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2020年02月25日
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キャロウェイ MAVRIK ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ MAVRIK ユーティリティ の5番 です。

シャフトは Diamana 50 for Callaway です。
ロフトは23度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.3、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は354g です。

キャロウェイ MAVRIKシリーズのユーティリティです。
これまでアイアンとドライバーを試打してきたのですが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。
このMAVRIKシリーズは私の周りでもよく話題になっていて、仲間たちも興味があるようです。
『ハイテク』ということでいえば、キャロウェイは世界のトップといえるのではないでしょうか?

ドライバー同様、ソールには色々な工夫がされています。
FWやUTはソールが丸みを帯びているものが多いですが、このクラブはどちらかといえば平らに近いタイプです。

ネックの長さは適度にあります。
最近のキャロウェイは、これくらいの長さが多いように思います。
ネックに調整機能は搭載されていません。

ソールのフェース寄りには『JAIL BREAK TECHNOLOGY』があり、ドライバーと共通しています。
他のメーカーには見られない、キャロウェイ独自の技術です。

フェース面のトゥ側には『FLASH FACE SS20』の文字があります。
これもドライバーと同じです。
番手の違いがありながらも、ドライバーと全く同じ設計思想によって開発され、ギューッと凝縮されているのかもしれません。

セミシャローといっていいと思いますが、この形状は今の主流です。

顔はちょっと個性的ですが、キャロウェイ顔といっていいと思います。
美しい顔で見とれるということはなかったのですが、よく見かけるオーソドックスな顔です。

このグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
ドライバーと同じグリップです。

ボールを前にして構えてみても、これまでと特に変わったところはなく、キャロウェイらしい見慣れた顔です。
ユーティリティ(ハイブリッド)にも『和顔』と『洋顔』があるとするならば、このクラブは明らかに洋顔です。
他のメーカーでもよく見られます。
最新のクラブではありますが、顔には特に変化が見られません。
これが今のスタンダードということになるのでしょうか?
フェース面もよく見えるので、あがりやすそうです。
試打を開始しました

『打感』はマイルドな感じといいますか、程よい手応えがありながらも、その感じる時間が『短い』といいますか、弾き感が強いです。
この打感は過去のモデルでも経験していますし、嫌な衝撃も残らないので、好感が持てます。

『音』も小気味よい金属音で、高すぎず大きすぎずいい感じです。
インパクトが邪魔されることもなく、気持ちよく振り抜いていくことができました。

球もあがりやすくて、イージーです。
ロフト(23度)もあると思いますが、よくあがってくれて弾道も高めです。
タフなタイプのUTではありません。
ユーティリティのロフトバリエーションが今は豊富になっていますが、この23度くらいが標準といえるでしょうか?
ロフトが23度だと、私の感覚では4番アイアンになるのですが、4番アイアンとは比べものにならないほどのあがりやすさと弾道の高さがあります。
弾道の高さは6番くらいで、飛距離は2番アイアンくらいかな・・・。などと球を目で追いながら考えていました。
球がよくあがってくれますが、どちらかといえばヒッター向けといっていいと思います。
ある程度振っていったほうが、このクラブのもつポテンシャルを発揮しやすいように感じました。

『安定性』はかなり高く、ほぼ同じ軌道を描いていきました。
まるで再現VTRを見ているかのように同じところを通っていて、この変わらないところがすごくいいです。
試打を続けていると店員さんがやってきて、このクラブは芯を外しても曲がりにくいんですよ・・・。と説明してくれたので、トゥやヒールに外して打ってみたのですが、その通りでした。
打感の違いは多少感じたのですが、球筋に大きな変化は見られません。
オートマ系のクラブに多いのですが、自分でミスしたと分かっていても、それを球筋に表さないクラブです。
ヒール側でもいい感じでしたが、ヒール側よりも、ややトゥで打ったほうが、いい感じのドローボールが打てました。
構えたときに『つかまえ顔』に見えたので、つかまりが良さそうに感じていたのですが、実際に打ってみてもその通りでした。
今はつかまりそうに見えても実際はそれほどでもなかったり、逆につかまりづらそうでも意外なほどつかまってくれたり・・・。と、構えたときの印象と違うこともあるのですが、このクラブは印象通りでした。
シャフトはややアンダースペックに感じたのですが、あまりクセが強くなかったのが良かったのかもしれません。

『操作性』という点では、普通で、それほど秀でていないように感じました。
安定性が高く、ほぼ真っ直ぐに近い球が高確率で打てるクラブです。
ちょっとコスったな・・・。と思っても右に曲がらず、ストレート系の球が出ました。
横の回転(サイドスピン)が掛かりにくいクラブといった感じがします。
これが『AIフェース』の特徴ということになるのでしょうか?
一応左右に曲げることはできたのですが、その曲がり幅はとても小さいものでした。
しっかり構えて上げさえすれば、コースでも大きなミスにはつながりにくいような気がします。
『ライン出し』に集中できるクラブです。

『飛距離性能』も優れていて、よく飛んでくれました。
フェースの弾きが良くて、初速が出ています。
今時の『低スピン系』かな?と打つ前は思っていたのですが、実際に打ってみるとそれほど低スピン系だとは思わず、しっかりと掛かっている感じがしたので、低スピン系を好まれない方にも親しみやすいのではないでしょうか?
キャロウェイは海外メーカーということで、私たち日本のゴルファーというよりは欧米のゴルファーを対象にクラブ開発をしていて、時々『尖った』感じの物も発表してきましたが、このクラブはとても親しみやすいクラブです。
飛距離性能は高いですが、それは飛んだり飛ばなかったり・・・。だとか、ある一定のゴルファーをターゲットにした『狭い層』の為のクラブではなく、多くのゴルファーの支持を集めるような気がします。
ただ、先ほども書きましたが、どちらかといえばヒッタータイプの方のほうが相性がいいような気がします。
ハードスペックのクラブではありませんが、しっかりと振って結果を出していきたいクラブです。
試打後の感想

構えた感じや打感はこれまでのモデルと大きな違いはないように感じたのですが、安定性といいますか、球筋のブレにくさは凄いな・・・。と思いました。
キャロウェイは特に飛距離にこだわっているメーカーという認識をもっていて、このクラブも飛距離最優先に開発されているのかと思っていましたが、そうではないと感じました。

安定性が一番のウリなのではないでしょうか?
しかも、ヘッドが大きすぎないのがいいです。
ヘッドが大きくてボテッとしていると直打ちが難しく感じることもありますが、このクラブはこれまでの大きさを変えずに直進性を高めているのがすごくいいです。

もちろん飛距離性能も高く、今のハイレベルなクラブがたくさんあるなかでも、高いほうだと思いますが、今回は飛距離よりも安定性のほうが強く印象に残りました。
私はフッカーなので普通に打てばドロー系になったのですが、大きく左に引っかかることもなく、安定していたのが印象的でした。

元々球のつかまりがいいクラブなので、フェードヒッターの方には、特に扱いやすいのではないでしょうか?
右へのコスり球がコスり球に見えないので、ミスをしてもマッチプレーで相手に悟られにくいのかな・・・。などと考えていました。
かなりミスを『隠してくれる』という印象をもちました。
AIフェースということで、トゥ側には『FLASH FACE SS20』と書かれていますが、これが大きな意味をもっているのかもしれません。

キャロウェイのアスリートモデルでカッコいいクラブですが、そのハードルは決して高くないので、ヒッタータイプで、いつも球が安定しないという方には是非試していただきたいクラブです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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