テーラーメイド SIM MAX レスキュー - ゴルフクラブ試打日記。
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スコッティキャメロン専門店【Himawari】

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2020年05月20日
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テーラーメイド SIM MAX レスキュー

                 



テーラーメイド SIM MAX レスキュー
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブテーラーメイド SIM MAX レスキュー の4番 です。



TENSEI TM60
シャフトは TENSEI TM60 です。

ロフトは22度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは2.9、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。



正面
テーラーメイドSIMシリーズのレスキュー(ユーティリティ)です。

以前、FWを試打していて、すごく気に入っているので、ユーティリティ(ハイブリッド)も試打してみたいと思っていました。

機能性を感じさせるデザインですが、割とスッキリしているところに好感が持てます。



トゥ側の突起
トゥ側にある、この細かい突起物のようなものが目立ちますが、おそらく大きな理由はないのだと思います。

テーラーメイドだけ、ユーティリティ(ハイブリッド)をレスキューという名称を使っていて、もう一般化しました。

まさにいろいろなところで活躍してくれる救命士のような役割を果たしてくれる存在でもあります。



側面
SIM MAXという名前が付いていますが、ラージサイズではなく、ノーマルサイズです。

MAXというのは大きさのことを表しているのではないのかもしれません。

FWのように『SIM』だけのモデルもラインアップされているのでしょうか?



ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

こうして見ると、結構重心が高そうにも見えるのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

これだけの長さがあると、やはり上から捉えるイメージが湧いてきます。



SPEED POCKET
ソールのフェース寄りには『SPEED POCKET』がありました。

溝のようにはなっていませんが、これがRBZの溝の役目を果たしているのでしょうか?

強度の問題などもあるのかもしれません。

RBZのような深い溝にしてしまうと、フェースが割れてしまうのかな?と思いました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインもシンプルで良いです。

SIMシリーズはフェース面の質感も良くなりました。



TWIST FACE
トゥ側にはお馴染みの『TWIST FACE』の文字があります。



ノーマルシャロー
ノーマルシャローといっていいでしょうか?

シャロー感がありながらも、薄すぎないのがいいです。

シャロー(特にシャローフェース)過ぎると、フェース面の使える範囲が小さくなるので、少しプレッシャーを感じてしまいますが、このクラブだとそれがありません。



顔
クセのない、いい顔をしています。

このツートンカラーも見慣れました。

もうホワイトに戻すことはないのでしょうか?

ユーティリティらしい、『卵型』です。

これがユーティリティにおける、『テーラー顔』といっていいように思います。

今はまだ新品なのでいいですが、おそらく使い続けていると、塗装が剥げたり黄色く変色したりして、チープになっていくんだろうな・・・。と思いながら見ていました。

ゴルフクラブは長く使い続けていくものですが、テーラーメイドのクラブはどのメーカーのクラブよりも『鮮度』が求められているような気がするのは私だけでしょうか?



カーボンコンポジット
クラウンの大部分を占める、このカーボンコンポジットもお馴染みです。

今は多くのメーカーが採用するようになりました。

重心を低くするには、やはいカーボンなどの軽い素材を用いるのが最善なのだと思います。

最も手っ取り早くて効率的なのは、クラウンをごっそりくり抜いていくことですが、こうすると売れにくくなるのかもしれません。

やはり見た目というのは大事です。

クリーブランドやプロギアのクラブはとても性能が高かったのですが、それほど人気は出なかったと聞きました。



装着されているグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

最近よく見かけるグリップです。

ドライバーにもFWにもUTにもマッチしています。



振り感
素振りをしてみた感じはまずまずです。

重いという印象はありませんが、最近のクラブの中では結構重量があるほうかもしれません。

何度か素振りを繰り返して、タイミングをつかむことができました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じです。

とても構えやすいです。

見慣れたツートンカラーということもありますし、違和感はありません。

『顎(アゴ)』が少し被っているように見えましたが、クラウンの白い色がそれを目立たせなくしてくれているので、左へ巻いてしまうイメージも湧いてきませんでした。

何の細工もせずに、普通に打っていけそうです。

私はこのユーティリティも含め、ウッド系のクラブは出だしが低くライナー系のイメージを出していきたいのですが、このクラブは4番だからなのか、フェース面がよく見えて、高く打ち出すイメージが出ました。

絶壁に見えるフェース面で上から潰し気味に打って、低く打ち出して、そこからめくれるように飛んでいく・・・。という昔からのイメージが未だに抜けきれませんが、今ではそういうクラブは少なくなっていて、方向性も浮揚力も『一定』に飛んでいくように性質が変わってきたような気がします。

ある意味『無機質』になったというべきでしょうか?



試打を開始しました


フェース面
『打感』はしっかりと手に伝わってくるのですが、硬すぎず手に嫌な衝撃も残りません。

ソフトフィーリングというほどではありませんが、好感が持てます。



打球音
『音』もテーラーメイドらしい、やや高めの金属音でありながら、高すぎないのがいいです。

『テーラー音』といっていいでしょうか?

