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2020年03月08日
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イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ CP1 GIGA FORGED アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は430g です。

とても綺麗で質感の良い、イオンスポーツのアイアンです。
イオンスポーツはドライバーの印象が強いのですが、アイアンやウェッジにも、いいものが揃っています。
先日試打したアイアンやウェッジはとても気に入っています。

ヒール側には『GIGA FORGED』の文字が刻まれています。
普通の鍛造ではなく、GIGA独自の鍛造技術によって生み出されているのでしょうか?
『鍛造』というと、昔からの『刀鍛冶』さんが真っ赤に熱せられた鉄を叩いていくイメージがあるのですが、このアイアンはマシンで鍛造されているような印象を受けます。
『手作り感』は全くありませんが、これはこれでアリです。

とてもシャープで形が整ったアイアンですが、小顔ではなく、セミラージサイズといっていいほどの大きさがあります。
『CAD設計』『コンピュータ制御』といった感じがしますが、こういったタイプのアイアンもまた魅力的です。
ミリ単位で緻密な計算がされているのでしょうか?
温度でいうと『温かみ』よりも『冷たさ』を感じさせるクールな質感ですが、すごく均整がとれていて美しいです。
チープさは全くなく、質感が良くて高級感もあります。
おそらく、これは高価なアイアンだろう・・・。と思いました。

ポケットタイプのアイアンですが、バックフェースが必要以上に膨れていないのがいいです。
これくらいであれば、構えたときにも邪魔にならないだろうな・・・。と思いました。
今もポケキャビは多く見られますが、最近はこのような『構え感』にも配慮されたアイアンが多くなっています。

トップラインはちょっと厚めかな?と思いましたが、気になるほどではありません。

ソール幅は、少しワイドですが、今のアイアンはこれくらいが標準的といえます。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
ストレートに近いですが、完全な真っ直ぐではなく、中央付近が少し膨らんでいるように見えます。
アイアンのソールにも、いろいろなタイプがあって面白いです。

ソール形状は平らに近いですが、微妙に丸みを帯びています。

リーディングエッジも丸みを帯びていて、抜けが良さそうです。

トレーリングエッジの削りが大きく目立っています。

ネックは、やや短めですが、今はよく見られる長さです。
ヘッド全体の雰囲気などから、重量感を感じさせます。

フェース面にミーリングはありません。
ごく普通の見慣れたフェース面です。
ヘッドに色々な工夫がされているようですが、フェース面には特にこだわっていないのかもしれません。

素振りをしてみると、いい感じです。
タイミングもとりやすく、すぐにでも打っていけそうです。
シャフトが余計な動きをしないので、しっかりと最後まで振り切ることができます。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
こうして構えるまでは、ちょっとクセがあるだろうと予想していましたが違いました。
これまではクセのある顔をしたイージー系アイアンが多かったのですが、最近はいい顔をしたイージー系が多くなってきているようです。
やや面長な感じではありますが、『大顔』というほどでもなく、これならばイメージがブレることもありません。
グースの利きが抑えられているのがいいです。
弱めのセミグースといったところでしょうか?
グースタイプが苦手な私は好感が持てますし、構えやすいです。
私の感覚では、やや面長なノーマルフェースです。
試打を開始しました

『打感』は、やや硬めです。
外見とマッチしたフィーリングといっていいように思います。
フォージドアイアンではありながら、独特の柔らかさや『乗っかり感』はありませんでした。
フェースに球が乗る感覚ではなく、『球離れ感』『弾き感』のほうが強く感じられました。
『フィーリング系』ではなく、『イージー系』『ディスタンス系』に多いフィーリングです。

球はよくあがってくれました。
カッコいいアイアンですが、タフなアイアンではありません。
ワイドソールやポケット構造による、重心の低さや深さがよく機能しているようです。
これだけ重心が低くてあがりやすいと、ダウンブローが苦手で、レベルブローで打っていきたいという方にも扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
見た目以上にハードルが低く、親しみやすさが魅力です。

『安定性』も高く、完全なる『オートマチック系アイアン』です。
打点のブレにも寛容で、球筋が乱れにくいです。
慣性モーメントも、かなり高そうに感じられます。
構えやすかったからでしょうか?
ダフることもなかったですし、ラインを出しやすく、ずっと安定して一本の線を描いていけました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
軽く振って大きなキャリーを稼げる、ディスタンス系アイアンです。
まさに今時のアイアンといっていいように思います。
約2番手くらい違いますが、今はこういう『番手無視』のアイアンが多いので、特別驚くことはありません。
球離れが速く、『弾き系アイアン』です。
フォージドアイアンといってもいろいろとあるものだな・・・。と思いました。
私がフォージドアイアンに求めるものと、大きくかけ離れているところもありますが、これこそが『現代風』といっていいように思います。
しっかり振ってもいいですが、軽くなでるような感じで打っても、ボールを遠くに飛ばしてくれるアイアンなので、多くのゴルファーの支持を集めやすいのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずです。
『くっつき感』が無いので、『乗せて運ぶ』感覚が出せなかったのですが、ヘッドが大きすぎずクセも特に無いので、左右へ小さく曲げることができました。
どちらかというと『男前』に近い顔をしていますが、敏感に反応するタイプではなく、『大船感』といいますか、いい意味での『鈍感さ』をもっています。
この鈍感さに魅力を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも対応しやすいアイアンだと思いますが、強いグースタイプを好まれる方には、球がつかまりきらず右に抜けてしまいやすくなるかもしれません。
そういった意味では好みが分かれるところだと思いますが、私はこういった中性的なところに好感が持てます。
試打後の感想

メカニカルな雰囲気と、丁寧な仕上げ。
質感も良くて高級感があり、打つ前から目で楽しむことができました。
ドライバーなどと同じように、イオンスポーツのクラブには『高級感』という言葉が似合います。
チープなクラブは似合いません。

外見だけでなく、クラブの性能もバランスがとれていて、いいアイアンだな・・・。と思いました。
美しくてカッコいいアイアンだけど、飛距離も求めていくというメーカーの姿勢がうかがえます。

ディスタンス系ではありますが、『最高峰の飛び』というわけではなく、このアイアンよりも飛距離性能の優れているアイアンはいくつもあります。
よく飛ぶアイアンですが、『飛びすぎない』アイアンといえるのかもしれません。

私には『飛びすぎる』アイアンですが、今はこれくらいが一番ニーズがあるような気もします。
球もあがりやすく安定性も優れているので、カッコいいオートマ系アイアンを求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

バッグに入れていてもカッコいいですし、所有感を満たせます。
易しいけど不格好で、あまり人に見られたくないアイアンというのは、結構あると思います。
私はたくさん出会ってきました。
しかし、このアイアンは易しいという前提がありながら、見た目も良くて高級感があります。
周りからも一目置かれやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

これからもイオンスポーツには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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