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2020年04月19日
BUCHI VS200+ アイアン

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BUCHI VS200+ アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは31度、シャフトフレックスはS、キックポイントは中元調子 です。

とてもカッコいいBUCHIのアイアンです。
一目惚れをしてしまいました。
このシャープで整った顔。
そして、軟鉄の質感・雰囲気。
何もかもが『ドストライク』です。
なかなか出会えないメーカーのクラブではありますが、こういうクラブに出会えた日はとてもラッキーだと思います。

大きさや形状もちょうどいいです。
『シビれる形状』です。
厳密にいえばキャビティ(ハーフキャビティ)ですが、マッスルバックのような雰囲気があります。
キャビティには『凹型』と『凸型』があって、多くが『凹型』ですが、このアイアンは逆の『凸型』です。
易しさ(慣性モーメント)を求めるのであれば凹型だと思いますが、打感に妥協したくないのであれば、このような凸型がいいです。
それぞれに利点があり、好みが分かれるところだと思いますが、私はこのアイアンのような凸型のほうが好きです。
打感に少しでも『厚み』をもたせてくれる形状を好みます。
アイアンはドライバーなどと違って、設計自由度がそれほど高くないので、見た目である程度把握できる部分が大きいです。

彫りは浅めで、いい感じです。
深いタイプやポケキャビを好まれる方には、あまり好感が持てない形状かもしれません。
『易しさ』を連想させる形状ではないかもしれませんが、この妥協していない感じがたまりません。
打感のいいアイアンが好きだけど、かといってフラットバックタイプは敬遠してしまう・・・。という方もいらっしゃると思います。
しかし、そういった方にも、このようにバックフェースの形状に凹凸があれば、親近感ももたれやすいのではないでしょうか?

トップラインの厚みも標準的で、いい感じです。
ここの部分がプクッと膨れていると、構え感に大きく影響してきますが、これくらいだとすごく構えやすそうです。
見ているだけで、ほっこりしていきます。

ソール幅は標準的です。
見慣れた幅です。
しかし今はアスリートタイプといわれるアイアンでもワイド化が進んできているので、狭く見える方もいらっしゃると思います。
私はワイドすぎるソールには苦手意識が芽生えてしまうことも多いのですが、このような適正な幅だと、いいイメージも抱きやすいですし、親近感がもてます。
いいイメージを描けるかどうかというところが勝負になってきますが、その意味でもこのクラブは合格です。
イメージというのは構えたときだけでなく、クラブ全体から浮かんでくるものです。

ネックの長さも標準的です。
ロングでもないですし、かといってショートでもありません。
今のアイアンと昔のアイアンはネックの長さやソール形状(リーディングエッジやトレーリングエッジも含めて)が変わってきていると思います。
昔はロングが多かったですが、今はこれくらいまでの長さが一般的です。
こうして見ても、何ともいえない魅力があります。
色気のある後ろ姿です。

素振りをしてみても、いい感じです。
シャフトもしっかりしていて、適度な重量感があります。
『動きすぎ』を気にしないでいいので、気持ちよくしっかりと振っていけるのがいいです。
それが結果的に安定感につながることを経験しています。

ボールを前にして構えてみると、素晴らしいの一語に尽きます。
ワンダフルでクールでアメージング・・・。といったところでしょうか?
良い言葉がどんどん浮かんできます。
アイアンの顔はこうあるべきという見本のような顔をしています。
ストレートタイプでトップラインも真っ直ぐで、逃がすイメージが出しやすいのもいいです。
グースネックタイプや、トップラインが丸みを帯びていて包むイメージが欲しい方には親近感がもちにくいかもしれません。
人によって好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。
久しぶりに、このようなスッキリした顔をしたアイアンに出会ったような気がします。
私の目尻は下がりっぱなしでした。
試打を開始しました

『打感』はとても素晴らしいです。
独特の柔らかさと、『乗っかり感』がたまりません。
バーンと弾くタイプではなく、しっかりと乗ってくれるので球持ちが良く、コントロールしやすいです。
『気持ちが乗った球』といったらいいでしょうか?
一球一球、心を込めて打つことができます。
『返答のある打感』といったらいいでしょうか?
一球打っても、その打感から色々なことを感じ取ることができますが、弾き系ではなかなかこのようにはなりません。
こちらからも伝えづらいですし、返ってくるものも少ないです。
そういった意味でも、このようなソフトで球持ちのいいアイアンだと、一球一球の精度を高められるような気がします。

