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2020年02月19日
grindworks Forged Tungsten Wedge

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは grindworks Forged Tungsten Wedge です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは50度、長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて試打する、grindworksのウェッジです。
これまで、ドライバーとアイアンを試打したことがあるのですが、ウェッジは初めてです。
このメーカーのクラブに接した経験がまだ少ないですが、クラブ全体の雰囲気など、いい印象をもっています。
メーカーによっては、どのクラブもチープな感じがするものもあり、ゴルフクラブというよりは、クラブに似たオモチャだな・・・。と思ったことがありますが、このgrindworksは違います。
とても質感が良くて、美しいですし、丁寧に作られている感じがします。

標準的な大きさでオーソドックスなタイプです。
軟鉄の質感がとてもいいです。
最近はステンレス系のウェッジも多くなりましたが、やはり軟鉄が最強だと思います。
試打する前から、既に私の目尻は下がりっぱなしです。

ヒール側にある、このgrindworksの文字がカッコいいです。
派手さがなく、控えめな大きさですが、見た目のインパクトもあります。
こうして見ているだけでも、いい目の保養ができますし、テンションもあがってきます。
今から、このウェッジを試打することができると思うだけで、嬉しくなります。

シンプルなタイプのウェッジですが、完全なフラットフェースタイプではなく、少し凹んでいて、キャビティタイプになっています。
アイアンにはマッスルバックやハーフキャビティ・フルキャビティ・ポケットキャビティ・中空アイアンなどがありますが、そういった意味で、このアイアンは『ハーフキャビティウェッジ』といえるでしょうか?
私はウェッジではそれほどキャビティタイプを求めてはいませんが、これくらい控えめなキャビティだと、打感が犠牲になっていなさそうで好感が持てます。

角度を変えてみても、この彫りが浅いことが分かります。
これにはどういった意味があるのでしょうか?
おそらく、何らかの意味があると思うのですが、おそらく重心の配分なのだと思います。
このウェッジには『タングステン』という名前が付いていて、どこかに組み込まれているのだと思いますが、こうして見回してみてもよく分かりませんでした。
アイアンだったら、ほぼ間違いなく、ソールに組み込まれていますが、このウェッジの場合はどうなのでしょうか?
外見からは区別がつきませんでした。

ソールは少し広めですが、極端ではないですし、これくらいであれば、標準の範囲内といっていいように思います。
ウェッジはトゥからヒールにかけてテーパーになっているものが多いですが、このウェッジはストレートに近いタイプです。
このウェッジが58度ではなく、50度だからでしょうか?
ソール全体が少しカーブしているようになっていて、この形状は他でもよく見られます。

ネックの長さは適度にありますが、ロングというほどではありません。
ウェッジとしては、平均的な長さです。

綺麗なフェース面です。
フェース面にミーリングはありませんでした。
メーカーによっては、仕上げが雑であったり、チープな感じのフェース面が見られますが、このウェッジは違いました。
とても綺麗で丁寧に仕上げられていて、ウェッジ好きの私としては、このフェース面を見ていて、またやる気が出てきます。
色々な部分を見ているうちに、どんどん気持ちが萎えてしまうクラブにも出会うこともありますが、このウェッジは真逆で、どんどん気持ちが盛り上がってきます。
見ているだけで、伝わってくるものがありました。

こうして見ても、シンプルな形状で、ほぼフラットバックと変わりません。

トップラインの厚さも標準的で、構えたときに、いいイメージを描いていけそうです。

ボールを前にして構えてみると、グースの利きがちょっと目立ちました。
丸顔に近い顔なので、『和顔のグース』、あるいは『日本顔のグース』だな・・・。と思いました。
グースタイプのウェッジといえば、ピンやキャロウェイを思い出しますが、それらは『洋顔のグース』です。
私が強いグースは苦手にしていて、特に洋顔のグースには苦手意識を強くもっていて、今でも払拭できていません。
グースネック構造が理にかなった素晴らしい構造だと理解していますが、これからも試打することはあっても、購入することは決してないと思います。
グースネックは難しい・・・。という思いが染みついているのかもしれません。
このウェッジは洋顔と違うタイプであり、和顔のグースで懐かしい感じがします。
『BS(ブリヂストン)の雰囲気』をもった、和顔のグースです。
昔大人気だった、J'sウェッジを思い出しました。
グースで『据わり』のいい構え感といったらいいでしょうか?
私はストレートタイプが好きですが、この顔を見て、懐かしいな・・・。と思いました。
ストレートタイプだと、『刃先』で拾っていくイメージが出しやすいですが、このようにグースが利いているタイプだと、刃先というよりはもうちょっと上で押さえ込むように運んでいきたくなります。
どちらにせよ、グースタイプは私にとって『ホーム』ではなく、『アウェイ』なので、ダフらないように・・・。
そこだけを気をつけることにしました。
私が好む構え感ではないのですが、この構え感を好まれる方はとても多いと思います。

