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2020年05月08日
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grindworks SM-A ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは grindworks SM-A ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

シンプルでカッコいい、grindworksのウェッジです。
以前、Forged Tungsten Wedgeというウェッジを試打したのですが、今回はまた違うモデルです。
grindworksのクラブはまだ経験が浅いですが、これまで試打してきて、好感を持っています。
クラブの優劣というのは、メーカーの大小ではないと、改めて感じます。

ノーマルサイズでオーソドックスな形状です。
どのクラブにも大切ですが、特にウェッジは距離感を他の番手のクラブよりもシビアに出していかなくてはなりません。
なので、フィーリング性能がとても大切ですが、このようなワンピースタイプだと魅力的です。

トゥ側には3本の線のような模様があります。
これがブランドマークなのでしょうか?

ソール幅は少し広く見えたのですが、SWということを考えると普通かなと思いますし、今はウェッジだけでなくアイアンもワイドソール化してきているので、今風の幅といえるのかもしれません。
ソール幅がテーパーになっているモデルが多いですが、このウェッジはストレートに近いタイプです。
私はフェースローテーションを使うほうなので、テーパータイプのほうがイメージが湧いてくるのですが、このようなストレートなタイプでもいい物にたくさん出会ってきているので、好感が持てます。

ソール全体は微妙な丸みがありますが、どちらかといえば平らに近い形状です。

リーディングエッジやトレーリングエッジにも削りが見られます。
削りの大きさはメーカーによって差が見られますが、このウェッジはちょうど良い感じです。

適度なネックの長さがキープされています。
ウェッジは低重心よりも高重心のほうが有利だと私は思っているので、これくらいの長さがあると好感が持てます。

ホーゼルには『218軟鉄CUSTOM』という文字が刻印されていました。
とても珍しいといいますか、初めて見ますが、CUSTOMというくらいなので、特別な素材や製法が使われているのかもしれません。

フェース面にミーリングは見られませんでしたが、指で触れてみるとザラザラしていました。
私は昔からウェッジのフェース面をよく触れていますが、このようなフィーリングは間違いなく高スピン性能をもっていると確信できます。
これは説明がしづらく、あくまでも私の経験や感覚的なものなのですが、好感が持てるフィーリングです。

そして何よりも、この『grindworks』の文字が目立ちます。
これは以前試打したウェッジには見られませんでした。
他のメーカーでもなかなか見られない工夫です。
ウェッジのフェース面はソールと同様、消耗が激しい部分なので、多くのメーカーがしないと思うのですが、あえてこうしているということは、それだけの大きな理由があるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても好感が持てました。
ティアドロップ型でストレートな『洋顔』というよりは、全体的に丸みを帯びて、少しグースも利いている『和顔』といっていいように思います。
好感が持てる顔ですが、『ど真ん中のストライク』ではありませんでした。
しかし、このようなタイプはたくさん試打していますし、いい印象をもっています。
この大きすぎない絶妙な『グース加減』に、据わりの良さを感じられる方は多いのではないでしょうか?
こうして見ていても柔らかそうな雰囲気が伝わってきます。

フェースを開いてみても、いい感じでした。
バンスが邪魔することなくフェース面が浮いてこないので、ボールの下を鋭く切って『だるま落とし』のようなロブ系のイメージも出せました。
このままフェース面を斜めに使ってカットしていきやすそうです。
アプローチが苦手だという方や、練習する時間が少ない方は、このように開くと右に飛んで行ってしまうのではないか?と思われるかもしれませんが、SWのようにロフトが寝ているクラブだと、フェースの向きではなく、『振った方向』に球が飛び出すので、それを知っているとアプローチが易しくなりますし、『技のバリエーション』が増えて、実戦でも役に立ちます。
ウェッジは『開いてこそ』意味のあるクラブといえるのかもしれません。
もちろん、スクエアに構えたり閉じて打つこともありますが、その頻度は開くことに比べれば少ないです。
このままでも右に飛び出すことはありませんが、ただシャンクだけは注意しなければなりません。
私はこれまでシャンクで痛い目に何度も合ってきました。
シャンクは『チーピン』と一緒で、一球だけで終わらずに続くことが多いです。
私はシャンクやチーピンを連発して、多叩きを経験しています。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、なかなかいい感じでした。
球の乗りも良く、乗せて運べるフィーリングです。

球も拾いやすくてイージーです。
ソールもいい感じで滑ってくれました。
これならばおそらくコースでも刺さらずに上手く抜いていけそうです。

スピン性能は高いです。
ボールがキュッキュッとスピンが掛かってよく止まってくれました。
フェース面を触ったときにイメージしたスピン性能そのものでした。
フェース面でボール(カバーの部分=ウレタン)をブラッシングする感覚といったらいいでしょうか?
『摩擦力』の高いウェッジです。
ガツンという感じの食いつき感のあるスピンというよりは、どちらかというと『きめ細やかな』スピンといった印象を受けました。
『賑やかなスピン性能』というよりは、『静かで穏やかなスピン性能』といった感じがします。

『安定性』という点では普通です。
寛容な部分はそれほど大きくはないのかもしれませんが、ラインも出しやすいですし、特別難しいタイプではありません。
『易しすぎない』のも性能の一部だと私は思っているのですが、このようなクラブを試打すると、そのことがはっきりとしてきます。

『距離感』も出しやすくてまとめやすいのがいいです。
構えたときに『出球の高さ』のイメージが出しやすいので、スピード感だけに集中できます。
なので、落としどころを一手にすることができました。
奇をてらっていないオーソドックスなのがいいのだと思います。

『操作性』は高く、色々な球を打たせてくれました。
上げるも良し、転がすも良しといった感じです。
試打後の感想

すごくシンプルでカッコいいウェッジです。
打つ前から、いい印象をもっていたのですが、実際に打ってみてもその通りでした。

構えやすくて打感も良く、スピン性能が高い、優等生的なウェッジです。

これといった弱点が見つからず、長く使っていけそうです。
唯一挙げるとするならば、やはりグースタイプやラージサイズ・軽量タイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるような気もします。

フェース面にある『grindworks』の文字も、構えたときに目に入りましたが、邪魔に感じることは無かったので、このような遊び心があってもいいのかな・・・。と思いました。

なかなか出会えないメーカーのクラブですが、これまでいいクラブばかりだったので、これからもたくさん試打していきたいと思います。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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