『球のあがりやすさ』という点では、タフなところがあり、明らかにヒッター向けのアイアンです。
ある程度HSが無いと、球が浮かないかもしれません。
最近は球が浮きやすいアイアンが多くなってきましたが、このアイアンは違います。
しっかり振っていく必要があります。
今はまるで『自然にあげてくれる』ようなアイアンもありますが、このアイアンはそういった特長は持ち合わせていません。
こういったところは『昔ながら』といった感じがしますが、このナチュラルなところに好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、正直さがあってシビアなタイプです。
寛容さを求めたい方には合いづらいところがあるかもしれません。
マッスルバックやハーフキャビティを普段から使い慣れておられる方には普通に打っていかれると思いますが、イージー系のアイアンを使い慣れておられる方は気難しさを感じられるかもしれません。

『飛距離性能』は、少し優れていました。
このようなタイプでは珍しいような気がしましたが、今は多くなってきているので、それほど驚く感じはしません。
『やや飛び』系のアイアンといっていいように思います。
しっかりと打ち込んでいって、強い球が打てるアイアンです。
私はもうちょっと飛ばないでいて欲しい。
抑えられているといいな・・・。と思ったのですが、慣れてしまえば特に問題はないような気がします。
しかし、私がもしこのアイアンを使うとするならば、ロフトを寝かせるだろうと思います。

『操作性』は、かなり高いです。
左右への反応も良く、久しぶりに大きく曲げることができました。
ヘッドが敏感に反応してくれますし、クセが無いので、左右同じように対応してくれました。
このマニュアル感がたまりません。
打っていても楽しくなります。
適度な大きさなので、ラージサイズのような『つかまえにくさ』はありませんが、『つかまりやすさ』を全面に押し出したアイアンではないので、つかまりづらいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
スイングの中でつかまえていく・・・。という感覚の方には易しさを感じやすいと思いますが、クラブが勝手につかまえてくれることを望んでおられる方には、合いづらいところがあるような気がします。
方向性は自然で、自分の持ち球を活かしてくれるアイアンです。
曲がりにくさや直進性をアイアンに求めたい方には合いづらいかもしれませんが、自分の持ち球で勝負していきたい方には、この反応の良さは頼もしく感じられるのではないでしょうか?
コースではちょっと曲げていきたいと思うことは少なくないですが、そのような時でも、このアイアンならばしっかりと応えてくれそうです。
私がフッカーだからでしょうか?
いい感じのドロー系のボールを高確率で打たせてくれました。
右へ曲げるのも簡単です。
試打後の感想

打つ前から既に魅了されていたのですが、実際に打ってみても楽しませてもらいました。
構えやすくて、すごくいいイメージが出せました。
打感や操作性も秀逸で、球を打つのが楽しいアイアンです。

『オートマ性』は感じられないので、ミスに寛容で曲がりにくいアイアンを求めておられる方には合わないかもしれません。
ある程度のハードルの高さはあるかもしれませんが、このアイアンの打感の良さは秀逸なので、多くの方に試していただきたいな・・・。と思いました。

練習場だけでなく、コースでも是非使ってみたいアイアンです。

易しいだけのアイアンには飽きた。
これからはカッコ良くて打感のいいアイアンを使っていきたい。
という方にも、是非お勧めしたいです。

このアイアンがバッグに入っているだけでテンションがあがります。
こういうカッコいいアイアンだと、変なショットは打てないな・・・。と自然に気持ちが引き締まります。
大手有名メーカーのアイアンも素晴らしいですが、日本には素晴らしい地クラブメーカーがたくさんあるので、本当に恵まれているな・・・。と思います。

今は日本はもとより、世界が大変な時期です。
ゴルフクラブの記事を更新していくことは不謹慎だとお叱りを受けるのではないかと不安に思っていたのですが、先日読者の方から記事を更新して欲しいとのコメントを頂き、記事を更新させていただく決心をしました。
以前のような頻度では更新できないかもしれませんが、できるだけ更新させていただきたいと思っておりますので、これからもどうかよろしくお願いします。
医療関係で、この病気と闘っておられる方には心からの敬意と謝意を表します。
研究機関で新たな薬を開発しておられる方々にも頭が下がります。
日本人が開発したアビガンやイベルメクチン・アクテムラが効果を発揮しているそうで、明るい気持ちになれますね。
今、世界中がこれだけ大変な時期に、何も貢献できない自分自身が情けなくてなりません。
私に出来ることは何かと考えたら、自分自身が感染せずに人に移さないことだと思い、できるだけ家に引きこもり、手洗いやうがいをこまめにすることだという結論に至りました。
今はまだ息苦しいような辛い時期が続きますが日本中が、そして世界中が元気を取り戻せるよう力を合わせて頑張っていきましょう!
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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