耳慣れた感じがします。



トゥ側
球はとてもよくあがってくれました。

4番ということもあると思うのですが、打ち出しから高く、まるで『機械的に』といえるほど一定に飛んでいきました。

構えたときにイメージした高さよりも高めに浮いていき、タフさは全く感じませんでした。

とてもカッコいいクラブですし、おそらく契約プロも使っているモデルなのだと思いますが、昔のプロモデルのようなハードルの高さは、今はありません。

プロモデルでも一般アマチュアが使えるものも多いですし、逆に市販モデルでもプロが使えるモデルも多くなりました。

ただ、やはりシャフトは色々と好みがあるので、変えるとは思うのですが・・・。



バックフェース
『安定性』も高く、最初からほぼストレートな球筋で飛んでいきました。

構えたときに『中立感』が強かったからなのか、その感じたままの球筋で飛んでいきました。

大きすぎないのがいいのだと思います。

球は自然につかまっていきました。

ラインも出しやすく、途中からブレることもないので、安心して攻めていけそうです。

余計なサイドスピンが掛からないような設計になっているのかもしれません。

こういったことは、今のクラブではよく感じられる特徴でもあります。



飛距離性能
『飛距離性能』も優れていました。

以前FWを試打していたので、このクラブにも期待していたのですが、期待通りの高いパフォーマンスを発揮してくれました。

『安定感のある飛び』といったらいいでしょうか?

飛ぶときにはすごく飛ぶけど、ミスヒットしたら極端に落ちる・・・。といった昔のクラブにありがちなことがありません。

安定して高いレベルで飛ばしていってくれます。

そういった意味では『オートマ性の飛距離』といえるのかもしれません。

フェースの弾きも良く、高い打ち出しでビッグキャリーを稼いでいけます。

直打ちするときに、どうしてもFWは苦手だ・・・。かといってアイアンでは浮ききらないし・・・。という方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?



操作性
『操作性』という点では、最初からストレート系が出て、ほぼ中立的に感じたのですが、どちらかといえば私はフッカーだからなのか、ドロー系のほうが出やすいように感じました。

しかし、右に逃がして打つこともできました。

もともと球のつかまりもいいので、右に曲げても大きく逃げては行かないですし、プッシュ気味の球も出にくいです。

曲線というよりは『ほぼ直線』に近い感じで攻めていけるクラブです。



試打後の感想


ヒール側
かなりまとまった性能をもったユーティリティです。

どこかに偏った感じがしません。

構え感や打感・飛距離なども含めて、総じてバランスがとれています。

カッコいいクラブですが、気難しさのようなものはありません。

ただ、どちらかというとアスリート向けといった感じがします。

『易しいアスリート仕様』といったらいいでしょうか?



TaylorMade SIM MAX レスキュー
テーラーメイドはアメリカの企業ですが、クラブなどの生産は全て中国だという認識をもっています。

アメリカのトランプ大統領が、今回のコロナ騒動でサプライチェーンの見直しを進めていて、中国に進出している全てのアメリカ企業を本国のアメリカに戻すような政策を打ち出していますが、そうするとテーラーメイドは『MADE IN U.S.A』となるのでしょうか?

昔はメーカー問わず、ほぼ全てのパターが『MADE IN U.S.A』が多かったのですが、いつの間にか『MADE IN CHINA』になりました。

品質や性能がしっかりしていれば、生産国はあまり気にならないという方もいらっしゃると思いますが、中国製は低価格がメリットだったのに、今では変わらなくなってきています。

そうすると、無理に海外で生産する理由も無くなってくるのかもしれないですし、本国に雇用が生まれて経済が活性化するのはいいことなのかな?と思います。



TaylorMade SIM MAX レスキュー
今のゴルフクラブの殆どがメイドインチャイナだと思いますが、日本のメーカーもメイドインジャパンに戻ってきてくれたら嬉しいです。

メイド・イン・ジャパンやメイド・イン・USAを望んでおられる方も多いのではないでしょうか?

『MADE IN JAPAN』や『MADE IN U.S.A』という表示がされていたら、やはりテンションがあがりますが、今はこれだけ世界が混乱している状況なので、新しいゴルフクラブが生産されるのかな?という不安もあります。

元々日本製のメーカーなら、何も問題ないと思うのですが・・・。

他の製品同様、ゴルフクラブも『脱グローバル化』に進むのでしょうか?



TaylorMade SIM MAX レスキュー
あらゆる性能が優れていてバランスがとれていますが、一番印象に残ったのが、『弾道の高さ』です。

直打ちでも、これだけあがってくれれば、グリーンを狙っていけそうです。

上から落とすイメージも出しやすいです。

ロフトが22度ということなので、私の感覚では『3番アイアン』くらいになるのですが、『浮きやすさ』や『弾道の最高点』を見ると、6番から7番アイアンに近いような印象をもちました。



TaylorMade SIM MAX レスキュー
是非とも、コースで使ってみたいクラブです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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