな工夫やネーミングなどがあっても、ゴルフクラブは『打ってナンボ』だと思っていますし、先入観をもちたくないというのが一番の理由です。
私のブログを長く読んでくださっている方々は、そういった私の思いをご理解いただけているものと確信しております。
私はビギナー時代、ゴルフ雑誌やメーカーのカタログにあるメーカーのうたい文句を信じて、たくさんクラブを購入してきました。
それで、自分の感覚と違うぞ・・・。と思うようになり、メーカーや人が言うことよりも、自分の感覚のほうが大切だな・・・。という結論に達しました。
なので、今もクラブを調べないまま試打しています。
そして時々、読者の方から、そのクラブについて教えていただくこともあり、勉強になっています。
私は計画的にクラブを試打しているのではなく、いつも『行き当たりばったり』です。
よく知っているメーカーもあれば、初めて試打するメーカーもあります。
どんなメーカーのクラブでも試打するのは楽しいですね。
せっかく私のブログを読んでくださったのに、私の書いた記事がお役に立てていなくて、申し訳ありません。
しかし、私は今の方法を変えずに書き続けていきたいと思っています。
試打する前に予備知識を入れるよりも、何も無い状態で試打するほうが楽しいですね。
ご指摘の通り、私のブログは拙いですが、もしお時間がございましたら、また私のブログを読んでいただけると幸いです。
この度はとても参考になるコメントを寄せていただき、ありがとうございます。
それでは失礼いたします。
golfdaisuki
2023-01-04 02:10 golfdaisuki URL 編集