フェースの開きやすさは、まずまずです。
50度のウェッジなので、56度や58度ほど大きく開いて使うことはないですが、それでもフェースの開閉は日常的に使います。
フェースを開いて『上げる』とか『スピンを掛ける』というイメージよりも、私の場合、フェースを開いて『球当たりをソフトにして、球を軽くする』イメージをもちます。
重さで止めるイメージもありますが、逆に軽さで止めるイメージも欲しくなります。
『クリネックスショット』のイメージに近い感じです。
そういった意味でも、このウェッジは軽さをイメージすることができました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、とても良いです。
見た目通りの柔らかさといったらいいでしょうか?
打つ前に見ていて、すごく打感が良さそうだな・・・。と思っていたのですが、その通りでした。
軟鉄のもつ、独特な柔らかさがあり、心地よい感触が残りました。
『球の乗り』も良く、一瞬くっつく感じを楽しむことができました。

『スピン性能』も高いです。
『激スピン』という感じではないですが、ボールがしっかり乗っかってくれて、程よくスピンが掛かりました
ボールがピタピタとよく止まり、アグレッシブに攻めていけそうです。
56度や58度ではなく、50度ですが、スピンがほどけることなく、しっかりと食いついて止まってくれました。
『激スピンタイプ』ではなく、『適スピンタイプ』のウェッジといっていいように思います。
受けグリーンで奥にこぼしてしまって、SWでは寄せづらいシチュエーションで、どうしてもAWでいかなくてはいけない・・・。という場面でも、このようにしっかりとスピンを掛けてくれると心強いだろうな・・・。と思いました。

球のあがりやすさ・拾いやすさといった点では普通です。
ストレートタイプではなく、グースがちょっと利いているので、打ち出しを少し低くできる利点があります。
やや低めに打ち出して、キュキュッと高速スピンで止めるといった感じでしょうか?
ウェッジでは普段、アプローチばかりで試打をすることが多いのですが、今日はフルショットでも試してみて、いい感じで打っていくことができました。
『面全体』で、少し押さえ込んでいくイメージがちょうどいいように感じました。
『拾う』というよりも『押さえ込む』というイメージのほうが、私には合っていました。

『安定性』という点では普通で、特別寛容なタイプではないと思います。
このウェッジはキャビティタイプといえますが、これまで出会ってきたキャビティタイプのウェッジのような寛容さとか大らかさはあまり無いように感じます。
普通のフラットバックタイプのウェッジとして扱うのが自然な感じがします。

『距離感』は最初のうちは、ちょっと前後がブレてしまったのですが、それはグースタイプが苦手な私に原因があるように感じました。
何球か打って合わせることができましたが、グースタイプが好きな方には、とても距離感が出しやすいのではないでしょうか?
タッチが出やすくて、球持ちのいいウェッジなので、その『くっつく時間』の長さから、シビアに落としどころを絞り込むことができます。
距離感には『出球の高さのイメージ』と『打ち出しのスピード感』がマッチしていることが重要ですが、このウェッジはかなり優秀です。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
低く出して転がすこともできましたし、開いて勢いを殺すこともできました。
今日は50度のウェッジでしたが、56度や58度だと、ロブ系のショットもかなり易しそうです。
フェースの開閉を活かしていけるウェッジです。
試打後の感想

grindworksのことをよく知らず、今回は初めてのウェッジだったのですが、これまで同様、とてもいい印象をもつことができました。

打つ前から、その質感の良さに目を細め、好感を抱いていましたが、その通りのフィーリングでした。

『和顔のグース』というのも印象に残りました。
グースタイプのウェッジは今もよく目にしますが、このウェッジは『懐かしいグース』だな・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、『BSのグース』を思い出しました。
一世を風靡したグースといってもいいと思います。
私はその頃もグースタイプが苦手で上手く打てなかったのですが、当時はストレートタイプよりもグースタイプのほうが人気が高く、使っている人が多くいました。
今はそれほどでもありませんが、昔はある1人のスター選手が使っていれば、自然とクラブの人気も高まり、よく売れるという時代でした。
それがいいのか悪いのか分かりませんが、そんな昔のことを思い出しました。

このウェッジで一番印象に残ったのは、ソフトな打感です。
タッチが出しやすく、球の乗りがいいです。
今はキャビティタイプのウェッジも多く見られるようになりましたが、このフィーリングはそういったウェッジでは味わえません。

スピン性能も高くて、実戦向きだと思いました。
フェース面にミーリングは無く、指で触ってみても、それほどザラザラした感じはなかったのですが、ボールを見事に止めてくれました。
グリーン回りでも『止めるチップショット』が打ちやすいのではないかな?と思いました。
スコアラインがとても綺麗で、『スタンプ感』が無く、丁寧に仕上げられているのも印象的でした。
『大量生産感』といいますか、目の届かない品質管理ではなく、一本一本目の届く丁寧な品質管理がされているように感じました。

なかなか出会うことがないメーカーですが、これからもgrindworksには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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